アースルーリンドの騎士 幼い頃

あーす。

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第三章『三人の子供と騎士編』

誰にも口に出来ない過去の事実

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「昼食だ!」
かん…!

アイリスが、テテュスの剣を思い切り弾く。
テテュスはようやく、休憩に気づく。
アイリスは息切れして頭を落とすテテュスの肩を抱くと、促した。

レイファスは痺れる手首を押さえ、ローフィスを見るが、腕組むそのサボってるとしか思えない男は言った。
「腹減ったな」
レイファスがまた、睨んだ。
「立ってた、だけなのに?」
ローフィスは肩をすくめた。
「ヘタくそな短剣の扱いを見ると、立ってるだけで、疲れる」
レイファスの顔がしかめっツラに成り、ローフィスは笑って促した。

背をそっと押され、レイファスはローフィスを見上げた。
「シェイルの口と性格が。
きつくなる理由が、凄く、解った」
ローフィスは、そうか?と肩をすくめた。

ファントレイユはゼイブンが、側に立つのが、解った。
「一度に身に付けられたら、天才だぞ?」
ファントレイユは顔を、上げた。
その幼いブルー・グレーの瞳が、一心に自分を慕うように真っ直ぐ向けられ、ゼイブンはつい、俯いた。



 テラスのテーブルに付くと、ローフィスはシェイルを見た。
シェイルはずっとローランデとしゃべり、彼の気持ちをほぐすのに、成功してる様子を見せた。

ローフィスが意味ありげに見つめてるのに気づき、シェイルは肩をすくめ、自分の役割をちゃんと果たしたと、報告に代えた。
オーガスタスと、アイリスがそれに、気づく。
二人はつい顔を見交わし合い、ローフィスが場を和やかに保つ、気の配れる男だと、心から認めた。

全員が食卓に付くと食事が運ばれ、テテュスもファントレイユももうぺこぺこで、食事に夢中でがっついた。
ローランデが微笑んでゼイブンを見つめると、ゼイブンは顔を、傾ける。
「…あんたの講習には、ほど遠い」
ローランデは肩を、すくめた。
「そうは思わない。呼吸から教えるとは、恐れ入った。
さすがに、あれだけ私を追いつめるほどの、腕の持ち主だ。
視点が、他とは違う」

皆がゼイブンを、見た。
ゼイブンはぶすったれた。
「ギュンターやディングレーと同様の条件なら、俺はケツまくって逃げるぜ!
俺は短剣で距離を置いて戦えるから、やれるだけだ」
ローフィスも唸った。
「全く、同感だ。
長剣だけでローランデと真っ向から対峙する、肝の座った奴は、大したもんだ」

ディングレーはそう言うローフィスを斜に見つめ、唸った。
「よく言う…。
俺だってローランデの、あの剣の嵐はごめんだ。
誰を相手にするより肝が冷える。
一瞬気を抜いたら、お陀仏だ。
ギュンター程の反射神経の持ち主ですら、やっとなんだぞ?」

ゼイブンが、顔を上げた。
「…でもギュンターは…。
ローランデに勝ってるだろう?」

皆がその発言に、ぎょっ!として、一斉に顔を上げた。

ギュンターがもう、椅子を立ちかけてゼイブンを睨んだ。
ゼイブンは、ギュンターのその様子に、ぎょっ!とした。

「…どうして睨むんだ?ディアヴォロス以来の、快挙だろう?」
「いいから…黙ってろ!
本当に、俺が勝った訳じゃない。
第一ローランデにとって、不名誉な事だろう?!」
ギュンターが怒鳴ると、ゼイブンが声を顰めた。
「内緒なのか?だがローランデに勝ったなんて、内緒にする話なのか?
別にお前が彼の衣服を剥いで、無理矢理襲っていたと。
言った訳じゃないぞ?」
ローランデが突然真っ赤に成って、顔を、伏せる。

子供達はローランデの反応をつい目で追い、レイファスがギュンターに言った。
「ローランデに、勝ったなんて凄い!」
ギュンターが途端、その可憐な子供にそっと言った。
「たまたま勝ったように、見えただけで、真実じゃない」
ゼイブンは、呆けた。
「だってあんた、ローランデの剣を弾き飛ばし、喉元に剣を突きつけたじゃないか」

皆が、一斉にギュンターを見る。
ギュンターは唸り出しそうだった。
「どうしてそんな所を見てたんだ!お前は!」
怒鳴られて、けどゼイブンは肩を竦める。
「…講義を、さぼってたからな。
お前とローランデが、果たし合いみたいに真剣な顔付き合わせ、決闘始めて、ぎょっ!としたが…」
ローフィスが言葉を足した。
「厄介事が嫌だったから、物陰でただ、見物してたんだな?」
ゼイブンは、頷いた。
そして見つめるテテュスとアイリス。
そしてファントレイユにも、ささやく。
「普通、そこ迄したら。
勝ったって、言わないか?」

テテュスが尋ねた。
「教練の、時?」
ゼイブンは、頷いた。
「ギュンターは三年で編入して…その、夏頃か…?
ああそれ以前、あいつ何トチ狂ったか、ローランデに会う度毎度口説いて、からかってたな」
つい、レイファスもテテュスもファントレイユもが、ローランデを見た。

アイリスもオーガスタスも、ローフィスの気遣いをブチ壊すゼイブンに頭を抱えていた。
が。
ローランデは子供達を見つめ、ささやいた。
「ギュンターが勝ったのは、本当だ」

子供達はびっくりしてギュンターを見るが、ギュンターはローランデを…一瞬困惑したように見つめ、明らかに庇うように怒鳴った。
「勝ったと言っても…負けなかっただけの、話だ!
第一あの後俺は、筋肉痛で二日は寝込んだんだぞ!
それで勝ったと、言えるか?」

だがローランデは直ぐ、静かな言葉で返した。
「勝ちは、勝ちだ」
ギュンターはまだ納得行かないように、静かに威嚇した。
「他言は、無用だ」
ファントレイユがそっと、聞いた。
「でも、ギュンターはローランデより強いって事でしょう?
…そう思われたくないの?どうして?」
ゼイブンも、言った。
「だよな。どうしてだ?」

ギュンターは困ったようにオーガスタスを見、シェイルが思い切り、大きなため息を、吐いた。
ローフィスが、俯いて言った。
「ゼイブンみたいな口の軽い奴に見られてて、今まで外に洩れなかったのが、奇跡なんだ」

子供達の視線が自分に集まり、今度眉を寄せるのはゼイブンの番だった。
「…つまり、揃って知ってても、内緒にしてたんだな?」
アイリスが仕方成しに言った。
「ここに居て、知らないのはディングレーだけで…後は皆、知っていても口に出さない」
ディングレーは唸った。
「聞いた事はある。ローフィスがシェイルと、こそこそ話たのを漏れ聞いた。
耳を疑ったが…。
普通、ローランデに勝ったなんて名誉だから、言いふらすだろうが。
ギュンターが口にしないから…言えない事情があると察して、黙ってた」

ギュンターが、怒鳴った。
「どうして他言無用の筈が、ローフィスや果ては、アイリスどころかディングレー迄知ってるんだ!」
シェイルが、つぶやく。
「お前、オーガスタスには話したんだろ?」
ギュンターは、頷いた。
ローランデがささやいた。
「シェイルは親友だから…」
シェイルは親友を庇った。
「ローフィスには俺が話したし。
で、アイリスはどうして知ってるんだ?」
アイリスは、肩をすくめた。
「…だって…ディングレーも知ってたじゃないか…」

ギュンターが、顔が上げられない程がっくり、肩を落とした。
ゼイブンはそれを見て、つぶやいた。
「…つまり、お前があんまり人前で暴虐武人にローランデに迫り倒し、ローランデがうっとおしかったから。
剣で決着を付けようとしたんだろう?
負けたから、仕方無くお前の無礼を容認してたとか?」
アイリスが大きく、ため息を付いた。
「…まあ、あのタイミングであれを見ていたら、誰でもそう、推察するよな」

ローフィスも、顔を揺らすとゼイブンを見た。
「つまりギュンターは。
ローランデの剣を叩き落とすくらい、本気だったって事で…。
その上、ローランデの名誉の為にも他言無用だとの、口止め付きだ。
あの頃、ローランデが下級生の代表で。
ギュンターが上級の代表のように思われてたし、剣の講義で二人の戦いはいつも、ギュンターが粘りまくって、決着が付いて無かったろう?
その上…この大馬鹿な遊び人は、暇さえあればローランデを口説いて…。
当時の評判を、聞いてないのか?」

ゼイブンはようやく、事の次第が解った。
「…つまり…。
世間の噂道理の、剣じゃ到底勝てないから色事で勝とう。
と、ギュンターが初な彼を口説いてからかい、恥をかかせて上級生の面子を保とうと…してたんじゃなくて…。
あの時点でちゃんと勝ち、その上それを世間に伏せる程…マジにローランデに、イカレてたって事か?」

一同が一斉に頷き、ゼイブンが呆れ返って、ギュンターを見た。
ローフィスが、そっとささやく。
「世評通りなら、ローランデに勝った事を言いふらすのが当たり前だし、その決闘だって、おおっぴらに宣伝し、立会人をどっと増やした筈だ。
だが、オーガスタスも俺もギュンターに同情的なのは…。
それをせず、勝った事すら伏せる程、ローランデに入れ込んでるのに。
当の本人にはそこ迄真剣な気持ちを、全く信じて貰えなかったからだ」

オーガスタスも腕組んだ。
「なあ…。
確かにあの頃、ローランデはまだ若かった。
だが誰よりも熟達していたし…。
俺ですら、一瞬の気も抜かず彼の剣を止め続けるだなんて、絶対無理だと思ってる。
誰が…彼に勝てた?
ディアヴォロスくらいだろう?あしらえたのは。
そんな相手に、全身の筋肉が悲鳴を上げても戦い抜いたのは…自分が遊びなんかじゃなく真剣だと、ローランデに教える為だろう?」

ゼイブンはもう、項垂れきっていた。
ローフィスは、気持ちは解る。とゼイブンを見た。
「…考えたく無いだろう?
俺だって、シェイルにそんな事聞かされた時、知らなきゃ良かった。と思ったもんだ」
シェイルが思い切り、むくれた。
「しょうがないだろう?事実だし」
ゼイブンが顔を上げないまま、そっとつぶやいた。
「…で、そこ迄しても…。
やっぱり日頃の行いの方が、モノを言ったのか?」

その言葉がどうやらギュンターに向けられていたようで、皆がギュンターを見つめ、ギュンターは腕組みしてつぶやいた。
「馬鹿な奴だと、同情だけは買えたようだ」

子供達がローランデを見つめていると、ローランデは吐息を吐いた。
「ギュンターは上級の連中の面子の為に、私と対するのをかなぐり捨て、自分の評判を落として迄も…私の味方に付いてくれたのは、確かだ」

シェイルが頬杖付いて、問う目をするテテュスとレイファス。それにファントレイユを見つめた。
「…もしギュンターに負けたなんて評判が、少しでも立てば。
ローランデが上級生から一斉に
『もう少し大人しくしてろ』
と見下された。
あの時ローランデを挟んで、上級と下級は対立していて。
ローランデは暴挙を働く上級生に、いつも睨みをきかせてた。
下級生は大概、上級生に乱暴や理不尽を働かれると、ローランデの元に駆け込んでいたからな。
もしギュンターが、勝っただなんて噂が立てば…」
レイファスは俯いた。
「上級生が、乱暴したい放題だった?」
シェイルは、頷いた。
「…オーガスタスとローフィスは最上級の四年だったし、下級迄目が届かない。
それに敵対するディングレーの兄貴、グーデンが仕掛けてくる嫌がらせに応対するのに、手一杯だったしな。
グーデンの奴、ディアヴォロスが在学してた間、首根っこ押さえつけられた猫みたいに大人しくしてたから。
ディアスの卒業と同時にうっぷん晴らしで、取り巻き連れて暴れ回って、手が付けられなくて。
そいつらとオーガスタス達は、いつも睨み合ってたんだ」

ローフィスがそっとディングレーを見て、つぶやく。
「…ディングレーは兄貴と俺達の間で、中立を保ち続け。
迂闊に動けなかった。
それでも時には兄貴の取り巻きに“裏切り者”と絡まれ、ハデな喧嘩をしてたよな」
ディングレーは素っ気なく言った。
「…やってられるかよ。
兄貴だろうが、あいつの一味に思われるのは全く心外だ」
オーガスタスが微笑む。
「…それでもあいつ(グーデン)の弟と思われて、ずいぶん気分の悪い思いを散々したろうが。
自分を保ち続けて、根性を見せた。
ローフィスに懐いていたから、シェイルが危険な時は、真っ向から兄貴と対決した」

レイファスが、びっくりした。
「シェイルが…危険だったの?!」
ローランデが、横のシェイルをチラ…と見、シェイルは吐息を吐いた。

ローフィスが、唸った。
「お前らも、教練行くんなら、一年は要注意だ。
姿が迂闊に綺麗だと、自分のペットにしようとするデカい男達に、やたら絡まれるからな」
ゼイブンも、頷く。
「俺ですら、危険だったんだぞ。
逃げ切ったが。
俺みたいに要領よく立ち回り、デカい奴らに
『こんなヤツ、ペットに出来るか』
と思わせるか…。
もっとデカくて強いヤツを味方に付けるかしないと」

ファントレイユが、微笑んでディングレーを見た。
「じゃ、ディングレーはお兄さんと対決しても、シェイルを守ったんだ!」
テテュスも、そう言ったファントレイユに微笑む。
「格好いいね、ディングレー」
ファントレイユはテテュスの言葉に、思いっきり頷く。
レイファスも二人を見て、微笑んで頷いた。

ゼイブンが見てると、ディングレーはその賞賛に少し頬を染め、照れたように顔を俯けて、軽く咳払いした。

オーガスタスは笑い、ローフィスは頷き、その当時を知らないギュンターとアイリスは、腕を組んだ。

シェイルは気を取り直し、子供達に向き直ってささやく。
「…話を元に戻すと、一年も二年も身近に駆け込めるローランデが頼りだったんだ」
ファントレイユは脱線する前の話を思い出すと、そっ、とギュンターを伺った。
「みんな、上級生はギュンターの事…ローランデをやっつけられると頼りにしていたのに、ギュンターは裏切ったの?」
ギュンターは腕組んだまま、吐息混じりにささやいた。
「そういうのは、裏切ったとは言わない。
勝手に、ローランデの対抗馬に俺を担ぎ上げたのは、連中だ。
どうして俺が、奴らの体裁の為に自分の本心を偽らなきゃならない?
馬鹿げてるだろう?」

テテュスがそっと、言った。
「ローランデが、下級生の為にいい事をしていたから?
だから、勝っても、『言うな』って言ったの?」
ギュンターは、肩をすくめた。
「だって俺とローランデの間の事だ。
別の事が、絡む方が可笑しい。
世間じゃだけど、それを自分の都合良く利用しようとする奴も居るから『黙ってろ』と言ったし、第一…。
本当に胸を張って、勝ったと言えなかった。
お前達も見てたろう?
俺からは攻撃に出ず、ローランデの剣を受け続け…。
あれを延々続け、ローランデにやっと一瞬隙が出来た時、彼の剣を弾いた。
それだけだ。
その間俺は、一度も攻撃に出られなかった。
筋肉痛が限界を超え、もう、剣を握ってる感覚も無かった。
勝ったといっても、凄く無様な勝ち方で
『粘り勝ち』
としか、言いようが無い」

テテュスもレイファスもファントレイユも、ため息混じりにそう言う、とても名誉を重んじる剣士のギュンターを見つめた。
ギュンターはまだ、見つめてる子供達に
「もっと、マシな勝ち方だったら俺も、他言は無論無用だが。
秘かに胸を、張れたかもしれない」
レイファスも『そうだね』と項垂れ、テテュスもファントレイユも俯いた。

ギュンター同様、子供達が一斉に俯くのを見て、ディングレーが唸った。
「どうしてお前達迄、顔を下げる?」
レイファスがそっと、言った。
「でも、ディアヴォロスは勝ったんだ」
アイリスが、頷いた。
「私の入学前だから、噂でしか知らない」
ギュンターも顔を揺らした。
「俺も編入前の話だ。
だが相手はディアヴォロスだろう?想像は付く」
ローランデも俯くと、吐息を吐いた。
「次元が、まるで違う。
一見、隙だらけに見える。
なのに斬りかかると一瞬で断ち切られ、こっちが動く先に剣を入れて来る。
君達に私が、したように」

テテュスもレイファスもファントレイユも、ローランデを見た。
「どれだけフェイントを入れても、どれだけ剣筋を隠しても、無駄だ」
ファントレイユがそっと、言った。
「動きを全部、読まれてた?」
ローランデが顔を、上げた。
「一瞬だ。剣が見えない早さで振り下ろされ、もう…絶命している。
ヘタをすると斬り殺された事すら、気づかぬ位の早さで」

オーガスタスが肩をすくめた。
「ローランデがようやく、ディアヴォロスの相手を少し出来ただけで、他の剣士は大抵、ロクに剣を交えない内に討ち取られていたからな」

子供達三人が、遙か雲の上のローランデの、その上を行くディアヴォロスの戦い方が想像を絶し、一斉に吐息を吐くのを聞いて、ローフィスがささやいた。
「ディアヴォロスを念頭に入れると、確かに鍛錬するのが馬鹿らしくなるかもな」
ディングレーが唸った。
「ディアヴォロスの側に、いつでも居られるならそれでいい。
だがはぐれたら、自分の命は自分で護るしか、無いぞ?」
三人は殊勝に、頷いた。

ゼイブンが、ちら。とギュンターに視線を送り、ギュンターが怒鳴った。
「何だ!」
ゼイブンは俯くと、吐息混じりにつぶやいた。
「結構、健気で可愛い男だったんだな…」
子供達はつい、ギュンターを見、他の全員は一斉に、ゼイブンを見つめた。
が、ギュンターは静かにつぶやき返す。
「…だが俺はつれなく捨てる男だから、惚れられても困るんだろう?」
そう言った彼が静かに俯くので、ゼイブンは、切なげに眉を寄せてそんなギュンターを見つめるローランデを盗み見ては、大きなため息を、吐きだした。

が、同時に幾人もの吐息が聞こえ、ゼイブンはふと顔を上げると。
ローフィスもディングレーも、そして見回すとオーガスタスとアイリス迄もが同様に、吐息混じりに俯いている。
子供達に視線を向けると、三人共騎士達同様、ギュンターの真剣で切ない恋心の行方の、あまりの希望の無さに、同情するように俯いていた。
シェイルだけが、だからとっとと諦めればいいんだ。と強気で腕を、組んでいた。



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