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第一章『ファントレイユとレイファス編』
2 ファントレイユの言い分
しおりを挟むファントレイユは、レイファスを見た。
自分が散々セフィリアに心配をかけてきていたので、レイファスもさぞアリシャの事が心配だろう。
と思ったけど、違うようだった。
ファントレイユはローダーの時、あの気かん気で気の強いレイファスが半日泣き続けたのを目撃して以来、彼を気遣う癖がついてしまった。
レイファスときたら初めて逢った時絶対!女の子だと思う程可愛らしくて可憐だったのに、二人きりになるとてんで悪餓鬼だった。
母親達が集い、そのいかにもお上品そうな彼女達の友達がやって来ると、もうレイファスの苛立ちは頂点だ。
大抵彼女達の前に引き出され、見せびらかされ、付き合わされる。
レイファスは本当に女の子でも滅多に見ないくらい、それは可愛らしい顔立ちで。
彼に微笑んだりされると、大抵の相手はその愛らしさについ、顔がほころぶようだった。
それがアリシャの自慢で、彼女達はその可愛らしさにやはり、夢中になる。
でも、当の本人は……。
可愛らしく微笑んで目当てのお菓子を貰うと、次にしたのは召使いの隙をどこで突くかで。
召使いがお茶を配る時を狙い、こっそりと固くなったパン屑を投げて、注意を引く。
上手くやれると召使いはそのお茶を、やって来た気取ったご婦人の、胸の上に落とすのだ。
召使いにお茶をかけられ大騒ぎになる様子を、レイファスはその愛らしい顔でそれは愉快そうに笑ってみせ、ファントレイユは幾度もそれを目撃してきた。
最初はびっくりしたけれど、だんだん馴れてきた。
レイファスは決まって、その騒ぎの後に
「外に遊びに、行きたいんだけど」
と母親の腕にまとわりつくように身を寄せて、可愛らしく甘える。
母親は騒ぎに気を取られ、愛らしい息子に大抵色好い返答をするが
「危ない事はしないのよ。遠くに、行かないでね」
と釘を差すのを忘れなかった。
…レイファスがその言いつけを、守った試しなんか無かったが。
ファントレイユの家の領地の外れぎりぎりまで遠出して、立派な背の高い門に阻まれても、その隣に立つ大木に登ろう。
と言い出す。
ファントレイユはこの大木はいつも、園丁に見張られている。
と告げたが、レイファスは登り始める。
…やっぱり園丁のトレッドが飛んでくる。
が、レイファスは枝に捕まったまま、自分の大切なレースのハンカチが、風に飛んで枝に引っかかったのだ。
と可愛らしい顔を歪め、嘘泣きをした。
木の下で、ファントレイユはそれは呆れていた。
が、トレッドは自分が何とかします。
と木に登り、上で枝に掴まる愛らしい少年を抱きしめては下に降ろし、今度は自分が、レイファスの捕まっていた枝まで登るのである。
「この辺りですか?」
「もっと、上」
レイファスが言うのを聞いて、ファントレイユは小声で尋ねた。
「だって、レースのハンカチなんて、引っかかってないのに」
レイファスは艶然と笑うと、そっとファントレイユの手を引いてその場から逃げ出した。
トレッドを放って。
ファントレイユはレイファスが、何喰わぬ顔で屋敷に戻り、正直者のトレッドがすまなそうな顔で、ハンカチは見つからなかった。
と母親達の居る場に報告に来るのを聞いて、それはがっかりした様子で肩を落として見せるのに、更に呆れた。
そしてあろう事か、ありもしないハンカチを無くしたトレッドに
「一生懸命探してくれて、ありがとう」
とそれはしょんぼりして、告げるのである。
場の同情が一斉にレイファスに集まる様子に、ファントレイユはもう何も言えなくなっていた。
夜、一緒に寝台に潜り込む彼に尋ねる。
「みんなを騙して、楽しいの?」
レイファスはファントレイユを、ちらと見たがつぶやいた。
「…木に登るのを邪魔したり、その外へ出てはいけないなんて禁止したりする相手に、どうして手加減しなきゃいけないんだ?」
本人はでも、自分の抗議はずいぶんと甘いし、面と向かって戦いを挑んだりしなかったし、相手を傷つけてもいない。
と、言いたいようだった。
もちろん、レイファスのやり方はその場を丸く収めたし、木に登った咎めも無く、ありもしないハンカチをなくしたトレッドも、責めを負わなかった。
が、ファントレイユはレイファスが、自分のしたい事を阻む相手に容赦無く、この可愛らしさを武器にし騙し倒す様子を。
この後、ことごとく目撃する羽目になるのである。
そのうち、母親の友達が自分の息子らを伴って訪れるようになって以来。
二人はますます、居心地が悪くなっていた。
彼女達の息子らは、それは容姿の綺麗な二人が、母親達に大層受けがいい事に嫉妬した。
彼らの時には再三、もっとお菓子が欲しい。
とねだっても許可しなかったのに、レイファスが可愛らしくお願いすると途端、許されたりするのに、不満を持っていた。
それで子供達だけになった時、ひどい嫌がらせをした。
泥の入った飲み物を、飲ませようとした時なんか、レイファスは怒りもせずにそれを受け取って、口に運んでみせる。
彼らはそれを飲んだレイファスを、笑い物にしたかったようだ。
が、レイファスは飲み込む直前、それを彼らの衣服に向かって引っかけ、ファントレイユの腕をさっと掴んで、駆け出した。
連中は追って来たが、レイファスは安全圏。
つまり母親達の群に、逃げ切った。
どたどたと、血相を変えて追いかけてくる、野蛮でやんちゃそうなその息子達は。
母親から見ると眉を潜める存在で。
追いかけられたレイファスとファントレイユの、上品で可愛い姿はそれは可哀想に見え、彼らに味方して野蛮な追っ手に、厳しく注意をしてくれたりしたから。
息子達は二人をもっと、嫌いになった。
「…だって、レイファスが僕の服に、飲み物をかけたんだ!」
彼らの抗議に対してファントレイユは
『その飲み物に、泥を入れたろう?』
と糾弾しようとした。
が、レイファスは、彼の服を掴んで止めた。
母親達がレイファスを見ると、レイファスは途端、瞳を涙で潤ませ、つぶやく。
「…手が、すべったのに、許してくれないんだ…」
やっぱり、場の同情はレイファスに一斉に集まった。
母親は乱暴な息子達に、レイファスのした事を許せない、心の狭い子供だ。
と彼らに言ったし、その上レイファスが投げて床に散った飲み物の後始末を、彼らに命じたりしたから。
もう、彼らの怒りは頂点だった。
「…どうして本当の事を、言わないんだい?」
ファントレイユが尋ねると、レイファスは肩をすくめる。
「母親達は優雅な時間を過ごしたいのに、よりによって泥の入った不潔で野蛮な飲み物だ、どうだに、煩わされたいもんか!
第一僕が失敗した時、奴らが目くじらたてる。
と大人達に示しといた方が、今後いつでもあそこに、逃げ込めるじゃないか」
ファントレイユは目を、丸くした。
「…じゃあ、あいつらまた、嫌がらせをすると思ってるの?」
レイファスは、とても性格のいい領地内の子供としか付き合った事がないファントレイユに、呆れた。
「…ああいう子供は、絶対これからずっと、ひどい嫌がらせをすると思う。
自分達が僕達より優れていると、僕達に思い知らせるまで」
でも実際その通りだったし、レイファスはいつでも先手を打った。
レイファスが、それはうんざりすると日頃言っていた、二人を猫可愛がりするご婦人達の元へ、毎度逃げ込む事に成功し。
子供達は二人が、綺麗で大人しくて可愛らしいのにたいそう嫉妬して、性格が悪い。
と、彼女達に思われたのだった。
自分のあまり好きでないご婦人達の好意を使って、自分の株を上げる事を、どう思ってるのか?
レイファスに尋ねる時、彼は決まって
「…いつも女の子扱いされて、うんざりしてるのに付き合ってるんだ。
これ位は、返して貰って当たり前だろう?」
と、駆け引きのようにそう言う。
でもファントレイユは、本当の真心とか思いやりとか、愛情は?
とレイファスに聞きたかった。
が、彼の中では大抵自分のしたいようにさせてくれる相手か、そうでないかが、決め手のようだった。
それに現実はどうやら、レイファスの言うとおりだと言う事に気づく。
子供達はレイファスとファントレイユに、がつんと思い知らせ、自分達が上だと、示したいようだったから。
が、まだ母親が全世界の支配者の彼らには、可愛らしい容姿を武器にしたレイファスに、勝ち目は無いようだった。
ある日、ご婦人達が新参者を連れて来ていた。
男の子供ばかりを持つそのご婦人達が
『男の子が、どれ程手が焼けるか』
という話題に飽きたのか。
と、レイファスは思ったようだった。
そのご婦人の子供は、女の子だったので。
場の注目は彼女に、集まった。
だって母親達は皆、女の子供が欲しいと思っていたから。
彼女は母親達に取り囲まれて、ちやほやされるのに鼻高々だったし。
レイファスやファントレイユを
『女の子のまがい物』
と、ふん!と鼻を鳴らし、得意そうに見返した。
男の子達はいっせいに、レイファスをやり込めたように、にやにや笑って見る。
ファントレイユはそっと、レイファスを心配げに見た。
が、レイファスは冷静だった。
その場には珍しく、彼女らの内の一人の、身内の甥が来ていて。
若く、見目が良くて品のいい彼も、それは皆に、ちやほやされていた。
レイファスはお菓子のバスケットを持って、彼に差し出し、それは可愛らしくにっこりと笑ったし。
ファントレイユを連れては、彼の側で話をねだった。
彼が、可憐なレイファスと人形のように綺麗なファントレイユに圧倒された様子を見せ。
実際の女の子よりも、容姿は二人がダントツ綺麗だ。
と感じている様子が、その場に伝わった。
“輪の中心”だったその子は、『女の子』というだけで、美しいのは二人の方で。
女の子なのに、男の子に劣る容姿だなんて、気の毒に。
という視線を彼から投げられて、その女の子は一瞬、泣きそうな表情をした。
ファントレイユはフェミニストだったから、どんな性格だろうと女の子を泣かせる事に罪悪感を覚えた。
が、レイファスはその様子を見、男の子達にたっぷりと、余裕の微笑を返したのだった。
二人だけになった時、ファントレイユがレイファスの腕を引いて叫ぶ。
「あの子、泣きそうだった!」
「だから?奴らの手先だぞ?」
「…でも、女の子なのに!」
「女の子だって、手先だって事が、解らない?
どっちが重要なんだ!
手先だって事の方が、問題だろう?」
ファントレイユはまだ、何か、言いたげだった。
それでレイファスは、きっぱりと言った。
「…君だっていい加減、気づいたらどうだ?
母親達がちやほやしてくれているのは、女の子より君が綺麗だからだ。
いわば彼女は、ライバルなのに」
ファントレイユの胸に、でっかく太っとい、杭が突き刺さった。
レイファスはファントレイユが、人形のような外観に反し、中味はとても男の子で。
女の子とか小さく弱い相手を庇い、彼らが自分に頼って、感謝の視線を向けてくれる事が、どれ程嬉しく、ファントレイユにとって誇らしいか、を知っていた。
きっと子供の頃、いつも熱を出しては母親に庇われていた反動で。
自分が今度は庇う立場に立たされるとようやく、一人前になった気分に成れるんだろうな。
とは思ったが。
ファントレイユは暫く落ち込んでいたし、それ以来鏡があると決まって、自分の姿を眺めては、普通の男の子と比べてそれは綺羅綺羅しい自分の容姿に、深いため息をついて俯いたし。
レイファスの家の人形を、しげしげと眺めたりしていた。
つい、そんなファントレイユの様子にレイファスは
「同じ色のドレスを着たら、この人形と君はそっくりだ」
と言うと、ファントレイユはますます、そのとても綺麗な人形を見て青冷める。
ファントレイユは思わずレイファスを見たが。
レイファスは意地悪を言うつもりで無く
『事実を認めろ』
と言う表情を、して見せた。
ファントレイユは領地内の男の子らとみんな友達だったし、母親の友達の息子達とも、争う気は無かった。
が、彼らはやはり、ファントレイユの事を敵扱いした。
ある日、ファントレイユはレイファスが居ない隙に、領地内にある小川のほとりで彼らの姿を見つけた。
いい加減喧嘩せず、仲良く遊びたい。
と平和的にファントレイユは願ったが、彼らはファントレイユを見つけるとひそひそと話し、一人が寄ってきて、あっという間にファントレイユは取り囲まれ、襲いかかられた。
彼らはファントレイユの衣服を脱がし始め、怒鳴る。
「…本当に、男かどうか、調べようぜ!」
そう言って。
でもファントレイユは母親の言いつけで、川で服なんか脱いで、おまけに濡れたりして熱を出したら。
という心配が身についていたので、抗った。
が、彼らは余計に乱暴になり、とうとうファントレイユの股間に目的のものを見つけると
「一人前に、ついてるぜ!」
「取って、本物の女の子にしちゃえ!」
と、更に乱暴を働いてくるのに、ファントレイユは焦った。
服を脱がされて体を触られるのが、もの凄く不快だったし。
ファントレイユが四人もの子供に抗いかねて、彼らのしたいように事がどんどん進むのを、どう制止しようか。
泣きそうになった時、レイファスがすっ飛んで来た。
その時のレイファスは、見た事の無い、きっ。とした顔をし、大声で怒鳴る。
「ファントレイユは、体が弱いのに!
川に落ちて熱を出したら、死んでしまう!」
あんまり大声で、それに気づいた母親や召使い達が慌てて寄って来た。
ファントレイユは召使いの男に助けられ、男の子達は母親の糾弾を、縮こまって待った。
当然、川に入ろうと誘って、ファントレイユが従わないから、衣服を脱がしたんだ。
と釈明した。
ファントレイユはそんな風に暴力的な扱いを、今迄一度もされた事が無かったから。
彼らがどうしてそんな事がしたいのか、すら解らなくて。
でもその暴力の不快さに、体をぶるぶる震わせていた。
二人きりになった時、レイファスに礼を言おうと思った。
が、レイファスに怒鳴られた。
「敵だと、言ったろう?
母親達の世界に暴力は無いけど、男の子達の間には、ひっきりなしにあるんだぞ?
自分が男の子だと思うんなら、がつんとやり返せ!
それとも君は、体も大きくないし女の子より綺麗だから!
あついらに、男の子としては勝てません。
と、認めるのか?!」
その時ようやく、ファントレイユはレイファスが今まで何と戦っていたのか、解った。
自分の、誇りを彼は、護っていた。
やり用は、ともかくとして。
次の時だった。
レイファスはいなかったし、おろおろと彼らの暴力に立ち向かう術の無い奴。
と目を付けられ、ファントレイユはまた、森で衣服を剥がされかけた。
今度はファントレイユは、もっと抗った。
が、確かに男の子として、体格は劣っていた。
相手の暴力が止まないのに、歯を食いしばるが、相手は三人いた。
じきに上着を剥ぎ取られ、それは泥の中に落とされる。
上着を汚す横着者。
といつも母親に思われている彼らは、ファントレイユにも同じ咎めを、味あわそうとしているようだった。
ファントレイユはとうとう、殴りかかった。
喧嘩の仕方は、森番の息子に教わった。
が、万一大人の男に拉致されたりする時の為。
子供の相手に使うだなんて、考えた事も無かった。
が、ファントレイユは殴った。
いくら殴っても効かず、ファントレイユは色々やり用を変える。
その間しこたま殴られた。
が、とにかく夢中だった。
相手の暴力を、叩きのめす事しか、念頭に無かった。
召使いの一人が悲鳴に振り向き、その乱闘を見た。
慌てて大人達が駆けつけ、レイファスもそれを、見た。
ファントレイユは一人を伸して地に転がし。
別の一人に背後から抑えられ、前に居る子供に殴られていた。
その子達はファントレイユより年上で、更に体も大きかった。
が、ファントレイユは後ろから腕を掴む子供を、膝を曲げて思い切り後ろに蹴って吹っ飛ばし、目前の、殴っていた子供に飛びかかる。
召使いが、ファントレイユを引き剥がそうと腕を伸ばすが、大きな召使いの掴むその腕を、肩を振って激しく振り払い、ファントレイユは相手にのし掛かって馬乗りに成り、拳を振り殴り続けた。
「ファントレイユ!」
レイファスが怒鳴ったが、彼に聞こえている様子は無い。
相手の子がとうとう、泣き顔に顔を歪めて助けを叫び、ようやく大人達は慌ててファントレイユを引き剥がす。
ファントレイユは引き剥がされて荒い息に肩を上下させながらも、まだその子を、きつい瞳で睨み付けていた。
…あんまりのその迫力に、皆が黙り込んだのは言う迄も無い。
その後、大人達の前でどうして喧嘩になったか聞かれても、ファントレイユは一言も、口を利かなかった。
例え相手が
『ファントレイユの方から、殴りかかった!』
と言い張っても。
日頃それは大人しいファントレイユが、殴りかかるだなんて。
と、大人達は首を捻っていたので、レイファスはとうとう口を開いた。
「…ファントレイユが本当に男の子かどうか、ダンテはいつも確かめようとしていた…」
ぽそり。と目立たないように言ったが、大人達はそれで納得がいった様子だった。
が、ファントレイユは三人の子供に怪我をさせた。
と自室謹慎で夕食抜き。
を言い渡され、レイファスはこっそり彼を、見舞った。
ファントレイユは誰にも自分を触れさせなかったから、大人達は知らなかったが、ファントレイユの体は、痣だらけだった。
食事を差し入れ、その痣を見て、レイファスはそっと尋ねる。
「…そんなにいっぱい殴られて、よくやり返せたね?
前から人形みたいと思ってたけど、やっぱり、痛まないんだ」
ファントレイユは顔を上げ、頷いた。
「あの時は、どれだけ殴られても、全然痛くなかった」
レイファスは思い切り、ため息を付いた。
今はとても痛む様子の彼を見て、レイファスが薬草を持って来ようとするのに、ファントレイユは気づいた様だった。
大人達に告げられないか、心配げにファントレイユに見つめられて、レイファスは肩をすくめる。
「僕がこっそり盗むのが得意だって、知ってる癖に」
ファントレイユは途端、笑った。
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