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キース、夢の実現
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キースは激しい戦闘の為、いつの間にか仲間とはぐれ、東尾根に辿り着く。
キースのくたびれ果てた様子を見て、東尾根の長、レドナンドは寄って来る。
「…殺ったのか?」
「…ほぼ…。
最後のキーナンを殺った時…周囲に仲間がいない事に気づいた」
そこで…身がぐらり…と揺れ、横に来たファーレーンに抱き止められる。
感謝の視線を向けるが、激しい戦闘に、見とれてる気力も無い。
「…湯に浸かって汚れを落とせ。
着替えとテントを、ファーレーン、用意してやれ」
ファーレーンは静かに囁く。
「私のテントに泊めろと?」
レドナンドはもう、下働きの男に、北尾根へキースを今夜、ここに泊めると伝言を頼んでいた。
が、ファーレーンに振り向く。
「…くたくただ。
泊めるしかあるまい?
アントランは今、南尾根に出向いてるからな」
ファーレーンは俯く。
…が、キースは本当にくたびれきっていたので、ファーレーンに肩を借りて、湯へと向かう。
キーナンの血を落としてる間にも、肩も膝も痛む。
見ると…岩場で戦った為、肩にも膝にも、岩にぶつかった痣が出来ていた。
「…背中と胸に…」
「…ああ…それは知ってる」
キーナンのかぎ爪の跡。
ファーレーンが無言で、練った塗り薬を傷口に擦り込む。
「…湯に浸かれ」
キースは無言で、東尾根のレグウルナス全員が一気に浸かれる程広い、湯の中へと身を浸し、暫し無言。
珍しく、ファーレーンが横に、一緒に浸かってくれる。
いつの間にかファーレーンの肩にもたれかかる。
「……………疲れ切ってるな」
「…昼から戦い続けて…一気にで無く、ぼつぼつと…それなりの数のキーナンに襲われたからな。
戦い続けだ」
「そうか」
ファーレーンが殊勝に感じたが…どうやら自分が疲れ切ってるせいだと、後で気づいた。
結局ファーレーンのテントに転がり…食事を運ばれ食べて間もなく。
眠りこけた。
腕を伸ばすと…ファーレーンの体………。
風呂に入り、食事をして眠ったから…もうすっかり元気。
つい…月明かりが照らすテントの中で、ファーレーンの美麗な寝顔に感激する。
すると…。
「(…マズい…。
こんな無防備なファーレーンの寝顔なんて…幾つ以来だ?
ってくらい、拝んでないから…勃っちまった…………)」
キースはそっ…と身を起こす。
寝ているファーレーンの唇に、口付ける。
「(…駄目だ…もう収まりそうに無い…)」
つい、ファーレーンの双丘の間を探る。
指を挿入(い)れると、ファーレーンは
「う…んっ…」
と美麗な寝顔で寝返りを打つ。
たったそれだけだったけど…。
キースはどきどきした。
「(…か…感じてる?もしかして………)」
つい…指で探る。
「っ!」
目を閉じたままのファーレーンが、眉を切なげに寄せる。
「(…ここか…)」
「あ…う………んっ」
ファーレーンの寝返りで、もうキースはたまらなくなった。
「(胸とか…弄ったり思う様口づけたら…起きるかな………)」
と言いつつも、指を双丘から引き抜けない。
意識の無いファーレーン相手に挿入………。
「(………うーん………。
でも…チャンスはもう、ここしか無いかも)」
キースはごそっ…と男根を取り出す。
仰向けに寝ているファーレーンの、片足を持ち上げ、膝立ちさせ…足を開かせる。
目を閉じたままの、月明かりの中のファーレーンの麗しい姿。
キースはもう、興奮しきってつい、抱き付き…。
そのまま腰を押し進め…。
ファーレーンの…誰も、挿入(はい)った事の無い蕾に男根の先端を押し当て…一気に挿入した。
「あっ………」
ファーレーンが、目を閉じたまま仰け反る。
キースは、ぎくっ!とした。
「(…起きた…?)」
が、ファーレーンは微かに顔を、感じたように震わせ…。
けれど睫は閉じたまま。
「(…よし…。行けるところまで逝くぞ!)」
最初はゆっくり…腰を押しつけ、挿入する…。
けれど…少し奥へと進み、さっき指で探った、ファーレーンのいい場所に来ると…ファーレーンは仰け反る。
「んっ…!」
「(…ヤバい…何て…色っぽいんだ………)」
キースは我慢出来なくなってきた。
小刻みに奥を刺激すると
「あっ…」
ファーレーンはたまらなく色っぽく、仰け反ったりするもんだからもう…キースはファーレーンを両腕で自分の物だ…!と言うように掻き抱き…。
腰を入れ続ける。
抜き差し始めると、腕の中のファーレーンの身は熱く…唇から甘い、吐息。
幾度も確認するが、目は閉じたまま…。
とうとうキースは激しく突き上げる。
「ああっ…!」
ファーレーンは泣き濡れた表情で仰け反り…キースはもう、ファーレーンが起きても構わない…。
むしろ…起きてるんじゃ無いか。
そう感じ…もっと激しくファーレーンの中を貫いた。
「あっ…あんっ…!」
ファーレーンが可愛らしく…抱く腕にしがみついて来る。
「(もっと良くしてやる…!)」
キースは更に奥を抉る。
強く…優しく…そして、激しく。
「ああっ!」
ファーレーンが腕の中で仰け反る。
手で触れると…ファーレーンは放ってた。
「(挿入(い)れて揺さぶっただけ…で?!
………余程、良かったんだな………)」
キースはファーレーンの唇に、口付ける。
暫く、抱いていたけれど…汚れたままでは可哀想な気がして…。
キースは愛しのファーレーンの、蕾と放った男根をそっと拭き上げた。
明け方で、突然テントが開く。
レオだった。
「(…良かった…掛け布団かけた後で)」
キースは思いつつも、レオの顔を見上げる。
「…悪いが、直ぐ来てくれ…」
キースは頷く。
「誰か怪我をして…動けないのか?」
「ああ。
珍しくファルコンと…それに、セルティスも動けない。
なのでお前を迎えついでに、東尾根との境を見回りに来た」
キースは頷く。
そして…まだ寝顔を見せるファーレーンに振り向く。
レオは察して、テントを出る。
だから…キースは寝ているファーレーンに、別れの…熱い口づけをした。
唇を離し、再び顔の角度を変えて口づけようと顔を寄せた時…。
ファーレーンの唇が動く。
「貴様…私の寝込みを襲ってるのか?!」
キースは笑う。
「別れのキスだ。
もう…行く」
そう言って、剣を持ち立ち上がる。
が、腕にファーレーンの手。
「…くたばるな」
まだ…暗い明け方の…青く照らされたファーレーンの美麗な顔を心に刻み…キースは囁く。
「お前を抱くまでくたばらないと、約束する」
ファーレーンは一気にかっ!と頬を染めて怒鳴る。
「ならお前は永久にくたばらないな!」
キースはくすっ。と笑う…。
本当は…起きてたんじゃ無いのか…?
そう…言おうかとも思った。
が。
ファーレーンにとっての正式な初めては…まだこの先だ。
そう思ったら、わくわくしたから、黙って立ち上がり、テントの入り口で振り向く。
ファーレーンがやけに…心配げに見つめるから、思わず笑い返す。
「絶対…腕に抱く」
ファーレーンは一気に怒ると
「ぬかしてろ!」
と怒鳴るから…キースは笑いながらテントを出、直ぐ横で待っていたレオと、境目の見回りに出かけた。
キースのくたびれ果てた様子を見て、東尾根の長、レドナンドは寄って来る。
「…殺ったのか?」
「…ほぼ…。
最後のキーナンを殺った時…周囲に仲間がいない事に気づいた」
そこで…身がぐらり…と揺れ、横に来たファーレーンに抱き止められる。
感謝の視線を向けるが、激しい戦闘に、見とれてる気力も無い。
「…湯に浸かって汚れを落とせ。
着替えとテントを、ファーレーン、用意してやれ」
ファーレーンは静かに囁く。
「私のテントに泊めろと?」
レドナンドはもう、下働きの男に、北尾根へキースを今夜、ここに泊めると伝言を頼んでいた。
が、ファーレーンに振り向く。
「…くたくただ。
泊めるしかあるまい?
アントランは今、南尾根に出向いてるからな」
ファーレーンは俯く。
…が、キースは本当にくたびれきっていたので、ファーレーンに肩を借りて、湯へと向かう。
キーナンの血を落としてる間にも、肩も膝も痛む。
見ると…岩場で戦った為、肩にも膝にも、岩にぶつかった痣が出来ていた。
「…背中と胸に…」
「…ああ…それは知ってる」
キーナンのかぎ爪の跡。
ファーレーンが無言で、練った塗り薬を傷口に擦り込む。
「…湯に浸かれ」
キースは無言で、東尾根のレグウルナス全員が一気に浸かれる程広い、湯の中へと身を浸し、暫し無言。
珍しく、ファーレーンが横に、一緒に浸かってくれる。
いつの間にかファーレーンの肩にもたれかかる。
「……………疲れ切ってるな」
「…昼から戦い続けて…一気にで無く、ぼつぼつと…それなりの数のキーナンに襲われたからな。
戦い続けだ」
「そうか」
ファーレーンが殊勝に感じたが…どうやら自分が疲れ切ってるせいだと、後で気づいた。
結局ファーレーンのテントに転がり…食事を運ばれ食べて間もなく。
眠りこけた。
腕を伸ばすと…ファーレーンの体………。
風呂に入り、食事をして眠ったから…もうすっかり元気。
つい…月明かりが照らすテントの中で、ファーレーンの美麗な寝顔に感激する。
すると…。
「(…マズい…。
こんな無防備なファーレーンの寝顔なんて…幾つ以来だ?
ってくらい、拝んでないから…勃っちまった…………)」
キースはそっ…と身を起こす。
寝ているファーレーンの唇に、口付ける。
「(…駄目だ…もう収まりそうに無い…)」
つい、ファーレーンの双丘の間を探る。
指を挿入(い)れると、ファーレーンは
「う…んっ…」
と美麗な寝顔で寝返りを打つ。
たったそれだけだったけど…。
キースはどきどきした。
「(…か…感じてる?もしかして………)」
つい…指で探る。
「っ!」
目を閉じたままのファーレーンが、眉を切なげに寄せる。
「(…ここか…)」
「あ…う………んっ」
ファーレーンの寝返りで、もうキースはたまらなくなった。
「(胸とか…弄ったり思う様口づけたら…起きるかな………)」
と言いつつも、指を双丘から引き抜けない。
意識の無いファーレーン相手に挿入………。
「(………うーん………。
でも…チャンスはもう、ここしか無いかも)」
キースはごそっ…と男根を取り出す。
仰向けに寝ているファーレーンの、片足を持ち上げ、膝立ちさせ…足を開かせる。
目を閉じたままの、月明かりの中のファーレーンの麗しい姿。
キースはもう、興奮しきってつい、抱き付き…。
そのまま腰を押し進め…。
ファーレーンの…誰も、挿入(はい)った事の無い蕾に男根の先端を押し当て…一気に挿入した。
「あっ………」
ファーレーンが、目を閉じたまま仰け反る。
キースは、ぎくっ!とした。
「(…起きた…?)」
が、ファーレーンは微かに顔を、感じたように震わせ…。
けれど睫は閉じたまま。
「(…よし…。行けるところまで逝くぞ!)」
最初はゆっくり…腰を押しつけ、挿入する…。
けれど…少し奥へと進み、さっき指で探った、ファーレーンのいい場所に来ると…ファーレーンは仰け反る。
「んっ…!」
「(…ヤバい…何て…色っぽいんだ………)」
キースは我慢出来なくなってきた。
小刻みに奥を刺激すると
「あっ…」
ファーレーンはたまらなく色っぽく、仰け反ったりするもんだからもう…キースはファーレーンを両腕で自分の物だ…!と言うように掻き抱き…。
腰を入れ続ける。
抜き差し始めると、腕の中のファーレーンの身は熱く…唇から甘い、吐息。
幾度も確認するが、目は閉じたまま…。
とうとうキースは激しく突き上げる。
「ああっ…!」
ファーレーンは泣き濡れた表情で仰け反り…キースはもう、ファーレーンが起きても構わない…。
むしろ…起きてるんじゃ無いか。
そう感じ…もっと激しくファーレーンの中を貫いた。
「あっ…あんっ…!」
ファーレーンが可愛らしく…抱く腕にしがみついて来る。
「(もっと良くしてやる…!)」
キースは更に奥を抉る。
強く…優しく…そして、激しく。
「ああっ!」
ファーレーンが腕の中で仰け反る。
手で触れると…ファーレーンは放ってた。
「(挿入(い)れて揺さぶっただけ…で?!
………余程、良かったんだな………)」
キースはファーレーンの唇に、口付ける。
暫く、抱いていたけれど…汚れたままでは可哀想な気がして…。
キースは愛しのファーレーンの、蕾と放った男根をそっと拭き上げた。
明け方で、突然テントが開く。
レオだった。
「(…良かった…掛け布団かけた後で)」
キースは思いつつも、レオの顔を見上げる。
「…悪いが、直ぐ来てくれ…」
キースは頷く。
「誰か怪我をして…動けないのか?」
「ああ。
珍しくファルコンと…それに、セルティスも動けない。
なのでお前を迎えついでに、東尾根との境を見回りに来た」
キースは頷く。
そして…まだ寝顔を見せるファーレーンに振り向く。
レオは察して、テントを出る。
だから…キースは寝ているファーレーンに、別れの…熱い口づけをした。
唇を離し、再び顔の角度を変えて口づけようと顔を寄せた時…。
ファーレーンの唇が動く。
「貴様…私の寝込みを襲ってるのか?!」
キースは笑う。
「別れのキスだ。
もう…行く」
そう言って、剣を持ち立ち上がる。
が、腕にファーレーンの手。
「…くたばるな」
まだ…暗い明け方の…青く照らされたファーレーンの美麗な顔を心に刻み…キースは囁く。
「お前を抱くまでくたばらないと、約束する」
ファーレーンは一気にかっ!と頬を染めて怒鳴る。
「ならお前は永久にくたばらないな!」
キースはくすっ。と笑う…。
本当は…起きてたんじゃ無いのか…?
そう…言おうかとも思った。
が。
ファーレーンにとっての正式な初めては…まだこの先だ。
そう思ったら、わくわくしたから、黙って立ち上がり、テントの入り口で振り向く。
ファーレーンがやけに…心配げに見つめるから、思わず笑い返す。
「絶対…腕に抱く」
ファーレーンは一気に怒ると
「ぬかしてろ!」
と怒鳴るから…キースは笑いながらテントを出、直ぐ横で待っていたレオと、境目の見回りに出かけた。
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