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夢の中の調教
257 レドナンドに交渉
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レオとセルティスは、控え室で顔を見合わせる。
「…キースが消えたぜ。どうする?」
レオが俯く。
「…ともかく、ファオンは少し休ませといて、見回りに行くか」
セルティスが頷く。
調教部屋の鍵を閉める。
これで、ファオンは調教部屋と風呂。
そして寝室しか移動出来ない。
レオとセルティスは連れだって、石の階段を降りた。
降りきったところで、デュランと鉢合う。
「…………ええと。
実はレドナンドとシェナンが来ています。
…ロレンツとアリオンを連れて」
レオが、目を見開く。
「…なんで?」
「ええと…シェナンはキリアン、レドナンドはファーレーンの様子を見に…。
でも…」
デュランが顔を寄せて内緒話をする。
「…二人を、逃がす気かも………」
レオは、顔を寄せるデュランから顔を上げる。
「…ともかく、話をしようか」
デュランに導かれ、歩哨の待機部屋の隣の、応接間に入る。
レドナンドが目を擦り、シェナンもあくび混じりに起きる。
ロレンツとアリオンも身を起こす。
「…寝てた?」
ロレンツが言うと、アリオンも呆然。
「…まさか…眠り薬?」
アリオンとロレンツが同時に、レオの後ろに隠れるように立つ、デュランを見る。
デュランはもっと、レオの背後で小さくなって、横のセルティスに見つめられた。
「お前、何小さくなってるの?」
レオが、デュランが背後に隠れてるのに薄々気づき、がソファに倒れ込んでる皆に言う。
「ファーレーンとキリアンに面会だそうだが…。
生憎、会わせられない」
その時…出しっ放しでちょっと疲れたセルティスが、レオにこっそり、耳打ちする。
レオは、自分もそうだったので、頷く。
「が。
ちょっと手伝ってくれたら、会わせてもいい」
レオの言葉に、途端シェナンが愛想笑う。
「私は、キリアンとの面会は、もっとゆっくりで…更に後でも良い。
なんか…催眠術かけられて、キリアンかなり、おかしくなってるから」
「?」
レオは思った。
が、レドナンドに告げる。
「ちょっと、来てくれるか?」
「…いいけど」
レドナンドだけ呼び出し、レオとセルティスはデュランに見張りを命じ、上に上がる。
控え室で、レオはレドナンドに言う。
「…実はファオン調教の責任者、キースが消えて、人手が足りない。
あんたも…ちょっとファオンに…してくれたら、その後ファーレーンに会わせるけど…。
俺達を助けると思って、やってくれないか?」
「……………………………………」
レドナンドはじっ。とレオを見る。
「…私に、ファーレーンに殴られろ。と?」
セルティスが進み出る。
「実は…最初は薬をその…良くなるように?
使ったんだが…もうファオンはすっかり…欲しがるようになって」
レドナンドは目を、見開く。
レオが弱ったように呟く。
「…凄く、積極的なんだ」
「…それで…私に?」
セルティスが言う。
「貴方は何せ、大抵の《皆を繋ぐ者》が一度は抱かれてみたいNo.1だし」
レドナンドが、セルティスをじっ。と見る。
「…持ち上げても、何も出ないぞ?」
レオが進み出る。
「…ともかく一度、様子を見てくれ。
目が合うと、凄く可愛く欲しがられるから…煽られると思う。
駄目なら、そのまま扉閉めて引き返して良いから」
セルティスも付け足す。
「…ファーレーンの方は、キースが…。
多分とっくに…してると思う。
ファオンの代わりに、北尾根の《皆を繋ぐ者》になる。
とファーレーンが言い出して。
《皆を繋ぐ者》出来るかどうかを確かめてる。
けどキースだから。
多分、とっくの昔にファーレーンをその…」
レドナンドは溜息を吐くと、言った。
「…言いたいことは解る」
そして、俯く。
「…解った。
一度、覗かせて貰う」
レオとセルティスは内心、がっつポーズで喜んだ。
「…キースが消えたぜ。どうする?」
レオが俯く。
「…ともかく、ファオンは少し休ませといて、見回りに行くか」
セルティスが頷く。
調教部屋の鍵を閉める。
これで、ファオンは調教部屋と風呂。
そして寝室しか移動出来ない。
レオとセルティスは連れだって、石の階段を降りた。
降りきったところで、デュランと鉢合う。
「…………ええと。
実はレドナンドとシェナンが来ています。
…ロレンツとアリオンを連れて」
レオが、目を見開く。
「…なんで?」
「ええと…シェナンはキリアン、レドナンドはファーレーンの様子を見に…。
でも…」
デュランが顔を寄せて内緒話をする。
「…二人を、逃がす気かも………」
レオは、顔を寄せるデュランから顔を上げる。
「…ともかく、話をしようか」
デュランに導かれ、歩哨の待機部屋の隣の、応接間に入る。
レドナンドが目を擦り、シェナンもあくび混じりに起きる。
ロレンツとアリオンも身を起こす。
「…寝てた?」
ロレンツが言うと、アリオンも呆然。
「…まさか…眠り薬?」
アリオンとロレンツが同時に、レオの後ろに隠れるように立つ、デュランを見る。
デュランはもっと、レオの背後で小さくなって、横のセルティスに見つめられた。
「お前、何小さくなってるの?」
レオが、デュランが背後に隠れてるのに薄々気づき、がソファに倒れ込んでる皆に言う。
「ファーレーンとキリアンに面会だそうだが…。
生憎、会わせられない」
その時…出しっ放しでちょっと疲れたセルティスが、レオにこっそり、耳打ちする。
レオは、自分もそうだったので、頷く。
「が。
ちょっと手伝ってくれたら、会わせてもいい」
レオの言葉に、途端シェナンが愛想笑う。
「私は、キリアンとの面会は、もっとゆっくりで…更に後でも良い。
なんか…催眠術かけられて、キリアンかなり、おかしくなってるから」
「?」
レオは思った。
が、レドナンドに告げる。
「ちょっと、来てくれるか?」
「…いいけど」
レドナンドだけ呼び出し、レオとセルティスはデュランに見張りを命じ、上に上がる。
控え室で、レオはレドナンドに言う。
「…実はファオン調教の責任者、キースが消えて、人手が足りない。
あんたも…ちょっとファオンに…してくれたら、その後ファーレーンに会わせるけど…。
俺達を助けると思って、やってくれないか?」
「……………………………………」
レドナンドはじっ。とレオを見る。
「…私に、ファーレーンに殴られろ。と?」
セルティスが進み出る。
「実は…最初は薬をその…良くなるように?
使ったんだが…もうファオンはすっかり…欲しがるようになって」
レドナンドは目を、見開く。
レオが弱ったように呟く。
「…凄く、積極的なんだ」
「…それで…私に?」
セルティスが言う。
「貴方は何せ、大抵の《皆を繋ぐ者》が一度は抱かれてみたいNo.1だし」
レドナンドが、セルティスをじっ。と見る。
「…持ち上げても、何も出ないぞ?」
レオが進み出る。
「…ともかく一度、様子を見てくれ。
目が合うと、凄く可愛く欲しがられるから…煽られると思う。
駄目なら、そのまま扉閉めて引き返して良いから」
セルティスも付け足す。
「…ファーレーンの方は、キースが…。
多分とっくに…してると思う。
ファオンの代わりに、北尾根の《皆を繋ぐ者》になる。
とファーレーンが言い出して。
《皆を繋ぐ者》出来るかどうかを確かめてる。
けどキースだから。
多分、とっくの昔にファーレーンをその…」
レドナンドは溜息を吐くと、言った。
「…言いたいことは解る」
そして、俯く。
「…解った。
一度、覗かせて貰う」
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