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夢の中の調教
246 動けるようになったシーリーン、今だ自由には成れず
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シーリーンはまだ、掴み合ってるアントランとキリアンに怒鳴る。
「いい加減、止めてこの手枷外してくれ!」
が、アントランが振り向いて怒鳴る。
「外したら、お前襲えなくなるじゃないか!」
シーリーンは腹の底から怒りまくって怒鳴る。
「どうしてお前だ!
アリオンだったら助けたぞ!」
アントランはまた、振り向いて怒鳴る。
「そのアリオンはさっさと逃げたじゃないか!」
シーリーンは言葉に詰まる。
けど怒鳴った。
「いいから外せ!
リチャードが気絶してる隙に!
大体キリアンとずっとやりあってたら、どっちもくたばって俺襲う体力も無くなるぞ!」
アントランはその時、利口になった。
…つまり、正気に戻ったのである。
「…確かに」
キリアンの髪を手放す。
そして壁にもたれかかって気絶してる、リチャードの腰から手枷の鍵をじゃらり。と取り出す。
振り向いた時、もう…キリアンははだけたシーリーンの…リチャード曰く、タケノコに顔を寄せ、ぱくっ!と口に含んでいた。
「こら…キリアン!
よせキリ………ん…………っ」
アントランは呟きながら寄って来る。
「…やっぱ美男の感じてる顔、ってサマになるよな」
そう言いつつ、シーリーンの股の間に屈むキリアンのお尻を軽く蹴って、上に釣り上げられてるシーリーンの、手首を揃えて上下から挟んでる、木の手枷の留め金に鍵を入れて、回す。
じゃら…。
挟んでいた板が真ん中で割れ、シーリーンは手首を下ろす。
一息付く間も無く、キリアンがさっさと身を起こしてお尻を両手で開きながら、乗ろうとするから…シーリーンは眉間を寄せる。
その時アントランがキリアンの胸を回し蹴った。
どおん!
キリアンが吹っ飛んで、リチャードみたいに壁に背を打ち付け、床にお尻付けて眉間寄せる。
「いっ・てーーーーーーーーーー!」
アントランは叫ぶキリアンを見、そしてやっと釣り上げられてた腕を下げて、手首をさすって床に座り込むるシーリーンを見下ろし、囁く。
「…なんで、自分で蹴らないかな…」
シーリーンは俯く。
「(…ちょっと期待しちゃったから…。
って言ったら…今度はアントランに乗られそう…?)」
シーリーンは素早く腰布を直し、タケノコをしまう。
「…どうしてしまう?」
アントランに聞かれたが、振り向かない。
「さっさと出ようぜ」
そう言って誤魔化し、素早く立ち上がる。
がちゃ!
シーリーンはドアノブを引いて、扉が開かず眉間寄せる。
がちゃ。がちゃっ!
アントランが横に来ると、リチャードが持ってた鍵束…と言っても、二個程度しかついてなかったので、シーリーンの手枷外した鍵じゃない鍵を出す。
が、鍵穴に入らない。
「…あれ?」
シーリーンはまだ、ドアノブを引く。
がちゃ!がちゃ!
アントランはシーリーンの手枷用鍵も差し込んでみた。
が、空回り。
シーリーンに見つめられ、アントランはリチャードに屈み込み、鍵を探す。
シーリーンは直ぐ見つかる。
と思って扉の前に待機してたけど、アントランが
「あれ?あれ?」
と言っていつ迄経っても探してるので、とうとう横に屈んで一緒にリチャードの衣服を探る。
「ここは?見たか?」
シーリーンの問いに、アントランが言う。
「そっちもそっちも、探った」
二人は目を見交わし合う。
そしてついに…気絶してるリチャードの衣服を剥いだ。
剥いだ衣服を下げて振っても、出て来るのはせいぜい小銭。
アントランが、じっ…。と裸に剥かれたリチャードを見る。
「後、隠すとしたら…」
シーリーンは腕組みして頷く。
アントランが、シーリーンを見る。
見て、見て…じっと見る。
シーリーンはずっと、ばっくれていた。
が、とうとう怒鳴る。
「さっさと探せば?!」
「俺?
…がするの?!」
シーリーンはぷんぷん怒ると、そっ…とリチャードの横に屈む。
床に付けたお尻を見て、言う。
「…見るからに、無さそう」
アントランがぼやく。
「でも後はそこしかない」
シーリーンは仕方無く…リチャードの…最後の隠し場所。
お尻の穴に指を入れる。
「…うーん…無い。
俺散々リチャード蹴ったから。
その時吹っ飛んだのかも」
アントランは石の床を見回す。
「…凄く、無さそう。
箪笥とかの家具一切無いし」
言って、とっ手付の木桶を持ち上げる。
「…排泄用の…バケツの下も中も無い。
…出す前で良かったぜ…。
出してたら…中探すの地獄」
けれど、シーリーンがアントランに振り向く。
「…でも、鍵見つからないと、いずれ…使用しないと駄目かも」
アントランが桶手に持ったまま、シーリーンを見る。
そして…手に持つ桶を見る。
「……………………………」
無言で固まるアントランを見、シーリーンは扉を蹴破るべく、蹴り始めた。
がん!
がん!
がんっ!
「…扉が壊れる、前に俺の足が壊れそう…」
アントランは手桶を置くと、横に来て蹴った。
がんっ!
「……………俺、一度で壊れそう」
けれど二人は目を見交わす。
「…これしかないぜ?」
シーリーンの言葉に、アントランも頷く。
「…だな」
その後二人は、交代で扉を蹴り続けた。
「いい加減、止めてこの手枷外してくれ!」
が、アントランが振り向いて怒鳴る。
「外したら、お前襲えなくなるじゃないか!」
シーリーンは腹の底から怒りまくって怒鳴る。
「どうしてお前だ!
アリオンだったら助けたぞ!」
アントランはまた、振り向いて怒鳴る。
「そのアリオンはさっさと逃げたじゃないか!」
シーリーンは言葉に詰まる。
けど怒鳴った。
「いいから外せ!
リチャードが気絶してる隙に!
大体キリアンとずっとやりあってたら、どっちもくたばって俺襲う体力も無くなるぞ!」
アントランはその時、利口になった。
…つまり、正気に戻ったのである。
「…確かに」
キリアンの髪を手放す。
そして壁にもたれかかって気絶してる、リチャードの腰から手枷の鍵をじゃらり。と取り出す。
振り向いた時、もう…キリアンははだけたシーリーンの…リチャード曰く、タケノコに顔を寄せ、ぱくっ!と口に含んでいた。
「こら…キリアン!
よせキリ………ん…………っ」
アントランは呟きながら寄って来る。
「…やっぱ美男の感じてる顔、ってサマになるよな」
そう言いつつ、シーリーンの股の間に屈むキリアンのお尻を軽く蹴って、上に釣り上げられてるシーリーンの、手首を揃えて上下から挟んでる、木の手枷の留め金に鍵を入れて、回す。
じゃら…。
挟んでいた板が真ん中で割れ、シーリーンは手首を下ろす。
一息付く間も無く、キリアンがさっさと身を起こしてお尻を両手で開きながら、乗ろうとするから…シーリーンは眉間を寄せる。
その時アントランがキリアンの胸を回し蹴った。
どおん!
キリアンが吹っ飛んで、リチャードみたいに壁に背を打ち付け、床にお尻付けて眉間寄せる。
「いっ・てーーーーーーーーーー!」
アントランは叫ぶキリアンを見、そしてやっと釣り上げられてた腕を下げて、手首をさすって床に座り込むるシーリーンを見下ろし、囁く。
「…なんで、自分で蹴らないかな…」
シーリーンは俯く。
「(…ちょっと期待しちゃったから…。
って言ったら…今度はアントランに乗られそう…?)」
シーリーンは素早く腰布を直し、タケノコをしまう。
「…どうしてしまう?」
アントランに聞かれたが、振り向かない。
「さっさと出ようぜ」
そう言って誤魔化し、素早く立ち上がる。
がちゃ!
シーリーンはドアノブを引いて、扉が開かず眉間寄せる。
がちゃ。がちゃっ!
アントランが横に来ると、リチャードが持ってた鍵束…と言っても、二個程度しかついてなかったので、シーリーンの手枷外した鍵じゃない鍵を出す。
が、鍵穴に入らない。
「…あれ?」
シーリーンはまだ、ドアノブを引く。
がちゃ!がちゃ!
アントランはシーリーンの手枷用鍵も差し込んでみた。
が、空回り。
シーリーンに見つめられ、アントランはリチャードに屈み込み、鍵を探す。
シーリーンは直ぐ見つかる。
と思って扉の前に待機してたけど、アントランが
「あれ?あれ?」
と言っていつ迄経っても探してるので、とうとう横に屈んで一緒にリチャードの衣服を探る。
「ここは?見たか?」
シーリーンの問いに、アントランが言う。
「そっちもそっちも、探った」
二人は目を見交わし合う。
そしてついに…気絶してるリチャードの衣服を剥いだ。
剥いだ衣服を下げて振っても、出て来るのはせいぜい小銭。
アントランが、じっ…。と裸に剥かれたリチャードを見る。
「後、隠すとしたら…」
シーリーンは腕組みして頷く。
アントランが、シーリーンを見る。
見て、見て…じっと見る。
シーリーンはずっと、ばっくれていた。
が、とうとう怒鳴る。
「さっさと探せば?!」
「俺?
…がするの?!」
シーリーンはぷんぷん怒ると、そっ…とリチャードの横に屈む。
床に付けたお尻を見て、言う。
「…見るからに、無さそう」
アントランがぼやく。
「でも後はそこしかない」
シーリーンは仕方無く…リチャードの…最後の隠し場所。
お尻の穴に指を入れる。
「…うーん…無い。
俺散々リチャード蹴ったから。
その時吹っ飛んだのかも」
アントランは石の床を見回す。
「…凄く、無さそう。
箪笥とかの家具一切無いし」
言って、とっ手付の木桶を持ち上げる。
「…排泄用の…バケツの下も中も無い。
…出す前で良かったぜ…。
出してたら…中探すの地獄」
けれど、シーリーンがアントランに振り向く。
「…でも、鍵見つからないと、いずれ…使用しないと駄目かも」
アントランが桶手に持ったまま、シーリーンを見る。
そして…手に持つ桶を見る。
「……………………………」
無言で固まるアントランを見、シーリーンは扉を蹴破るべく、蹴り始めた。
がん!
がん!
がんっ!
「…扉が壊れる、前に俺の足が壊れそう…」
アントランは手桶を置くと、横に来て蹴った。
がんっ!
「……………俺、一度で壊れそう」
けれど二人は目を見交わす。
「…これしかないぜ?」
シーリーンの言葉に、アントランも頷く。
「…だな」
その後二人は、交代で扉を蹴り続けた。
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