アグナータの命運

あーす。

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夢の中の調教

243 もっともっともっと、深くオチてしまったファオン レオ

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 セルティスが、そっとファオンの唇に口付けて、身を起こす。
ファオンは温もりが遠ざかったような表情で、腰布を直して衣服を拾い集め、戸口へと歩き出すセルティスの逞しい背を見つめる。

セルティスは戸を閉める前、ファオンに向き直り、笑顔を向ける。
ファオンの瞳には、そのセルティスの笑顔が残り続けた。


セルティスが、控え室へ戻って来ると、キースが向かいに座る、レオを見つめる。
レオは短く吐息吐いて、椅子から立ち上がる。

セルティスが入れ替わりに椅子にかけて、キースをまじまじと見る。

レオが出て行き扉の閉まる音と共に、セルティスは言った。
「…垂らしまくったんだろう?
ファオン、緊張したり抵抗するどころか…俺に甘えてきたぞ?」
キースは笑う。
「…だってお前、基本癒やし系だし」

セルティスは自分の威力を認めず、こっちを持ち上げてくるキースを横目で見て、テーブル上の酒瓶を取り上げて思う。
「(…流石、垂らし。
俺も垂らされそう…)」


夢見てるシーリーンが、ジロリとキースを見る。
「…夢の中のセルティスまでが思う。
って、よっぽどだよな」
アリオンが同意するように、横で頷きまくっていた。

キースは
『俺は無実』
の同意を得ようと、横のレオとセルティスを見た。
が二人共キースから、顔を背けた。


ファオンはぐったりと、寝台の上に横たわっていた。
まだ…疼く気がしたけれど、キース、それにセルティスと抱き合った幸福感に包まれていたので、ぽーっとなって布団に顔を伏せていた。

扉が開いて、レオの赤毛とそして…男らしい迫力ある体躯。
それに…くっきりと意志の強そうな青の瞳を見た途端、ファオンは体が沸騰するような興奮に包まれて…。
足をもぞ…と動かし腰を捻る。

レオは扉を開けた途端、ファオンのが自分を見て発情したように頬を染め、恥ずかしげに俯き、腰を…誘うように捻られ、一気に煽られて興奮のただ中に叩き込まれた気持ちになって、ドアノブを握りしめたまま…暫く固まった。

「(…確か…最初、嫌がってたよな。
薬だけでこうなるのか?)」

見ているとファオンは凄く恥ずかしそうに…腰をまた、もぞ…と横に揺らし明らかに…後ろに挿入(い)れて欲しそうに俯いてる。

白っぽい長くくねる金髪が散らばり、青く綺麗な瞳の…本当に可愛らしく美しい少年だったし、その彼が、自分を見た、だけで欲しそうに恥じらって俯いていたりするので…。

だかだかと中へ入って腕を引き、一気に抱き上げて挿入しそうな勢いに飲まれ、ごくり。
と喉を鳴らし
「(…少し落ち着こう)」
とレオは自分に言い聞かせた。

が、ファオンが触れてもいないのに感じたように…。
頬にはらりと白っぽい金髪を一筋たらし、顔を小刻みに震わせ、たまらないみたいに腰をくねらせた時…。
レオの理性は、飛んでいた。

扉を閉め様、寝台に寄ると、端に座ってファオンを見つめる。
ファオンは熱く疼く体を抱え、助けを求めるように見つめるから…レオは気づいたら、ファオンの上に身を倒し込んでいた。

ファオンはレオに覆い被された時…。
もう恥ずかしくてどうにかなりそうだったけど、レオの手が腿に触れ…そして顔をゆっくりと傾け、その唇が唇の直ぐ近くに寄せられて、我慢出来ずに自分の方から口付けた。

レオの男らしい迫力は圧倒的で、ファオンは抱きついて口づけるものの、直ぐレオの舌が唇を割って入り、絡んで来ると…レオの迫力に痺れたようになって、意識すら霞んでくる。

強引に抱き寄せられると、身体の戦慄きが止まらない。
「んっ…」

直ぐ、レオの舌の動きに付いて行かれず…くねる舌に愛撫されて体が疼きまくってレオの首に両腕回し、しがみつく。

レオの方も、ファオンに感じて求められ、一気に勃ち上がる自分を感じたから…。
ファオンの背を抱きすくめて膝でファオンの腿を外に押して開かせながら、ファオンの股の間に腰を進めた。

ファオンが更なる熱に包まれる。
足を開かされてレオが腰を進める毎に…レオの熱い高まりが近づき…直、刺し貫かれるのだと感じると…期待に心が震え、熱にうわずり…レオの唇と舌でもう霞みそうな意識をなんとか保ちながら、レオに必死でしがみつく。

レオが、ファオンの膝の下に腕を入れて、一気に腿を持ち上げ身を進める。
腰にもう片腕回されて引き上げられると、ファオンは仰け反って喉を晒しながら身を戦慄かせ続けた。

蕾が…挿入されやすいように引き上げられると、激しくひくついているのが、自分でも解った。
凄く恥ずかしかったけど…レオの男らしい逞しい体躯が、衣服を挟んでぴったりと触れて来て…。
もう…どうしようもなくなって戦慄きと疼きは止まらず、レオの首に両腕回したまま、首を横に振る。

レオは真っ直ぐファオンを、熱い青い瞳で見つめ、囁く。
「…止まりそうにない」
ファオンは一瞬、レオの熱が自分に向かって放出されたように感じ、もうそれだけでレオの圧倒的な男らしさに、くらくらして意識が霞みそうになった。

「…挿入(い)れるぞ?」

レオの低い…情欲を湛えた声音で囁かれ、ファオンはぞくぞくぞくっ…と再び、身体が勝手に戦慄きまくって、たまらずレオに抱き付き、首筋に顔を埋める。

太く、しっかりしたレオの首はそれだけでもとても男らしく感じ…体を寄せられ今にも挿入されそうなくらいぴったりと体を密着させると、体の戦慄きが更に激しくなる。

熱に浮かされたような、うわずった声で囁く。

「んっ…レオ…レオ………」

名を呼ばれて、もうレオの方もたまらなくなって…腰布を取り退け、ファオンの蕾に先端を当てると、一気にそのまま刺し貫いた。

「ああああっ!」

ファオンはもうそれだけで、体中に電流が駆け抜けたように、全身を痙攣させる。
疼いて溜まらない場所を…激しく擦り上げられて快感で全身が痺れる。

レオはそんなファオンの体を腕の中に抱き止め…斜め下から再び引き抜いて、一気に貫く。

「あっ!んんっ!」

凄まじい刺激に体が激しく痙攣し、疼いてた場所が思い切り擦られ…一気に脳天を刺し貫く程の刺激に手足が激しく痙攣する。

ファオンは意識を失いそうに感じて、きつくレオにしがみつく。
キースともセルティスともしたのに…レオのは圧倒的で…擦り上げられると一気に体中が興奮と快感の中に叩き込まれ、失神しそうになって、必死に。

レオが連続して突き始めると、ファオンは熱に浮かされたように喘ぐ。
「ああっ…!
あんっ…!
あっ…あんっ!」

レオに突かれる度、体中が沸騰したみたいに熱く、身が激しく戦慄き続けて止まらない。
突き上げられる度…感じる部分を思い切り擦り上げられて…どうにかなりそうなくらいの刺激に包まれ、脳天まで痺れて意識が霞んで行く。

レオはそれに気づくと、少し勢いを落とした。

ゆっくり…突いてやるとファオンは…やっぱすごくいい所を思い切り刺激されたように、体を小刻みに震わせている。
そして再び、一気に激しく刺し貫くと…。
ファオンの痙攣は更に激しくなる。

「ああっんっ!」

「(…そんなに感じてるのか…?)」

ゆっくりと擦り上げられても、セルティスの喉の鳴るような優しいうっとりとした刺激や、キースの甘い興奮が沸き立つ感覚とも違い、ダイレクトに擦られ…。
レオの男らしさを強烈に意識し…そして一気に脳が溶ける程の強烈な快感が湧き上がって、腰から全身へと広がり震えが止まらない。

けれどレオの逞しく熱い体に抱きすくめられたまま、また鋭く刺し貫かれると…。
ファオンは背を大きく反らし、喘ぐ。

「ああああっ!あ………っ!」

頬に涙が滴ってる。
伝い落ちて行く。
体の戦慄きは止まらず、貫かれる度身が沸騰し、熱くてどうにかなりそう…。

「レオ…レオ………」
必死でレオに縋り付く。
レオはまた…一気に刺し貫く。

「あああああっ!
あっ…んっ…あんっ…」

鋭い声を上げた後、ファオンは甘く掠れた声で喘ぐ。

レオの唇がすがりつくファオンの、頬に額に…そして唇に微かに触れる。
けれどそれさえも…レオに触れられた途端、ファオンは身を小刻みに震わす…。

「レオ…っ!」

正直ファオンが縋り付く身体の、全身で煽り立てるから…。
レオはもう、保ちそうに無いと感じる。

「…逝きそうだ…」

ファオンは頷く。
「僕もう…一度…とっくに………。
な…のにまた………」

レオは衣服越しに、ファオンが放った事を知った。
そういえば、衣服を脱いでる間すら、無かった。

腹でファオンの腰の感触を探った時…ファオンはもう既に七分勃ちの状態だと感じる。

「ぼ…く………レオが一回逝く時…何か…い………」

レオは少し、微笑う。
「もっと…連続して逝かせてやりたいが…俺の方も、限界だ」

耳元でそう言われただけで、ファオンはまた、ぞくっ!と身を戦慄かせた。
さっき逝った時ですら、快感が一気に押し寄せ意識が霞み…気づいたら、解き放っていて…。
なのにまた…レオに貫かれ、一気に快感が押し寄せて…気づくと勃ち上がってる。

ファオンは泣きながら囁く。
「僕…どうに…か………なっちゃ…う………」
「もっと欲しくて?」

レオに男の声でそう聞かれ、ファオンはまた、ぞくり…!
と身を震わせた。

「う…ん………あっ…あああああっ!」

ずっ!
レオにまた一気に斜め下から思い切り刺し貫かれ、ファオンは必死でレオにしがみつく。
脳が一瞬、焼き切れるかと思うような強烈な…刺激が体中を駆け抜け…気づいたら放ってた。

今度、レオはファオンが放つのを感じた。
が、自分も気づくと、放ってた。

ファオンは蕾に湿り気を感じ、ぐっ…たりとレオの腕に身を預けきる。

きっと腕に抱くレオの吐息や雰囲気が…これ程の迫力がありながらも優しさを纏ってなかったら…。
………怖かったと思う。

ファオンは泣き濡れた、青い瞳を上げる。
レオはふっ…と優しく微笑って…ファオンの唇に、しっ…とりと口付けた。

ファオンはまるでその口づけが…ご褒美のように甘く優しくて…。
レオに身をすり寄せ、もっと深く、唇を重ねた。


夢見てるレオが、アリオンもシーリーンもひたすら沈黙してるので、少し怖くなって囁く。

「…どうした?」

けど二人じゃなくて、キースが返答。
「…どうした…って…。
男としてあれ見たら、言葉無くさないか?」

セルティスも溜息吐く。
「どうして見つめた・だけでファオン感じるかな。
俺の時、絶対あんなんじゃ無かった。
…塗った薬って、全身性感帯になる薬?」

問われてキースは首を横に振る。
「知らない。
だが普通、塗って時間が経てば経つ程、効果は薄れないか?」

キースとセルティスに、じっ。と見つめられ、レオは怒鳴る。

「何だ!」

が、アリオンとシーリーンはずっと無言で夢の中のファオンが、乱れきってレオにすがりつく、壮絶な色香を放つ姿を、呆然として目を釘付けてる。

無言の圧力で包まれるのをレオは感じ、首を横に振る。

セルティスがようやく
「俺は無罪。
って、言いたいよな?」

と言うから、レオは心の底から思い切り、首を縦に振った。
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