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夢の中の逃避行
214 夢の中の冒険 馬車の中のファオン
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ファオンは正直、シーリーンにこんな風に抱きしめられて腰を使われると、甘い疼きに覆い尽くされ…。
きつく擦られる度、あんまり気持ち良くて、喉を鳴らす。
「んっ…あ…っ…い…い…シーリーン…」
シーリーンはもうファオンの体の隅々まで知っていたから…。
ファオンがいい場所…蕾の奥を思い切り、擦り上げる。
「あんっ!」
ファオンの身が腕の中で跳ねる。
シーリーンは続け様に同じ場所を…引き抜くぎりぎりまで引いて、思い切り突き上げる。
「あっ!あんっ!ああっ!」
ファオンは自分が…恥ずかしい程甘い声で喘いでると知ってる…。
けれどどうしようもない。
シーリーンにもたらされる快感に、どうしても身悶えてしまう…。
それに…時折伏せたブルー・グレーの瞳がきらり…と光り、美麗な顔を傾け男らしい表情で見つめられると…。
うっとりしきって身をシーリーンに、預けきってしまう…。
緩やかなウェーブのプラチナの髪が揺れる。
ファオンは再びシーリーンの首にきつくしがみつく。
触れてるシーリーンの身の逞しさが、更にぞくぞくとした興奮を掻き立てる。
「ん…っあ…っっ…。
も…う……」
シーリーンは頷く。
「ああ…」
やっぱり、シーリーンの唇が頬に、額に擦りつけられると…。
快感の極みにいるのに、更にまた甘い気分に襲われる。
優しく…触れるシーリーンの甘い唇…。
けれどふいに、激しく突き上げられて…。
ファオンは声を上げて仰け反る。
「ああっ!」
開放感に覆われ…息を吐くシーリーンと抱き合う。
隙間なんか、無いみたいに。
するとまた…甘い気持ちが満ちて来る…。
シーリーンがそっ…と、乾いた唇に口付ける。
ファオンはシーリーンの唇に唇を押しつけ…そしてそっと舌先で、シーリーンの舌に幾度か触れた。
じん…。
と熱い刺激と共に…シーリーンの慣れた口づけを蜜のように感じる。
甘い…ピンクの夢に包まれた気分で、ファオンはまた抱きしめて来る、シーリーンの腕の中で、腕をシーリーンの背に回して、しがみついた。
アリオンは手綱握り、まばらに木の生える雪原を駆け抜ける。
吹雪は止み、白一面の雪原は陽に反射し眩しくて、アリオンは目を細めて手綱を握り、馬の暴走を抑えた。
横でロレンツが退屈そうに
「真っ当に走ってて、つまんなくない?」
と聞く。
アリオンが横見ると、ロレンツはあくびしてた。
「…そんなにスリルが好きか?!」
「…正直、尾根降りた後ってきっと毎日、退屈だよな」
アリオンは暫く沈黙した後、言った。
「…………………………キリアンとイカれたあんたの二人の兄とずっと一緒だったら、絶対退屈しないと思う」
ロレンツは、あくびかみ殺して呟いた。
「…うんまあ…そうかも」
きつく擦られる度、あんまり気持ち良くて、喉を鳴らす。
「んっ…あ…っ…い…い…シーリーン…」
シーリーンはもうファオンの体の隅々まで知っていたから…。
ファオンがいい場所…蕾の奥を思い切り、擦り上げる。
「あんっ!」
ファオンの身が腕の中で跳ねる。
シーリーンは続け様に同じ場所を…引き抜くぎりぎりまで引いて、思い切り突き上げる。
「あっ!あんっ!ああっ!」
ファオンは自分が…恥ずかしい程甘い声で喘いでると知ってる…。
けれどどうしようもない。
シーリーンにもたらされる快感に、どうしても身悶えてしまう…。
それに…時折伏せたブルー・グレーの瞳がきらり…と光り、美麗な顔を傾け男らしい表情で見つめられると…。
うっとりしきって身をシーリーンに、預けきってしまう…。
緩やかなウェーブのプラチナの髪が揺れる。
ファオンは再びシーリーンの首にきつくしがみつく。
触れてるシーリーンの身の逞しさが、更にぞくぞくとした興奮を掻き立てる。
「ん…っあ…っっ…。
も…う……」
シーリーンは頷く。
「ああ…」
やっぱり、シーリーンの唇が頬に、額に擦りつけられると…。
快感の極みにいるのに、更にまた甘い気分に襲われる。
優しく…触れるシーリーンの甘い唇…。
けれどふいに、激しく突き上げられて…。
ファオンは声を上げて仰け反る。
「ああっ!」
開放感に覆われ…息を吐くシーリーンと抱き合う。
隙間なんか、無いみたいに。
するとまた…甘い気持ちが満ちて来る…。
シーリーンがそっ…と、乾いた唇に口付ける。
ファオンはシーリーンの唇に唇を押しつけ…そしてそっと舌先で、シーリーンの舌に幾度か触れた。
じん…。
と熱い刺激と共に…シーリーンの慣れた口づけを蜜のように感じる。
甘い…ピンクの夢に包まれた気分で、ファオンはまた抱きしめて来る、シーリーンの腕の中で、腕をシーリーンの背に回して、しがみついた。
アリオンは手綱握り、まばらに木の生える雪原を駆け抜ける。
吹雪は止み、白一面の雪原は陽に反射し眩しくて、アリオンは目を細めて手綱を握り、馬の暴走を抑えた。
横でロレンツが退屈そうに
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と聞く。
アリオンが横見ると、ロレンツはあくびしてた。
「…そんなにスリルが好きか?!」
「…正直、尾根降りた後ってきっと毎日、退屈だよな」
アリオンは暫く沈黙した後、言った。
「…………………………キリアンとイカれたあんたの二人の兄とずっと一緒だったら、絶対退屈しないと思う」
ロレンツは、あくびかみ殺して呟いた。
「…うんまあ…そうかも」
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