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夢の中の逃避行
213 夢の中の冒険 馬車の中のシーリーン
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ロレンツは馬車の中の惨状を、知ってか知らずか、その後淡々と言う。
「使者が言うには、お尋ね者じゃないってだけで…。
戻るかどうかは言ってない。
俺的には、戻るとまた場が混乱するから、このまま一時キースの別宅で身を潜めてた方が無難だと思う」
ロレンツはその時、ようやくアリオンとシーリーンが睨んでるのに気づく。
「…戻りたいの?」
アリオンが怒鳴る。
「違う!」
シーリーンも歯を剥く。
「なんで!
あんな酷い状態になる!」
「…何が?」
今度、アリオンがロレンツの横の御者席に座り、シーリーンはファオンと二人きりでほっ。として、馬車が再び揺れるのを待った。
アリオンが見てると、六頭居る馬はしたい放題。
右へと一頭が飛び出し、皆引きずられて右へ。
しかし今度は左の一頭が左へと飛び出すと、今度は左へ。
ロレンツはともかく、前へ進めば左右に振れても気にしない。
更に…カーブは凄い勢いで突っ込み、馬達は喜々として速度上げてカーブを回る。
回りきれない後ろの二頭が速度を落とすと、突然速度が落ちる。
そして左にカーブを見つけると、二列目の二頭が喜々として速度を上げて先頭の二頭を追い立て、後ろの二頭は引きずられる形で仕方無く速度を上げる。
猛烈な勢いでまた、カーブに突っ込む。
馬車は激しく傾くのに、ロレンツは自分一人バランスとって、馬を御しようとはしない。
「貸せ!」
アリオンはとうとう、ロレンツの手から手綱を引ったくった。
再びカーブで、アリオンは速度を上げようとする真ん中二頭に叫ぶ。
「そのまま!」
そして手綱を引き気味にする。
二頭は大好きなカーブで速度が上げられず、不満の顔をアリオンに向ける。
が、馬車は傾いたりせずにカーブを抜ける。
アリオンが横のロレンツを見る。
ロレンツも、不満そうにアリオンを見た。
アリオンは歯を剥いてロレンツに怒鳴る。
「…御者ってのは、馬が普通に走るように御すんだ!」
「…スリルは要らないと?」
アリオンは凄い形相でロレンツを怒鳴り付けた。
「ぜったい、要らない!!」
馬車の中でシーリーンは、最初以前のように派手に揺れてファオンを固く抱きしめて守ったものの、後、揺れなくてがっかりした。
けれどファオンだけは、ほっとした表情でシーリーンを見つめる。
「良かった!!
僕もう、内臓がおかしくなるかと思ったもん!」
そう言うファオンの可愛さに、シーリーンはつい思い切り腕の中に抱きしめて囁く。
「気持ち…悪かった?」
耳元で囁くシーリーンの声に、ファオンはぞくぞくしながら囁き返す。
「…う…ん…。
それに…二人…に挟まれ…て………あ………」
シーリーンが、ファオンの唇を唇で塞ぐ。
甘く口付けられて、ファオンは真っ赤になってシーリーンの体にしがみつく。
「んっ…ん………」
もう、シーリーンは我慢出来ないでいた。
大体ずっとファオンが《皆を繋ぐ者》だったから、一人占め出来ない。
やっと…逃亡したら、今度は強烈な恋仇、アリオンと一緒。
正直、がっつきそうだった。
「ファオン…」
囁いて、今はもう、暴走しない馬車の座席に押し倒す。
「…シー…リーン…。
僕…こんな風に迫られると…」
もう、シーリーンの手がファオンの腿を這って行く。
ファオンは倒れ込んでくるシーリーンの唇を、顔を傾けて唇で受け止めながら、腿を這うシーリーンの手に手を添える。
「…こんな…とこ…で?
アリオンも…ロレンツも、見えないけどいるのに…」
「我慢出来ない…」
「シーリー…んっ…」
シーリーンに抱かれると、ファオンはもう甘い気分にどきどきが上乗せされて、逞しい体にしがみついてしまう…。
うわずった声でファオンに震えながら
「シーリーン…」
と甘く名を呼ばれて…。
シーリーンは感極まって、ファオンの足の間に腰を進める。
正直、まだいっぱいあれやこれやしたかった。
が、いつアリオンかロレンツが、馬車内に戻って来るかもしれない。
シーリーンはそっ…。
とファオンの蕾に指を這わせる。
ファオンは震えて、両腕をシーリーンの首に巻き付ける。
ずっと《皆を繋ぐ者》だったファオンは、そうされるともう…シーリーンに抱きついて
『欲しい…』
と言うように、可愛らしく頬を擦りつけたりするから…シーリーンは限界で、ファオンの両腿を持ち上げる。
「…いいか…?」
そう聞くシーリーンの声が掠れていて…ファオンはシーリーンの頬にぴったり頬を寄せながら、頷く。
「来て…」
シーリーンが腰を進める。
蕾を割って…もうすっかり固くなったシーリーンの男根がめり込み、奥のまで突き刺すと、ファオンが甘やかに仰け反る。
シーリーンは最高の気分で、ファオンを固く抱きしめ、腰を突き上げた。
「使者が言うには、お尋ね者じゃないってだけで…。
戻るかどうかは言ってない。
俺的には、戻るとまた場が混乱するから、このまま一時キースの別宅で身を潜めてた方が無難だと思う」
ロレンツはその時、ようやくアリオンとシーリーンが睨んでるのに気づく。
「…戻りたいの?」
アリオンが怒鳴る。
「違う!」
シーリーンも歯を剥く。
「なんで!
あんな酷い状態になる!」
「…何が?」
今度、アリオンがロレンツの横の御者席に座り、シーリーンはファオンと二人きりでほっ。として、馬車が再び揺れるのを待った。
アリオンが見てると、六頭居る馬はしたい放題。
右へと一頭が飛び出し、皆引きずられて右へ。
しかし今度は左の一頭が左へと飛び出すと、今度は左へ。
ロレンツはともかく、前へ進めば左右に振れても気にしない。
更に…カーブは凄い勢いで突っ込み、馬達は喜々として速度上げてカーブを回る。
回りきれない後ろの二頭が速度を落とすと、突然速度が落ちる。
そして左にカーブを見つけると、二列目の二頭が喜々として速度を上げて先頭の二頭を追い立て、後ろの二頭は引きずられる形で仕方無く速度を上げる。
猛烈な勢いでまた、カーブに突っ込む。
馬車は激しく傾くのに、ロレンツは自分一人バランスとって、馬を御しようとはしない。
「貸せ!」
アリオンはとうとう、ロレンツの手から手綱を引ったくった。
再びカーブで、アリオンは速度を上げようとする真ん中二頭に叫ぶ。
「そのまま!」
そして手綱を引き気味にする。
二頭は大好きなカーブで速度が上げられず、不満の顔をアリオンに向ける。
が、馬車は傾いたりせずにカーブを抜ける。
アリオンが横のロレンツを見る。
ロレンツも、不満そうにアリオンを見た。
アリオンは歯を剥いてロレンツに怒鳴る。
「…御者ってのは、馬が普通に走るように御すんだ!」
「…スリルは要らないと?」
アリオンは凄い形相でロレンツを怒鳴り付けた。
「ぜったい、要らない!!」
馬車の中でシーリーンは、最初以前のように派手に揺れてファオンを固く抱きしめて守ったものの、後、揺れなくてがっかりした。
けれどファオンだけは、ほっとした表情でシーリーンを見つめる。
「良かった!!
僕もう、内臓がおかしくなるかと思ったもん!」
そう言うファオンの可愛さに、シーリーンはつい思い切り腕の中に抱きしめて囁く。
「気持ち…悪かった?」
耳元で囁くシーリーンの声に、ファオンはぞくぞくしながら囁き返す。
「…う…ん…。
それに…二人…に挟まれ…て………あ………」
シーリーンが、ファオンの唇を唇で塞ぐ。
甘く口付けられて、ファオンは真っ赤になってシーリーンの体にしがみつく。
「んっ…ん………」
もう、シーリーンは我慢出来ないでいた。
大体ずっとファオンが《皆を繋ぐ者》だったから、一人占め出来ない。
やっと…逃亡したら、今度は強烈な恋仇、アリオンと一緒。
正直、がっつきそうだった。
「ファオン…」
囁いて、今はもう、暴走しない馬車の座席に押し倒す。
「…シー…リーン…。
僕…こんな風に迫られると…」
もう、シーリーンの手がファオンの腿を這って行く。
ファオンは倒れ込んでくるシーリーンの唇を、顔を傾けて唇で受け止めながら、腿を這うシーリーンの手に手を添える。
「…こんな…とこ…で?
アリオンも…ロレンツも、見えないけどいるのに…」
「我慢出来ない…」
「シーリー…んっ…」
シーリーンに抱かれると、ファオンはもう甘い気分にどきどきが上乗せされて、逞しい体にしがみついてしまう…。
うわずった声でファオンに震えながら
「シーリーン…」
と甘く名を呼ばれて…。
シーリーンは感極まって、ファオンの足の間に腰を進める。
正直、まだいっぱいあれやこれやしたかった。
が、いつアリオンかロレンツが、馬車内に戻って来るかもしれない。
シーリーンはそっ…。
とファオンの蕾に指を這わせる。
ファオンは震えて、両腕をシーリーンの首に巻き付ける。
ずっと《皆を繋ぐ者》だったファオンは、そうされるともう…シーリーンに抱きついて
『欲しい…』
と言うように、可愛らしく頬を擦りつけたりするから…シーリーンは限界で、ファオンの両腿を持ち上げる。
「…いいか…?」
そう聞くシーリーンの声が掠れていて…ファオンはシーリーンの頬にぴったり頬を寄せながら、頷く。
「来て…」
シーリーンが腰を進める。
蕾を割って…もうすっかり固くなったシーリーンの男根がめり込み、奥のまで突き刺すと、ファオンが甘やかに仰け反る。
シーリーンは最高の気分で、ファオンを固く抱きしめ、腰を突き上げた。
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