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夢の中の逃避行
196 夢の続き 2
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キリアンがエイモスに振り向く。
「ファーレーンここに連れてきてくれる?
アイツも好みなんだよな?」
エイモスは溜息吐く。
「…この雪の中?
東領地のお前ん家まで行けって?」
むっつりするエイモスに、キリアンがこそっ。と言う。
「…そしたらキスくらいなら、応えてやるぜ?」
エイモスが横のロレンツを見ると、ロレンツは首横に振っていた。
「…まぁいい。
ファーレーンここに呼べば、ファーレーンを口説けるキャンスもあるんだよな?」
キリアンがにっこり笑う。
「あいつの表の鎧の、きっつい態度崩しちゃえば…後は結構まんざらでもないから、多分直ぐオチるぞ?」
エイモスの瞳がハートマークで埋め尽くされた。
ファオンが慌ててキリアンの膝の衣服を引く。
「…キリアン!」
小声で言うが、キリアンはエイモスを見る。
エイモスは決意の表情で突然、立ち上がった。
が、その後ジェンスを見る。
ジェンスは溜息交じりに立ち上がる。
「俺、東の女の家の近くで別れるぜ」
「え?カワイイ弟置き去りでオンナに走るの?」
ジェンスは頷きながら
「弟はカワイイ。
だからこそ俺はオンナ取る。
それが“正常”だからだ」
と良く解らない演説をぶった。
ロレンツがエイモスに励ますように言う。
「帰りは美麗なファーレーン連れての道行きだろ?」
肩落として戸口に行くエイモスが、一辺に瞳輝かせて顔上げる。
「…だな!」
二人が出て行って扉が閉まる。
するとキリアンが、ぼそり。
と言った。
「単純なヤツ」
ロレンツが横のキリアン見ないまま言う。
「お前、エイモス帰って来ても口づけするフリしてまた、蹴り入れる気だったろ」
キリアンが自分見ないロレンツに言う。
「…当然だろ?」
けれどアリオンが顔下げて言う。
「…ファーレーン、呼ぶのか?」
キリアンが即答する。
「兄貴最近、委員会との橋渡しの役職してるから…。
奴らに詳しいし、知恵貸して貰えるぜ?」
けどアリオンは顔下げたまま。
シーリーンは落ち込むアリオンを見る。
「…ファオンと二人きりにしたら、復活するか?」
ロレンツが部屋の隅の、天蓋付きベットを顎で差す。
「カーテン閉めたら一応、遮られた空間だぞ?」
アリオンは無言で立ち上がり、ソファの背に立ち、後ろからファオンの両脇の下に腕入れ込んで引き上げ、腕の中へ。
そして御姫様だっこしてシーリーンに振り向く。
「…やっぱお前とも、愛が産まれそうで怖いぜ」
そして天蓋付きベットの上にファオンを下ろし、周囲を覆う、カーテンを下げる。
直ぐ、ファオンの甘やかな
「ああ…んっ」
と言う喘ぎ声が聞こえた。
キリアンだけが
「どうしてみんな、ファオンの意志無視するかな」
と言うと、ロレンツがベットの方に顔向ける。
「あれで十分じゃ無いの?
聞く意味ある?」
シーリーンも頷く。
「《皆を繋ぐ者》してる間、俺かアリオンが相手だと、ファオンは無条件にいつも感じてる」
「…………………」
キリアンは暫く無言。
で、テーブルに視線向け、皿に少し残る六人分の分量のプリンに手を伸ばす。
「おい!」
ロレンツが歯を剥く。
キリアンは直ぐ言い返す。
「お前、一人で抱え込んで六人分食う気?!」
そして残りのプリンを、スプーンで一気に口に掻き込む。
ロレンツが怒鳴る。
「味わって食え!これめちゃ美味ナンだぞ!」
シーリーンが餓鬼丸出しのロレンツに、顔下げて言った。
「また、作って貰えば?」
ロレンツは無言で、立ち上がると部屋を出て行く。
ファオンはベットに押し倒されたと思った途端…アリオンに被さってこられて、心臓が跳ね上がった。
男らしく逞しい腕で抱き上げられたりすると…最近のアリオンはすっかり大人の男としての色香が体中から漂っていたから…それだけで、くらくらするのに…。
熱く、甘く口付けられるともう…全身が疼く。
が、アリオンが顔を上げた。
「…お前さ、この先俺だけでも体、満足出来る?」
「でも…今はアリオン…だけ…でもう…僕、変…」
アリオンは暫く沈黙したけど、今が良ければいいか。
と思い直し、ファオンに再び倒れ込んで、甘い口づけをしながら…もうファオンの男根に手を這わせて握り込む。
「んっ…」
ファオンが感じたように喘ぎ、抱きつくから…アリオンはその逞しい胸板をファオンに押しつけ、抱き寄せて、腿を持ち上げ足を開かせ…そしてゆっくり顔を下げて、ファオンの男根に唇を触れさせる。
「ああっ…!」
背に手を添えてファオンが仰け反る。
口に含むともう…たまらないみたいに膝を立てた足を、切なげにいざらせる。
舌先で可愛がり…腿から唇を肌の上に這わせ、衣服を退けながら左の乳首に触れる。
「んっ!」
右の乳首を指で摘まみ上げ…そして暫く指と唇で愛撫した後、腿をファオンの腿の下に入れ込んで、ファオンの足を開かせ…腰を密着させる。
ファオンは腿に触れるアリオンの男根の固さにどきん!と身を跳ね上げ…アリオンの首に両腕巻き付けて抱きつく。
「…来て…」
震える赤い唇でそう言われ…アリオンは倒れ込んでファオンの唇を唇で塞ぎながら、自身の男根をファオンの蕾に当てる。
腰を進めると同時にファオンに腰を下げて蕾の中に飲み込まれ…ファオンの内壁にぴっちり包まれて…アリオンも震えながら、ファオンの中へ、更に奥へと身を進める。
「ああっんっ」
ファオンの甘やかな喘ぎを聞きながら…アリオンは夢中でファオンと共に高まる為に腰を激しく突き入れ続けた。
「………………………」
今度、夢見てるアリオンはシーリーンの視線を感じる。
「俺は…」
シーリーンは呟く。
「…ああお前は、いい思いしてないんだよな?」
シーリーンに言われて、アリオンは頷く。
ファオンだけは感じて乱れきる自分を見て
「僕、年取るとあんなになるんだ…」
と頬染めていた。
アリオンとシーリーンは
「…………………………………………(今でも、あんなだよな…)」
互いに聞きたかったけど、二人共が相手から顔を背け、沈黙を続けた。
「ファーレーンここに連れてきてくれる?
アイツも好みなんだよな?」
エイモスは溜息吐く。
「…この雪の中?
東領地のお前ん家まで行けって?」
むっつりするエイモスに、キリアンがこそっ。と言う。
「…そしたらキスくらいなら、応えてやるぜ?」
エイモスが横のロレンツを見ると、ロレンツは首横に振っていた。
「…まぁいい。
ファーレーンここに呼べば、ファーレーンを口説けるキャンスもあるんだよな?」
キリアンがにっこり笑う。
「あいつの表の鎧の、きっつい態度崩しちゃえば…後は結構まんざらでもないから、多分直ぐオチるぞ?」
エイモスの瞳がハートマークで埋め尽くされた。
ファオンが慌ててキリアンの膝の衣服を引く。
「…キリアン!」
小声で言うが、キリアンはエイモスを見る。
エイモスは決意の表情で突然、立ち上がった。
が、その後ジェンスを見る。
ジェンスは溜息交じりに立ち上がる。
「俺、東の女の家の近くで別れるぜ」
「え?カワイイ弟置き去りでオンナに走るの?」
ジェンスは頷きながら
「弟はカワイイ。
だからこそ俺はオンナ取る。
それが“正常”だからだ」
と良く解らない演説をぶった。
ロレンツがエイモスに励ますように言う。
「帰りは美麗なファーレーン連れての道行きだろ?」
肩落として戸口に行くエイモスが、一辺に瞳輝かせて顔上げる。
「…だな!」
二人が出て行って扉が閉まる。
するとキリアンが、ぼそり。
と言った。
「単純なヤツ」
ロレンツが横のキリアン見ないまま言う。
「お前、エイモス帰って来ても口づけするフリしてまた、蹴り入れる気だったろ」
キリアンが自分見ないロレンツに言う。
「…当然だろ?」
けれどアリオンが顔下げて言う。
「…ファーレーン、呼ぶのか?」
キリアンが即答する。
「兄貴最近、委員会との橋渡しの役職してるから…。
奴らに詳しいし、知恵貸して貰えるぜ?」
けどアリオンは顔下げたまま。
シーリーンは落ち込むアリオンを見る。
「…ファオンと二人きりにしたら、復活するか?」
ロレンツが部屋の隅の、天蓋付きベットを顎で差す。
「カーテン閉めたら一応、遮られた空間だぞ?」
アリオンは無言で立ち上がり、ソファの背に立ち、後ろからファオンの両脇の下に腕入れ込んで引き上げ、腕の中へ。
そして御姫様だっこしてシーリーンに振り向く。
「…やっぱお前とも、愛が産まれそうで怖いぜ」
そして天蓋付きベットの上にファオンを下ろし、周囲を覆う、カーテンを下げる。
直ぐ、ファオンの甘やかな
「ああ…んっ」
と言う喘ぎ声が聞こえた。
キリアンだけが
「どうしてみんな、ファオンの意志無視するかな」
と言うと、ロレンツがベットの方に顔向ける。
「あれで十分じゃ無いの?
聞く意味ある?」
シーリーンも頷く。
「《皆を繋ぐ者》してる間、俺かアリオンが相手だと、ファオンは無条件にいつも感じてる」
「…………………」
キリアンは暫く無言。
で、テーブルに視線向け、皿に少し残る六人分の分量のプリンに手を伸ばす。
「おい!」
ロレンツが歯を剥く。
キリアンは直ぐ言い返す。
「お前、一人で抱え込んで六人分食う気?!」
そして残りのプリンを、スプーンで一気に口に掻き込む。
ロレンツが怒鳴る。
「味わって食え!これめちゃ美味ナンだぞ!」
シーリーンが餓鬼丸出しのロレンツに、顔下げて言った。
「また、作って貰えば?」
ロレンツは無言で、立ち上がると部屋を出て行く。
ファオンはベットに押し倒されたと思った途端…アリオンに被さってこられて、心臓が跳ね上がった。
男らしく逞しい腕で抱き上げられたりすると…最近のアリオンはすっかり大人の男としての色香が体中から漂っていたから…それだけで、くらくらするのに…。
熱く、甘く口付けられるともう…全身が疼く。
が、アリオンが顔を上げた。
「…お前さ、この先俺だけでも体、満足出来る?」
「でも…今はアリオン…だけ…でもう…僕、変…」
アリオンは暫く沈黙したけど、今が良ければいいか。
と思い直し、ファオンに再び倒れ込んで、甘い口づけをしながら…もうファオンの男根に手を這わせて握り込む。
「んっ…」
ファオンが感じたように喘ぎ、抱きつくから…アリオンはその逞しい胸板をファオンに押しつけ、抱き寄せて、腿を持ち上げ足を開かせ…そしてゆっくり顔を下げて、ファオンの男根に唇を触れさせる。
「ああっ…!」
背に手を添えてファオンが仰け反る。
口に含むともう…たまらないみたいに膝を立てた足を、切なげにいざらせる。
舌先で可愛がり…腿から唇を肌の上に這わせ、衣服を退けながら左の乳首に触れる。
「んっ!」
右の乳首を指で摘まみ上げ…そして暫く指と唇で愛撫した後、腿をファオンの腿の下に入れ込んで、ファオンの足を開かせ…腰を密着させる。
ファオンは腿に触れるアリオンの男根の固さにどきん!と身を跳ね上げ…アリオンの首に両腕巻き付けて抱きつく。
「…来て…」
震える赤い唇でそう言われ…アリオンは倒れ込んでファオンの唇を唇で塞ぎながら、自身の男根をファオンの蕾に当てる。
腰を進めると同時にファオンに腰を下げて蕾の中に飲み込まれ…ファオンの内壁にぴっちり包まれて…アリオンも震えながら、ファオンの中へ、更に奥へと身を進める。
「ああっんっ」
ファオンの甘やかな喘ぎを聞きながら…アリオンは夢中でファオンと共に高まる為に腰を激しく突き入れ続けた。
「………………………」
今度、夢見てるアリオンはシーリーンの視線を感じる。
「俺は…」
シーリーンは呟く。
「…ああお前は、いい思いしてないんだよな?」
シーリーンに言われて、アリオンは頷く。
ファオンだけは感じて乱れきる自分を見て
「僕、年取るとあんなになるんだ…」
と頬染めていた。
アリオンとシーリーンは
「…………………………………………(今でも、あんなだよな…)」
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