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レグウルナスとなったファオン
175 シュティッセンに挿入されるファオン
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アリオンとシーリーンが、間に居るファオンの背後で、こそっ。と二人、顔を寄せ合い、ひそひそ声で話す。
「…本気だと思うか?」
シーリーンに聞かれ、アリオンは俯く。
「…多分」
二人は暗くなって、顔を上げ互いを見る。
「…どうする?」
アリオンに聞かれ、シーリーンはアリオンを見る。
「…俺に聞くのか?」
「お前の方が、思考が柔軟で策士だろう?」
「…………………」
シーリーンは深く俯く。
そして口開いた。
「…どうせ俺が
『お前がファオンに挿入されてる隙に、挿入しよう』
と企んでも、お前も同じ事考えるだろう?
…結局…どっちがファオンに挿入されるか。
で拳振り合う羽目になる」
「…確かに。
…だが正直…そんな馬鹿げた事で、怪我を押してまでお前と殴り合う気は無い」
「…実は、俺もだ」
二人は顔を見交わし合う。
そして、シーリーンがファオンの背後から顔をファオンに向けると、囁く。
「…シュティッセンは真ん中をしてみたい。
と言ってたろう?
お前が一度挿入(い)れさせて…次にお前が、シュティッセンに挿入(い)れさせて貰え。
俺やアリオンに挿入(い)れるより、シュティッセンに挿入(い)れる方が、千倍いいぞ?」
アリオンは滑らかに説得するシーリーンを、流石策士。と見つめる。
ファオンはシーリーンと…背後からファオンに顔を戻し見つめるアリオンの、二人の綺麗な顔を交互に見つめる。
「…やっぱり…アリオンとシーリーンは挿入(い)れられた事無いから…あんまり良くない?」
シーリーンの『今度はお前だ』
と言う視線を受け、アリオンが言う。
「最悪で、未経験だから全然良くない」
ファオンはがっかりしたように、顔を下げる。
そして、瓶から果実酒を飲むシュティッセンの元へ行く。
屈んで耳打ちすると、シュティッセンはにこやかに微笑む。
そして…立ち上がってファオンの背後に立つ。
ファオンはシュティッセンに挿入されるのは初めてで、どきどきした。
そっ…とシュティッセンの手が腿を伝い…蕾に軽く触れる。
「…とても…愛らしいですね」
シュティッセンに背後から顔を寄せて言われ、ファオンは真っ赤になる。
ぬぷ…。
蕾にシュティッセンの指先が入ると、ファオンは思わずびくん!と身を跳ね上げる。
「…っ…あ………っ」
シュティッセンの指が、掻き回すようになぜ、ファオンはぞくぞくして来る。
「…どうして…百合っぽく見えるかな」
アランの疑問に、いつの間にかアランの横に来た、デュランが呟き返す。
「どっちも《皆を繋ぐ者》だから?」
「…まあ、確かに」
「目の保養だな」
キースの言葉に、後ろにいたリチャードが頷く。
セルティスとレオ、ファルコンの三人は毛皮の上に手を付き、腰を下ろして瓶を回しながらあおり、美麗な二人が絡み合う中央に目をやる。
シュティッセンが数度、蕾をなぜあげたかと思うと、ゆっくり挿入し始める。
「…んっ………」
背はファオンより高いけど、華奢で美麗なシュティッセンに背後から抱かれるファオンは愛らしく可憐で美しく…皆が二人の絡む様を、休憩がてら息を飲んで見つめる。
シュティッセンが挿入(はい)ったかと思うと…その指先はファオンの男根に絡みつく。
「あっ…!」
シュティッセンはゆっくり奥まで貫きながら…ファオンを手で愛撫する。
ゆっくりだったけれど…凄く気持ち良くて、ファオンは喉を晒した。
シュティッセンの視線が、見物人へ送られる。
気づいた男らは、誰がシュティッセンの背後に付くかを、視線を送り合いながら探る。
レオとキースが譲り合い…結果、キースが立ち上がる。
キースはシュティッセンの背後から、優しく包むようにシュティッセンを抱き寄せる。
それを見て、ファルコンが呟く。
「やっぱり、奴はロマン派だ」
キースの、愛しげにシュティッセンを背後から抱き寄せる姿は確かに…ロマンチックで、誰もファルコンに異論を唱えなかった。
シュティッセンはキースに背後から頬を寄せられ、振り向いてキースの口づけを受ける。
キースはゆっくりシュティッセンの背後から、男根を蕾にめり込ませる。
シュティッセンは背後に振り向いたまま、目を閉じて仰け反り…キースはシュティッセンの感じる表情をうっとり見つめ、軽く唇に口付ける。
けれどその間も、シュティッセンの指はファオンの男根に絡みつき…ファオンは背後からゆっくり擦られ、更に男根の感じる場所をやんわり擦り上げられて、天国にいるくらい気持ち良くて、足元がふわふわした。
キースはゆっくり、シュティッセンを背後から抱いたまま突き上げる。
「あっ…!」
シュティッセンがファオンの男根と蕾に刺激を与える度、ファオンはうねるように蕾を収縮させるものだから、間に挟まれたシュティッセンは思わず、喘いで仰け反る。
キースは背後から囁く。
「最高…?」
「え…え………。
良すぎて…おかしくなりそうです…」
「君がそういうんなら、よっぽどいいんだな?」
そう言って、キースはシュティッセンの胸元に手をやんわり這わせる。
シュティッセンはファオンの男根の先端を強く擦り、ファオンが一気にきつく締める。
同時にキースに乳首を摘ままれ、シュティッセンは感じて仰け反る。
「ああっ…」
「シュティッセンがあんなに乱れるのって…?」
リチャードの囁きに、アランが見入って言う。
「…ああ…初めてじゃ無いか…?
いつも…感じていても、あそこ迄乱れない」
ファオンは優しく貫かれながら男根を幾度も愛撫され、快感と共に射精感に襲われて身を震わす。
シュティッセンはファオンにうねるように男根を締め付けられ、同時にキースに背後から激しく貫かれ、両方の乳首をきつく摘ままれて悶えた。
「ああっ…んっ!」
ファオンがあんまり気持ち良くて我慢出来なくて、シュティッセンに囁く。
「僕…もう………」
シュティッセンが、真っ赤に染まった唇を震わせ、頷く。
キースは背後で察し、二度。
激しく突き上げた。
「あああっ!」
「あんっ!」
シュティッセンとファオンは同時に叫ぶ。
ファオンはシュティッセンの手の中へ。
シュティッセンはファオンの蕾の中へ。
強烈な快感に包まれて、解き放つ。
シュティッセンはびりびりと手足の先までを、雷に打たれたように身体を震わせ…蕾が湿っている事に気づく。
「…キース…貴方も、逝ったのです…か…?」
キースは荒い吐息を吐いて、掠れた声で囁く。
「君らに合わせた。
…器用だろう?」
シュティッセンは頷き、背後に振り向く。
同時にキースが顔を寄せて、シュティッセンの唇に口付ける。
ファルコンが、ぼそり…と囁く。
「ファオンに挿入(い)れたせいか…シュティッセンが可憐に見える」
レオも頷く。
「ああ…。
シュティッセンが愛らしく見えるなんて、滅多に無い。
が、キースのせいなんじゃないのか?
あいつが抱くと、大抵の相手はロマンチックに扱われ、御姫様みたいに見えて来る」
ファルコンは、そう言うレオの顔を見る。
「確かに。
キースが抱くから…シュティッセンが可憐に見えるのか?」
レオは、くすり…と笑った。
「多分」
「…本気だと思うか?」
シーリーンに聞かれ、アリオンは俯く。
「…多分」
二人は暗くなって、顔を上げ互いを見る。
「…どうする?」
アリオンに聞かれ、シーリーンはアリオンを見る。
「…俺に聞くのか?」
「お前の方が、思考が柔軟で策士だろう?」
「…………………」
シーリーンは深く俯く。
そして口開いた。
「…どうせ俺が
『お前がファオンに挿入されてる隙に、挿入しよう』
と企んでも、お前も同じ事考えるだろう?
…結局…どっちがファオンに挿入されるか。
で拳振り合う羽目になる」
「…確かに。
…だが正直…そんな馬鹿げた事で、怪我を押してまでお前と殴り合う気は無い」
「…実は、俺もだ」
二人は顔を見交わし合う。
そして、シーリーンがファオンの背後から顔をファオンに向けると、囁く。
「…シュティッセンは真ん中をしてみたい。
と言ってたろう?
お前が一度挿入(い)れさせて…次にお前が、シュティッセンに挿入(い)れさせて貰え。
俺やアリオンに挿入(い)れるより、シュティッセンに挿入(い)れる方が、千倍いいぞ?」
アリオンは滑らかに説得するシーリーンを、流石策士。と見つめる。
ファオンはシーリーンと…背後からファオンに顔を戻し見つめるアリオンの、二人の綺麗な顔を交互に見つめる。
「…やっぱり…アリオンとシーリーンは挿入(い)れられた事無いから…あんまり良くない?」
シーリーンの『今度はお前だ』
と言う視線を受け、アリオンが言う。
「最悪で、未経験だから全然良くない」
ファオンはがっかりしたように、顔を下げる。
そして、瓶から果実酒を飲むシュティッセンの元へ行く。
屈んで耳打ちすると、シュティッセンはにこやかに微笑む。
そして…立ち上がってファオンの背後に立つ。
ファオンはシュティッセンに挿入されるのは初めてで、どきどきした。
そっ…とシュティッセンの手が腿を伝い…蕾に軽く触れる。
「…とても…愛らしいですね」
シュティッセンに背後から顔を寄せて言われ、ファオンは真っ赤になる。
ぬぷ…。
蕾にシュティッセンの指先が入ると、ファオンは思わずびくん!と身を跳ね上げる。
「…っ…あ………っ」
シュティッセンの指が、掻き回すようになぜ、ファオンはぞくぞくして来る。
「…どうして…百合っぽく見えるかな」
アランの疑問に、いつの間にかアランの横に来た、デュランが呟き返す。
「どっちも《皆を繋ぐ者》だから?」
「…まあ、確かに」
「目の保養だな」
キースの言葉に、後ろにいたリチャードが頷く。
セルティスとレオ、ファルコンの三人は毛皮の上に手を付き、腰を下ろして瓶を回しながらあおり、美麗な二人が絡み合う中央に目をやる。
シュティッセンが数度、蕾をなぜあげたかと思うと、ゆっくり挿入し始める。
「…んっ………」
背はファオンより高いけど、華奢で美麗なシュティッセンに背後から抱かれるファオンは愛らしく可憐で美しく…皆が二人の絡む様を、休憩がてら息を飲んで見つめる。
シュティッセンが挿入(はい)ったかと思うと…その指先はファオンの男根に絡みつく。
「あっ…!」
シュティッセンはゆっくり奥まで貫きながら…ファオンを手で愛撫する。
ゆっくりだったけれど…凄く気持ち良くて、ファオンは喉を晒した。
シュティッセンの視線が、見物人へ送られる。
気づいた男らは、誰がシュティッセンの背後に付くかを、視線を送り合いながら探る。
レオとキースが譲り合い…結果、キースが立ち上がる。
キースはシュティッセンの背後から、優しく包むようにシュティッセンを抱き寄せる。
それを見て、ファルコンが呟く。
「やっぱり、奴はロマン派だ」
キースの、愛しげにシュティッセンを背後から抱き寄せる姿は確かに…ロマンチックで、誰もファルコンに異論を唱えなかった。
シュティッセンはキースに背後から頬を寄せられ、振り向いてキースの口づけを受ける。
キースはゆっくりシュティッセンの背後から、男根を蕾にめり込ませる。
シュティッセンは背後に振り向いたまま、目を閉じて仰け反り…キースはシュティッセンの感じる表情をうっとり見つめ、軽く唇に口付ける。
けれどその間も、シュティッセンの指はファオンの男根に絡みつき…ファオンは背後からゆっくり擦られ、更に男根の感じる場所をやんわり擦り上げられて、天国にいるくらい気持ち良くて、足元がふわふわした。
キースはゆっくり、シュティッセンを背後から抱いたまま突き上げる。
「あっ…!」
シュティッセンがファオンの男根と蕾に刺激を与える度、ファオンはうねるように蕾を収縮させるものだから、間に挟まれたシュティッセンは思わず、喘いで仰け反る。
キースは背後から囁く。
「最高…?」
「え…え………。
良すぎて…おかしくなりそうです…」
「君がそういうんなら、よっぽどいいんだな?」
そう言って、キースはシュティッセンの胸元に手をやんわり這わせる。
シュティッセンはファオンの男根の先端を強く擦り、ファオンが一気にきつく締める。
同時にキースに乳首を摘ままれ、シュティッセンは感じて仰け反る。
「ああっ…」
「シュティッセンがあんなに乱れるのって…?」
リチャードの囁きに、アランが見入って言う。
「…ああ…初めてじゃ無いか…?
いつも…感じていても、あそこ迄乱れない」
ファオンは優しく貫かれながら男根を幾度も愛撫され、快感と共に射精感に襲われて身を震わす。
シュティッセンはファオンにうねるように男根を締め付けられ、同時にキースに背後から激しく貫かれ、両方の乳首をきつく摘ままれて悶えた。
「ああっ…んっ!」
ファオンがあんまり気持ち良くて我慢出来なくて、シュティッセンに囁く。
「僕…もう………」
シュティッセンが、真っ赤に染まった唇を震わせ、頷く。
キースは背後で察し、二度。
激しく突き上げた。
「あああっ!」
「あんっ!」
シュティッセンとファオンは同時に叫ぶ。
ファオンはシュティッセンの手の中へ。
シュティッセンはファオンの蕾の中へ。
強烈な快感に包まれて、解き放つ。
シュティッセンはびりびりと手足の先までを、雷に打たれたように身体を震わせ…蕾が湿っている事に気づく。
「…キース…貴方も、逝ったのです…か…?」
キースは荒い吐息を吐いて、掠れた声で囁く。
「君らに合わせた。
…器用だろう?」
シュティッセンは頷き、背後に振り向く。
同時にキースが顔を寄せて、シュティッセンの唇に口付ける。
ファルコンが、ぼそり…と囁く。
「ファオンに挿入(い)れたせいか…シュティッセンが可憐に見える」
レオも頷く。
「ああ…。
シュティッセンが愛らしく見えるなんて、滅多に無い。
が、キースのせいなんじゃないのか?
あいつが抱くと、大抵の相手はロマンチックに扱われ、御姫様みたいに見えて来る」
ファルコンは、そう言うレオの顔を見る。
「確かに。
キースが抱くから…シュティッセンが可憐に見えるのか?」
レオは、くすり…と笑った。
「多分」
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