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レグウルナスとなったファオン
172 レグウルナスに混ざるファオン
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アリオンとシーリーンはテントの中に嬉しそうに入るファオンに、心から言いたかった。
皆、シュティッセンと楽しい一時を過ごそうと思ってる。
だから…出来れば人数を、減らしたいのだと。
が、ファオンはシュティッセンに、にっこり。と笑われて夢心地。
レオもキースも…。
皆が俯く中、ファルコンが言った。
「…あのな。
皆、思い切りその気になってる時にお前みたいな色っぽいのが混ざったら、シュティッセンと間違えて挿入(い)れられちまうぞ?
それ、承知か?」
「………………………………………」
ファオンが目を見開いて、固まる。
レオを見る。
レオは顔を顔を下げてファオンの視線を避け、キースを見ると、キースは気の毒そうに告げる。
「事実だ。
乱交になるとみんな興奮状態になるから、お前危ないぞ?」
そう言って、背後のアリオンとシーリーンに顎をしゃくる。
「…大人しく自分のテントに戻って、アリオンかシーリーンに挿入(い)れさせて貰え」
シーリーンが、ぎっ!と目を剥く。
「…挿入(い)れられてろ。
の間違いだな?!」
キースはとぼけてそっぽ向く。
ファオンは気落ちして、皆の真ん中にいるシュティッセンを見つめる。
シュティッセンは気の毒そうに囁く。
「…あの…。
私が時間のある時、必ず貴方のお相手を致します」
ファオンはぱっ!と顔を輝かせる。
「はい!」
ファルコンがファオンの背後に居るアリオンに、連れて行け。
と顎をしゃくる。
アリオンは溜息と共に、ファオンの背に手を置く。
ファオンはアリオンを見上げ、次に反対側の横にいるシーリーンも見る。
二人とも、気の毒そうな表情をするので、ファオンは肩を落とし、俯く。
「…僕…ここに居たら危ない?」
「ファルコンがああ言った以上、機会があれば挿入(い)れる。
そう公言してるも同然だ」
シーリーンが呟くと、アリオンも告げる。
「レオもキースも、最中ファルコンを止める気は…あまり無い」
「アリオンとシーリーンは?」
ファオンに聞かれ、シーリーンもアリオンも、弔いのように俯く。
「…治りかけた怪我がどっちも重傷には、なるとは思う」
シーリーンが言って、アリオンも言った。
「が、止めてやる」
ファオンは二人を見た。
「…二人共、まだ激しく動くと痛いんだよね?」
アリオンもシーリーンも、思い切り頷きたかった。
が、シーリーンが
「まあ…少し?」
と言い、アリオンも
「それなりに」
と誤魔化す。
ファオンは俯く。
「…無理言って、ごめん…」
二人はそっと頷く。
そして肩を落としたままのファオンを、テントまで付き添った。
しかし。
ファオンはテントに入る直前、足を止める。
そして、くるり。と背を向けレオのテントへ戻って行く。
「…ファオン!」
シーリーンに叫ばれ、ファオンは振り向く。
「始まっちゃったら、テントの隅なら見られるよね?
…じゃなきゃ、またこっそり覗く」
シーリーンはアリオンを見る。
アリオンは気づいて、シーリーンを見返す。
「…思った?」
アリオンに聞かれ、シーリーンは頷く。
「…絶対、バレるよな?」
アリオンは吐息混じりに頷く。
「…ファルコンがファオンの手を引いたら、どこ殴る?」
「腹?」
シーリーンに聞かれ、アリオンは吐息混じりに、頷いた。
先にチラとテントの入り口をめくり、覗いた後こっそり中に入る、ファオンの後に…。
シーリーンとアリオンは互いに目を見交わし合い、覚悟を決めて、テントの入り口を潜った。
皆、シュティッセンと楽しい一時を過ごそうと思ってる。
だから…出来れば人数を、減らしたいのだと。
が、ファオンはシュティッセンに、にっこり。と笑われて夢心地。
レオもキースも…。
皆が俯く中、ファルコンが言った。
「…あのな。
皆、思い切りその気になってる時にお前みたいな色っぽいのが混ざったら、シュティッセンと間違えて挿入(い)れられちまうぞ?
それ、承知か?」
「………………………………………」
ファオンが目を見開いて、固まる。
レオを見る。
レオは顔を顔を下げてファオンの視線を避け、キースを見ると、キースは気の毒そうに告げる。
「事実だ。
乱交になるとみんな興奮状態になるから、お前危ないぞ?」
そう言って、背後のアリオンとシーリーンに顎をしゃくる。
「…大人しく自分のテントに戻って、アリオンかシーリーンに挿入(い)れさせて貰え」
シーリーンが、ぎっ!と目を剥く。
「…挿入(い)れられてろ。
の間違いだな?!」
キースはとぼけてそっぽ向く。
ファオンは気落ちして、皆の真ん中にいるシュティッセンを見つめる。
シュティッセンは気の毒そうに囁く。
「…あの…。
私が時間のある時、必ず貴方のお相手を致します」
ファオンはぱっ!と顔を輝かせる。
「はい!」
ファルコンがファオンの背後に居るアリオンに、連れて行け。
と顎をしゃくる。
アリオンは溜息と共に、ファオンの背に手を置く。
ファオンはアリオンを見上げ、次に反対側の横にいるシーリーンも見る。
二人とも、気の毒そうな表情をするので、ファオンは肩を落とし、俯く。
「…僕…ここに居たら危ない?」
「ファルコンがああ言った以上、機会があれば挿入(い)れる。
そう公言してるも同然だ」
シーリーンが呟くと、アリオンも告げる。
「レオもキースも、最中ファルコンを止める気は…あまり無い」
「アリオンとシーリーンは?」
ファオンに聞かれ、シーリーンもアリオンも、弔いのように俯く。
「…治りかけた怪我がどっちも重傷には、なるとは思う」
シーリーンが言って、アリオンも言った。
「が、止めてやる」
ファオンは二人を見た。
「…二人共、まだ激しく動くと痛いんだよね?」
アリオンもシーリーンも、思い切り頷きたかった。
が、シーリーンが
「まあ…少し?」
と言い、アリオンも
「それなりに」
と誤魔化す。
ファオンは俯く。
「…無理言って、ごめん…」
二人はそっと頷く。
そして肩を落としたままのファオンを、テントまで付き添った。
しかし。
ファオンはテントに入る直前、足を止める。
そして、くるり。と背を向けレオのテントへ戻って行く。
「…ファオン!」
シーリーンに叫ばれ、ファオンは振り向く。
「始まっちゃったら、テントの隅なら見られるよね?
…じゃなきゃ、またこっそり覗く」
シーリーンはアリオンを見る。
アリオンは気づいて、シーリーンを見返す。
「…思った?」
アリオンに聞かれ、シーリーンは頷く。
「…絶対、バレるよな?」
アリオンは吐息混じりに頷く。
「…ファルコンがファオンの手を引いたら、どこ殴る?」
「腹?」
シーリーンに聞かれ、アリオンは吐息混じりに、頷いた。
先にチラとテントの入り口をめくり、覗いた後こっそり中に入る、ファオンの後に…。
シーリーンとアリオンは互いに目を見交わし合い、覚悟を決めて、テントの入り口を潜った。
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