アグナータの命運

あーす。

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レグウルナスとなったファオン

167 セルティスとアリオン 2

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 前は凄く気持ちいい。
けれど…蕾を舐められると…じれて、気が狂いそうに感じ、喘ぐ。

「…駄目…っアリオン…。
そこ…。
あんっ…!
嫌…我慢出来ない…。
もう…挿入(い)れて………ああっ…!」

セルティスがつい顔を上げる。
するとファオンはアリオンに蕾を舐められ、この上無く色っぽく身悶えてくねってる。

「…………………………」

セルティスが一気に我慢出来ない程興奮する。
アリオンはそれを知ってるみたいに蕾から舌を少し離し、囁く。

「挿入(い)れる?」

セルティスは頷く。

「…ああ…」

アリオンは起き上がると背後からデュランがしたみたいに、膝下に腕を入れて抱え上げ、蕾をセルティスに向けてみせる。

ファオンはその体位が恥ずかしくて、一気に頬を染める。
が、セルティスが前から首の後ろに手を入れ、顔を寄せて頬に口付ける。

「(…セルティスって…紳士…)」

リチャードやアランみたいにずっと見られてたら…凄く恥ずかしかったけど、セルティスは恥ずかしいと分かってるから…直ぐ身を寄せて、抱き止めるようなキスを降らせてくれる。

そして直ぐ、勃ちあがったセルティスの男根が蕾に触れ…ゆっくり、挿入(はい)って来るのを、ファオンは感じた。

決して強引じゃなく…ゆっくり挿入され…セルティスの唇は相変わらず気持ちをほぐすように、頬に額に、唇に軽く触れ…。

ファオンは羞恥が消えて、セルティスに任せきって挿入(はい)って来る彼の男根を感じた。

熱く…そして…愛おしげに内壁を擦られて…ファオンはやっぱり喉を鳴らし仰け反る。

すると…背後、抱き止めてくれるアリオンの引き締まった胸板を意識した。

その体は熱いけど…でもとても頼もしくて安心だった。

その時、ようやくファオンは分かった。

「(ああこの二人…って…頼もしくて、凄く安心なんだ…)」

セルティスは最初、ゆっくり…優しくなぜるように男根で内壁を擦り上げるから…ファオンはうっとりとしてしまう。
そして…次第に熱く、男らしく突き上げ始めると…もうすっかりセルティスを受け入れて…彼と共に快感を共有して上り詰める。

「ああっ…!あんっ…あ…い…い…凄…く…」
「ファオン…俺もだ」

ファオンはつい…手で背後から抱く、アリオンの男根を探る。
手にその熱く固いものを愛しげに握り込み…。
まるで“一緒に"と言うように…アリオンの男根を愛撫する。

「くっ…!」
アリオンの声が背後からもれる。

セルティスが情熱的に突き上げて来ると、ファオンはアリオンの胸にもたれかかり背を反らす。

「ああっ…んっ!」

けれどアリオンを握り込んだ手は…セルティスの動きに合わせて…つい激しく擦り上げてしまう。

時折背後のアリオンが快感にさらわれ、身を揺らす。
セルティスの腕が、アリオンが背後から抱え上げてるファオンの膝の下に入り…支えるアリオンを助ける。
ファオンは二人の愛すべき男達の間に挟まれ…共に快感を共有しながら、上り詰めていく。

アリオンはファオンが、セルティスが熱を込めて突き上げる度手を激しく動かしながら、先端をも刺激したりするから…我慢出来ない程で、つい顔を上げて、セルティスを見る。

セルティスも気づいたように“直だ”
と瞳で告げていて、アリオンも頷く。

二人の間で身をくねらすファオンは信じられない程色香溢れ美しく…アリオンはつい、そうさせるセルティスを見た。

が、ファオンの手が激しくしごき上げ、我慢出来ずに解き放つ。

ファオンは白く華奢に見える肩を激しく上下させ…未だアリオンの男根を握る手が、湿り滴るのを感じる。

蕾はセルティスが入ったまま…繋がった部分は濡れ…。

セルティスはゆっくり男根を引き抜き始め、その時気づいたように囁く。

「…ごめん…君を触ってなかった」

ファオンは真っ赤な唇を戦慄かせながら、掠れた甘い声で囁く。

「二人共が凄く…熱い…から…僕も一緒に…逝っちゃった………」

アリオンは背後から囁く。

「…ファオンは凄く感じると、触れなくても尻で逝く…」

セルティスは頷く。

アリオンとセルティスに抱え上げられた足を下ろされ、毛皮の上に腰下ろすと、前からセルティスが。
背後からアリオンが。
二人に抱きしめられ…ファオンは最初セルティスの、事後の甘い口付けを受け…その後背後からアリオンに顎を掴まれ振り向かせられて…アリオンの…熱くて男らしい唇に唇を覆われて、うっとりして身が震えた。

セルティスが笑ってファオンから離れる。

「…ファオンはアリオンだと直ぐ…感じるんだな」

ファオンはアリオンに口付けられた時…我慢出来ずに、唇が離れて直ぐ、顔を下げる。

アリオンのすっかり成長した男根…。
どうしてだかやたら愛しくて、つい口付け…口に含む。

「っ!」

逝ったばかりなのにファオンに含まれ…アリオンが喉を晒す。

「…アリオンがあんな感じてる様は初めて見るな…。
やっぱ、ファオンだから?」

アリオンがセルティスに顔を向ける。
「…いや…。
初めてファオンに、自主的に口に含まれたから…」

セルティスが、瓶から飲み物をあおりながら目を見開く。

「…付き合い長そうだが…初めてなのか?」

アリオンはファオンに舌を使われ、目を閉じ感じながら、頷く。

けれどアリオンの股の間に顔を埋め、愛らしい綺麗な顔で、アリオンの男根を愛おしそうに唇で舌で…。
そして口に含み込んで愛撫するファオンは凄く健気で色っぽく、セルティスはつい、見とれた。

「(出す前だったら、この1ショットで一気に勃ったな…)」

ファオンが顔を傾け…アリオンの敏感な先端部分を口に含もうとした時、アリオンの手がファオンの腕を抱き止める。

ファオンがさらり…と白っぽい金髪を背に滑らせ、顔を上げる。
潤んだ青の瞳のアリオンを、とても可愛らしく…あどけなく見上げる。

アリオンは腕を引き寄せ、抱きしめる。
するとファオンはアリオンの首に腕を回す。

それが合図のように、アリオンはファオンの片足を持ち上げ…腰を引き寄せ、蕾に先端を当てる。

ファオンの身が、一瞬期待するように、ぶるっ!と震った。

セルティスが見物しながら、思う。

「(…流石、慣れてるな)」

アリオンが一気に挿入すると、ファオンはアリオンに抱かれながら、仰け反る。

「ああっ!」

瞳を潤ませ、顔を震わせながらアリオンを見る。
アリオンは男らしい表情でファオンを見つめ返し、顔を傾ける。
すると…ファオンはそのキスを、顔を傾け受け取る。

「(……なる程…。
シーリーンとの時も、見て比べたい気分だ…。
二人きりだとこんなに親密に抱き合うのか…)」

セルティスはつい瓶をあおり、見物に入った。

アリオンが腕の中に愛しい小鳥を抱き止めたように感激を滲ませ…ゆっくりと突き上げ始める。
ファオンの腕はしっかりとアリオンの首に抱きつく。
縋り付くようにアリオンにしがみつくと…アリオンは少しずつ激しく、貫き始める。

「あっ…ああっんっ…」

アリオンは顔をぴったり寄せた耳元でファオンに喘がれ、感じたように更に激しく突き上げる。

「あんっ!」

ファオンに可愛らしく…そして色っぽい喘ぎ声を発されると、アリオンもたまらないようで、顔を小刻みに震わせながら更に、突き上げる。

「あんっ!」

次第に情熱的に…ファオンを抱きすくめたまま連続して突き上げ、ファオンもぴったりと身をアリオンに寄せ、頬をアリオンの頬に押し当てながら…次第に高いトーンで喘ぎ始める。

「あっ…あ…ああっ…あっ…んっ…アリオン!
アリ…オンっ!」

アリオンはファオンを腕の中に抱き止めたまま…名を呼ばれて嬉しそうに見えた。

もっと快感を引き出すように、ファオンをかき抱いたまま突き上げる。

「あああっ!」

ファオンが鋭い声を上げた時…アリオンは動きを止める。

アリオンの男根が差し込まれたファオンの蕾は、白濁した液が滴り…けれどなぜかそれが、綺麗に見える。

セルティスはつい、じっ…と…愛し合ってる二人に見える…アリオンとファオンを見つめた。

自分も愛してる女性とはあんな感じだったから…アリオンの気持ちは解るが…。

人の、特にアリオンの様を見るのは、新鮮だった。

アリオンはふと、見てるセルティスに視線を向ける。

そして、首にしがみつくファオンに顔を傾け、顔を上げるファオンに口付ける。
ファオンも柔らかく首を傾けて、アリオンのキスを受け取る。

ゆっくりと口付けた後、唇を離し、ちゅっ。ともう一度キスした後、アリオンはセルティスに振り向く。

「あんたはもう、いいのか?」

セルティスは頷く。

「そっちは?」

「満足だ」

ファオンは立ち上がるアリオンから体を離し…背を向けるアリオンを呆けて見送る。

アリオンは取り残されて不安そうに自分を見つめるファオンに振り向き、笑うとセルティスの横にある瓶を手に持ち、ファオンの元に戻り、差し出す。

ファオンは受け取り…瓶を飲み干す。
とても美味しい清水だった。

ごくり。と喉を鳴らし飲むと、アリオンに戻す。

アリオンは片膝突いてファオンから瓶を受け取り、あおる。

ファオンは、瓶を持ち上げ喉を晒す男らしいアリオンを、眩しそうに見上げる。

セルティスは二人を見て思った。

「(ファオンが女だったら…文句なしのカップルになれたろうな…)」

多分、アリオンもそう、思ってるんだろう…。

ふ…と。
ファオンが男だと気づいたように…アリオンの瞳は男としてのファオンを映し出す。
すると途端…ファオンは自分の性別を思い出したように、俯く。


セルティスもふと、思い出す。
「(そう言えば…シーリーンとの時、ファオンは確かに半端無く綺麗に見えるが…ちゃんと男に見えてたな…)」

アリオンは少し、気落ちして見えたがおくびにも出さず、再び微笑んで、ファオンに瓶を手渡した。

アリオンは…ファオンにではなく…男の子のファオンとは、結婚したり家庭を築けない。
その事に、気落ちしたように見えた。

セルティスはつい、アリオンの切なさが分かった。

シーリーンとは違い…アリオンは自分と同じノーマルで…愛すべき唯一人の伴侶が欲しくて、家庭が築きたいタイプに思えた。

けれどファオンが瓶から清水を飲む様を見つめるアリオンは、とても深くファオンを愛してるように見える。

セルティスはつい、顔を下げた。

「(…もう少しで言いそうだった…。
“ファオンはシーリーンに譲って、愛する女を見つけたら?”
…と。
けど…言えない…。
あんな…ファオンに熱烈に惚れてる瞳とか、されたら…………)」

セルティスは俯く。
きっとアリオンは唯一愛しい伴侶が出来て子供が出来たら…とても家庭を大切に守るタイプに思えた。

「(…不憫だとか…アリオンは思われたくないだろうな)」

気づいて見ると、アリオンもこちらを見ていた。
婚約者との間に、直子供が産まれる。
と告げてあったから…少し羨ましげに見つめられ、セルティスは顔を下げる。

「(…『白の魔法使いの“力”でファオンが子供産んでくれますように。
って願ってみたらどうだ?』
…うーん。
…言えない。馬鹿馬鹿し過ぎて。
第一ファオンがアリオンの子供とか産んだら…ファーレーンがショックでアリオンを殺すかも………)」

「?」
「?」

セルティスはアリオンとファオンが、不思議そうに自分を見てる事に気づき、誤魔化して笑った。
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