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レグウルナスとなったファオン
166 セルティスとアリオン
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ファオンは暫く、毛皮の上に突っ伏していた。
…その内、寝てしまっていた。
けれど…体を拭く感触に、目を覚ます。
暖かい布で体を優しく拭かれ…気持ち良くてまたうとうとしかける。
「…聞いたか?」
アリオンの声。
けれど眠気で顔が上げられない。
「…ああ…」
セルティスの声もする。
「…俺達については?」
アリオンが尋ねると…セルティスは暫く沈黙した後…。
「…一途タイプ?」
アリオンの、拭く手が止まる。
「…一途?」
「もっと正確に言うと『一途で熱烈』だそうだ」
「…自覚ある?」
アリオンの問いに、セルティスは苦笑い。
「…ファルコンが言ってるだけだ。
アランが言うには…」
「ああ」
「ファルコンはどSで熱烈はレオ。
キースは半端無い垂らし。
シーリーンはスカした垂らし。
デュランは無神経で、リチャードはファオン限定Sだそうだ」
ぷっ…。
アリオンの止まってた手が、今度は揺れてる。
「お前はむっつりスケベだと言ってたぞ」
アリオンの揺れてた手が、ピタリと止まる。
「…どの辺がむっつりなんだ?」
「俺に聞くな」
「あんたは?」
「…………一見害無し、実はスケベ」
ぶっ!
アリオンの吹き出しに、セルティスはむっとする。
「俺は害無しに見えるのか?」
「他がみんな個性ありすぎて凄くスケベに見えるから?」
「…………二人でアランに仕返ししようぜ」
セルティスの意見に、アリオンがまた拭きながら黙り込む。
「…一見爽やか。実はS。とか?」
「…確かにその通りだが…ひねりが欲しいな」
アリオンは黙り込む。
「そうは見えない隠れS」
セルティスはぷっ…と吹き出し
「いいな、それ!」
と同意した。
ファオンがもぞ…と頭を動かす。
「…俺が先で良いのか?」
セルティスの声。
と共に、アリオンがファオンの腕を引いて抱き上げる。
そして後ろからぴったり身を寄せて抱かれ…ファオンは一気に眠気が覚めて、真っ赤になる。
セルティスが正面から、顔を傾けて囁く。
「…アリオンとさんざ、やってても…赤くなるのか?」
ファオンは俯き、囁く。
「…アリオンは…その…なんか凄く、意識するから」
アリオンが、後ろから顔を寄せて囁く。
「…シーリーンもだろう?」
ファオンは耳元で囁かれ、真っ赤になって頷く。
「うん…」
けれどキースと一緒だと、シーリーンは控えていたのを思い出す。
そう言えば…シーリーンは場合に寄って、柔軟に態度を使い分けるけど…アリオンはいつも自分そのまま。
偽る事をしない。
…だから男らしく度胸がある。
とみんなに思われて…いつも憧れのヒーローみたいに皆が憧れていた。
セルティスは顔を傾けて見つめる顔が凄く穏やかで優しげなのに…でも逞しくて青年らしくて…そして、美男…。
つい、セルティスの手が頬に触れると…セルティスの人柄か、温かくて優しく感じる。
けれど…正面から体を寄せられると…情事の時の、情熱的な彼を思い出して、ファオンは途端にどきっ!とする。
「(…この…二人って…何か、どきどきする…。
なんで?)」
その時、二人以外は割と自然だけど…殆ど唐突に情事に突入し、恥ずかしがる間も無いんだと思い返した。
「(……こんな風にゆっくり来られると…逆に恥ずかしいんだ)」
セルティスがそっ…と口付ける。
すると…何だか甘酸っぱい気がして…そう言えばアリオンも…抱く時ただ、欲望を発散するだけじゃなくて…いつもちゃんと相手を見てしてる。
そう思い返す。
…二人はいつも、相手への気持ちが入ってる気がした。
「(…でもそれで言えば…他のレオとかキースとか…シーリーンもそうだよね…?)」
けれどセルティスが再び口付けた時…何だか…欲情でするのとは…違う気がした。
アリオンも…気持ちが先にあって…そしてしてる。
そんな気がする。
だから後ろから抱かれて肌が触れてるだけでどきどきするし…熱く感じる。
「…んっ…」
セルティスに甘く口付けられると…その後の彼の逞しさだとか…彼自身を何だか凄く、意識する。
相手を思いやったり大切にする…。
そんな雰囲気が口付けると感じられて…何だか彼の腕の中にずっといて、守られていたい。
そんな気分にさせられて…ファオンはその時、アリオンもそうだ。
と思い返した。
昔初めて何も知らなかった時抱かれ…彼に求められるまま応え…そうするともう…ずうっとアリオンの腕の中で…彼に抱かれて、包まれていたい。
そんな気持ちにさせられる。
「(…?ナニがそう思わせるのかな…?)」
正式に《勇敢なる者》に任命されたせいか…セルティスの口づけにうっとりしつつも、アリオンに背後から密着されて抱かれ、どきどきしながらもつい…。
彼らを男として分析してしまう…。
セルティスがそっ…と唇を放し、再び顔の角度を変えて唇を塞がれた時…。
ファオンはふっ…と思い当たる。
セルティスは凄く優しくて穏やかで、普段性的アピールは少ないのに…し始めると突然熱くて逞しくて男らしさを発揮する。
…アリオンもいつも素っ気無いし顔もどちらかというと綺麗で…あまり…情事を連想させないのに…いざ始めると凄く、男っぽく感じる。
ファオンはつい
「(あれ…?
じゃもしかして僕も…普段男っぽく無いから…いざって時男らしくすれば…二人みたいになれる?)」
けれど顔を寄せて舌を入れ始め、まったりと誘うセルティスに体を寄せられ…背後から抱きしめるアリオンの肉体を意識した途端。
どきっ!としつつも、がっかりした。
「(…あ…二人共…かなり逞しいんだ…。
ファルコンやレオみたいに、これみよがしに逞しく見えないから、気づきにくいけど…。
きっと抱き合った時に初めて
『こんなに逞しかったんだ』
って気づくから…凄くどきどきするんだ…)」
ファオンは自分の体を意識した。
そして更にがっくりする。
「(…僕…骨格から小さいから…逞しくはなれないな…って…。
キリアンに昔言われたっけ………)」
けれどセルティスが舌を舌に絡ませ、アリオンに背後から男根に触れられた時。
とうとうファオンは考える事が出来なくなって、二人に身を任せる。
アリオンの手が、慣れた場所を次々と愛撫するから…セルティスに口付けられながらも、息が上がる。
セルティスが気づいて、顔を離す。
すると…ファオンはもう、恍惚とした表情を浮かべ、唇は真っ赤で…あんまり愛らしくて艶を纏い、セルティスはつい、一気にソノ気を煽られた。
セルティスは顔を下げると、アリオンの愛撫するファオンの男根へと顔を下ろし…口に含む。
「んっ…!」
あまりの気持ちよさに、ファオンは喉を鳴らす。
すると…アリオンも背後から離れ…顔が背後の…双丘を手で掴み分け…そして…蕾に唇を這わせ始める。
「あ…ああっ…んっ!」
ファオンは背もたれみたいにもたれかかってたアリオンの胸板が消えて、つい前に屈むセルティスの背に手を付く。
前をセルティス。
後ろをアリオンに熱烈に舐められ…ファオンは感じて震えた。
…その内、寝てしまっていた。
けれど…体を拭く感触に、目を覚ます。
暖かい布で体を優しく拭かれ…気持ち良くてまたうとうとしかける。
「…聞いたか?」
アリオンの声。
けれど眠気で顔が上げられない。
「…ああ…」
セルティスの声もする。
「…俺達については?」
アリオンが尋ねると…セルティスは暫く沈黙した後…。
「…一途タイプ?」
アリオンの、拭く手が止まる。
「…一途?」
「もっと正確に言うと『一途で熱烈』だそうだ」
「…自覚ある?」
アリオンの問いに、セルティスは苦笑い。
「…ファルコンが言ってるだけだ。
アランが言うには…」
「ああ」
「ファルコンはどSで熱烈はレオ。
キースは半端無い垂らし。
シーリーンはスカした垂らし。
デュランは無神経で、リチャードはファオン限定Sだそうだ」
ぷっ…。
アリオンの止まってた手が、今度は揺れてる。
「お前はむっつりスケベだと言ってたぞ」
アリオンの揺れてた手が、ピタリと止まる。
「…どの辺がむっつりなんだ?」
「俺に聞くな」
「あんたは?」
「…………一見害無し、実はスケベ」
ぶっ!
アリオンの吹き出しに、セルティスはむっとする。
「俺は害無しに見えるのか?」
「他がみんな個性ありすぎて凄くスケベに見えるから?」
「…………二人でアランに仕返ししようぜ」
セルティスの意見に、アリオンがまた拭きながら黙り込む。
「…一見爽やか。実はS。とか?」
「…確かにその通りだが…ひねりが欲しいな」
アリオンは黙り込む。
「そうは見えない隠れS」
セルティスはぷっ…と吹き出し
「いいな、それ!」
と同意した。
ファオンがもぞ…と頭を動かす。
「…俺が先で良いのか?」
セルティスの声。
と共に、アリオンがファオンの腕を引いて抱き上げる。
そして後ろからぴったり身を寄せて抱かれ…ファオンは一気に眠気が覚めて、真っ赤になる。
セルティスが正面から、顔を傾けて囁く。
「…アリオンとさんざ、やってても…赤くなるのか?」
ファオンは俯き、囁く。
「…アリオンは…その…なんか凄く、意識するから」
アリオンが、後ろから顔を寄せて囁く。
「…シーリーンもだろう?」
ファオンは耳元で囁かれ、真っ赤になって頷く。
「うん…」
けれどキースと一緒だと、シーリーンは控えていたのを思い出す。
そう言えば…シーリーンは場合に寄って、柔軟に態度を使い分けるけど…アリオンはいつも自分そのまま。
偽る事をしない。
…だから男らしく度胸がある。
とみんなに思われて…いつも憧れのヒーローみたいに皆が憧れていた。
セルティスは顔を傾けて見つめる顔が凄く穏やかで優しげなのに…でも逞しくて青年らしくて…そして、美男…。
つい、セルティスの手が頬に触れると…セルティスの人柄か、温かくて優しく感じる。
けれど…正面から体を寄せられると…情事の時の、情熱的な彼を思い出して、ファオンは途端にどきっ!とする。
「(…この…二人って…何か、どきどきする…。
なんで?)」
その時、二人以外は割と自然だけど…殆ど唐突に情事に突入し、恥ずかしがる間も無いんだと思い返した。
「(……こんな風にゆっくり来られると…逆に恥ずかしいんだ)」
セルティスがそっ…と口付ける。
すると…何だか甘酸っぱい気がして…そう言えばアリオンも…抱く時ただ、欲望を発散するだけじゃなくて…いつもちゃんと相手を見てしてる。
そう思い返す。
…二人はいつも、相手への気持ちが入ってる気がした。
「(…でもそれで言えば…他のレオとかキースとか…シーリーンもそうだよね…?)」
けれどセルティスが再び口付けた時…何だか…欲情でするのとは…違う気がした。
アリオンも…気持ちが先にあって…そしてしてる。
そんな気がする。
だから後ろから抱かれて肌が触れてるだけでどきどきするし…熱く感じる。
「…んっ…」
セルティスに甘く口付けられると…その後の彼の逞しさだとか…彼自身を何だか凄く、意識する。
相手を思いやったり大切にする…。
そんな雰囲気が口付けると感じられて…何だか彼の腕の中にずっといて、守られていたい。
そんな気分にさせられて…ファオンはその時、アリオンもそうだ。
と思い返した。
昔初めて何も知らなかった時抱かれ…彼に求められるまま応え…そうするともう…ずうっとアリオンの腕の中で…彼に抱かれて、包まれていたい。
そんな気持ちにさせられる。
「(…?ナニがそう思わせるのかな…?)」
正式に《勇敢なる者》に任命されたせいか…セルティスの口づけにうっとりしつつも、アリオンに背後から密着されて抱かれ、どきどきしながらもつい…。
彼らを男として分析してしまう…。
セルティスがそっ…と唇を放し、再び顔の角度を変えて唇を塞がれた時…。
ファオンはふっ…と思い当たる。
セルティスは凄く優しくて穏やかで、普段性的アピールは少ないのに…し始めると突然熱くて逞しくて男らしさを発揮する。
…アリオンもいつも素っ気無いし顔もどちらかというと綺麗で…あまり…情事を連想させないのに…いざ始めると凄く、男っぽく感じる。
ファオンはつい
「(あれ…?
じゃもしかして僕も…普段男っぽく無いから…いざって時男らしくすれば…二人みたいになれる?)」
けれど顔を寄せて舌を入れ始め、まったりと誘うセルティスに体を寄せられ…背後から抱きしめるアリオンの肉体を意識した途端。
どきっ!としつつも、がっかりした。
「(…あ…二人共…かなり逞しいんだ…。
ファルコンやレオみたいに、これみよがしに逞しく見えないから、気づきにくいけど…。
きっと抱き合った時に初めて
『こんなに逞しかったんだ』
って気づくから…凄くどきどきするんだ…)」
ファオンは自分の体を意識した。
そして更にがっくりする。
「(…僕…骨格から小さいから…逞しくはなれないな…って…。
キリアンに昔言われたっけ………)」
けれどセルティスが舌を舌に絡ませ、アリオンに背後から男根に触れられた時。
とうとうファオンは考える事が出来なくなって、二人に身を任せる。
アリオンの手が、慣れた場所を次々と愛撫するから…セルティスに口付けられながらも、息が上がる。
セルティスが気づいて、顔を離す。
すると…ファオンはもう、恍惚とした表情を浮かべ、唇は真っ赤で…あんまり愛らしくて艶を纏い、セルティスはつい、一気にソノ気を煽られた。
セルティスは顔を下げると、アリオンの愛撫するファオンの男根へと顔を下ろし…口に含む。
「んっ…!」
あまりの気持ちよさに、ファオンは喉を鳴らす。
すると…アリオンも背後から離れ…顔が背後の…双丘を手で掴み分け…そして…蕾に唇を這わせ始める。
「あ…ああっ…んっ!」
ファオンは背もたれみたいにもたれかかってたアリオンの胸板が消えて、つい前に屈むセルティスの背に手を付く。
前をセルティス。
後ろをアリオンに熱烈に舐められ…ファオンは感じて震えた。
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