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終焉の儀式
159 そしてその後
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ファオンはその後の事を思い返す。
アリオンとシーリーンに交互に抱かれ…二人は顔を合わせると一触即発。
とうとう一度なんか、二人は激しく殴り合って…。
取り巻きの女の子達全員に、凄い目で睨み付けられた。
…そんな時、リチャードに拉致されて…。
それで…二人は一時休戦みたいになって…。
リチャードにされた事で、自室に閉じこもって塞ぎ込んでいたら…アリオンが窓辺に来てくれて…抱いて慰めてくれていた。
キリアンは…知ってて…黙っててくれた。
けどファーレーン兄様が…その朝、帰って。
リチャードの事件の後だったから、早朝なのにキリアンの制止を振り切って、部屋に様子を見に、入って来て…。
その時、裸でアリオンと寝台にいた。
ファーレーン兄様は真っ青で…怒りに震えていた。
「…僕…後でキリアンに聞いたら、ファーレーン兄様と父様が、アリオンと親を呼びつけて、罵ったって…。
周囲みんな、知ってたって…。
僕…旅に出ちゃったからしらなかったけど…。
アリオン、あの後、どうしてたの…?
みんなに…白い目で見られてた?」
ファオンが恐る恐る尋ねるから、シーリーンはふん。と言った。
「…こいつ…最初誰も寄せ付けない風で。
お前が消えて落ち込んでる様で。
終いに取り巻き女達がこいつに取りすがって。
『ファオンなんて、忘れて!』
とか言って、次々に女に口説かれてたから、心配は全然、無用だ」
ファオンはほっとする。
「良かった。
アリオンが酷い目に合ってないか。
ずっと心配だったんだ」
「するだけ、無駄だ。
だいたいこいつ、自分のした事は全然悪いと思ってない。
俺に対しては多少はあった。
が、どれだけ糾弾されても怯まないから、逆に男の子達は
『やっぱりアリオンはヒーロー』
ときらきらした目で見てたぐらいだ」
ファオンはますます、ほっとする。
「どんな時でも、アリオンはアリオンなんだね!」
アリオンは俯く。
「…お前が消えたこと以外はどうだって良かったから、何言われてもこたえなかっただけだ。
…正直、どん底まで落ち込んでいた」
ファオンは一辺に、顔を下げる。
「だが立ち直れたのは…こいつが俺を殴るし…。
俺同様、お前がいなくて落ち込むし…。
喧嘩したり剣でやりあってる内に…どん底は抜けた」
「…二人で、慰め合った?」
ファオンは素朴に聞いた。
けど聞いた途端、シーリーンも、アリオンもが、変な風に眉を寄せた。
「…お前とした事をこいつとして、慰め合ったりはしなかった」
アリオンが言うと、シーリーンも強い口調で言った。
「…主に、剣で。
慰め合った、覚えは全然無いが」
ファオンは二人に睨まれてる感じで、竦む。
「…あの…変な意味で言ってないけど…。
二人で…慰めてたらいいな…って」
「お前、俺とこいつの仲は絶対誤解するな」
アリオンが迫力在る静かな声でそう言って、シーリーンもが頷く。
「男のメカニズム、解ってるか?
その気が無けりゃ、勃たないんだぞ?
勃たなきゃ、挿入も出来ない」
「でも…手…とか口とか……………」
ファオンはアリオンとシーリーンがあんまり睨むので、どんどん声が小さくなるのが、自分でも解った。
終いに俯ききる。
アリオンが、言った。
「口とか手でも、しない」
シーリーンも言った。
「お前の以外の男根は、不味すぎて無理」
ファオンは俯いたまま、二人にはっきりと解るくらい、こっくり。
と頷いた。
アリオンとシーリーンに交互に抱かれ…二人は顔を合わせると一触即発。
とうとう一度なんか、二人は激しく殴り合って…。
取り巻きの女の子達全員に、凄い目で睨み付けられた。
…そんな時、リチャードに拉致されて…。
それで…二人は一時休戦みたいになって…。
リチャードにされた事で、自室に閉じこもって塞ぎ込んでいたら…アリオンが窓辺に来てくれて…抱いて慰めてくれていた。
キリアンは…知ってて…黙っててくれた。
けどファーレーン兄様が…その朝、帰って。
リチャードの事件の後だったから、早朝なのにキリアンの制止を振り切って、部屋に様子を見に、入って来て…。
その時、裸でアリオンと寝台にいた。
ファーレーン兄様は真っ青で…怒りに震えていた。
「…僕…後でキリアンに聞いたら、ファーレーン兄様と父様が、アリオンと親を呼びつけて、罵ったって…。
周囲みんな、知ってたって…。
僕…旅に出ちゃったからしらなかったけど…。
アリオン、あの後、どうしてたの…?
みんなに…白い目で見られてた?」
ファオンが恐る恐る尋ねるから、シーリーンはふん。と言った。
「…こいつ…最初誰も寄せ付けない風で。
お前が消えて落ち込んでる様で。
終いに取り巻き女達がこいつに取りすがって。
『ファオンなんて、忘れて!』
とか言って、次々に女に口説かれてたから、心配は全然、無用だ」
ファオンはほっとする。
「良かった。
アリオンが酷い目に合ってないか。
ずっと心配だったんだ」
「するだけ、無駄だ。
だいたいこいつ、自分のした事は全然悪いと思ってない。
俺に対しては多少はあった。
が、どれだけ糾弾されても怯まないから、逆に男の子達は
『やっぱりアリオンはヒーロー』
ときらきらした目で見てたぐらいだ」
ファオンはますます、ほっとする。
「どんな時でも、アリオンはアリオンなんだね!」
アリオンは俯く。
「…お前が消えたこと以外はどうだって良かったから、何言われてもこたえなかっただけだ。
…正直、どん底まで落ち込んでいた」
ファオンは一辺に、顔を下げる。
「だが立ち直れたのは…こいつが俺を殴るし…。
俺同様、お前がいなくて落ち込むし…。
喧嘩したり剣でやりあってる内に…どん底は抜けた」
「…二人で、慰め合った?」
ファオンは素朴に聞いた。
けど聞いた途端、シーリーンも、アリオンもが、変な風に眉を寄せた。
「…お前とした事をこいつとして、慰め合ったりはしなかった」
アリオンが言うと、シーリーンも強い口調で言った。
「…主に、剣で。
慰め合った、覚えは全然無いが」
ファオンは二人に睨まれてる感じで、竦む。
「…あの…変な意味で言ってないけど…。
二人で…慰めてたらいいな…って」
「お前、俺とこいつの仲は絶対誤解するな」
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「男のメカニズム、解ってるか?
その気が無けりゃ、勃たないんだぞ?
勃たなきゃ、挿入も出来ない」
「でも…手…とか口とか……………」
ファオンはアリオンとシーリーンがあんまり睨むので、どんどん声が小さくなるのが、自分でも解った。
終いに俯ききる。
アリオンが、言った。
「口とか手でも、しない」
シーリーンも言った。
「お前の以外の男根は、不味すぎて無理」
ファオンは俯いたまま、二人にはっきりと解るくらい、こっくり。
と頷いた。
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