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終焉の儀式
150 “終焉の儀式” シーリーン2
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「…僕…咥えてもいい?」
シーリーンは胸から顔を上げてそう言うファオンに、囁きかける。
「それはちょっと…。
俺が感じて仰け反ったら…男達はげんなりするぞ?
第一俺がしたいし」
ファオンはいきなり、真っ赤になる。
「でも…でも知ってるでしょう?
僕…シーリーンに舐められると気持ちよくなって直ぐ、逝っちゃう…」
「じゃ…どうして欲しい…?」
シーリーンに言われて、ファオンは真っ赤になって俯く。
「あ…え………と…」
シーリーンの、眉が寄る。
「…もしかして今、俺の男根想像してる?」
ファオンはもっと真っ赤になって俯く。
「この間…。
アリオンと…シーリーンと二人でされてから…」
「………………から?」
「…あの…僕…中であんなに…意識したの…初めてで…その…挿入(はい)ってる…男…根?を…」
「………いつもは…意識しないのか?」
「誰の…とかって…じゃ、無くて…大きいとか…痛いとか…その…動き方とか…」
「…俺とアリオンのは…違うのか?」
「なんか…挿入(い)れられただけておかしくなりそう…………」
「………………………………………ええと」
シーリーンは途惑った後、囁く。
「…けどもうずっと…おかしいだろう?」
「…シーリーンはあの…昔と違って…凄く男っぽくなっちゃって…逞しいし」
「(…じゃなきゃ《勇敢なる者》務まらないんだけど)」
「昔…よりうんと…格好良くなっちゃって………」
「…それで…うんと意識するのか?」
「…うん…」
シーリーンは溜息吐くと、ファオンを抱き寄せる。
「…口、開けて」
ファオンはシーリーンに見つめられて…微かに震えながら真っ赤に染まった唇を開く。
シーリーンは顔を傾け…両手をファオンの頭の後ろに添え、抱き寄せて唇を近づける。
ファオンがどきり…と身を揺らすのが、皆に見えた。
唇が触れあうと、ファオンの両腕はシーリーンの背に回る。
口付けただけで感じ、震え…。
くちゅっ!と音を立ててシーリーンが一旦唇を離し、また違う角度から口付ける。
ファオンの両手はもう、シーリーンの腕に縋り付く。
「ん…ん…っ」
甘やかに首を振るファオンは明らかに…誰の時より、落ち着いていた。
幼くすら、見える。
シーリーンに唇を離され、抱きしめられると…。
まるでそれが自然のことのように抱きつく。
ぴったりと、身を寄せて。
もうその仕草だけで
“とても好き”
と言ってるように見えて…。
皆がこっそり、アリオンをのぞき見る。
アリオンは俯いて、また溜息を吐き出した。
シーリーンは胸から顔を上げてそう言うファオンに、囁きかける。
「それはちょっと…。
俺が感じて仰け反ったら…男達はげんなりするぞ?
第一俺がしたいし」
ファオンはいきなり、真っ赤になる。
「でも…でも知ってるでしょう?
僕…シーリーンに舐められると気持ちよくなって直ぐ、逝っちゃう…」
「じゃ…どうして欲しい…?」
シーリーンに言われて、ファオンは真っ赤になって俯く。
「あ…え………と…」
シーリーンの、眉が寄る。
「…もしかして今、俺の男根想像してる?」
ファオンはもっと真っ赤になって俯く。
「この間…。
アリオンと…シーリーンと二人でされてから…」
「………………から?」
「…あの…僕…中であんなに…意識したの…初めてで…その…挿入(はい)ってる…男…根?を…」
「………いつもは…意識しないのか?」
「誰の…とかって…じゃ、無くて…大きいとか…痛いとか…その…動き方とか…」
「…俺とアリオンのは…違うのか?」
「なんか…挿入(い)れられただけておかしくなりそう…………」
「………………………………………ええと」
シーリーンは途惑った後、囁く。
「…けどもうずっと…おかしいだろう?」
「…シーリーンはあの…昔と違って…凄く男っぽくなっちゃって…逞しいし」
「(…じゃなきゃ《勇敢なる者》務まらないんだけど)」
「昔…よりうんと…格好良くなっちゃって………」
「…それで…うんと意識するのか?」
「…うん…」
シーリーンは溜息吐くと、ファオンを抱き寄せる。
「…口、開けて」
ファオンはシーリーンに見つめられて…微かに震えながら真っ赤に染まった唇を開く。
シーリーンは顔を傾け…両手をファオンの頭の後ろに添え、抱き寄せて唇を近づける。
ファオンがどきり…と身を揺らすのが、皆に見えた。
唇が触れあうと、ファオンの両腕はシーリーンの背に回る。
口付けただけで感じ、震え…。
くちゅっ!と音を立ててシーリーンが一旦唇を離し、また違う角度から口付ける。
ファオンの両手はもう、シーリーンの腕に縋り付く。
「ん…ん…っ」
甘やかに首を振るファオンは明らかに…誰の時より、落ち着いていた。
幼くすら、見える。
シーリーンに唇を離され、抱きしめられると…。
まるでそれが自然のことのように抱きつく。
ぴったりと、身を寄せて。
もうその仕草だけで
“とても好き”
と言ってるように見えて…。
皆がこっそり、アリオンをのぞき見る。
アリオンは俯いて、また溜息を吐き出した。
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