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終焉の儀式
148 “終焉の儀式” アラン
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ファオンが顔を上げてその人物が目に入った時…。
金の髪の素敵な美男、アランで…。
途端、心臓が炙りまくった。
だってその時、アランは完全に『男』の表情に、なっていたから。
ファオンはまだ暫く、触れたばかりのセルティスの熱が残って、ぼうっ。としていたけれど、アランが進み来る姿に目を、向ける。
けれどアランが腕を伸ばし、肩に触れ、次にアランの胸に抱き寄せられた時。
心臓の鼓動が馬鹿みたいに打って、おかしくなりそうだった。
アランは耳元に顔を寄せると、囁く。
「…ヤバい…。
お前、美味しそう過ぎ」
ファオンは一辺に頬を染める。
頭の後ろに手が添えられて顔を上げさせられ、アランの…整った爽やかな笑顔を見つめた時。
少しほっとし…。
けれど青の瞳に熱が籠もり、ぞくり…。
と身が戦慄く。
腕に抱き寄せられて顔を寄せられ、唇が、触れるか触れないかの所でくすぐるようになぜられた時…。
ファオンはどうにかなりそうで、自分からアランに口づけようか、迷った程。
「ぅ…ん…」
まだ…吐息がかかるだけ。
じらされてる。
心臓はどくどくと打ち続けて、耐えられそうも無い。
「…アラン…僕…んっ!」
その時、アランの唇で唇を覆い尽くされ、ファオンは思わずアランの背に抱きつく。
縋り付いてた。
いつも…いつも優しい“お兄さん”でいてくれたアランが今、恋人のように口付けてくれていた。
アランの口づけはどこか軽く…なのに舌が滑り込んで来ると熱が籠もり、身がかっ!と火照った。
「…お前…勃ってる…」
唇を離されて言われた時、ファオンは真っ赤になって囁く。
「…だって………だっ…て…」
アランは震えるファオンを見つめる。
片膝上げさせ股を開かせ、前布を避けて半勃ちの可愛らしいファオンの男根を晒すと、手でそっ…と握り込む。
ファオンは片足を広げられて人目に晒され、羞恥に顔を振る。
アランが耳元で囁く。
「…恥ずかしい…?」
ファオンは頷く。
けれど直、握られたアランの指が先端を幾度も愛撫し、感じてファオンは首を振る。
「あんっ!…あっ………!」
「…いい?」
アランに聞かれて、ファオンは潤んだ瞳で頷く。
「…駄目…直ぐ…逝っちゃう…」
「お前、そんなにいつも早いの?」
アランは微笑(わら)っていたけど…ファオンは真っ赤になった。
「…だっ…て、アランいつもと違う」
アランはそう言われてファオンの瞳を見つめ返して爽やかに微笑む。
「…悪い。
だってあんなに色っぽい様見せつけられちゃ…勃つのが普通だ」
「…アランも…勃ってる?」
「ああ」
ファオンは言われて、そっとアランの腰布に触れる。
その指先がアランの腰布を避け…そして白く細い指を、アランの男根に絡ませ始める。
ファオンのそんな仕草に、見ている男達の喉が、ごくり…。と鳴る。
少し恥ずかしげに…けれどアランに握り込まれて感じながら…。
それでも一生懸命、アランの男根指を絡ませて抜き差し始める。
「っ!」
アランが首を振る。
ファオンは震えながらアランを見上げる。
「…い…い?」
「…めちゃくちゃいい」
アランに感じたように呟かれた時、ファオンは嬉しそうに微笑む。
そのファオンは素晴らしい美貌だったから、とても綺麗で…けれど可愛らしく見えた。
「…舐めて…い…い?」
アランはファオンの申し出に、目をしばたかせる。
「…したいの?」
「ん…。
アランのテント…に泊まった時…」
アランはどきり…。とした。
「まさか俺の寝てる間に、口で?」
ファオンは髪を振って首を横に振る。
「手………で………。
そした…らアラン、凄く気持ちよさそうに………」
「ああ………」
「女性の名前、六人呼んだ………」
「………………………………………」
デュランは絶句した。
が、周囲の皆に、一斉に見つめられてるのに気づく。
振り向くと皆、視線を外し始め、ファルコンだけが言った。
「お前でも言葉、出ないの」
「……………俺が何か言うの、期待してたんですか?」
皆、顔を背けて頷いた。
もうファオンは身を屈め、アランの股の間に顔を埋めて舐め始め…。
アランは突き出されて丸見えの、ファオンの双丘を見下ろす。
そして首振るので、レオが濡れた布を放った。
儀式の最中体を拭く為用意された、清潔にする為と香り付けの為の、薬草の染みこんだ布をアランは空中で掴み、ファオンの双丘の間を手早く拭き上げる。
男達の液で濡れた奥に迄布を潜り込ませて拭き上げると、お尻を突き出していたファオンの背がピンクに染まり、戦慄く。
やがてアランはゆっくり顔を倒し込むと、双丘を両側から掴み上げて開かせ、蕾を見つめる。
少し赤くなった…すぼまった場所。
ゆっくり舌を這わせると、アランの男根を舐め上げていたファオンが呻く。
「あ…んっ!」
アランが数度、ファオンの蕾に舌を這わせながら、蕾を舐め上げると、ファオンはとうとうアランの男根を口から出して、叫ぶ。
「駄目…それ……それは駄目っ…」
アランは前に屈むファオンの背に倒れ込んで双丘を鷲づかみ、開かせた蕾を舌でなぞりながら、囁く。
「…感じすぎるから…?」
ファオンはかっ!と頬を染める。
「意地悪!
…あ…駄目………」
「…欲しくて気が狂いそうになる…?」
ファオンは震えながら掠れた声で囁く。
「…そ………う………それ……あっ!……にっ」
「直ぐ逝っちゃう?」
ファオンはもう瞳に涙を溜めて俯く。
「うっ………」
「挿入(い)れて?」
ファオンは頷く。
「…そんな…あっ!
舐める…くらい……な…ら……ああんっ!」
アランの下で股に屈み込み、感じてくねるファオンはあまりにも…色っぽくて、男達の視線は吸い付き続けた。
「駄目…じれ…て…おかしくなっちゃう…。
そこ…駄目………っ!あ…んっ!」
悶え乱れ始めるファオンは身を小刻みに震わせ、もうアランの男根を口に含めず、指先で必死で愛撫しようと試みて…また舐め上げられて背を反り返す。
「ああんっ!」
アランは身を起こす。
「お前、可愛い過ぎ。
もっとあっちこっち可愛がりたいんだけど…そうするとじれて死ぬ?」
ファオンはアランの手で屈む背を起こして、アランを見上げる。
金の流れる髪に覆われた…顔立ちの整った王子様みたいな青い瞳の、素敵なアラン。
「…ど…うしてこんな…」
「こんな?」
「こんな素敵な美男なのにあんな恥ずかしい事が出来るの?!」
ファオンに震えて言われ、アランは目を見開く。
「…うーん。
俺もっと恥ずかしい事も出来るし」
ファオンは何か言いかけ、絶句する。
アランはファオンを抱きしめ、その背を毛皮の上に押し倒し、囁く。
「…じれた場所に俺のもの、挿入(い)れていい?」
のしかかられて聞かれ、ファオンは微かに頷く。
アランがファオンの腿を抱え上げ、蕾に先端を当て、一気に滑り込ませる。
「…っ!あんっ!」
「…じれた後だから…挿入(い)れるともっと感じる?」
アランに聞かれ、ファオンは背を反り返して頷く。
真っ赤な唇が、感じてたまらないみたいに戦慄く。
アランは微笑む。
「挿入(い)れたまま…ここ…を」
「いゃん!
あっ…!」
ふいにアランに乳首に舌先で舐められ、ファオンは身もがく。
両手首を掴まれ、毛皮の上に釘付けられて…。
挿入したままアランの唇はファオンの乳首に触れる。
ふっ。と息を吹きかけられただけで…ファオンは身悶えた。
「ああんっ…!
あ……っ!」
アランにやんわり囚われ、加えられる愛撫で泣き悶えるファオンはたまらない程色っぽくて可愛かった。
「…やっ…!
意地悪…しない……ああんっ!あっ!あっ!」
軽く触れた後きつく吸い上げられて、ファオンは瞳を潤ませる。
捉えられたまま愛撫を加えられると、たまらなく感じて…次第に腰を揺すり始めた。
「…もう…駄目?
逝きたいのか…?」
アランに問われ、ファオンは囁く。
「だっ…だってこんなの…されたら…じれておかしくなる」
「お前、乱れると股間直撃するくらい色っぽいし」
ファオンは辱められたみたいに、かっ!と頬を染める。
「…お…願い…手…放して…。
アランに抱きつかせて………。
僕…腰使うから…」
アランは溜息交じりに囁く。
「そんなに俺から主導権奪いたいの?」
「だって…ずっとこんなのされたら…!
じれて…おかしくなっちゃう…!」
「…それが見たくて、してるんですよね、アラン…」
皆は今度は期待道理の言葉を吐く、デュランに一斉に首を縦に振って、頷いた。
ファオンは釘付けられた手を放され、アランに抱き付きながら囁く。
「…い…つも…女の人…に…こんな…してるの?」
「…もっとしてる…。
オンナはお前と違って、早く無いから。
序の口だ」
ファオンはアランの肩に顔を埋めて、真っ赤に頬を染める。
「半端無く、ファオン可愛いですよね…。
羞恥プレイアランがしたがる理由、凄く解ります」
皆、またデュランの言葉に一斉に、首を縦に振った。
「僕…女じゃない…辱めないで…」
ファオンにきつく抱きつかれて掠れた声で言われ…アランはファオンの頭を掻き抱いて囁き返す。
「…ごめん…」
アランにそんな風に熱烈に抱きしめられると、本当にたまらなくなって、ファオンはアランの肩から顔を上げる。
顔を傾けて見つめるアランの唇に、唇を寄せると、アランが口付けてくれて…。
ファオンは歓喜で一瞬身を、震わせた。
「んっ…ん…っ…んっ…」
二人は暫く、熱烈な口づけを交わし…アランが顔を上げる。
「ヤバい…流石の俺も、限界だ」
ファオンがアランの降参に、嬉しそうに笑う。
けれどアランが背を掻き抱き、膝を立てて下から突き上げられると、ファオンの唇が真っ赤に染まる。
「ああっ!
あんっ!あんっ!」
鋭く抉られるように敏感な場所を擦り上げられ、身が一瞬で強ばって、刺激が過ぎると戦慄き続ける。
アランはその時酷く男らしくて…ぐいぐい強引に擦り上げられると、アランの“雄”の部分を思い知らされる。
「ああっ!あんっ!…あ…あっ!」
ファオンの唇からひっきり無しに喘ぎが漏れ、狂おしく身悶えしてはアランに必死に縋り付く。
「嫌…あ…んっ!
ああっ!駄目っ!
嫌…そんな…あんっ!」
ファオンは頬にひっきり無しに涙を滴らせ、幾度も鋭く抉られて、四肢が痺れきって…。
なのに…また敏感な場所を貫かれ、感じさせられて泣く。
「ああっ!
あああああっ!」
優しいアランがこんなに…激しいって分かって無くて、ファオンは必死にアランにしがみつく。
「…あいつ…本当に耐久力、あるよな…」
キースが言うと、セルティスが頷く。
「俺ならもうとっくに、逝ってる」
「俺も」
ファルコンが言うと、レオも頷く。
激しいのに…逝きそうになると場所を外して…そしてまた…。
深く貫かれ、感じて逝きそうになるとまた外され…。
息を吐いて整えるとまた…感じて溜まらない場所を容赦無く抉られ…。
けれど上り詰めると、また外される…。
「駄目…おかしくなる…っ!
ああっ!あんっ!
あっ……………」
ファオンの息が途切れる。
「流石に俺ももう、逝くから」
しがみついたアランにそう言われて、ファオンは泣きながら両腕アランに絡みつかせて頷く。
ずきんずきん。
と双丘の奥が疼きまくる。
なのにアランに突かれて…もっと激しく疼く。
なんで…?!
アランの触れた…乳首がじんじん熱く、男根の先端もが熱い…。
抱きしめられたアランの体の触れた部分が灼熱のように熱く感じる。
どうにかなりそうなのに…。
まだ激しく抉られ、けど解放されなくて、ファオンは悶え狂ったみたいに髪を振る。
「あ…あっあ!っ………」
アランに下から突き上げられる度、びりびりと四肢が痺れ始め、熱で覆い尽くされたみたいに…息がもう、苦しい…。
「あんっ…あっ!
あああっ…!
あんっ!!」
必死でアランにしがみついてないと…意識を失いそうで、ファオンは身悶えながらもアランに抱き付く。
容赦無く突き上げるのに…抱きすくめるアランの、吐息も…固く引き締まった青年の体もが甘くて…。
夢中でアランに縋り付いて、アランの激しい突き上げに耐える。
けれど突き上げが激しければ激しいほど…抱きしめてくれるアランの体は密着し、甘い…感覚が沸き上がり、もうこの世で立った一つ縋り付ける者のように、アランに縋り付いてしまう…。
「アラン…アラン………あ………ああんっ!あんっ!
アラ………ン…」
名を呼べば呼ぶほど、アランは愛おしげにきつく、抱きしめ返してくれる。
労るように。
下から…引き抜くぎりぎりで突き上げられた時…。
脳天迄痺れきって…一瞬意識が飛ぶ。
「……………っ………あ……………」
ぐっ…たりと、ファオンはアランにしなだれかかる。
アランの胸にすがりついた時…アランが労るように…額に口づけてくれる。
「…辛かった…?」
アランに聞かれ…ファオンは頷く。
「かん…じ…過ぎて…頭がおかしくなりそう…だった………」
「俺ちょっと…Sっけあるから」
ファオンはそう言われて…目を見開いてアランを見る。
「…一瞬…体が浮いた」
「うん…それ、俺の抱いたオンナによく言われる」
ファオンはようやく…自分のもののように腕の中にいるアランに、ほっとする…。
アランにがんがん突かれると…その時はたまらないのに…。
どうしてだかまたされたくなって…。
アランの胸に、ねだるように額を擦りつける。
「…でも、良かった?」
アランにそう尋ねられ、ファオンは赤い頬で少し…拗ねたように言った。
「…また…して欲しい…って…思ったら…淫乱?」
アランは爽やかに笑った。
「間違いなく、淫乱だ」
皆、“淫乱”を爽やかに言うアランに、呆れきって首を横に、振りまくった。
金の髪の素敵な美男、アランで…。
途端、心臓が炙りまくった。
だってその時、アランは完全に『男』の表情に、なっていたから。
ファオンはまだ暫く、触れたばかりのセルティスの熱が残って、ぼうっ。としていたけれど、アランが進み来る姿に目を、向ける。
けれどアランが腕を伸ばし、肩に触れ、次にアランの胸に抱き寄せられた時。
心臓の鼓動が馬鹿みたいに打って、おかしくなりそうだった。
アランは耳元に顔を寄せると、囁く。
「…ヤバい…。
お前、美味しそう過ぎ」
ファオンは一辺に頬を染める。
頭の後ろに手が添えられて顔を上げさせられ、アランの…整った爽やかな笑顔を見つめた時。
少しほっとし…。
けれど青の瞳に熱が籠もり、ぞくり…。
と身が戦慄く。
腕に抱き寄せられて顔を寄せられ、唇が、触れるか触れないかの所でくすぐるようになぜられた時…。
ファオンはどうにかなりそうで、自分からアランに口づけようか、迷った程。
「ぅ…ん…」
まだ…吐息がかかるだけ。
じらされてる。
心臓はどくどくと打ち続けて、耐えられそうも無い。
「…アラン…僕…んっ!」
その時、アランの唇で唇を覆い尽くされ、ファオンは思わずアランの背に抱きつく。
縋り付いてた。
いつも…いつも優しい“お兄さん”でいてくれたアランが今、恋人のように口付けてくれていた。
アランの口づけはどこか軽く…なのに舌が滑り込んで来ると熱が籠もり、身がかっ!と火照った。
「…お前…勃ってる…」
唇を離されて言われた時、ファオンは真っ赤になって囁く。
「…だって………だっ…て…」
アランは震えるファオンを見つめる。
片膝上げさせ股を開かせ、前布を避けて半勃ちの可愛らしいファオンの男根を晒すと、手でそっ…と握り込む。
ファオンは片足を広げられて人目に晒され、羞恥に顔を振る。
アランが耳元で囁く。
「…恥ずかしい…?」
ファオンは頷く。
けれど直、握られたアランの指が先端を幾度も愛撫し、感じてファオンは首を振る。
「あんっ!…あっ………!」
「…いい?」
アランに聞かれて、ファオンは潤んだ瞳で頷く。
「…駄目…直ぐ…逝っちゃう…」
「お前、そんなにいつも早いの?」
アランは微笑(わら)っていたけど…ファオンは真っ赤になった。
「…だっ…て、アランいつもと違う」
アランはそう言われてファオンの瞳を見つめ返して爽やかに微笑む。
「…悪い。
だってあんなに色っぽい様見せつけられちゃ…勃つのが普通だ」
「…アランも…勃ってる?」
「ああ」
ファオンは言われて、そっとアランの腰布に触れる。
その指先がアランの腰布を避け…そして白く細い指を、アランの男根に絡ませ始める。
ファオンのそんな仕草に、見ている男達の喉が、ごくり…。と鳴る。
少し恥ずかしげに…けれどアランに握り込まれて感じながら…。
それでも一生懸命、アランの男根指を絡ませて抜き差し始める。
「っ!」
アランが首を振る。
ファオンは震えながらアランを見上げる。
「…い…い?」
「…めちゃくちゃいい」
アランに感じたように呟かれた時、ファオンは嬉しそうに微笑む。
そのファオンは素晴らしい美貌だったから、とても綺麗で…けれど可愛らしく見えた。
「…舐めて…い…い?」
アランはファオンの申し出に、目をしばたかせる。
「…したいの?」
「ん…。
アランのテント…に泊まった時…」
アランはどきり…。とした。
「まさか俺の寝てる間に、口で?」
ファオンは髪を振って首を横に振る。
「手………で………。
そした…らアラン、凄く気持ちよさそうに………」
「ああ………」
「女性の名前、六人呼んだ………」
「………………………………………」
デュランは絶句した。
が、周囲の皆に、一斉に見つめられてるのに気づく。
振り向くと皆、視線を外し始め、ファルコンだけが言った。
「お前でも言葉、出ないの」
「……………俺が何か言うの、期待してたんですか?」
皆、顔を背けて頷いた。
もうファオンは身を屈め、アランの股の間に顔を埋めて舐め始め…。
アランは突き出されて丸見えの、ファオンの双丘を見下ろす。
そして首振るので、レオが濡れた布を放った。
儀式の最中体を拭く為用意された、清潔にする為と香り付けの為の、薬草の染みこんだ布をアランは空中で掴み、ファオンの双丘の間を手早く拭き上げる。
男達の液で濡れた奥に迄布を潜り込ませて拭き上げると、お尻を突き出していたファオンの背がピンクに染まり、戦慄く。
やがてアランはゆっくり顔を倒し込むと、双丘を両側から掴み上げて開かせ、蕾を見つめる。
少し赤くなった…すぼまった場所。
ゆっくり舌を這わせると、アランの男根を舐め上げていたファオンが呻く。
「あ…んっ!」
アランが数度、ファオンの蕾に舌を這わせながら、蕾を舐め上げると、ファオンはとうとうアランの男根を口から出して、叫ぶ。
「駄目…それ……それは駄目っ…」
アランは前に屈むファオンの背に倒れ込んで双丘を鷲づかみ、開かせた蕾を舌でなぞりながら、囁く。
「…感じすぎるから…?」
ファオンはかっ!と頬を染める。
「意地悪!
…あ…駄目………」
「…欲しくて気が狂いそうになる…?」
ファオンは震えながら掠れた声で囁く。
「…そ………う………それ……あっ!……にっ」
「直ぐ逝っちゃう?」
ファオンはもう瞳に涙を溜めて俯く。
「うっ………」
「挿入(い)れて?」
ファオンは頷く。
「…そんな…あっ!
舐める…くらい……な…ら……ああんっ!」
アランの下で股に屈み込み、感じてくねるファオンはあまりにも…色っぽくて、男達の視線は吸い付き続けた。
「駄目…じれ…て…おかしくなっちゃう…。
そこ…駄目………っ!あ…んっ!」
悶え乱れ始めるファオンは身を小刻みに震わせ、もうアランの男根を口に含めず、指先で必死で愛撫しようと試みて…また舐め上げられて背を反り返す。
「ああんっ!」
アランは身を起こす。
「お前、可愛い過ぎ。
もっとあっちこっち可愛がりたいんだけど…そうするとじれて死ぬ?」
ファオンはアランの手で屈む背を起こして、アランを見上げる。
金の流れる髪に覆われた…顔立ちの整った王子様みたいな青い瞳の、素敵なアラン。
「…ど…うしてこんな…」
「こんな?」
「こんな素敵な美男なのにあんな恥ずかしい事が出来るの?!」
ファオンに震えて言われ、アランは目を見開く。
「…うーん。
俺もっと恥ずかしい事も出来るし」
ファオンは何か言いかけ、絶句する。
アランはファオンを抱きしめ、その背を毛皮の上に押し倒し、囁く。
「…じれた場所に俺のもの、挿入(い)れていい?」
のしかかられて聞かれ、ファオンは微かに頷く。
アランがファオンの腿を抱え上げ、蕾に先端を当て、一気に滑り込ませる。
「…っ!あんっ!」
「…じれた後だから…挿入(い)れるともっと感じる?」
アランに聞かれ、ファオンは背を反り返して頷く。
真っ赤な唇が、感じてたまらないみたいに戦慄く。
アランは微笑む。
「挿入(い)れたまま…ここ…を」
「いゃん!
あっ…!」
ふいにアランに乳首に舌先で舐められ、ファオンは身もがく。
両手首を掴まれ、毛皮の上に釘付けられて…。
挿入したままアランの唇はファオンの乳首に触れる。
ふっ。と息を吹きかけられただけで…ファオンは身悶えた。
「ああんっ…!
あ……っ!」
アランにやんわり囚われ、加えられる愛撫で泣き悶えるファオンはたまらない程色っぽくて可愛かった。
「…やっ…!
意地悪…しない……ああんっ!あっ!あっ!」
軽く触れた後きつく吸い上げられて、ファオンは瞳を潤ませる。
捉えられたまま愛撫を加えられると、たまらなく感じて…次第に腰を揺すり始めた。
「…もう…駄目?
逝きたいのか…?」
アランに問われ、ファオンは囁く。
「だっ…だってこんなの…されたら…じれておかしくなる」
「お前、乱れると股間直撃するくらい色っぽいし」
ファオンは辱められたみたいに、かっ!と頬を染める。
「…お…願い…手…放して…。
アランに抱きつかせて………。
僕…腰使うから…」
アランは溜息交じりに囁く。
「そんなに俺から主導権奪いたいの?」
「だって…ずっとこんなのされたら…!
じれて…おかしくなっちゃう…!」
「…それが見たくて、してるんですよね、アラン…」
皆は今度は期待道理の言葉を吐く、デュランに一斉に首を縦に振って、頷いた。
ファオンは釘付けられた手を放され、アランに抱き付きながら囁く。
「…い…つも…女の人…に…こんな…してるの?」
「…もっとしてる…。
オンナはお前と違って、早く無いから。
序の口だ」
ファオンはアランの肩に顔を埋めて、真っ赤に頬を染める。
「半端無く、ファオン可愛いですよね…。
羞恥プレイアランがしたがる理由、凄く解ります」
皆、またデュランの言葉に一斉に、首を縦に振った。
「僕…女じゃない…辱めないで…」
ファオンにきつく抱きつかれて掠れた声で言われ…アランはファオンの頭を掻き抱いて囁き返す。
「…ごめん…」
アランにそんな風に熱烈に抱きしめられると、本当にたまらなくなって、ファオンはアランの肩から顔を上げる。
顔を傾けて見つめるアランの唇に、唇を寄せると、アランが口付けてくれて…。
ファオンは歓喜で一瞬身を、震わせた。
「んっ…ん…っ…んっ…」
二人は暫く、熱烈な口づけを交わし…アランが顔を上げる。
「ヤバい…流石の俺も、限界だ」
ファオンがアランの降参に、嬉しそうに笑う。
けれどアランが背を掻き抱き、膝を立てて下から突き上げられると、ファオンの唇が真っ赤に染まる。
「ああっ!
あんっ!あんっ!」
鋭く抉られるように敏感な場所を擦り上げられ、身が一瞬で強ばって、刺激が過ぎると戦慄き続ける。
アランはその時酷く男らしくて…ぐいぐい強引に擦り上げられると、アランの“雄”の部分を思い知らされる。
「ああっ!あんっ!…あ…あっ!」
ファオンの唇からひっきり無しに喘ぎが漏れ、狂おしく身悶えしてはアランに必死に縋り付く。
「嫌…あ…んっ!
ああっ!駄目っ!
嫌…そんな…あんっ!」
ファオンは頬にひっきり無しに涙を滴らせ、幾度も鋭く抉られて、四肢が痺れきって…。
なのに…また敏感な場所を貫かれ、感じさせられて泣く。
「ああっ!
あああああっ!」
優しいアランがこんなに…激しいって分かって無くて、ファオンは必死にアランにしがみつく。
「…あいつ…本当に耐久力、あるよな…」
キースが言うと、セルティスが頷く。
「俺ならもうとっくに、逝ってる」
「俺も」
ファルコンが言うと、レオも頷く。
激しいのに…逝きそうになると場所を外して…そしてまた…。
深く貫かれ、感じて逝きそうになるとまた外され…。
息を吐いて整えるとまた…感じて溜まらない場所を容赦無く抉られ…。
けれど上り詰めると、また外される…。
「駄目…おかしくなる…っ!
ああっ!あんっ!
あっ……………」
ファオンの息が途切れる。
「流石に俺ももう、逝くから」
しがみついたアランにそう言われて、ファオンは泣きながら両腕アランに絡みつかせて頷く。
ずきんずきん。
と双丘の奥が疼きまくる。
なのにアランに突かれて…もっと激しく疼く。
なんで…?!
アランの触れた…乳首がじんじん熱く、男根の先端もが熱い…。
抱きしめられたアランの体の触れた部分が灼熱のように熱く感じる。
どうにかなりそうなのに…。
まだ激しく抉られ、けど解放されなくて、ファオンは悶え狂ったみたいに髪を振る。
「あ…あっあ!っ………」
アランに下から突き上げられる度、びりびりと四肢が痺れ始め、熱で覆い尽くされたみたいに…息がもう、苦しい…。
「あんっ…あっ!
あああっ…!
あんっ!!」
必死でアランにしがみついてないと…意識を失いそうで、ファオンは身悶えながらもアランに抱き付く。
容赦無く突き上げるのに…抱きすくめるアランの、吐息も…固く引き締まった青年の体もが甘くて…。
夢中でアランに縋り付いて、アランの激しい突き上げに耐える。
けれど突き上げが激しければ激しいほど…抱きしめてくれるアランの体は密着し、甘い…感覚が沸き上がり、もうこの世で立った一つ縋り付ける者のように、アランに縋り付いてしまう…。
「アラン…アラン………あ………ああんっ!あんっ!
アラ………ン…」
名を呼べば呼ぶほど、アランは愛おしげにきつく、抱きしめ返してくれる。
労るように。
下から…引き抜くぎりぎりで突き上げられた時…。
脳天迄痺れきって…一瞬意識が飛ぶ。
「……………っ………あ……………」
ぐっ…たりと、ファオンはアランにしなだれかかる。
アランの胸にすがりついた時…アランが労るように…額に口づけてくれる。
「…辛かった…?」
アランに聞かれ…ファオンは頷く。
「かん…じ…過ぎて…頭がおかしくなりそう…だった………」
「俺ちょっと…Sっけあるから」
ファオンはそう言われて…目を見開いてアランを見る。
「…一瞬…体が浮いた」
「うん…それ、俺の抱いたオンナによく言われる」
ファオンはようやく…自分のもののように腕の中にいるアランに、ほっとする…。
アランにがんがん突かれると…その時はたまらないのに…。
どうしてだかまたされたくなって…。
アランの胸に、ねだるように額を擦りつける。
「…でも、良かった?」
アランにそう尋ねられ、ファオンは赤い頬で少し…拗ねたように言った。
「…また…して欲しい…って…思ったら…淫乱?」
アランは爽やかに笑った。
「間違いなく、淫乱だ」
皆、“淫乱”を爽やかに言うアランに、呆れきって首を横に、振りまくった。
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