アグナータの命運

あーす。

文字の大きさ
上 下
95 / 286
戦うレグウルナス

95 レオとキース 2

しおりを挟む
 ファオンはゆっくりと…レオの前に立つと、膝を付いて座り…そして、レオの股の間に顔を下げる。

指先でレオの腰布を避けると…レオの大きな男根を見つめ、ごくり…と喉を鳴らし…そして、唇に含んだ。

舌先で先端を転がしながら…口の中に咥え込む。

レオの大きな手が…頭にそっと、触れる。
「…お前…《皆を繋ぐ者》アグナータの衣服、着てないじゃないか…」

けれど口の中のレオの男根は張り詰めていき…ファオンはそのまま、舌を使う…。

「…ん…っ」

レオの手が、ぴくり…と動いて、髪を掴む。

「…ファルコンにかなり…仕込まれたか?」

ファオンはそれは…以前レオにした時よりうんと…上手になったんだ…と勝手に思った。

必死で…レオの男根がもっと張り詰めるように…舌を使い、舐め上げる。
自分がされて…気持ちの良い場所を必死で…。

吸い上げ、舌を這わせ…口の中でゆっくり…抜き差し始めた頃…レオの大きな男根がすっかり、張り詰めていく。

ファオンは垂れる髪を指梳いて、顔を起こす。

あぐらをかき、毛皮の上に座るレオの上に…自分の腰布の後ろを避けて、座り始める…。

レオの手が直ぐ、腰を抱く…!

熱く…大きな手の感触。

顔を上げると、くっきりと青い、レオの瞳が情熱を込めて見つめていて、ファオンはぞくり…!と身を、震わせた。

抱きしめられ、双丘がレオの男根に触れると、ぐい!と突き上げられ、滑り込んで、割って挿入(はい)ってくる。

「…あ…ん…っ!」

自分でも、驚く程甘い喘ぎ声。

挿入(い)れられた蕾の奥が、じんじんと疼く。
吐息が洩れる。
けど身はレオの腕に抱きすくめられ…腕の中に抱かれると、ファオンは泣き出しそうになった。

強く…猛々しく…尊い男…。

レオの顔が寄る。
口づけ…られる…。

ファオンはレオの唇が襲いかかるように擦りつけられた後、直ぐ滑り込んでくねり、捉えようとする…レオの舌に、怯えた。

あまりにも…男らしくて、抱きすくめられて情熱的に口付けられると、もう意識が霞み、貫かれたレオの男根の固さを、体全体で意識する。

じんじんと疼きまくり、ファオンはとうとうたまらず、レオに腕を回ししがみついて…腰を揺すった。

レオの舌は更に熱を帯びて、くねる。

「ん…っ…」

頬に唾液が伝って行く。

繋がった部分は、灼熱のように熱い。

二度、ファオンが腰を前後に揺すると、レオはファオンを抱く腕を外し、抱きつくファオンの上体を毛皮の上に、一気に押し倒して両手をファオンの、頭の横に付ける。

「…そのまま、しがみついてろ」

レオに言われ、両腕でしっかり、レオに抱きつく。

レオが腰を、揺すり始める。

「ああっ…う…んっ!」

始めて…感じる大きなうねり。
かっ!と一瞬で身が火照り、自身の男根が一気にその刺激で、立ち上がるのを感じる。

ぐいっ!
とレオが抉り上げる。

「ああっ!」

かっ!とまた、身が火照る。

ファオンは小刻みに身を、震わせる。
以前…殆ど何も《皆を繋ぐ者》アグナータとしての準備も無く…レオに腕を縛られ、教えられた時…。

あの時ですら、レオに腰を、使われ始めると感じた。

彼の…男としての迫力。
レオが誰かを愛し、抱いた時…。
相手はこんな風に腰を使われ愛されたら…身も心のレオの虜になってしまいそうな程…強く…猛々しく…そして…ふいに優しい………。

的確に感じる場所を…激しく刺激され…一気に感じ過ぎて、息が詰まる。
痛みで無く苦しいので無く…。
感じすぎて………。

レオが、ファオンの耳元で囁く。
「…いいか…?」
ファオンは瞳に涙を溜めて、頷く。

「よ…過ぎて………どうにかなりそう…」

「…育ったな」
レオが、くすり、と笑い交じりに告げて、その後。

また腰が動き、うねるように抉られ、ファオンは叫ぶ。

「ああっ…!」

もう男根は一気に張り詰め、射精感が襲って来る。
腰の辺りがぞわぞわし…繋がった部分がひどく熱く…奥の敏感な場所に、レオのもたらす刺激を待ち望んでる。

ファオンはとうとう、レオを抱く腕を下ろし、両手で毛皮を握りしめ、身を震わせて待つ。

レオがゆっくりと引き、中で角度を変え、そして差し入れる。

「あ…っんっ!」

なぜるような、けれど熱い刺激。
右に…左に…レオの男根は角度を変え、斜めからなぜ上げられ、ファオンはさっきより少し緩い刺激に、喉を鳴らして浸り込む。

レオが囁く。
「いい時には…いい…と…言うのが、相手への礼儀だ」

ファオンは薄目開けてレオを見る。

逞しい肩と胸…。
ぞくりと刺すような、くっきりと青い瞳。

「凄く…いい………」
「いい子だ」

レオは言うと、左右に角度を変えながら連続して突き入れ始める。

「あっ…!あ…あんっ…!
あ……!凄く…凄くいい…」

ファオンは両手で毛皮を握り込み…首を振って、抉りなぜ上げるような刺激に身悶えた。

そこ…だけが感じる。
レオの男根でもたらされる快感に、そこだけが自分のような気がした。

けれどレオの顔が胸元に、降りて来る。

右の乳首に唇が触れ…きつく吸い上げられると、ファオンは突然の激しい疼きに仰け反る。

「あああっ…!」

頬に涙が滴る。

男根の先端から一気に汁が滴り、ファオンは自分の蕾が、レオを咥え込んだままひくひくと戦慄(わなな)くのを感じた。

「…ここを刺激されると、お前一気に締め付けがきつくなる…」

「いい…の…?」
そう聞くと、レオが掠れた声で囁く。

「凄く…いい」

それを聞いた時、ファオンは嬉しくなってレオに、抱きつく。
レオが受け止めるように顔を傾け…顔を上げる、ファオンの唇に口付けた。

熱い…熱い口づけ。
ファオンはすっかり熱に浮かされたように…レオの舌に応えて舌を使い続け、幾度も…レオの咥え込んだ男根を意識しながら、収縮し、締め付けた。

強く締める度、レオの熱い男根は快感を感じるような気がして、ファオンは思い切りレオにしなだれかかり抱きついて、もっときつく締め上げる。

「…くっ!」
レオが下から、思い切り突き上げる。

「あ…ぅんっ!」
その時、気づく。
レオの抉り方は独特で…敏感な部分に先端が思い切り当たり、そのままぐぅん…と、うねるように擦り上げられ、四肢にまで痺れが走って、たまらなくなる。

「レオ…レオ……」

ファオンは夢中で彼の名を呼び、頬をレオの頬に寄せて、両手できつくしがみつく。

下から数度、レオ特有の抉られ方をした時、もう…解った。
意識が、飛びそうだった。

「もう…駄目…」
「ああ…」

レオの返答の後、彼にぐい!と擦り上げられた時…ファオンは快感の波にさらわれ…解き放った。

レオにきつく抱きついて…彼の逞しい肩に顔を埋め、荒い吐息を吐く。

レオはぎゅっ!と抱きしめた後、身を軽く押すから…振り向くとそこに上半身裸のキースがいて…顔を寄せて口付けてくるから、ファオンはその唇を唇で、受け取った。

レオの男らしさ溢れる熱い口づけとは違い…どこか悪戯っぽく、軽く…優しい感じの口づけで、ファオンはレオに身を返され背を押され、今度はキースの腕の中へ、身を倒し込んだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?

寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。 ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。 ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。 その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。 そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。 それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。 女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。 BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。 このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう! 男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!? 溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。

異世界ぼっち暮らし(神様と一緒!!)

藤雪たすく
BL
愛してくれない家族から旅立ち、希望に満ちた一人暮らしが始まるはずが……異世界で一人暮らしが始まった!? 手違いで人の命を巻き込む神様なんて信じません!!俺が信じる神様はこの世にただ一人……俺の推しは神様です!!

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

執着攻めと平凡受けの短編集

松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。 疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。 基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

処理中です...