アグナータの命運

あーす。

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二人きりの時間

43 二人だけの時間 セルティス 3

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 食事が終わりテントに戻る。
夕食前湯に浸かったファオンは、夕食後湯に浸かりに行ったセルティスを、寝台代わりの毛皮の上で待つ。

気づくと…ランプは消され、セルティスが横で寝息を立てていた。

ファオンは更ける夜風の冷たさに、毛布代わりの毛皮を引き寄せ、セルティスに抱きつく。
セルティスは身を返すと、ファオンを抱きしめた。

温かい…。
気づくと、ファオンは寝入っていた。

夢も見ず、ぐっすりと。

朝方…ファオンは肌寒さにセルティスに身を寄せ…ついファルコンの時のようにセルティスの股に触れる。
固くなった男根に触れて愛撫すると、セルティスの手が自分の男根に触れているのを感じる。

快感が押し寄せる。
止められる事無く自然に解放される予感がして、心が嬉しさに震える。

セルティスの手が背を抱く。
けれど…セルティスの握り込んだ男根の先から汁が滴り始めると、ファオンは慌てて身を起こそうとした。

乗って…蕾を開いて…そして…。

けれどセルティスの手が背を抱き、押し止める。
「…いいからこのまま…手で…」

睫にかかる吐息。
ファオンは顔を上げる。

セルティスは快感にさらわれた表情を見せ、ファオンは手を動かし続け…セルティスの手で解放の予感に身が震う…。

「んっ…」

ファオンはあまりにも気持ちが良くて、セルティスの手の中で解き放つ。
ファオンの手はその少し後に濡れていた。

セルティスは悪戯な表情を浮かべ笑い、体を少し起こして布を二枚取り、ファオンに手渡す。
ファオンは受け取り手を拭い…そして手を拭った後のセルティスを見上げる。

セルティスの顔が、倒れ込んでファオンの唇を塞ぐ。
温かく…くすぐったいような胸ときめく口づけ。

セルティスの腕がファオンを抱き包む。

「…寒いから…もう少しこのままで…」

セルティスの言葉にファオンは頷き、ファオンもセルティスを、寒さから護るようにいだき包んだ。

朝日はテントの外を眩しく照らし出し、セルティスとファオンは抱き合ったまま、光の中で微睡まどろんだ。
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