アグナータの命運

あーす。

文字の大きさ
上 下
43 / 286
二人きりの時間

43 二人だけの時間 セルティス 3

しおりを挟む
 食事が終わりテントに戻る。
夕食前湯に浸かったファオンは、夕食後湯に浸かりに行ったセルティスを、寝台代わりの毛皮の上で待つ。

気づくと…ランプは消され、セルティスが横で寝息を立てていた。

ファオンは更ける夜風の冷たさに、毛布代わりの毛皮を引き寄せ、セルティスに抱きつく。
セルティスは身を返すと、ファオンを抱きしめた。

温かい…。
気づくと、ファオンは寝入っていた。

夢も見ず、ぐっすりと。

朝方…ファオンは肌寒さにセルティスに身を寄せ…ついファルコンの時のようにセルティスの股に触れる。
固くなった男根に触れて愛撫すると、セルティスの手が自分の男根に触れているのを感じる。

快感が押し寄せる。
止められる事無く自然に解放される予感がして、心が嬉しさに震える。

セルティスの手が背を抱く。
けれど…セルティスの握り込んだ男根の先から汁が滴り始めると、ファオンは慌てて身を起こそうとした。

乗って…蕾を開いて…そして…。

けれどセルティスの手が背を抱き、押し止める。
「…いいからこのまま…手で…」

睫にかかる吐息。
ファオンは顔を上げる。

セルティスは快感にさらわれた表情を見せ、ファオンは手を動かし続け…セルティスの手で解放の予感に身が震う…。

「んっ…」

ファオンはあまりにも気持ちが良くて、セルティスの手の中で解き放つ。
ファオンの手はその少し後に濡れていた。

セルティスは悪戯な表情を浮かべ笑い、体を少し起こして布を二枚取り、ファオンに手渡す。
ファオンは受け取り手を拭い…そして手を拭った後のセルティスを見上げる。

セルティスの顔が、倒れ込んでファオンの唇を塞ぐ。
温かく…くすぐったいような胸ときめく口づけ。

セルティスの腕がファオンを抱き包む。

「…寒いから…もう少しこのままで…」

セルティスの言葉にファオンは頷き、ファオンもセルティスを、寒さから護るようにいだき包んだ。

朝日はテントの外を眩しく照らし出し、セルティスとファオンは抱き合ったまま、光の中で微睡まどろんだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

ペット彼氏のエチエチ調教劇場🖤

天災
BL
 とにかくエロいです。

見せしめ王子監禁調教日誌

ミツミチ
BL
敵国につかまった王子様がなぶられる話。 徐々に王×王子に成る

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

ドSな義兄ちゃんは、ドMな僕を調教する

天災
BL
 ドSな義兄ちゃんは僕を調教する。

調教専門学校の奴隷…

ノノ
恋愛
調教師を育てるこの学校で、教材の奴隷として売られ、調教師訓練生徒に調教されていくお話

鬼騎士団長のお仕置き

天災
BL
 鬼騎士団長のえっちなお仕置きの話です。

とろとろ【R18短編集】

ちまこ。
BL
ねっとり、じっくりと。 とろとろにされてます。 喘ぎ声は可愛いめ。 乳首責め多めの作品集です。

処理中です...