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二人きりの時間
35 リチャードとシーリーン
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キースは身を起こす。
ファオンはふと、目を向ける。
たった今…抱かれたばかりなのにもう…身が疼き始めて心は焦燥感でいっぱいだった。
けれどキースが屈み、背に手を伸ばそうとするのを見る。
背の衣服から血が滲むのを見て、ファオンは慌てて立ち上がり、背に回る。
薄衣の上に青の上着を着ていたが…血はその上着にも染みを作っていた。
肩の衣服を引くと、キースが腕を後ろに回す。
ファオンはキースの肩から上着を滑り落とし、薄衣に大きな血の染みが浮かぶのを見つめ、薄衣も肩から剥がす。
布が巻かれていたが、血だらけ…。
そっと、布を取り払っていく。
背に大きなかぎ爪の跡。
肉が抉られた、深くくっきりとした傷跡…。
ファオンは動揺し、慌てて布の衣服を被ると、テントの布を払う。
「テス!来て!キースが!」
テントの中心の広い場所で、立っていたレオが直ぐ駆けつける。
直ぐ蹲(うずくま)るキースの横で、屈み込み顔を伺って尋ねる。
「大丈夫か?!」
キースは出血の為か青い顔色で囁く。
「…つい…煽られて無理をした。
だがファオンはあれで済まない。
元気な奴に…抱かせてやってくれ」
レオは厳しい表情をする。
「自分の心配で無く、人の心配か。
相変わらずだな」
入り口のファオンの不安そうな表情をキースは見るが、微笑みを向ける。
「ちょっと傷が開いただけだ」
レオはむすっ。として、テスが呼んだ屈強な治療士と共にキースの肩を両側から抱き上げると、ファルコンのテントを出て行く。
入り口のファオンに
「中にいろ」
そう一声かけて。
ファオンは俯く。
体はまた、火照り始めた。
両手で体を抱きしめて俯く。
“どうなってしまうんだろう…?”
毛皮の上に膝をついて、じれる身を自身でかき抱く。
さっ!と入り口の布を払う音に振り向く。
そこにいたのは…リチャードだった…。
ファオンは目を見開き、唇を震わせる。
謝ろうと思った。
けどこんな状態で…!
ファオンの瞳が涙で潤む。
けれど背後から…シーリーンもが姿を現す。
リチャードは自分より長身のシーリーンの登場に振り向く。
シーリーンは静かな表情で、中へ入って来る。
リチャードは自分の横を通り過ぎるシーリーンに、怒気を滲ませ囁く。
「…ただ介抱する気か?!
俺はゴメンだ。
好きなように嬲りたい」
ファオンは縋り付くようにシーリーンを見つめた。
毛皮にシーリーンが屈むと、ファオンはシーリーンに抱きつく。
「…ファルコンが塗ったのか?」
ファオンは首を横に振る。
「…彼にされると痛いから…自分でファルコンの上に跨がった時…渡されて自分で塗った…」
「たっぷりか?」
ファオンは頷く。
「ファルコンと朝したのに…今キースともしたのに…まだおかしい…!」
「跨がった。自分で。
…やっぱりお前は淫売だな!」
リチャードの吐き捨てる言葉。
が、シーリーンが低い声でぴしゃり。と言う。
「たいがい惚れてるんならいい加減“他の男に抱かれてるのを見て、気が狂いそうに嫉妬して自分を抑えられない”と告白しろ!」
ファオンがびっくりしてリチャードに振り向く。
リチャードはふん。と顔を背ける。
けれどその頬が…少し赤く見えてファオンはリチャードをじっと見た。
シーリーンはリチャードに振り向くと低い声で怒鳴る。
「俺だって絶対手を出さないと信じていたアリオンがさっさと抱いてたのを知った時は、頭に来たからな!
だが…アリオンと俺を恋仇にする以上、余程の事をしないとファオンを振り向かせられないと思ったんだろうが、お前はやり過ぎだ!
気持ちを伝え、ファオンに好かれたいならもっと考えろ。
それともお前は餓鬼みたいに、ただ自分だけの物にしたいだけなのか?!」
リチャードはもっと顔を背ける。
ファオンはシーリーンに縋り付く。
「…リチャードは…死ぬほど僕が嫌いで…。
僕が…無神経だから」
シーリーンは震えるファオンを見つめる。
「俺がした事よりアリオンがした事より、もっと強烈なことをして、あいつはお前に自分を刻み込みたかっただけだ。
後から来た遅れた者だから。
俺だってもしアリオンより先に俺がお前を抱いていたら…。
もっともっと優しくしたさ」
ファオンはシーリーンの言葉の意味が、解らなかった。
シーリーンは吐息を吐く。
「…俺はずっと子供の集いの時、アリオンに言った。
“好きなら男でも抱く”
と。
アリオンは俺がお前をいつか抱くと知っていた。
あいつにその気は無かった。
だから安心してた。
が、俺が少し領地を離れた隙にアリオンはお前を抱いていた。
だから…頭に来た」
ファオンは雷を思い出した。
『あの時…僕だけで無くアリオンも“死ぬかもしれない”
そう思ったんだろうか…?』
だから思い残すことが無いように…。
ずっと隠していた本心を…?
ファオンはシーリーンを見つめる。
「僕はずっと、アリオンに無視されていて…嫌われるんじゃないかと思ってた。
シーリーンは意地悪だったし、リチャードは虐める」
けれどシーリーンの瞳は、立派な青年らに抱かれ、艶やかなファオンを見続ける。
レオ…ファルコン…キース。
誰を取っても男としては立派。
もし恋仇に等なったら…。
シーリーンは囁く。
「…まだ…疼いてるのか?」
「疼いてる!
けど教えて!
ずっと混乱してた!
アリオンは僕に…極力関わらないようにしてた!
虐められてるのを見た時だけは庇ってくれる。
けれど普段の彼は…素っ気無かった!
なのにあの雷が隣の木に落ちて二人きりだった時突然…口付けられて…!
解らなかった。
彼がなぜそんな事するのか!
シーリーンだって…アリオンとの事を温室で見られて…それから僕を縛り上げて…酷いことしたじゃないか!
最後は…優しかったけど、最初はとても意地悪だった…!」
ファオンは泣いていた。
「…リチャードが僕を好きだなんて絶対無い!
シーリーンは知らない…!
閉じ込められてた時、リチャードがどれだけ意地悪で冷酷だったか!
酷い事をしたか!
シーリーンは知らないじゃ無いか!」
シーリーンは泣いて胸を拳で叩くファオンを、きつく抱きしめた。
ファオンはシーリーンの胸に突っ伏し、泣き続ける。
シーリーンは独り言のように呟く。
「…アリオンはお前に一目惚れしたが、お前が男だと解って…多分、誇りが傷付いたんだろうな。
女だったら大切にされて彼の妻に迎えられた。
俺は…お前が男でも構わないから、もう少し幼さが抜けたら…恋人にする気だった。
リチャードは…お前がアリオンしか見ないから…絶望してた」
ファオンは顔を上げる。
「絶望したら…監禁してあんな酷い事をするの?!」
「そうだ」
シーリーンに言われ、ファオンは目を見開く。
「…俺が抱いた時、もしお前がアリオンしか視界に入れて無かったら…俺だってリチャードになっていた」
ファオンはシーリーンを見つめ続けた。
美麗な…とても綺麗な困惑の滲む顔。
「…だがお前は幼くて恋心なんて分かって無くて、アリオンがした事の意味も解ってなかった。
憧れのアリオンに構って貰えてただ嬉しくて応えてただけ…。
だから俺が優しくしたら俺も視界に入れた。
それで…リチャードほど酷い事をせずに済んだ」
「もし…アリオンに僕が恋をして…シーリーンの事見なかったら………。
シーリーンもしてた?!
リチャードが僕にしたようなことを…!」
「冷酷にはなりきれないが、閉じ込めて俺しか見ないようにはしたかもな」
ファオンは動揺して震えた。
シーリーンの体…。
逞しい青年になった引き締まった体に身を寄せていると、体が戦慄く。
ファオンが顔を下げる。
“…どうしよう…”
男の体に抱かれて発情してる…。
ファオンはそれが解って俯いた。
「…何をされたい?」
シーリーンが尋ね、ファオンが顔を上げる。
もうその表情で、シーリーンは怒鳴った。
「手伝え。リチャード!」
ファオンはふと、目を向ける。
たった今…抱かれたばかりなのにもう…身が疼き始めて心は焦燥感でいっぱいだった。
けれどキースが屈み、背に手を伸ばそうとするのを見る。
背の衣服から血が滲むのを見て、ファオンは慌てて立ち上がり、背に回る。
薄衣の上に青の上着を着ていたが…血はその上着にも染みを作っていた。
肩の衣服を引くと、キースが腕を後ろに回す。
ファオンはキースの肩から上着を滑り落とし、薄衣に大きな血の染みが浮かぶのを見つめ、薄衣も肩から剥がす。
布が巻かれていたが、血だらけ…。
そっと、布を取り払っていく。
背に大きなかぎ爪の跡。
肉が抉られた、深くくっきりとした傷跡…。
ファオンは動揺し、慌てて布の衣服を被ると、テントの布を払う。
「テス!来て!キースが!」
テントの中心の広い場所で、立っていたレオが直ぐ駆けつける。
直ぐ蹲(うずくま)るキースの横で、屈み込み顔を伺って尋ねる。
「大丈夫か?!」
キースは出血の為か青い顔色で囁く。
「…つい…煽られて無理をした。
だがファオンはあれで済まない。
元気な奴に…抱かせてやってくれ」
レオは厳しい表情をする。
「自分の心配で無く、人の心配か。
相変わらずだな」
入り口のファオンの不安そうな表情をキースは見るが、微笑みを向ける。
「ちょっと傷が開いただけだ」
レオはむすっ。として、テスが呼んだ屈強な治療士と共にキースの肩を両側から抱き上げると、ファルコンのテントを出て行く。
入り口のファオンに
「中にいろ」
そう一声かけて。
ファオンは俯く。
体はまた、火照り始めた。
両手で体を抱きしめて俯く。
“どうなってしまうんだろう…?”
毛皮の上に膝をついて、じれる身を自身でかき抱く。
さっ!と入り口の布を払う音に振り向く。
そこにいたのは…リチャードだった…。
ファオンは目を見開き、唇を震わせる。
謝ろうと思った。
けどこんな状態で…!
ファオンの瞳が涙で潤む。
けれど背後から…シーリーンもが姿を現す。
リチャードは自分より長身のシーリーンの登場に振り向く。
シーリーンは静かな表情で、中へ入って来る。
リチャードは自分の横を通り過ぎるシーリーンに、怒気を滲ませ囁く。
「…ただ介抱する気か?!
俺はゴメンだ。
好きなように嬲りたい」
ファオンは縋り付くようにシーリーンを見つめた。
毛皮にシーリーンが屈むと、ファオンはシーリーンに抱きつく。
「…ファルコンが塗ったのか?」
ファオンは首を横に振る。
「…彼にされると痛いから…自分でファルコンの上に跨がった時…渡されて自分で塗った…」
「たっぷりか?」
ファオンは頷く。
「ファルコンと朝したのに…今キースともしたのに…まだおかしい…!」
「跨がった。自分で。
…やっぱりお前は淫売だな!」
リチャードの吐き捨てる言葉。
が、シーリーンが低い声でぴしゃり。と言う。
「たいがい惚れてるんならいい加減“他の男に抱かれてるのを見て、気が狂いそうに嫉妬して自分を抑えられない”と告白しろ!」
ファオンがびっくりしてリチャードに振り向く。
リチャードはふん。と顔を背ける。
けれどその頬が…少し赤く見えてファオンはリチャードをじっと見た。
シーリーンはリチャードに振り向くと低い声で怒鳴る。
「俺だって絶対手を出さないと信じていたアリオンがさっさと抱いてたのを知った時は、頭に来たからな!
だが…アリオンと俺を恋仇にする以上、余程の事をしないとファオンを振り向かせられないと思ったんだろうが、お前はやり過ぎだ!
気持ちを伝え、ファオンに好かれたいならもっと考えろ。
それともお前は餓鬼みたいに、ただ自分だけの物にしたいだけなのか?!」
リチャードはもっと顔を背ける。
ファオンはシーリーンに縋り付く。
「…リチャードは…死ぬほど僕が嫌いで…。
僕が…無神経だから」
シーリーンは震えるファオンを見つめる。
「俺がした事よりアリオンがした事より、もっと強烈なことをして、あいつはお前に自分を刻み込みたかっただけだ。
後から来た遅れた者だから。
俺だってもしアリオンより先に俺がお前を抱いていたら…。
もっともっと優しくしたさ」
ファオンはシーリーンの言葉の意味が、解らなかった。
シーリーンは吐息を吐く。
「…俺はずっと子供の集いの時、アリオンに言った。
“好きなら男でも抱く”
と。
アリオンは俺がお前をいつか抱くと知っていた。
あいつにその気は無かった。
だから安心してた。
が、俺が少し領地を離れた隙にアリオンはお前を抱いていた。
だから…頭に来た」
ファオンは雷を思い出した。
『あの時…僕だけで無くアリオンも“死ぬかもしれない”
そう思ったんだろうか…?』
だから思い残すことが無いように…。
ずっと隠していた本心を…?
ファオンはシーリーンを見つめる。
「僕はずっと、アリオンに無視されていて…嫌われるんじゃないかと思ってた。
シーリーンは意地悪だったし、リチャードは虐める」
けれどシーリーンの瞳は、立派な青年らに抱かれ、艶やかなファオンを見続ける。
レオ…ファルコン…キース。
誰を取っても男としては立派。
もし恋仇に等なったら…。
シーリーンは囁く。
「…まだ…疼いてるのか?」
「疼いてる!
けど教えて!
ずっと混乱してた!
アリオンは僕に…極力関わらないようにしてた!
虐められてるのを見た時だけは庇ってくれる。
けれど普段の彼は…素っ気無かった!
なのにあの雷が隣の木に落ちて二人きりだった時突然…口付けられて…!
解らなかった。
彼がなぜそんな事するのか!
シーリーンだって…アリオンとの事を温室で見られて…それから僕を縛り上げて…酷いことしたじゃないか!
最後は…優しかったけど、最初はとても意地悪だった…!」
ファオンは泣いていた。
「…リチャードが僕を好きだなんて絶対無い!
シーリーンは知らない…!
閉じ込められてた時、リチャードがどれだけ意地悪で冷酷だったか!
酷い事をしたか!
シーリーンは知らないじゃ無いか!」
シーリーンは泣いて胸を拳で叩くファオンを、きつく抱きしめた。
ファオンはシーリーンの胸に突っ伏し、泣き続ける。
シーリーンは独り言のように呟く。
「…アリオンはお前に一目惚れしたが、お前が男だと解って…多分、誇りが傷付いたんだろうな。
女だったら大切にされて彼の妻に迎えられた。
俺は…お前が男でも構わないから、もう少し幼さが抜けたら…恋人にする気だった。
リチャードは…お前がアリオンしか見ないから…絶望してた」
ファオンは顔を上げる。
「絶望したら…監禁してあんな酷い事をするの?!」
「そうだ」
シーリーンに言われ、ファオンは目を見開く。
「…俺が抱いた時、もしお前がアリオンしか視界に入れて無かったら…俺だってリチャードになっていた」
ファオンはシーリーンを見つめ続けた。
美麗な…とても綺麗な困惑の滲む顔。
「…だがお前は幼くて恋心なんて分かって無くて、アリオンがした事の意味も解ってなかった。
憧れのアリオンに構って貰えてただ嬉しくて応えてただけ…。
だから俺が優しくしたら俺も視界に入れた。
それで…リチャードほど酷い事をせずに済んだ」
「もし…アリオンに僕が恋をして…シーリーンの事見なかったら………。
シーリーンもしてた?!
リチャードが僕にしたようなことを…!」
「冷酷にはなりきれないが、閉じ込めて俺しか見ないようにはしたかもな」
ファオンは動揺して震えた。
シーリーンの体…。
逞しい青年になった引き締まった体に身を寄せていると、体が戦慄く。
ファオンが顔を下げる。
“…どうしよう…”
男の体に抱かれて発情してる…。
ファオンはそれが解って俯いた。
「…何をされたい?」
シーリーンが尋ね、ファオンが顔を上げる。
もうその表情で、シーリーンは怒鳴った。
「手伝え。リチャード!」
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