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二人きりの時間
25 二人だけの時間 レオと過ごす早朝
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ファオンはふ…と、気を戻す。
テントに透ける周囲は眩しく、寒さを感じ、身を温かい横の…レオに寄せる。
朝日に照らされたレオは、首筋も肩も胸元も逞しい。
ふと気づくと、肩に腕が回されていた。
寒さにレオの胸に顔を寄せると、レオの腕が抱き寄せ、ぴったりと密着する。
ふいにレオが目を開ける。
青い、輝きを宿した瞳が一瞬ファオンを捕らえる。
顔が傾き、ファオンはレオの唇が唇に、押しつけられて目を閉じる。
昨夜の彼とは違い…男らしい彼の口づけは優しい。
腕に一層抱き寄せられる。
口付けたままレオは身を返し、ファオンを下にし、唇で唇に触れて愛撫する。
差し入れられた舌は情熱的にくねり、ファオンは寒さが消え、身体(からだ)が火照り始めるのを感じる。
レオの手が無造作に、敏感さを増す塗り薬の塗られた乳首を、摘まむように触れる。
ファオンは唇を塞がれたまま、喘いだ。
「ん…っ」
ファオン自身でもその声がやけに色っぽく感じたが、レオは一気に身を起こし、ファオンの腿を掴み持ち上げる。
足を肩に担がれ股を開かされ、ファオンはその唐突さに目を見開く。
アリオンと一夜を過ごした幼かった頃…朝立ちを迎えたアリオンに朝、抱かれた事があったけれど…。
蕾の奥は突然、昨夜激しく抉られた刺激でじんじんと疼き始める。
レオの太い指が蕾に捻り込まれ、身が反り返る。
「あっ…あ!」
数度抜き差しすると、レオは先端を蕾に当てて、一気に挿入(はい)って来る。
ずずずっ!
「っあ!ああっ!」
一気に奥まで貫かれ、ファオンは喉をひりつかせた。
レオが倒れ込んでくる。
抱きすくめられ、熱い唇で唇を覆い尽くされながらレオの腰が、激しく打ちつけられた。
「っんっ!」
一気にびりびりと手足に痺れが走り、男根に快感が沸き上がって射精感が襲う。
「ん…ん…っ!」
引き抜き、再び腰を打ち付けられる。
「んんっ!」
けれど…覆い尽くすように口付けられているせいか、甘い快感が四肢を満たす。
きつく…きつくかき抱(いだ)かれて、唇を擦りつけられながら腰を入れられると、男根の先端に快感が突き上がって来る。
「ん…っぁっ…」
一気に興奮が立ち昇り、快感の波にさらわれ…ファオンはレオの突き上げで、自身が呆気なく放ったのに気づく。
“きっと…気づかぬ内に自分もレオ同様、朝立ちしてたからだ"
ファオンは自分同様、力の抜けたレオの逞しい体に自分が腕を回し、縋り付いていたことに、今更ながらに気づく。
レオが回した腕を解く。
再び…水の入ったコップを差し出され、ファオンは飲み干す。
レオは横で一気に煽っていた。
が、見つめるファオンに気づいて囁く。
「今度二人きりの時は…あればの話だが。
お前がコップに水を注いで俺に手渡せ」
ファオンは頷いた。
レオがとても…好ましい男に見えて。
レオは気づいたように見つめ返す。
「女とは…経験してるのか?」
ファオンは思い返す。
「…二人と…。
一人は年上で…」
「もう一人は?」
「ここに戻ってから。
虐められてた僕に、唯一優しくしてくれた女の子と…」
「好いた女か?」
ファオンは頷く。
頬にぽろっ。と涙が零れ落ちた。
あの時、裸の彼女を抱きしめた時…初めて自分を一人前の“男"だと…感じた。
けれどその記憶を遠く、遠く感じた。
まだたった一ヶ月前の出来事だったのに。
外で人が動き回る気配がする。
レオは素早く立ち上がると腰布を付け、一気にテントの入り口の布を払い、叫ぶ。
「テス!
ファオンを清めろ!」
テスが駆けて来る。
ファオンはけだるそうに身を起こす。
テスの手が、毛皮の外に脱ぎ捨てられたファオンの衣服を拾い上げてファオンに手渡す。
ファオンはそれを受け取り、ゆっくりと身に付け始めた。
ファオンは視線を、まだテントの入り口に立つレオに振る。
レオはファオンを見つめ返して言った。
「…夜まで、お前は俺のものだ。
湯に浸かり朝食を取ったらここでゆっくり休め。
…だが今の内だ。
一人だけの間は、慣れぬお前をゆっくり休ませる優しい男もいる」
ファオンはレオをじっ…と見つめた。
逞しく頼もしい男。
愛されるべき男…。
レオは出て行こうとしたが振り返る。
「…俺と二人きりの時はこれで終いだ。
夜まで俺は忙しい」
真っ直ぐ見つめる来るレオの青い瞳を、ファオンは辛く熱い時間の終わりを惜しむように見つめ返した。
レオはふっ…。と笑う。
「その頼りなさと未熟さも…お前の色香だな」
ファオンは途端に頬を赤らめ、俯いた。
テスの手が、衣服を着けたファオンの背を、湯へとそっと、促した。
テントに透ける周囲は眩しく、寒さを感じ、身を温かい横の…レオに寄せる。
朝日に照らされたレオは、首筋も肩も胸元も逞しい。
ふと気づくと、肩に腕が回されていた。
寒さにレオの胸に顔を寄せると、レオの腕が抱き寄せ、ぴったりと密着する。
ふいにレオが目を開ける。
青い、輝きを宿した瞳が一瞬ファオンを捕らえる。
顔が傾き、ファオンはレオの唇が唇に、押しつけられて目を閉じる。
昨夜の彼とは違い…男らしい彼の口づけは優しい。
腕に一層抱き寄せられる。
口付けたままレオは身を返し、ファオンを下にし、唇で唇に触れて愛撫する。
差し入れられた舌は情熱的にくねり、ファオンは寒さが消え、身体(からだ)が火照り始めるのを感じる。
レオの手が無造作に、敏感さを増す塗り薬の塗られた乳首を、摘まむように触れる。
ファオンは唇を塞がれたまま、喘いだ。
「ん…っ」
ファオン自身でもその声がやけに色っぽく感じたが、レオは一気に身を起こし、ファオンの腿を掴み持ち上げる。
足を肩に担がれ股を開かされ、ファオンはその唐突さに目を見開く。
アリオンと一夜を過ごした幼かった頃…朝立ちを迎えたアリオンに朝、抱かれた事があったけれど…。
蕾の奥は突然、昨夜激しく抉られた刺激でじんじんと疼き始める。
レオの太い指が蕾に捻り込まれ、身が反り返る。
「あっ…あ!」
数度抜き差しすると、レオは先端を蕾に当てて、一気に挿入(はい)って来る。
ずずずっ!
「っあ!ああっ!」
一気に奥まで貫かれ、ファオンは喉をひりつかせた。
レオが倒れ込んでくる。
抱きすくめられ、熱い唇で唇を覆い尽くされながらレオの腰が、激しく打ちつけられた。
「っんっ!」
一気にびりびりと手足に痺れが走り、男根に快感が沸き上がって射精感が襲う。
「ん…ん…っ!」
引き抜き、再び腰を打ち付けられる。
「んんっ!」
けれど…覆い尽くすように口付けられているせいか、甘い快感が四肢を満たす。
きつく…きつくかき抱(いだ)かれて、唇を擦りつけられながら腰を入れられると、男根の先端に快感が突き上がって来る。
「ん…っぁっ…」
一気に興奮が立ち昇り、快感の波にさらわれ…ファオンはレオの突き上げで、自身が呆気なく放ったのに気づく。
“きっと…気づかぬ内に自分もレオ同様、朝立ちしてたからだ"
ファオンは自分同様、力の抜けたレオの逞しい体に自分が腕を回し、縋り付いていたことに、今更ながらに気づく。
レオが回した腕を解く。
再び…水の入ったコップを差し出され、ファオンは飲み干す。
レオは横で一気に煽っていた。
が、見つめるファオンに気づいて囁く。
「今度二人きりの時は…あればの話だが。
お前がコップに水を注いで俺に手渡せ」
ファオンは頷いた。
レオがとても…好ましい男に見えて。
レオは気づいたように見つめ返す。
「女とは…経験してるのか?」
ファオンは思い返す。
「…二人と…。
一人は年上で…」
「もう一人は?」
「ここに戻ってから。
虐められてた僕に、唯一優しくしてくれた女の子と…」
「好いた女か?」
ファオンは頷く。
頬にぽろっ。と涙が零れ落ちた。
あの時、裸の彼女を抱きしめた時…初めて自分を一人前の“男"だと…感じた。
けれどその記憶を遠く、遠く感じた。
まだたった一ヶ月前の出来事だったのに。
外で人が動き回る気配がする。
レオは素早く立ち上がると腰布を付け、一気にテントの入り口の布を払い、叫ぶ。
「テス!
ファオンを清めろ!」
テスが駆けて来る。
ファオンはけだるそうに身を起こす。
テスの手が、毛皮の外に脱ぎ捨てられたファオンの衣服を拾い上げてファオンに手渡す。
ファオンはそれを受け取り、ゆっくりと身に付け始めた。
ファオンは視線を、まだテントの入り口に立つレオに振る。
レオはファオンを見つめ返して言った。
「…夜まで、お前は俺のものだ。
湯に浸かり朝食を取ったらここでゆっくり休め。
…だが今の内だ。
一人だけの間は、慣れぬお前をゆっくり休ませる優しい男もいる」
ファオンはレオをじっ…と見つめた。
逞しく頼もしい男。
愛されるべき男…。
レオは出て行こうとしたが振り返る。
「…俺と二人きりの時はこれで終いだ。
夜まで俺は忙しい」
真っ直ぐ見つめる来るレオの青い瞳を、ファオンは辛く熱い時間の終わりを惜しむように見つめ返した。
レオはふっ…。と笑う。
「その頼りなさと未熟さも…お前の色香だな」
ファオンは途端に頬を赤らめ、俯いた。
テスの手が、衣服を着けたファオンの背を、湯へとそっと、促した。
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