アグナータの命運

あーす。

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二人きりの時間

24 二人だけの時間 レオ 3

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 後ろ手に縛られたまま、ファオンは膝を付いてレオの股の間に屈む。

放ったばかりの先端に触れ、舌でおずおずと舐め上げた。

苦い味…。

唇でそっと触れていると再びレオの手が頭の後ろを押さえ、口の奥深くに押し込む。

「ぐっ…ぅんっ!」

ファオンは咽せそうになるのを必死で堪える。

レオの手が頭を後ろから押し、口の奥深くまで男根が押し込まれる度、口の中の男根は大きく…大きくなって行く。

「ん…っぅんっ…んん…っ!」

口の中で抜き差しすると固く固く育っていく巨大な男根…。

すぽん…。

頭を後ろから引かれ、口の中から飛び出す男根は一気に反り返り、レオの腹に張り付く。

ファオンは頬に唾液が、伝い落ちるのを感じた。

けれど感覚はどこか、痺れていた。

蕾の奥だけが、今だじんじんと激しく疼く。

いつもアリオンとシーリーンは、挿入されて辛くなると男根に触れ…確かに甘やかすように甘い愛撫を加え、だからファオンは挿入(いれ)られてもっと感じた。

けれど今は自分の男根が酷く辛い。

中途半端なまま固く、その先にも行けず、蕾の奥の擦られた刺激で、萎む事も出来なかった。

つい先日、シーリーンの口に含まれた快感が頭をよぎる。

例えようも無く、気持ち良かった。

けれどシーリーンのように自分はレオに舌を使う余裕すら無い…。

目を開けるとレオは手に小さな陶器の容器を持ち、乳首にそれを練り付けていた。

最初は擦られるだけ。

次に液が乳首を覆うくらい塗りつけられた時、敏感な先端が疼き始め、固くなって行く。

右に塗られて今度は左を塗られている頃。

もうすっかり左の乳首は疼きまくり、同時に男根までが、じれるような疼きが沸き上がって、ファオンは股を閉じてもぞ…と腰を捩る。

次にレオの指が、両方の乳首を一気に抓り上げる。

「ああっ!」

背を反り返らせファオンは仰け反る。

股の間の男根は、すっかり勃ち上がっていた。

レオは手を放し、低音のぞくりとする声で囁く。

「次にどうするか、解ってるな?」

ファオンは仰け反らせた背を屈め、顔を下げて微かに頷く。

両手は後ろで縛られたままだったから、尻を広げるコトは出来ず、レオの上に跨ぎ座す。

ゆっくりと…尻を下に、落として行った。

レオの手は今度は肩を押し下げなかった。

代わりに…正面から両方の乳首に触れ、指先で弾き、摘まみ、こねくり回す。

「…っ!…ぅんっ!」

乳首に触れられる度、男根が激しく疼き始める。

レオの男根を蕾に押しつけ、少しずつ身を沈めながら咥え込む。

張り詰めていく自身の男根は辛いほどだった。

圧迫に耐え、すっぽりと咥え込むと、ファオンはレオの指で乳首にもたらされる激しい疼きに突き上げられるように、腰を揺する。

「ああっ…!」

固くそそり勃つレオの大きな男根に抉られながら、感じる場所を擦るように腰を揺する。

びりびりと四肢が痺れ、同時に男根の先まで刺激が駆け抜けて、射精感が沸き上がる。

だから…今や先端から汁を滴らせる自身の男根が逝くように、必死で腰を揺すった。

「んんん…っ…ああっ…!
あ…っ!」

悲しげな喘ぎを上げながら、まるでレオの繰り人形のように、乳首を抓り上げられ腰を揺すり続ける。

大きく揺すると内壁をレオの大きな男根で抉り上げられる。

激しい刺激が身を駆け抜け、その強い刺激はとても耐えられないから、そっと…。

気持ちよく成るようにそっと。
けれど次第に、自身の男根に沸き上がる快感を、追いかけるように腰を激しく揺すり始めた。

「ああっ…!
あ…っん…っ
うんっ…あ…っ」

必死で逝こうと…ファオンは腰を振る。

レオが、顔を歪める。

「…っ!」

どろり…と、繋がった間、双丘の蕾から、液が滴る。

ファオンは固さを無くしていくレオの男根を感じ、俯いて泣いた。

ファオンの男根はそそり勃ったまま。

細く…頼りない自身のそそり勃つ男根は悲しいほど、男としてレオに見劣りした。

乳首を抓っていたレオの手は、彼が放った後放され、ファオンは逝けない自分に泣いた。

「また始めから、するしか無いだろう…?」

そう言うレオの声は掠れていた。

ファオンは固くなりきった辛い男根をそのままに、腰を上げて男根を蕾から引き抜き、のろのろとレオの上からどくと、再び放ったばかりのレオの男根に屈み込む。

舌先を先端に這わせ、苦さに耐えながら口に含む。

頬に涙を伝わせながら、さっきレオにされたように、口を引き、押し下げて口の奥まで飲み込み、再び引き上げ、口でしごき上げる。

自身の男根の先端が、放てぬ辛さでじんじんと疼く。

ファオンは必死でレオの男根を育て上げる。

固くそそり勃つのを感じて、ほっとする。

ファオンは再びレオをまたぐ。

尻の蕾に育ったレオの先端を当てると、眉を切なげに寄せながら、腰を下に沈め始めた。

「っ!…ぅ…んっ!」

固いレオの男根を、刺激を受けると身が痺れるきる場所に擦りあて、夢中で…今度こそ自分が逝く為に、必死で腰を揺すり始めた。

「…あっ!…あ…あっ!」

熱に浮かされたような喘ぎを上げながら、腰を必死に揺さぶる。

先端から汁が幾度も滴り、ファオンは必死で激しく腰を振り始めた。

「ああっ!…っあっ!…あああっ!」

レオの男根が奥の敏感な部分に触れる度、射精感は高まり男根に快感が沸き上がる。

けれど圧迫する異物感に、辛そうに眉を寄せ、それでも必死に逝こうと腰を激しく揺さぶり続けた。

「あっ…!あっあ!」

腰は痙攣しかけた。

だが内壁を圧迫する異物感に遮られ、最後の最後、どうしても…高まりきらない。

レオが突然、ぐい!
と腰を突き出す。

「ああっ…!」

脳天まで一気に痺れが走り、気づくとファオンは解き放っていた。

手を後ろに回し縛られたまま…ファオンは長いくねる白っぽい金髪に顔を埋め、肩を落として荒い吐息を吐き出す。

レオが肩を横に押すと、そのままぐらり…と横に倒れ、毛皮の上に身を倒し、荒い息を吐き出しながら、ぐったりと身を横たえる。

レオがファオンの下から、男根を引き抜き横にどく。

ファオンは縛られたまま、毛皮の上で息を吐き続けた。

やっと解放され…緊張から解き放たれて。

レオの手が、後ろ手の戒めを解く。

両手首が解放される。

ほっと…した。

自由が戻って。

レオはコップに水を注ぎ、目前に差し出す。

ファオンはそれを受け取り、手を付いて身を起こすと、一気に飲み干した。

レオもコップを煽り、見つめて言った。

「…絶対自分で自分の男根には触れるな。
優しい男が愛撫するのはいい。
が抱かれてる間に自分で慰めるのは許されない」

ファオンはまた、ぽろぽろっ…と頬に涙を滴らせ、乱れた長い髪を肩に纏わり付かせて、微かに頷いた。
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