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聖なる名の下の性奴
14 レグウルナス《勇敢なる者》たるべき行為
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テントの入り口近く。
デュランは佇んだまま、頬に涙を伝わせるファオンを見つめた。
同情心はあった。
だが…。
心にのし掛かるのは、レオの言葉。
“それで《皆を繋ぐ者》を抱かないと?
それは《勇敢なる者》じゃない”
ファオンがいる限り、成れると思えなかった《勇敢なる者》。
だが今、自分はここにいる。
誰もが勇者と仰ぎ見、敬意を向ける《勇敢なる者》。
幼い頃から必ず成る!と心に誓った。
けれど《勇敢なる者》に課せられたのは、《皆を繋ぐ者》との関係。
ファオンを抱かねば資格を無くす。
折角勝ち取った《勇敢なる者》を、今廃される訳には行かなかった。
デュランは出来うる限り、以前のファオンを打ち消した。
シーリーンに咥えられた色香溢れる彼を脳裏に思い浮かべる。
男に愛され悦ぶファオンを、剣を向ける好敵手のファオンと、頭の中ですり替えた。
デュランの手が、ファオンの手首を掴む。
ファオンは顔を上げる。
デュランの顔には情欲は無かった。
ファオンは顔を背け、けれど思い出す。
シーリーンが優しく教えた、その行為を試みる為、目前に屈むデュランの股の間に顔を寄せる。
デュランの手が動き、下布を払い、横から男根を掴み出す。
目の前の、まだ立ち上がらぬデュランの男根をファオンは見つめる。
これを…舐める。
口に入れて…。
アリオンはさせなかったし、シーリーンも。
幾度も強引に抱きながら、口に入れた事は無い。
ただ、リチャードだけが。
捕え玩具のように縛り上げ、幼ないファオンの口に、幾度も押し込んだ。
“…けれどその時ですら、口に入れられ苦しくて、舌を使ったりはしなかった…”
ファオンは朧に思い返す。
リチャードの、まだ小さかった男根。
が目前のデュランのものは、萎えているのすっかり成長した青年の男根。
「…口を開けろ」
ファオンはびくり…。と身を震わす。
しなければならないと、頭の中では解ってた。
過去はもう消え、今の自分を受け入れるしか無いと。
けれど口は引きつったように開けることが出来ない。
股の間の上から、デュランの声がする。
「男根を口で愛撫したことが無いのか?」
ファオンは顔を揺らす。
目前の大きな物を見つめ、喉をごくりと鳴らす。
だがデュランの手はファオンの顔を押して引かせ、自身の男根を自分の手で、握り込んでしごき始める。
ファオンは床に腰を抜かしたように尻を落とし、デュランのすぐ前で、自慰をするデュランを見つめた。
通った鼻筋。
栗色の巻き毛が額に落ちる。
長い睫の下。
伏せた空色の二つの瞳。
でもそれは、必死に見えた。
快感を引き出し欲望を解放すると言うよりは。
ファオンは目前で、デュランの男根がゆっくり、固く立ち上がるのを見る。
デュランが視線をファオンに向ける。
ゆっくり、座っているファオンにのし掛かる。
“抱ける…!
彼は《皆を繋ぐ者》。
俺は抱くことが出来る”
デュランは自分に言い聞かせ、ファオンの上にのしかかった。
胸でファオンの頭を押し、ファオンの背を毛皮の上に落として行く。
そしてファオンを下敷きにした。
手は無意識に、押し倒したファオンの双丘を探る。
ファオンはかっ!と頬を火照らせた。
顔を、のし掛かるデュランより背ける。
デュランの腕を掴み、跳ね退けたい衝動を抑え込む。
デュランの指が、シーリーンが薬草を練り込んだ蕾に触れる。
指がねじ込み、奥へと潜り込み探る感触に、ファオンは耐える。
やがてデュランの男根の先端で蕾をなぜられ、ファオンは身を仰け反らす。
「っ!」
デュランが入って来る。
強引に押し込まれ、ファオンは抗おうとした時、デュランの腕が掴み止める。
「…っあ!」
押し開かれる。
入って来る太いデュランの男根を感じた時、ファオンは7人の男達に犯された蕾の奥の、軽い痛みと疼きが蘇るのを知った。
再び抉られることに怯える。
身もがく。
がデュランは組み敷いたまま。
ファオンの腿をきつく抱き、強引に奥まで自身の男根を突き刺す。
「…っ!」
身の下で跳ねるファオンの感触が、闘技場での彼との攻防を、デュランに思い起こさせた。
身が震え体が氷る程の鋭い剣を、ファオンはたて続けに放つ。
勝とうと思うのでは無い。
死にたくないと思いファオンの剣を跳ね退けた。
…だがデュランは必死で、過去を振り払った。
今やファオンは《勇敢なる者》らの女、同然…。
「っ!や…っ!」
動き始める大きなデュランの男根。
刺し貫かれ、幾度も突き上げられる。
強引に、まだ軽い痛みを感じる内壁を、強く無遠慮に擦り上げられ、ファオンは四肢を強ばらせた。
「…っぅん!」
デュランは必死に作業に没頭する。
ファオンを別の誰か。
抱いた事のある女に頭の中ですり替えながら。
やがて、ぴっちりと包む、きついファオンの中は例えようも無い快感を産み出し、デュランは全てを忘れて没頭した。
「…や…あっ!あっ!」
身をびりびりと震わせ、ファオンが悲しげに啼く。
幾度も突き上げられると、問答無用に犯されたあの時間が蘇る。
ファオンは頬に、ひっきり無しに涙が伝うのを知った。
自分の身を好きに嬲る。
デュランは《勇敢なる者》らの、一人となった。
荒い息づかいと雄の体臭に抱かれて、ファオンは突き上げて来るデュランの男根が蕾の奥深くを抉り上げる度、それを思い知って頬に涙を滴り落とした。
デュランは佇んだまま、頬に涙を伝わせるファオンを見つめた。
同情心はあった。
だが…。
心にのし掛かるのは、レオの言葉。
“それで《皆を繋ぐ者》を抱かないと?
それは《勇敢なる者》じゃない”
ファオンがいる限り、成れると思えなかった《勇敢なる者》。
だが今、自分はここにいる。
誰もが勇者と仰ぎ見、敬意を向ける《勇敢なる者》。
幼い頃から必ず成る!と心に誓った。
けれど《勇敢なる者》に課せられたのは、《皆を繋ぐ者》との関係。
ファオンを抱かねば資格を無くす。
折角勝ち取った《勇敢なる者》を、今廃される訳には行かなかった。
デュランは出来うる限り、以前のファオンを打ち消した。
シーリーンに咥えられた色香溢れる彼を脳裏に思い浮かべる。
男に愛され悦ぶファオンを、剣を向ける好敵手のファオンと、頭の中ですり替えた。
デュランの手が、ファオンの手首を掴む。
ファオンは顔を上げる。
デュランの顔には情欲は無かった。
ファオンは顔を背け、けれど思い出す。
シーリーンが優しく教えた、その行為を試みる為、目前に屈むデュランの股の間に顔を寄せる。
デュランの手が動き、下布を払い、横から男根を掴み出す。
目の前の、まだ立ち上がらぬデュランの男根をファオンは見つめる。
これを…舐める。
口に入れて…。
アリオンはさせなかったし、シーリーンも。
幾度も強引に抱きながら、口に入れた事は無い。
ただ、リチャードだけが。
捕え玩具のように縛り上げ、幼ないファオンの口に、幾度も押し込んだ。
“…けれどその時ですら、口に入れられ苦しくて、舌を使ったりはしなかった…”
ファオンは朧に思い返す。
リチャードの、まだ小さかった男根。
が目前のデュランのものは、萎えているのすっかり成長した青年の男根。
「…口を開けろ」
ファオンはびくり…。と身を震わす。
しなければならないと、頭の中では解ってた。
過去はもう消え、今の自分を受け入れるしか無いと。
けれど口は引きつったように開けることが出来ない。
股の間の上から、デュランの声がする。
「男根を口で愛撫したことが無いのか?」
ファオンは顔を揺らす。
目前の大きな物を見つめ、喉をごくりと鳴らす。
だがデュランの手はファオンの顔を押して引かせ、自身の男根を自分の手で、握り込んでしごき始める。
ファオンは床に腰を抜かしたように尻を落とし、デュランのすぐ前で、自慰をするデュランを見つめた。
通った鼻筋。
栗色の巻き毛が額に落ちる。
長い睫の下。
伏せた空色の二つの瞳。
でもそれは、必死に見えた。
快感を引き出し欲望を解放すると言うよりは。
ファオンは目前で、デュランの男根がゆっくり、固く立ち上がるのを見る。
デュランが視線をファオンに向ける。
ゆっくり、座っているファオンにのし掛かる。
“抱ける…!
彼は《皆を繋ぐ者》。
俺は抱くことが出来る”
デュランは自分に言い聞かせ、ファオンの上にのしかかった。
胸でファオンの頭を押し、ファオンの背を毛皮の上に落として行く。
そしてファオンを下敷きにした。
手は無意識に、押し倒したファオンの双丘を探る。
ファオンはかっ!と頬を火照らせた。
顔を、のし掛かるデュランより背ける。
デュランの腕を掴み、跳ね退けたい衝動を抑え込む。
デュランの指が、シーリーンが薬草を練り込んだ蕾に触れる。
指がねじ込み、奥へと潜り込み探る感触に、ファオンは耐える。
やがてデュランの男根の先端で蕾をなぜられ、ファオンは身を仰け反らす。
「っ!」
デュランが入って来る。
強引に押し込まれ、ファオンは抗おうとした時、デュランの腕が掴み止める。
「…っあ!」
押し開かれる。
入って来る太いデュランの男根を感じた時、ファオンは7人の男達に犯された蕾の奥の、軽い痛みと疼きが蘇るのを知った。
再び抉られることに怯える。
身もがく。
がデュランは組み敷いたまま。
ファオンの腿をきつく抱き、強引に奥まで自身の男根を突き刺す。
「…っ!」
身の下で跳ねるファオンの感触が、闘技場での彼との攻防を、デュランに思い起こさせた。
身が震え体が氷る程の鋭い剣を、ファオンはたて続けに放つ。
勝とうと思うのでは無い。
死にたくないと思いファオンの剣を跳ね退けた。
…だがデュランは必死で、過去を振り払った。
今やファオンは《勇敢なる者》らの女、同然…。
「っ!や…っ!」
動き始める大きなデュランの男根。
刺し貫かれ、幾度も突き上げられる。
強引に、まだ軽い痛みを感じる内壁を、強く無遠慮に擦り上げられ、ファオンは四肢を強ばらせた。
「…っぅん!」
デュランは必死に作業に没頭する。
ファオンを別の誰か。
抱いた事のある女に頭の中ですり替えながら。
やがて、ぴっちりと包む、きついファオンの中は例えようも無い快感を産み出し、デュランは全てを忘れて没頭した。
「…や…あっ!あっ!」
身をびりびりと震わせ、ファオンが悲しげに啼く。
幾度も突き上げられると、問答無用に犯されたあの時間が蘇る。
ファオンは頬に、ひっきり無しに涙が伝うのを知った。
自分の身を好きに嬲る。
デュランは《勇敢なる者》らの、一人となった。
荒い息づかいと雄の体臭に抱かれて、ファオンは突き上げて来るデュランの男根が蕾の奥深くを抉り上げる度、それを思い知って頬に涙を滴り落とした。
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