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かっ飛びアレクサンドライト まぜまぜイエロー・ダイヤ オン コース 9 スフォルツァとローフィス
かっ飛びアレクサンドライト まぜまぜイエロー・ダイヤ オン コース 9 スフォルツァとローフィス 13
しおりを挟む結局、洞窟抜けた後、な~んかファンタジックな景色の…。
大木茂る、草地に出る。
館も見える。
窓のぼんやりした光で浮かび上がり、神秘的。
ローフィスが馬を止め、みんな、大きな溜息と共に、馬から降りてる…。
で、ローフィスに振り向いて促されて、俺も馬から降りる、ものの…。
「宿屋?」
って聞いた途端、横で馬から降りて、手綱持ってるシェイルに直ぐ様
「東の聖地!」
って…怒鳴られた。
俺、思わず顔下げちゃう。
「…一日かかるって…言わなかった?
どーしてもう、着いちゃうの?」
ローフィスが振り向いて爽やかに笑う。
「近道通ったから」
馬から降りた他のみんな、全員が全員、顔下げてて…。
レイファスが言う。
「…一日かかっていいから、真っ当な街道走りたかった…」
ファントレイユもテテュスも、スフォルツァもが、顔下げたまま、レイファスの言葉に頷いてた。
俺。宿屋で四人でシて貰う妄想消えて、がっくし。
と首落とした時。
な~んか、暖かくて気持ちの良い雰囲気が漂い、顔を上げるとそこには。
オーガスタスよりも更に高い背の…真っ直ぐの銀髪、腿近くまで垂らした、凄い美形騎士が!
「神聖騎士団長」
ローフィスが、頭垂れて挨拶してる。
俺、あんま大きくて…けどあんま、神秘的で素敵で、つい見上げて見惚れてると。
その、長身の美形騎士、淡く光ってるみたいなブルーの瞳向け、俺の事見て、くすっ…。
「?」
ローフィス、気づいて騎士団長の顔を見、次に俺の事見て、肩竦めて言ってる。
「…全て、お見通しですか?」
騎士団長、頷いて、レイファス、ファントレイユ、テテュスに振り向く。
「苦労したみたいだね?」
まだ俺、?って思ってると。
頭の中で響く声。
“ごめん。
君の考えてる事、強烈だから。
読みたくなくても、全部読めちゃって”
俺。
騎士団長を見る。
「…テレ…パシー?」
騎士団長、微笑んで、頷いてる。
俺、試しに頭の中で言ってみる。
“俺の考えてる事、実現不可能?”
騎士団長、俺の事微笑んで見つめてたけど、シェイルに顔を向けて言う。
「…確かに、彼の薬を抜けば、体は鎮まる。
けど心がそれに、追い付くかどうか」
シェイル、けど騎士団長に叫んでる。
「でも絶対!
ローフィスにはさせないから!!!」
「?…なんの話?(テテュス)」
「会話の真意が分からない(レイファス)」
けど、ファントレイユとスフォルツァだけは、解ってるみたいで。
「…えっち系の話だよね?(ファントレイユ)」
「…これだけシェイル殿に睨まれても、まだ諦めてないのか…(スフォルツァ)」
騎士団長、俺に振り向いて柔らかく微笑むと、囁く。
「…現実的には不可能だけど。
幻想なら実現可能だから。
今晩ここで休む時、試してみたら?」
それ聞いて、明らかにローフィスが、顔俯けてほっ。としてるのを、みんなが見た。
騎士団長、今度はシェイルに向かって囁いてる。
「幻想でもローフィスの姿をしてると、君は許せないかもしれない。
が、それくらいは、譲歩したら?」
流石、騎士の中の騎士。
凄く長身で高潔な騎士団長に言われ、シェイル、不満そうに顔下げた。
騎士団長、俺に振り向くと
「幻想でも現実みたいに感じる筈だから。
でも夢から覚めた後は。
現実の人物とした。
って、混同しちゃダメだよ?」
俺。
頷く、ものの…。
こっそりレイデンと賢者に聞いてみる。
「(幻想は、ノーカウント?)」
レイデンの声が響く。
“騎士団長はああ言ってるけど。
東の聖地って、光の結界内だから。
シてる相手は、肉体では交わらないけど。
精神では、シてるのと同じになるから”
その解りにくい説明に
「(?)」
って、首捻ってると。
賢者の怒鳴り声。
『カウントされるわよ!!!
すっごく、不本意だけど!!!』
…賢者が怒ってるなら…本人とシてるのと、ほぼ同様なんだな。
って俺、思わずにんまり。
早く寝室に案内されて、寝たいっ!!!
って意気込んだけど。
その後、食堂で、疲れ切ったみんなと、夕食を頂き。
その後はみんな、食後酒を飲みながら。
騎士団長交え、俺達が元の時代に、帰る算段。
「…私の他、後二人必要で。
この後帰ってくるけど、疲れているから。
明日、君達の帰還の儀式をしてあげる。
くれぐれも、ローフィスが注意したと思うけど。
未来の話は禁句。
じゃないと、儀式は取りやめで君達、ここに留まる事になる。
けど三歳の君らもこの時代にはいるから。
ヘタするとどっちかが、別空間にハジかれて、彷徨いかねないから」
なんか、騎士団長は軽~く言うんだけど。
俺。
テテュスとファントレイユとレイファスが、顔下げて真っ青になるのを、見た。
でもその後、寝室に案内されて。
ぞろぞろみんなが入って行く、後に俺も、続こうとした時。
戸口に立ってたシェイルに、突然ぐい!
って胸ぐら掴まれて。
すんごい怖い顔で言われた。
「お前の見てる幻覚のローフィスと、俺のローフィスとは。
別物だから!
ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーったい!
混同するな!!!」
頭の中でレイデンが
“言い返しちゃダメ!
精神は本物の、ローフィスなんだぞ!
とかって!
言っちゃ駄目っ!!!”
って…注意を叫んでるんだけど。
超美形のシェイルに、息のかかるくらい間近で凄まれて。
俺、恐怖でビビリ過ぎて声、出ませんでした………。
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