どのみちヤられるならイケメン騎士がいい!

あーす。

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かっ飛びアレクサンドライト まぜまぜイエロー・ダイヤ オン コース 8 ファントレイユ

かっ飛びアレクサンドライト まぜまぜイエロー・ダイヤ オン コース 8 ファントレイユ 13

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 結局、俺また、引き出されて。
今度はアドルフェスも居て。
ヤンフェスも居て。

俺、ニヤつくアドルフェスの横、通り過ぎて。
ヤンフェスに駆け寄る。
アドルフェスを睨み付けながら、ヤンフェス、素早く俺の腕掴んで。
肩、抱き寄せてくれて。

ヤンフェスの胸に顔寄せて、彼の体温感じながら…。
アドルフェスの、声を聞いた。

「…確かに、返した。
俺はこれから忙しい。
左将軍に任命されるに相応しい、正装にしないとな」

ヤンフェスの胸元で、優しい雰囲気の体温感じてると。
どっ…と、緊張が抜けて。
安堵感に包まれてる。

ヤンフェス、俺の事抱き寄せて室内から、連れ出してくれる…。
けどそのまま階段上がってる。
「ヤンフェス、俺…。
ファントレイユは?!
右将軍にもう…辞めるって…言ったの?!」
聞くと、ヤンフェス、振り向くんだけど。
階段上にシャッセルが立ってて。
「早く!」
って短く叫んでて。

俺、階段上がったらファントレイユの部屋に、ヤンフェスとシャッセルに挟まれて連れ込まれて。
召使いさんに、引き渡されて言われた。
「…着替えて。
君も任命式に連れて行く。
もう…拉致されないように」

俺、振り向くんだけど。
ファントレイユがダメなら絶対後任に相応しい、背も高くて体格も良くて…プラチナブロンドの長い髪の、青い目の…。
とっても美男な、シャッセルを見つめる。

「…俺のせいでアドルフェスなんかが左将軍にっ!!!
ファントレイユがダメなら、あなたが相応しいのにっ!!!」
思わず思いっきり、シャッセルにそう、叫んじゃった。

シャッセル…少し、青い顔色で。
けど…さすが武人だけあって、取り乱したりせず。
静かに口、開く。
「…ファントレイユが一方的に辞退して、アドルフェスを後任に。
と言っただけで。
ギデオンは納得していない」

俺、その言葉で。
希望の光が見えた気がした。
けど、今度はしっかりした声音で、シャッセルが言う。
「…だが、君を再び拉致されて押さえられたら。
こっちは動きようが無い。
式ではヤンフェスの側から、離れるな。
ヤンフェスは…この服装だし近衛では有名人で、目立つ。
彼の横で、暴挙は働けない」

俺、頷いて。
部屋の中から
「早く!」
って叫ぶ召使いさんに振り向くと、部屋の中へと飛んで行った。

三人の召使いさんに…直ぐ衣服を脱がされて、上着やらブーツを履かされ。
飾り宝石とかも付けられ。
ものの五分で、仕度が出来た。

「…あ。ちょっと待って下さい」
言われて振り向くと。
アドルフェスに張られた頬の、薬草湿布。
そっ…と、剥がされる。

召使いさん、ほっとした顔で。
「…もう、腫れてない。
痛みますか?」
って聞くから。
俺、ううん。
って首を横に、振った。

直ぐ扉を出ると。
ヤンフェスが手首、握ってくれて。
もう片方の横に、背の高くて格好いいシャッセルが付いてくれて。

俺、二人に挟まれて階段を、降りた。


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