155 / 220
ゲームクリア・トライ 2
ゲームクリア・トライ 2 の9
しおりを挟む画面に『ステージ4』って出て。
周囲の景色…変わるんだけど。
まっ………………黒。
ってか、真っ暗。
「なにこの闇!!!
何にも見えないっ!!!」
俺、叫ぶと。
突然何かゴムみたいなの、胴に巻き付いて。
宙に引き上げられた。
ディンダーデンが
「パライバトルマリン・フレア!!!」
って叫ぶと。
凄まじい光の中、みんなが足元遙か下にいるっ!!!
けど周囲見回して、俺の事探してるっ?!
「上っ!」
叫ぶんだけど…みんな、ちょっと上しか見ない…。
そうこうしてる内に光は消えて、また、真っ黒に。
ディンダーデン、再び
「パライバトルマリン・ゴールデン・フレア!!!」
って叫んで。
周囲、一瞬で明るく輝く。
けど…ディンダーデン、パワー使い果たして、宝石箱に戻ってるっ!
『2ステージは使えません』
って注意書きと共に。
宝石箱に明るい碧緑色の宝石が、きらっ!って光ってる………。
ギュンターが、やっと真上、見上げてくれて。
他のみんなも、ようやく気づく。
アドラフレンが
「アレキサンドライト発動!」
って叫んで。
瞬間移動して、横に来てくれる。
でもディンダーデンのゴールデン・フレア…。
どんどん光が薄くなってきて…瞬いてるっ!
アドラフレン、俺の胴に巻き付いた黒いゴムみたいなの、引っ張って剣で、斬ろうとした時。
別のゴムみたいなのが、アドラフレンを弾き飛ばすっ!
アドラフレン、空間を瞬間移動しながらも、巻き付こうとするゴム、斬って捨てて、俺に必死で近づこうとするけど…。
俺の真横に瞬間移動する度。
ゴムが巻き付こうと襲いかかり。
アドラフレン、剣を振って俺まで斬っては!
って、また遠くに瞬間移動して…。
なかなか近づけないっ!
その間にも、折角ステージ・クリアして10増えたはずの数値、どんどん減って行くっ!!!
とうとう…。
アドラフレンまでもが…宝石に戻って、宝石箱でルビーが、きらっ!
って光ってる………。
俺、必死に胴に巻き付くゴム、手で掴むんだけど。
ビクともしない………。
アイリスが
「ペガサス召喚っ!」
って叫ぶ。
空間に現れたペガサスに乗って、飛んで来てくれるんだけど…。
やっぱり黒く太いゴム紐みたいなのが、ペガサスに絡もうとして…。
「ブルー・ダイアモンド・サンダー!」
ディングレー様の、サンダーがペガサスに絡もうとした黒ゴムを、焼き払うっ!
けどサンダーの青い稲光で見えた周囲は、黒ゴムが…まるで大だこ、ドラーケンみたいに、無数に蠢いてて…。
ディングレー様、立て続けにサンダー放って、次々にゴム、焼き切って払ってくれてるのに、アイリスのペガサス襲うゴムは減らないっ!!!
そして、ディングレー様まで残存数値、使い果たして…宝石に戻って…。
青く光るダイヤが、宝石箱で、きらっ!
「…アイリスっ…!」
ディングレー様の助けが無くて…とうとうペガサスが、黒いゴムに巻き付かれて、羽をバタつかせてるっ!
アイリスの数値も、どんどん減ってるんだけど…。
「サファイア・スクリーン!」
とうとう周囲に光のスクリーン張り巡らせて…ペガサス羽ばたいて、俺の横に来てくれるっ!
けれどアイリスが、俺の胴掴もうと腕を伸ばした、その時…。
ついに残存数値が尽きて、アイリス迄もが宝石に戻ってしまい…。
宝石箱にサファイアが…輝いてるっ!
「…エレーメージェバイト・インベケイション!!!」
俺、もう焼け糞で。
王冠つけたままだったから、叫んだ!
けどこれ。
一回で、10減るんだよね…。
ゼイブン、28あるから。
もう残り18………。
けどまた。
周囲から白い靄がもうもうと湧き上がり。
ギィヤァァァァァァァァァァァァァァ!!!
って叫び声と共に、周囲が明るくなって…。
俺の胴掴むゴムが、ふにゃっ!
って力を無くし、俺、落下して…。
どさっ!
オーガスタスに、抱き止められた………。
明るくなった…荒野?
みたいな所で…目の前に、二人の人影。
一人は真っ黒で、膝を折って地面に屈んで…苦しそう。
横に、真っ白なヤツが、腕組みしてそれを見てる。
俺と…抱いてくれてるオーガスタスと、ギュンターが見てると。
真っ白な男。
目鼻無いのに、耳まで裂けた口で、にやっ!
って笑う。
「黒殺っただけで、ステージ・クリア出来ると思った?
甘いよ」
そう言って…透けて、周囲の景色に、消えて行った………。
0
お気に入りに追加
129
あなたにおすすめの小説


男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる