どのみちヤられるならイケメン騎士がいい!

あーす。

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かっ飛びアレクサンドライト まぜまぜイエロー・ダイヤ オン コース10 ゼイブン

かっ飛びアレクサンドライト まぜまぜイエロー・ダイヤ オン コース10 ゼイブン 4

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 “経験値83っ!”
「(…う゛…。やっぱり全然増えてない…)」

しかし。
盗賊にさらわれた女性達を、救出に行く話合いが持たれてる。

「…ゼイブンは外せないだろう?
奴が居ないと道案内がいない」
ギュンターの言葉で、全員ゼイブンを見てる。

ゼイブンって、この中では一番背が低いんだけど。
他のみんな、190センチ以上あるっぽいから…ゼイブンって180センチ台…なのかな?
…なのに小さく見えるって…どんだけみんな、背が高いの…。

ゼイブンが、途端偉そうにデカい男達に言ってる…。
「俺が絶対同行に外せないのは、ディンダーデンとアイリスだ。
ディンダーデンは態度がデカくて、剣振らなくても賊はビビる。
アイリスは利口だから知恵が働く。
当然、全員が同行してくれるのが好ましいが。
…見てると全員、残りたそうだな?」

四人、頷いてる。
ディンダーデンが、ぶすっ。として言う。
「再開の喜びに、いっぱい喘がせて、イかせてから行きたい」
みんな、一斉に俺に振り向く。

けどアイリスが、膨れっ面して言う。
「…そんなの、みんなしたいのに!
少しでも早く救い出そうと、泣く泣く出かけるんですから!」

ディンダーデンが、ギュンター見て言ってる。
「…ギュンター。
お前が残れ。
対応早いし動作は素早いし、野性のカンも働く」
ディングレー様、ちょっと憤慨して言う。
「ゼイブンは俺に、同行して欲しく無いっぽいがな!」
アイリス、俯く。
「また残るのがあなたとギュンターだと…。
なんか凄く、不吉なんですよ」
ディンダーデンがディングレー様に、こっそり、言ってる。
「今度さらわれたら、ギュンター一人の責任だ」
ディングレー様、おもむろに頷いてる。

ギュンターは…思い切り顔、下げてる………。

けどゼイブン、ディングレー様の事…怒鳴り付けてる?
「コイツが同行なんて、嫌に決まってる!
騎士養成学校時代!
俺のケツバージン、奪いかけた男だからな!
しかもコイツは酔ってて!
全っ然、記憶の無い、最低無責任男なんだぞ?!」

全員、ゼイブンに指差されたディングレー様を見てる…。
ディングレー様、項垂れきってる…。

「…酔ってなきゃ、お前ホるなんて気、起きないだろう?」(ディンダーデン)
「酔ってたから…きっと普通の美少年に見えたんですね…?」(アイリス)
「酔っていようが…こんなヤツに迫るなんて、趣味悪すぎる…」(ギュンター)

ディンダーデンが気づいて、ゼイブンに問う。
「…ギュンターは、どうして嫌だ?」
アイリスも気づく。
「二人共、同級生なんですよね?確かあなた(ゼイブン)の」

ゼイブン、今度はギュンターを標的に変えてる…。
「…廊下の曲がり角でこいつの顔と突然鉢合わせて。
『綺麗だ』と呟いた、だけで殴られそうになった。
顔にダマされると最悪な、凶暴な男だ!!!」

みんな、ギュンターを見る。
ギュンター、気まずそうに呟いてる。
「…今はこんなんだが、コイツ(ゼイブン)当時は美少年で。
俺より綺麗なヤツに『綺麗だ』とか言われたら…侮辱されたと思わないか?
普通」

ディンダーデンが、ぼそっ。と呟く。
「お前より綺麗な男なんて、ほぼいないから、殆どの男はお前を侮辱したくても、出来ない」
ディングレー様も俯く。
「…よく今まで、盗賊にさらわれたり、酷い権力者の愛玩に成り下がらなかったと、感心する程の美貌だ」

けどゼイブンが歯を剥く。
「てめぇら俺の事、中身どうだとかほざいてるが!
ギュンターはこう見えて、中身半端無く、獰猛なんだからな!!!」
アイリスも俯き加減で、頷きながら同意する。
「確かに。
手出しした方が、絶対後悔すると思います…」

「…早く助けに行かないと、まずいんじゃないの?」
会話の空転について行けず、俺、ついぼそっ。と言うと、徒然皆、我に帰る。

「…行くか」
ディンダーデンが、気落ちして呟く。
ディングレー様も、全然乗り気じゃなく、頷き返す。
アイリスもゼイブンの背を押して
「ディングレー、今はシラフですから」
と言って、戸口へ歩き出す。

けどゼイブンを除く全員が、チラと惜しそうに俺に視線を向けて…。
葬式に出かけるみたいにテンション低く、部屋を出て行った。

パタン…。
扉が閉まると、ギュンターが俺の側に寄って来る。

「ずっと横に居る。
帰ってお前がいなかったら、ディンダーデン、ヒグマより凶暴になって暴れまくるから」

金の髪に囲まれた、紫の瞳の美貌に見つめられて、どき…!とかして高まった気分が…。

…それ聞いて一気に、下落した。

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