どのみちヤられるならイケメン騎士がいい！

リセット ６ アドラフレン

リセット ６ アドラフレン ２

　馬上で、紅仮面の腰に抱き付き、背に顔を埋めながら…レイデンに聞く。
「(紅仮面って、何回シたらゲット?!)」
“アドラフレンだよねっ！
彼はノン気だから！
２回したらクリア！”
「(に…二回か…)」
　
やがて、洞窟に入り、暫く後地上に出て、馬が止まる。
アドラフレンが先に降りて、手を差し伸べてくれる。
けど俺。
まだ乳首、チリチリしまくって、勃ったまんまで…。
アドラフレンの腕に抱きついて、飛び降りるんだけど、足が蹌踉めく。
咄嗟、抱き止められた時。
俺の股間、アドラフレンの腿に当たって…。

「(勃ってる…って、バレた…？)」

つい…抱き止められたまま、彼を見上げる…。
背、高い…。
片腕で俺の事、抱き止めたまま…仮面を外す。
ヘイゼル(少し茶色がかった緑)色の目は、とっても涼やか。
本当に綺麗で素敵な、気品溢れる貴公子…！

少しウェーブのかかった…真っ直ぐなさらりとした艶やかな栗毛は、額の真ん中で分けられ。
横は肩の近くの長さなんだけど、後ろは腰近くまである。
物腰が柔らかく、抱き止める腕も優しく…。
それでいて、芯は強そう。

つい、見惚れてると、彼は気の毒そうに言った。
「何か…彼らに、されたのか？」
俺、堰き止められた濁流みたいに、迸(ほとばし)った。
「…乳首にナンか塗られて！
もう感じてたまらなくて、前も疼いて後ろも！
何度も、挿入(い)れてって頼んだのに！」

そこで俺、俯いて泣いてしまった。
「…抱くとお金、雇い主に払って貰えないからって…。
疼きまくったまま…放置されて辛くって…」

顔を上げて、訴える。
「ずっと、勃ったまま！
けど、挿入(い)れて貰うくらいに強い刺激がどうしても欲しくって！
お願い…です。
人助けと思って…俺の事、抱いて下さい…」

そう言って、胸に抱きついて、顔を埋めた…。
…但し、この義賊…アドラフレンも、背が高いので。
胸、ちょい下。
だったけど。
でも抱きつくと、引き締まりきった、お腹の筋肉の感触に…。
なんかもう…感じまくった体が、燃え上がりそう…。

アイリスもそうだけど。
一見、気品溢れる優しげで綺麗な貴公子が、実はとっても逞しいと。
どうしてこんなに、そそるかな…？

アドラフレン様。
俺の顎に手を当て、顔を上げさせる。
涙に濡れた瞳を向けると。
彼は言った。
「…解った。
君を、解放してあげるよ」

…本当に素敵で粋な貴公子で、見つめられると…どきどき、惚れ惚れ♡
一気に膝裏に腕が入ったかと思うと。
抱き上げられて…顔が間近。
面長で、鼻筋が通って。
目元涼やかな、いい香りのする超高級美男！

見惚れてると、腕に抱かれたまま…彼は歩き出す。
「もう少し…我慢出来る？
直、私の部屋だから」

俺、彼に御姫様だっこされて感激で、こっくり頷いて、抱えられた幸福感に包まれて、彼に城の中へと運ばれた。

両側が白い、美しい彫刻の掘られた柱。
ピンクの蔓薔薇の白いアーチを潜り、明るい茶レンガのポーチの先の、白いアーチ型の入り口を潜る。
中の横の、白い階段を上がって行く。
クリーム色の、高級そうな壁紙が貼られてる。

上がった先の、白い扉を開けると。
広い寝室。
レースのカーテンのかかった窓は、開け放たれ。
花瓶に花が生けられて、いい香りが部屋中に漂う。
天蓋付きのベット。
深紅のクッションに、クリーム色の光沢ある布団…。

寝台に、横たえられてアドラフレン様、のしかかって来る…！
男らしくも気品溢れる美しいお顔が、真ん前。

けど口付けられる様子無く、見つめられたまま、手がそっと…股間へ…。
膨らみに衣服を通し手触れられ、俺、恥ずかしくて。
真っ赤になって、顔を背けた。