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リセット 4 ディングレー
リセット 4 ディングレー 7
しおりを挟むばんっ!!!
扉の開く音。
これ程嬉しかった事は無いっ!!!
びゅっ!
って、カッツェさん?!
俺に挿入してる、ノルンディルをぶん殴るっ!
やったっ!
お尻から、抜けたっ!
「ありがとっ!」
ディングレー様はっ?!
首振って見ると、銀髪のデカい男相手に、身を屈めて回し蹴りっ!
ずどどんっ!
凄い音して銀髪男がダウン!!!
やったっ!
ディングレー様、懐から羊皮紙を出すと。
ぴらっ!
って、床に落として怒鳴る。
「取引は無効!
こいつと絵画は、交換しない!
今、お前をノして、こいつを頂いて行くからな!」
ディングレー様の咆吼、お腹の底に響いて、涙が出る程、格好いい!
ノルンディル、倒れたまま顔を憤怒の表情に変える。
が、カッツェさん。
腕振り上げて、タケノコ出して倒れてるノルンディルのタケノコ、素早くぶん殴る。
後、また続け様に殴り付け…。
まるで、ゴキブリ叩いて、まだ動く!叩く!
まだ動いてるから叩く!
みたいに、凄く機敏に、ノルンディルが気絶するまで叩き続けてた…。
ディングレー様、銀髪男が起き上がろうとすると、素早く上から、腹に足を、どかっ!!!って踏み入れ…。
こっちも、動かなくなるまで踏み続けてるんだけど…。
ディングレー様が凄い勢いで足、踏み降ろすから。
…相当痛そう…。
やっと、銀髪男が気絶して、ディングレー様、俺に振り向いてくれるっ!!!
抱きつきたいけど、縛られてるから出来ないっ!!!
うるうる目で見つめてると。
「…………………………」
ディングレー様、立ち竦んで呆然。
ナンで?!
「…凄く…刺激的な格好で、縛られてるな………」
カッツェさん、肩を上下させて荒い息して、手の甲で口の端、拭いながら言う。
「…なのにあの、色気無いわめき声………」
ディングレー様、頷く。
「…こんな色っぽい格好で叫ぶ言葉の内容じゃ、無かったな…」
「いいから!
さっさと抱え出して下さい!
ノルンディル相手に!
挿入時だったから、私でも何とかノせたんですけど!
息吹き返されたら、私、秒殺で沈められますっ!」
ディングレー様、屈むと俺を、さっ!と抱き上げてくれる。
俺、感激にむせび泣くっ!
「…良かった…助けに来てくれて…!
一回挿入(い)れられたけど。
ディングレー様と違って、テク無しでひたすら、痛いだけなんです!
一見モノは立派だけど!
あれじゃ…最低最悪、腐れタケノコですっ!」
ディングレー様、抱えながら部屋から駆け出しつつも…。
俺抱く腕の、力が抜けて、下がって来る…。
けど俺、助け出されて嬉しくて、叫び続ける。
「…折角頼んだお料理だって、食べてないし!
るんるんで選んでたデザートも…」
その時、俺、痛みと拉致られたショックも伴って。とうとうポロポロっ。
と涙を、滴らせた。
カッツェさんが横に並んで駆けながら、ディングレー様に言った。
「言葉が聞こえなくて、姿・だけ見てたら…。
可憐な被害者ですね」
「…確かに。
一時的に、難聴になりたかったぜ………。
どこにいるか、一発で分かったのは、助かったが………」
けど俺が、泣き続けるから…。
ディングレー様、下がった腕を揺すって持ち上げて…。
そして、言ってくれた。
「…俺は今回、高額落札者だから。
特別室に行って、ゆっくり食べよう…。
な?!」
俺、それ聞いて。
涙を笑顔に変えて、思いっきり、頷いた。
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