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リセット 4 ディングレー
リセット 4 ディングレー 1
しおりを挟む俺はオーガスタスの左将軍補佐官邸。
って所に行って。
オーガスタスに剣を教えて貰って。
更に、らぶらぶ♡えっちをもう少し、堪能する気でいた。
いたのに…なんか周囲が…次第に消えて行って、更に…景色が変わっていく。
「こ…これ、ナニっ?!」
叫ぶと、賢者が小声で言ってる。
『左将軍の『黄金の光竜』カードが手に入るとね。
勝手にコース、変わっちゃうのよ…』
「なんでっ?!」
“…えっち無しで、手に入っちゃうからだと思う…”
「だから、なんでえっち無しだと、変わっちゃうのっ?!」
“………………………分かんない…”
『謎よね…』
「ナニその無責任さ!
第一、どこ・ここっ?!
何番のコース?!
俺まだ剣術数値、13しか…。
あ?!
もしかしてさっきのゲームで剣術数値ってもしかして…」
『リセット…』
“リセットだね…”
「くっ・そぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
叫んでる内に、周囲がくっきりし出す。
すんごい豪華な豪邸の廊下。
俺、お洒落な衣服で、前を歩く男の後ろをついて行く。
廊下なのに、広い!
柱には彫刻は彫り込まれてるわ。
色々な石がお洒落な模様で壁とか床を飾ってるわ。
廊下なのに、シャンデリアがかかってるわ。
「(ひぇー!)」
キョロキョロしてると。
真ん中開きの黄金の宝飾で飾られた、飾り扉の前で男は止まり、正面の、横の扉を開ける。
「(こ…これって…もしかして…!)」
“コース4!”
レイデンの声と共に、俺、振り向く男を見る。
青びょうたん?!
みたいな?!
ひょろっ。として、気取ってて。
なんか、嫌味な感じの栗毛の男。
いかにも、お屋敷勤めで、力も無さそう…。
「(…もしかして俺、これからこいつに…)」
男、じろっ!と俺を見て
「入れ」
ってタカビーに言う。
「(…全っ然、タイプぢゃない…)」
正直、泣きそう。
「テーブルの上に乗って、足を開け」
俺、泣く泣く乗って…足を開く。
男が、にやっ!って笑って…ズボンの前を、ペロン!って開け…。
そこには貧弱な…タケノコが…………。
「(オーガスタスの後にこれって…最悪!!!)」
がっっっっ!
目を閉じた拍子に…蹴ったらしくって。
ひ弱だから男、床に吹っ飛んで…喚いてる。
「なななな何をするっ!
解ってるのか!
ディングレー様にお目通りしたかったら、わわわわ、私の言う通りしろ!」
「(力…無いから権威で脅す、典型的なウラナリ・タイプ…)」
男、起き上がってのし掛かろうとする。
俺、もう気持ち悪くて。
オーガスタスが恋しくて。
ザハンベクタが居たら、絶対蹴ってくれるのに。
って、俺よりは体が大きい、その男に乱暴にテーブルに、押し倒されそうになって。
思わず叫ぶ。
「ヤ!
絶対ヤだっ!
こんな素チン、挿入されるのっ!!!」
バン!
「…素チンがどうした?!」
扉が開いて、入って来たのは…。
長い真っ直ぐの黒髪を背に流す、長身で体格の良い男前!
「デ…ディングレー様っ!」
男が竦み上がり、俺、隙突いてウラナリ突き飛ばし、その男前の、胸に飛び込む。
厚い胸板が逞しい!
「助けて下さい!
俺、こいつに手籠めにされそうになって!
ディングレー様に会いたいなら、されるがままに嬲らせろと…!」
「わわわわ私は、そそそそそんな事、言ってないぞ!」
「…だが、する気だったな?」
ディングレー様、低い声で、そう言ってくれる。
そして、胸に抱きつく俺を見る。
「大丈夫だ。
俺が、ディングレー。
君はもう、俺に会ってるから、奴の言葉は無視しろ」
俺、ディングレー様を見て、一辺に目がハートになった♡
だって…青い涼しげな瞳の、格好いい男前!
豪邸住まいに相応しい、気品ありまくり。
なのにすんごく男らしくって…クールな感じ!
背は高いし、体も…裸を見たい♡
と思っちゃうくらい、肩幅広くって、他も均整取れてて、逞しい♡
声は低い、いい声で♡
威厳もあって♡
更に俺の為に、そう言ってくれてる♡
ディングレー様♡
俺の事、豪華な室内へと導いてくれる。
室内も、広くて凄い豪華。
ソファも彫刻掘りまくられてるし。
クッションですら、金刺繍入りの豪華さ。
座ると、ディングレー様、手ずからグラスに果実酒注いでくれて。
手渡して言ってくれる。
「…大丈夫か?」
俺、グラス受け取って言う。
「張り紙を見て…。
あの…剣が、強くなりたいんです!」
ディングレー様、ちょっとびっくりして、俺を見て。
けどシュミレイションの時みたいな言葉は、言わなかった。
『俺の募集したのは…もっと体格のいい、いかにも乱暴者の…けど剣が下手な男だったんだけどな…』
…多分、言いたかったんだろうけど…。
あまりの悲惨な俺の様子見て、言えなかったらしい…。
「…わ…解った。
君に俺が剣を教えるから」
俺、もうこの先、あんな…ウラナリ野郎とか…変な男に片っ端から喰われるの、嫌で、ディングレー様に縋り付く。
「…あの…あの俺…されるの、ディングレー様以外の男は絶対、嫌ですっ!」
「………あ………え?
け…剣…は…俺以外、教える奴いないぞ?
ここには」
この、途惑ってボケまくった返答する所まで、気品と威厳溢れる男前だと、何だか可愛い♡
「違います!
手籠めにされる相手ですっ!
ディングレー様以外は、俺、絶っっっ対!!!
挿入されたくありませんっ!」
「………………そ…挿入……………?
け…剣の話から、どうしてそこまで飛ぶんだ?」
「だってあの男…目の前で素チン出して!
俺に挿入(い)れようとか、してたから…!」
その時の俺、優しくてえっちが最高のオーガスタスと引き離されて、見た素チンがあんまり…ショックで。
ポロ…とか、涙を滴らせたのが…良かったようだ。
「な…泣くな!
解った!
解ったが…どうして俺なら、いいんだ?」
俺、ディングレー様を見上げる。
「…えっち…上手そうだし…。
凄く格好良くて、素チンに見えないし」
すると…。
「(あれ?
ディングレー様、照れてる?)」
頬が、ちょっと赤い感じ?
俺、経験値上がって、垂らし値も上げてるっ?!
けど、ディングレー様、チラ…と俺を見て、言う。
「君は自分が…美少年だって、解ってるのか?
そんな事言われたら…今俺に、押し倒されても文句は言えないぞ?」
俺、さっきの男が最悪過ぎて、つい、ちょっと誘うように囁いた。
「俺…ディングレー様なら…ナニされてもいい………」
俺の目からもはっきり、解った。
黒髪の格好いいディングレー様の、理性が、ぐらぐら揺れまくってる様子が。
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