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リセット 3 ディンダーデン
リセット 3 ディンダーデン 13
しおりを挟むテーブルの上に置かれた布で体拭いて、ガウン羽織って先に浴室を出る。
振り向いて見ると、バスタブのディンダーデンはスポンジで裸の胸元を撫でてた。
逞しく盛り上がった、肩と腕…。
広い胸…。
でも目を伏せてる美麗で整いきった顔…。
「(…格好良すぎて、目が♡になっちゃう…)」
つい、じっ…と見てると…ディンダーデンが気づいて顔を上げ、青い瞳の流し目で見つめる。
「…大抵の女はお前みたいに、俺の裸、ぼーっと見てる」
言われて真っ赤になっちゃって、つい慌てて扉を閉めてベットの上に座り込む。
「(…しまった…。
恥ずかしさに負けて…閉めちゃった。
もう少し…見ていたかったな………)」
すると、また。
頭の中で花火が上がってる。
“前回の、縛りで+1!
鏡で+1!
お尻調教で+1!
挿入で+1!
で、経験値21っ!
更にお風呂の挿入で+2っ!
経験値、合計23だよっ!”
『もうあんた、ギュンター時の指咥えて見てた時の反動?
ディンダーデンだと、ねだりまくりじゃんっ!
これで四回!
後四回シたら、ジュエリー・ゲットよっ!』
「(ディンダーデン相手だと…割と強引に迫られるんだけど…。
なんか、俺がエロいと楽しそうだから、つい…迫りやすいんだよね)」
『まあ、ギュンターもあんたの経験値高かったりしたら、かなり色々エロい事してくれちゃうわよ!』
「(…ホントっ?!)」
“普通のプログラムだと、夜は毎回ちゃんとディンダーデン、シてくれるから!
この後でまた経験値増えるねっ!”
『回数も増えるわっ!
この調子でどんどんディンダーデン煽ると。
8回なんて、あっという間よっ!』
俺はつい、頭の中で
「(よしっ!)」
と、叫んでしまった………。
ディンダーデンが、浴室から出て来る。
長身の逞しい身体に、深い暗めの深紅のガウンを着、俯いた顔を上げる。
艶やかな濃い栗毛が胸元に、そして背に流れて…。
伏せていた目線を上げると、青い流し目がキラリと光ったりして、もう…。
いい男過ぎて、見惚れちゃう。
ベットの上に座ってる俺に、一気にベットに飛び乗って、肩の横に手を付き突然顔を寄せられて、キス…。
「ん…………っ」
熱い吐息。
触れて…離して…また、触れて…。
けど、舌は入って来ない。
唇が離れたままなので、目を開けると。
間近で微笑んで、ディンダーデンは言った。
「腹…減らないか?」
食事用の部屋へ行くと、テーブルに乗った山盛りの食事はすっかり、冷めていた…。
が、ディンダーデンは微笑んで椅子を引く。
俺も向かいの椅子を引こうとしたら…。
「…横に来い」
と言われて…横の椅子を引いて、座…ろうとしたら。
ディンダーデン、横から突然、俺の腕を引く。
「え…?あっ!」
すとん。とディンダーデンの腿の上にお尻を落とすと、ディンダーデンはにっこり笑う。
「ここで食え」
けどテーブルを見回し、少し憮然として言う。
「…すっかり、冷めちまったが」
「…うん」
ディンダーデンが、長い腕を伸ばし、テーブルの上に盛られた、いろんな料理を皿に取る。
「一緒に摘まめ」
フォークを渡されて…ディンダーデンの膝の上で、ディンダーデンのお皿から、フォークで掬って口に運ぶ。
「おっ…と」
ディンダーデンが、肉汁を俺の胸元に零す。
指でガウンの胸元をそっと開かれ、ディンダーデンの顔が下がり…唇が………。
肉汁を舐めてるんだけど…胸元も舐められちゃって、つい股間がもじもじする…。
「(三度も、イったばっかなのに…)」
ディンダーデンの舌が蠢く感触で、体が火照って来る…。
「…こんなことしてたら、また風呂だな…。
が、多分もう風呂も冷めてくる」
「…じゃあ…零さないよう、食べないと」
もじもじして…頬が熱いまま、俯いてそう言うと、ディンダーデンってばにっこり、笑ってる。
「…もしくは俺が、全部舐めるか…」
「え…………っ?」
「今は腹ペコだから、都度都度な」
「…うん…」
ちょっとほっとして、ちょっとがっかり。
けど
「(ちょっと待って。
…都度都度…って?)」
「あ、悪い」
苺ムースの苺とカスタード混じったソースを今度は…乳首に零す。
ディンダーデンが、胸元に顔を倒してくる。
「…あ…駄目そこっ!」
けど。
甘い苺カスタード・ソース毎、乳首を舐められて…しかも、舌先でぐりぐりされて
「あんっ…」
って感じた声、上げちゃう俺。
「…勃ったら、挿入(い)れような」
また、顔上げてにっこり笑いながら、スプーンの中の甘いソースのかかった苺を口に運んで言われ…。
俺、恥ずかしすぎて顔が上げられないまま、フォークで豆を突き刺して、口の中へ入れてもぐもぐして誤魔化しました。
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