21 / 220
リセット 3 ディンダーデン
リセット 3 ディンダーデン 3
しおりを挟むディンダーデンの部屋も、ギュンターのとこみたく、壁も床も木目で割と質素。
けどギュンターの部屋よりは家具があり、それも使い込んだ歴史ある家具で、室内も広くて洒落ていた。
寝台も…飾りは少ないけど一応、天蓋付きだし。
と、ベットでぼんやり周囲を見回してると、突然扉が開く。
召使いっぽい人が入って来て、寝台横のテーブルの上に、瓶とコップを置く。
「喉が渇いてるだろうと。
ご主人が」
そう素っ気無く言って、出て行ってしまう…。
………。
取りあえず、瓶からコップに注いで、飲んでみる。
爽やかな酸味のある味。
少し甘い。
美味しい。
「…気づいたか」
いつの間にか戸口で、腕組みして立ってるディンダーデンの姿。
背…高いのに顔が小さくて美麗で…なのに肩幅めちゃくちゃ広くて逞しくて…。
くっきりした青い瞳の流し目。
艶やかな栗色の長い巻き毛が、胸元を飾ってる。
つい、見惚れちゃって声が出ない。
ギュンターは、ゴージャスな金髪であまりの美貌で、キレイ過ぎての迫力感じたけど。
ディンダーデンってば、存在そのものが、って言うか、態度っていうか…。
めちゃくちゃ迫力あるんだよね。
横に来て、寝台に腰掛けて見つめられるんだけど…。
胸…広い…。
肩…盛り上がってる…。
つい、凄く剣が強そうに思えて、ごくり。と唾飲み込んで言う。
「…あの…実験に協力したらお金貰えて…それで、剣術講師をお願いするつもりで…」
「誰か、アテが在るのか?」
と聞かれて、首を横に振る。
「…いいえ。
けど相場だと、契約金に10クローラはかかるって…」
「それでヤツは10払うと?」
「…貰えなかったけど…」
罵倒しちゃったからね…。
この後行っても、きっと払って貰えない…。
しょげてると、ディンダーデンが低音で響く、優しい声音で囁く。
「俺がヤツから、もぎ取ってやる。
だが剣なら…俺が教えても良い」
俺、思わず顔上げちゃう。
「ホント?!」
ディンダーデンは頷く。
「通ってくるか?
それとも…」
「行くとこないです!
あ…でも、お金が払って貰えたら…迷惑なら宿に…」
「迷惑じゃ無いから、ここにいろ」
俺、多分すんごく嬉しそうな顔したらしい。
気づくとディンダーデンの顔が近づいて来て…被さったかと思うと、キス…されてた。
「ん…ん…っ」
甘く唇塞がれちゃうともう…腰の前と後ろが、うずうずして来ちゃう。
ディンダーデンは感じたのか、唇離して囁く。
「…まだ…薬、残ってるのか…?」
そう言って、大きな手が股間へ…。
「あっ!」
「…これだけじゃ、もう物足りないんだろう…?
こっちも欲しい筈だ…」
お尻に手がっ!
しかも…蕾近くに指が…っ!
「あ…んっ」
つい、期待に身が震える。
ディンダーデンは綺麗に笑う。
「…もう…うずいてるのか…?」
そんな事言われると、すんごく恥ずかしいんですけど。
「やっ…」
ってつい、美少年になりきって、頬染めて顔を下げたりする。
すると、胸で押してきて…寝台に背を押しつけられ、やんわり両方の手首を握られて、寝台に釘付けにされちゃう。
手が動かせず、上から逞しいディンダーデンにのし掛かられてる。
ってダケでどうしてこう、やらしい気分になるんだろう。
でもって耳元ですんごく低い、どきどきするような声で囁かれる。
「…どうされたい?」
囁かれた、だけで身が火照ってきて、腰がくねっちゃう。
「…意地悪…」
「…言えないのか?
じゃ、俺にナニされても、文句は言えないな…」
「え…っ?」
ディンダーデンが、左手首を離すと、胸元にかかってるシャツを指先で取り退ける。
右。左。
そして裸の胸がはだけられると…どういう訳か、すんごく恥ずかしい。
「もう…勃ってる…」
え?
そりゃ…そりゃ確かにちょい勃ちだけど、そこ迄は…。
と思ったら…乳首を指先で摘まみ上げるから、あ、そっちね。
って思った途端。
「っ!」
一瞬、息が止まった。
きつく指で摘ままれ、潰されて。
次に転がされると、たまらなくて身がくねる。
「やんっ!」
「…いい感度だ」
そう、言ったかと思うと突然顔を下げて。
唇に含まれちゃったりする。
「やっ!あんっ!」
なんか…シチュエーションのせいなのか…。
やたら淫らな気分で、ちょっとした刺激ですら反応しちゃうってのに、いきなり敏感な先端、だけをきつく吸われて、つきん!と軽い痛みを伴って感じまくってしまう。
「あ…あ……っ!(…ナニこれ…?)」
“ディンダーデンって、テク持ちだから”
『ちなみにギュンターも上級編だと、凄いわよー。
あんたには無理。
って凄く、手加減されてたけど』
「(マジ凄い感じまくるんですけどっ!)」
『まあ思い切り楽しみなさい』
“経験値上がったらまた、報告するけどそれまでは邪魔しませんからっ!”
「あ…あんっ!
ああっ」
また、舌先で転がされて吸われちゃって、もうたまんなくってくねりまくり。
ちょっと待って。
だってさ、左の乳首、だけでこんだけ感じさせられちゃってたらさ…。
この先、どうなるの?!
「あっ…やっ…あんっ!」
もう俺ってば、乱れまくり。
結局左手首もまた、ディンダーデンに握られて釘付けされちゃったので。
ディンダーデンの舌技で俺、左乳首、だけ刺激されて、手首動かせないから肩捩ってくねりまくった。
0
お気に入りに追加
129
あなたにおすすめの小説


男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる