どのみちヤられるならイケメン騎士がいい!

あーす。

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ゲーム開始 6

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 で、結局覗きに行ったって?

…行けませんでした…。

その後の剣術指南で。
剣振り回してちょい、ギュンター掠りそうになった時。
レイデンの声。
“やったっ!8になったよ!”

レイデンが、はしゃく意味すら解らず、がんがん打ち込んで来るギュンターの剣を、柄を両手で握り込んで必死に防ぐ。
ただその後、ギュンターってば同じ型と言うか…。
同じ振りをずっと教えてくる。

剣を振り被った後。
振り下ろす途中で右横に引き。
右から胴めがけて、思いっきり振る技。

要するに、フェイント?
と言うか、騙し?

上から来ると思わせといて、横から来る。
訳よ。
これを繰り返し、練習させるんだよね。

「?」
と思ってギュンターを見るんだけど。
見本見せてくれるギュンターってば…金髪がひるがえって、美貌の顔が引き締まって。
紫の射るような瞳はキラリと光って。
剣引く時の肩が逞しくて。

男っぽさ二割増しで格好いい!
背が高いから、剣振ると凄い迫力!

けど見とれてると。
「…解ったのか?」
と凄まれた。
「は…はい…」
と怯むと、表情変えない美貌で
「やってみろ」
と言う。

けどねー。
どーしても。
剣振り下ろした後、右横に振る時、ブレると言うか、剣がいびつに波打って、遅い…。
剣、重いし…。

「…あのな。
横にそんなにゆっくり振ったら、フェイントにならないだろう…」
溜息交じりに言われても…。

もう一度、やってみるんだけどさ。
真上から振り被って…ほぼ真っ直ぐに振り降ろすんだけど、途中で無理矢理に上に上げるもんだから、剣はぐぅん!って波打って、かろうじて横へ。
でもってそれから、体毎捻って剣を振ってる。

…ギュンターも捻ってた…かな?
確か、横から振る時は、バット振るみたいになってた筈だけど…?

ギュンターは溜息を吐く。
そして、俺がまた剣を振り被ると、言った。

「振り被る時は力を入れていい。
だが、振り下ろす時は力抜け。
じゃないと素早く横に引けない」

「…横に引くの?」
「引いて…真横に払う」

今度は、真下に振り下ろす時に力を抜いてみた。
すると、割と楽に横に引けた。

けどまたギュンターが溜息。
「…あのな。
そんなにスカスカに力抜くと。
フェイントにならない。
上に振り被った時に『斬るぞ!』って気迫込め、相手が上から来る!と身構えた時に横に引いて、横から思いっきり薙ぎ払うんだ」
「…出来てない?」
「…全然。
『横から振る気なのに、なんでわざわざ上で振り被るかな』
と思う」

俺は思わず、剣が思い切り重くて、ヨロめいた。
気づいたギュンターが、一歩出て俺の胴を抱き止めてくれた。

腰に腕回されて、見上げると屈んだ顔が間近。
………やっぱ、美形ーーー!

俺、思わず剣捨てて、ギュンターに抱きついてキスしてしまった!
じーーーん。
ギュンターの唇って…す・て・き♡

ギュンター、突然気づいたように顔を上げようとするから…。
つい、両腕をギュンターの首に巻き付けてしまいました。
でもって上がりかけるギュンターの首、また下げてキスしちゃった♡

顔を傾けて…二度…三度。
「…強くなりたいんじゃないのか?」
ギュンターに囁かれて、俺うわずった声で言っちゃった。
「…強くなりたいけど…我慢出来ない…。
お願い…ギュンター。
シて…。
挿入(い)れて……………」

「………疼くのか…?」
「だって…毎日女が目の前で…。
気持ち良さそうで…もう俺…無理。
我慢出来ない…。
女みたいに出来ればするけど、経験無いし。
お願い挿入(い)れて…。
気持ち良くして…」

「………………………」
カラン…。

ギュンターってば剣落として。
その後、俺を抱き上げて寝室へ。

「(これはもしかしてもしかして…)」
俺ってば、発情状態な感じだったから、前見て歩くギュンターをやっぱり惚れ惚れ見てると。
背が寝台に当たり、上からギュンターにのし掛かられて…口づけられてるでは
、あーりませんか♡

やっぱりギュンターの唇って素敵…。
吐息も金の髪も紫の…けぶる瞳も素敵…。

ギュンターの舌が唇を割って入ってくる。
初心者向きに、そっとやさしく舌に絡んで来るから…うっとりしてた。
次に深く絡ませられて、体がかっ!って火照った。

すると股間に優しくギュンターの手が…。
ボタンを外されて、前布が避けられ、触られて握られる。
もうそれだけで
「ああんっ♡」
って仰け反っちゃう…。

そいで…そのまま気持ち良くって天国の花園に行きかけた…時。
ギュンターが聞く。

「後ろ…が疼くのか?」
俺、思わず思いっきり頷いた。
ちょっと近づいたら、キス出来ちゃうくらい近くでギュンターの顔見てるともう…。
ハートが止まらない…。
でも上り詰めかけたタケノコを離されてちょっと、ガッカリ…。

でも、右腿を持ち上げられて膝を立たせられて…蕾にギュンターの指が当たる。

流石に、薬塗る時と違って…触り方が…。
そいでもってゆっくり入(はい)って来て、内壁をなぜるように滑って行く。

「あ…あ…っ」
更に奥に指が入ると、またかっ!って体が火照って…。
「ああんっ!」

ナニこれ…。
これがいわゆる、男の性感帯?!
前にビンっ!て刺激が走って…けど、直接の刺激じゃないからもどかしくて…。
でも擦られるとどんどん気持ち良くなって行く…。

「あっ…あんっ…あ…」
「もっと…?」
仰け反ってると、耳元でギュンターの低い…声。
なんかずっと、女とシてるの見てたから解った。
ギュンターのこの声って…欲情してる…。

たまんなくって、ギュンターの背に腕を回して顔を上げると…ギュンターは美麗な顔を傾けて、口付けてくれる…。
しっとりと…唇を塞がれて、その後舌がくねって…。
きつく舌にからみつくと、体がかっ!とまた、火照った。

指が、引いて行く。
「(…そんな…)」

快感をもたらしてくれる指が消えたことが、凄く残念だったけど、ギュンターがまた、舌をくねらせて絡ませてくる。

さっきより少し、情熱的に。
「ん…んっ」

呻くと唇を離し、また角度を変えて口づけられてる…。
優しい雰囲気を纏ってるのに、ギュンターの舌は熱い…。

良く、ねちゃねちゃべちゃべちゃ。
ってキスするヤツいるけど、ギュンターは違う。
秘やかな感じ?
って言うの?
べちゃっとしないで、ふっ…て離すんだよね…。
でもってまた口付けられて。

そうしてる間に、どんどん意識が霞んで、ぽーーーっとなって来る。

でもその時。
蕾に当たる。

「(…夢にまで見た、ギュンターのタケノコ!)」

指の代わりに入って来るんだけど…やっぱ、太い!
犯されてた時は、ただ裂けないこと祈ってたけど。
ゆっくり挿入されると、その…太さとか形とか…なんか凄く意識する。

ギュンターのって、女が舐めてるの見る限り、長めで反り返ってるんだけど。
奥まで挿入(はい)って擦られると、ダイレクトにビビンっ!って…前のタケノコの…先端に刺激が走って。

けど握られた時と違い、一瞬の激しい刺激だけではイけなくて、ついじれて、次を待っちゃう。

また、ずっ!て擦られると一瞬頭の中が、お花畑。
けど引かれてしまう。
その後、連続して短く出し入れされ、擦られると
「あああああんっ!」
ってなって…気づくと、ギュンターの胸に顔埋めてしがみついてる。

びくびくって体が痙攣してて、もうナニも考えられない。
また、ギュンターが挿入し、ずっ!て擦られると
「あああっ!」
大声上げて、仰け反ってしまった………。

ギュンターの手が、そっ…と前。
タケノコに触れる。
なんか先端が濡れてる感じがして、ギュンターは顔を傾け、そっ…と頬に優しく唇を触れさせて、次に思いっきり、引いたかと思うと…。
「あああああんっ!」

すんごい刺激で擦り上げられて、俺ってば馬鹿みたいに叫んでた。
けど脳みそが一瞬真っ白…。

意識が…途切れたんです…けど。
気づくと、凄く荒い息吐いて。

ギュンターの胸に顔を寄せていて、背中の衣服を握りしめていた…。
胸ははだけてるから素肌なんだけど。
ギュンターからは爽やかな草の香りがする…。

あ、そう言えば…お湯に入れる薬草を乾燥させて粉にした“香り粉”ってあったっけ…。
幾つか種類があって。
甘い花の香りを、女が付けてたコトもあったな…。

ギュンターはいっつも、微かに香る、爽やかな草の香り。

「…大丈夫か?」
耳元で囁かれて、顔を上げると…ギュンターってばもの凄く潤った…と言うか、艶を含んだ顔で俺、見てたりする。
紫の瞳がきらっ!とか光って、窓から射す陽光で透けて見える…。
「んっ…」

言葉が、出ない。
ギュンターが高い鼻でそっ…と俺の鼻押して。
押されて僅かに上向くと、唇を塞がれた。

息切れしてるのに…。
って思ったけど、優しく触れて離れ。
決して息苦しくないように触れてくるからもう、胸がいっぱいになって。
気づいたら泣いてた。

ギュンターは少し困った様に囁く。
「男とシて…良かったのか?
女とデキなくなっても、困るだろう…?」

「ギュンター…好き」
囁くと、ギュンターが少し、短い溜息を吐く。
「悪いが…。
気持ち良くはさせられるが、両思いは諦めてくれ」

俺、まだぼんやりしてて…言葉の意味が解らない。
「俺が…凄く好きで、それでいい…」
「…そうだな。
お前、まだ若いし。
ってか少年だ。
気持ち良いを、イコール愛してる。と勘違いすると、悲惨だぞ?」

その時、ようやく俺にも理性が戻って来た。
「…そうなの?」

「ああ。
俺もお前くらいの時。
胸のデカい未亡人に入れ込んだ。
半端無く気持ち良くて通い詰めたが。
ある日、別の男とバッティングして。
そいつ、殴り飛ばしたら女に叫ばれた。
『何するのよ!』
俺は当然
『こいつは何だ?!』
って叫び返した。

俺、間近で喋ってるギュンターの美貌に惚れ惚れして見てた。
金の髪…。
髪より少し濃い色の、金の眉毛と睫。
なんだか凄く粋で素敵に見える。

「…『私と、愛し合ってるつもり?!
気持ち良さを分け合ってるだけじゃ無い!』
残念なコトに…俺、ガキで。
一度も『愛し合う』なんて考えて無くて。
一っ言も言い返せなかったな………」

「それで…?」
「女の屋敷出て振り向いた時。
俺の過ごした寝室で、今度はあの男と…って図が浮かんだんだが…嫉妬心無いんだ。
結局、俺のナワバリに別の男が入り込んで腹立ててただけで。
…愛して無かった。
だって帰り際、女は言った。
『気持ち良くなりたかったら、また来て良いわ』」

俺はそう喋ってる…ギュンターの微笑を見ていた。
どきどきする程綺麗な笑顔だった。

「…それで…満足だった。
『愛してるわ』なんて言われなくても」

「俺…まだ、好きしか解らない…」
「それでいい…」
ギュンターに額に口付けられて…俺、暫くギュンターの温もりに浸りきって、放心していた。


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