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ゲーム開始 5
しおりを挟む…結局俺は、剣術数値が10になるまで、頑張ることにした。
朝帰りのギュンターって…。
いっつも、女とシた後なのか。
艶は増して、更に美貌も増して、キラキラして、いい男過ぎ…。
けど。
毎朝そうなんだけど。
美貌に見惚れて、迫りたい。
と思ってると。
「…剣、振ってたか?
朝練するか?」
と、言われ…こういう時は強引に、剣を持ち出し。
気づくとギュンター相手に、剣を振り始めてる俺。
こうなると、見とれていられない。
ギュンター、手抜きしないから、バシバシ剣が飛んで来る。
必死で避けて、転がって、剣を振り切るっ!
これはこれで、爽快なんだけど。
それにどうやら、俺がいい攻撃すると、剣術数値が上がるみたいで。
「(今、幾つ?)」
“5.5。
経験値は2.5のまま”
「(…それは聞いてない)」
で。剣振った後、ギュンターは朝食をせしめに、部屋を出て行く。
ここは近衛宿舎らしくって、召使いを置かない者の為に、配給部屋に行くと。
ワゴンがずらり。
で、名前プレートの入ったワゴンに、頼んだ人数分が乗ってるんだって。
ギュンターはこの部屋まで、ワゴンを引いて来てくれる。
毎度。
なぜって俺、剣振った後筋肉痛でヘバってるから。
ギュンターが運んでくるワゴンを見てるだけ。
で、食べると今度は、満腹で動けない。
そうこうしてる内に、ギュンターは隊務でお出かけ。
その間、俺ってば昼(朝?)寝。
帰って来た!
と思ったら、直ぐ女が来る…。
シてる…。
どうして毎日、女が最低でも一人は来てるかな?
で、女が途切れると、剣術稽古。
で………俺ってば、またヘバってる…………。
悶々とするのに!
口説けないーーーー!
ヘバってると、夕飯。
食べ終わって、ぐたってしてる間に、ギュンターは風呂を沸かして。
最初に俺に、入らせてくれる。
入れ替わりにギュンターが風呂に入り。
出て来た頃には、俺。
寝台でぐったり………眠気に襲われてたりする。
“健全すぎる…”
レイデンの声が、頭に響く。
『上がるのは、剣術数値だけ…』
賢者の皮肉も…。
でも俺は、疲れ切って瞼を閉じてお休み状態………。
けどやっと次の朝!
チャンスがっっっ!
なななんと、ギュンターが横に!
どうやら昨夜は、出かけなかったらしいっ!
俺の背後、顔をこっち向けてるギュンターの寝顔が、美しいっっっ!
俺もう…我慢出来ません。
つい。
そっ…そっ…と擦り寄って、ギュンターに抱きついてしまった…。
ああ、久しぶりのギュンターの温もり…。
じーーん。
って感動してると。
ギュンターってば、抱き寄せてくれる。
顔が!
顔が倒れ込んできて…唇が重なる。
甘い…キス。
手がさり気なく胸に。
でもって、柔らかく揉まれると、つい
「あっ…」
て、声が出ちゃう。
けど次にギュンターの手が、股間に伸びる。
で、俺のタケノコに触れた途端、ギュンターの目がぱちりと開く。
紫の瞳が朝陽に透けて…紫アメジストみたい…。
惚れ惚れして見とれてると、ギュンターは美貌の顔のまま、囁く。
「すまない…。
女と、間違えた」
間違ってナイ!
いや!
間違えても、イイっ!
俺、もう必死でギュンターに腕回して抱きついて…。
せがむ。
「お願い…シて…ギュンター…。
俺もう、見てるだけじゃヤだ…。
挿入(い)れて…お願い。
俺にも…挿入(い)れて、気持ち良くシて………」
けど。
俺の色気不足らしいんだけど。
ギュンターってば、囁くんだよね。
「犯されたのはたったの一度だろう?
女にする時の為に、とっとけ」
って、手でまた…俺のタケノコ握り込んで…。
ギュンターの手でされると、ほんっとに、気持ち良くって。
どうしても浸りきってされるがまま…。
で。
結局。
…また、手でされて放ってしまった…。
もうホントーに気持ち良すぎで。
とろん。とした目してると。
ギュンターは、甘~い、キスをしてくれる。
とろっとろになってると。
賢者の溜息。
『馬鹿じゃないの?
なんで途中でギュンターの手、止めて!
“お尻の奥が疼いて、辛いんです”
って、泣いて縋らないかな!』
「(……………………………)」
“…………良かったね!
経験値、やっと3になったよ!”
レイデンの、励ましの声も虚しい…。
『…次は、決めなさいよ!
次が、あったらの話だけど』
賢者の言葉で、俺はハッ!と我に帰る。
そうだ。
また明日は朝帰りかもっ!
チャンスは二度来ない!
かも………。
慌てて、ギュンターの股間に屈んで咥えようと…経験無いってのに。
無謀にも挑もうと…したら、ギュンターはさっと背を向け、寝台から出て行く………。
俺、呆然………。
あ、ギュンター俺を手でしてくれて、汚れたから…。
手を洗いに行ったのね………。
ぐっすん…。
けど、美貌のギュンターにキスされて。
手でされて。
それだけで満足な、俺………。
健気すぎ。
結局、その後の剣の稽古で、剣術数値は7.5にっ!
剣術、だけは腕が上がってる(筈だ)ぜっっっ!
でもって午後になるとまた。
女が詰めかけて来る。
その日なんかは双子で。
三人して寝室へ。
呆然と扉を見つめる俺。
間もなく聞こえる、二人の女の喘ぎ声…。
「(…ギュンター…二人同時にヤってんの?!)」
『覗けば?』
“どうやってるか、興味シンシンなんだよね”
「(…あのね)」
“バレたら迫ればいいじゃん”
『そうよ!
シて欲しくて…羨ましかったんです!
って縋り付いて、そのまま頑張って咥えるのよ!』
“あれだけ目の前で女性達が
『こうやるのよ』
って見せつけてくれてて”
『普通、学習するわよね』
“ですよねーーー”
「(…だって…。
この世界の俺ってば、めちゃくちゃ恥ずかしがりやでさ…。
あんなマネ、恥ずかしすぎてとってもデキない)」
この後、賢者とレイデンってば、これみよがしに、大きな溜息を連発で交互に、吐きやがった……………。
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