どのみちヤられるならイケメン騎士がいい!

あーす。

文字の大きさ
上 下
8 / 220

シュミレイション 7

しおりを挟む



 7を差した途端。
浮かび上がって来るのは、ななななんと!
奴隷市場…。

俺ってば、両手を前に束ね、鉄の枷を付けられ、両足首にも鉄枷。
足首の鉄枷は短い鎖で繋がれて、一定の歩幅以上は足が開けない。
シースルーのすけすけ衣服を着せられ、ほぼ裸みたいなモンで、台の上に乗っている。
しかも大歓声。

「さあ!
真っ新(さら)な奴隷だ!
ご覧の通り、上玉!
好きなだけ自分好みに調教するも良し!
これだけの器量だ。
奴隷自慢にも勝てる!
100万オピーから!」

どぉぉぉぉぉ!
凄いどよめき。

「100万だと?
随分吹っかけるが、真っ新だって言う、保証はあるのか!」
「だよな!
どうせ大公家辺りに話もってって、断られたズベタだろう!」

奴隷商人はいきなり、呆然と台の上で遙か遠くまで人が群れる広場を見下ろしてる俺の尻を、むんず!
と掴むと、観客に向ける。
俺は突然向き変えられて、転びかけた。

そして…よりによって、頭を押さえられて屈まされ、尻の穴を、こんな…大勢の人に…開いて見せられてたりする。
「(ううううううう…嘘だろ?!)」

しかも。
奴隷商人は指を立て、次に…突っ込んで来る。
「やぁっ!」
突然入れられ、思わず声が。

そして…後ろ向いてる俺には見えなかったが、指三本くらいの太さの棒が、再び突然、ねじ込まれて…。
「嫌っ!痛いっ!」

俺は…ヤラセだろう!演技してる!とかって、ヤジが飛ぶと思った。

が。
ナンか静まり返ってる。
突然でマジ痛かったので、俺は涙目でそっと、振り返って見る。

広場一面の男達は、暫く沈黙した後。

おおおおおっ!

「そんだけそそるんなら、一回ぐらいハメられてても、許す!」
「初物と言えなくても、経験不足なのは確かだ!
俺は110万出すぜ!」
「200万!」

俺は、乱暴に腕掴まれて、前を向かされた。

次に叫んだのは、いいとこの召使いみたいな男。
「ウチのご主人は300で買う!」

対抗意識丸出しの、別の代理召使いが叫ぶ。
「…こっちは400万!」
他からも声が飛ぶ。
「500万!」
「600だ!」
金持ちの代理達が競り合い、一般市民は沈黙してつり上がる金額を耳で追っている。

「一千万!」

おおおおおおおっ!
驚愕の声が飛ぶ。
「大公家んトコの召使いだぜ!」

「2千万!」
おおっ!
「今度は、大臣家だ!」

「どうして俺の所に連れて来ない!
だがここで買う方が割安だ!
6千万でどうだ!」

「王子だぜ!」
「後宮の、第三王子だ!」

商人は、周囲を見回して叫ぶ。
「…6千万!
これ以上出せる方は?!」

俺はとんでもない値段を叫んだ、第三王子を見る。
いかにも南国なターバンを巻いた…雄々しい肌の浅黒い、俺様美男だ。

「いない?!
ではアーシュラス王子に!」

肌の黒い召使い達が、金貨の入ったデカい袋を、一人一袋ずつ。
6人で担いで来る。

「ひぇー!すげぇ!」
「あれ全部、金貨か?!」
広場はざわめきまくる。

台の下に置かれ、商人は俺の腕を引っ張って台から降ろすと、金貨の袋の開いた口から、覗く金貨を確かめて、俺の腕を肌の黒い召使いに差し出す。

俺は…6つの金貨の袋を運んできた、六人の…背が高くて頑強な召使いらに囲まれ、アーシュラスと呼ばれた王子の元へ、引き連れられて行く。

目前に、胸をはだけ、首輪に腕輪。
耳飾り。
と、宝石と金の装飾でぴかぴかの、顔立ちはイケメンで、肌は黒いのに髪は金髪そして碧眼の、背が高くて逞しい王子を見上げる。

「…美味そうだな…」
「お…俺の…肉…が?」
そう、恐る恐る聞く。
「…お前のケツが」
「…食べるん…ですか?」

「人肉…食べないよね?
別の“美味しそう”だよね?」
俺は思わず、レイデンに確認取る。
「ノンアクタルの、王子ったって野獣みたいなモンだから。
言葉が悪いんだよ」

賢者も言う。
『当然、食欲じゃなくて性欲よ』

俺はほっとした。
けど…デカいわ、肩幅広いわ。
逞しいわ…。

「(…コイツに挿入(い)れられたら、俺の尻…壊れるかも…)」
召使いに引き立てられ、馬に乗せられて運ばれる。
そして…あちこちから湯が注ぎ込む、すんごく広い浴場に連れて来られ、下働きの男に体をごしごしと洗われ…。

香油とかを塗られて、金の首輪から垂れる、金の鎖で吊られた、すんごく布の少ない衣服を着せられた。
ナニが恥ずかしいって…尻の布は真ん中が真っ二つに割れているので、ちょい屈むだけでぱっくり開いて、丸出しになる。

しかも乳首はクリップみたいなリングで挟まれ、金鎖で左右が繋がれ…引っ張られると、涙が出る程痛感じる。

俺ってば…食べ物を献上されるみたいにして、王子の広間へと、連れて来られた。

窓は全部、開いていてバルコニーに繋がり、その向こうに青空と花咲き乱れる美しい庭園が見渡せる。
一番奥に、綺麗な布の張られた、床近くに尻を落として座るソファが。
四方にも。

でもってソファには大勢の客人が座ってる。

つまり俺は…見世物?

「…成る程…。
お前、肌白(はだしろ)の奴隷が好きだよな!」
そう叫ぶ、若くやっぱり宝石付けまくりの男は、ナンか偉そうな、肌の黒い俺様美男。
横には黒い肌の美少年が寄り添い、侍っていた。

「(………………………)」

第三王子、アーシュラスが叫ぶ。
「今日買ったばかりだ!
俺が初物を頂いた後、名乗り出た男に吟味させる!」

それを聞いて、俺は頭の中パニック。

つまりこの公衆の面前で第三王子に犯され…更に、他の男にも、されるってコト?!

「…これって、数字が大きく成ると、ハードさが増すの?
もしかして」
こっそり聞くと、レイデンが言う。
「だって乳首攻めは、皮紐より楽だって言ったじゃん」

「………………もしかして…ここが一番ハードなのかな…」

だってアーシュラスって王子、身長2メートルくらいある。
当然アレも、大きいんだろうと思われた。

召使いに引ったてられて…アーシュラスの胸…いやほぼ、腹か…。
引き締まりきって、割れてるし。
…に抱き寄せられ、俺は泣きそう。

顎を掴み上げられ、黒い肌に金の髪が映え、青い瞳のその顔は、かなりのイケメンなんだけど…。
無理矢理顎を強い力で掴まれ、口付けられる。

「う…んっ!」

つい…走馬燈のように、ギュンターやアイリスのキスを思い返す。

ギュンターのキスってば、最高だったなぁ…。
だって乱暴なんだもん。この第三王子って。
キスを味わうどころじゃない。

顔を離され、腰を抱き寄せられたまま、乳首クリップの真ん中に垂れてる、金鎖を掴み引かれる。
「!っあっ!」

痛い!
でも痛み混じりに…感じまくるっ!

「…美味そうだ…。
乱れまくれ!」

そう言って、頭を突然…上から押さえられ、下げられて…股間が目の前。
横から召使いが囁く。
「早くお出しして、口に咥えろ!」

俺は大慌てで、俺様美形の股間の布から、取り出すと口に…。
やっぱ、デカい!

萎えててこれなのに…!
膨らんだらどうなるんだ?!

けど夢中で口に含む。
屈み込んでるので、尻の布はぱっくりと割れて、剥き出し。
でも構っちゃいられない。

「…しっかり舐めないと、痛いぞ!」
と脅されたからだ。

俺ってば、初めての衝撃を軽減させるべく、たっぷり唾付けて舐め上げる。

直ぐだった。
ビン!とその…でっかい巨砲が上向いて…。
アーシュラス王子が、口の中から引き出す。

そして、屈んでる俺に背を屈めて言う。
「向きを変えて、四つん這いになれ」

ああとうとう…!
俺ってば、涙目でチラ…と巨砲を見つめ、尻が壊れないことを祈りながら背を向けて、四つん這いになる。
必死に唾で濡らした巨砲の、先端が当てられ…ぐっ!ぐぐーっ!と押し入って来る!

冗談抜きで、裂けるんじゃ無いか!
ってくらいの、半端無い圧迫感!

「………っ!」
俺ってば、息詰まらせて、金魚みたいに口をぱくぱくさせ、空気吸ってはまた、息を詰まらせてる。

ぐっ!くぐーーーっ!
まだ入って来る。
まだ!

ビン底眼鏡と違って、届かないどころの騒ぎじゃない。
長い!
しかも、太いっ!

「…っあっ!」

体がかっ!と火照り、熱くなる場所をぐい!とハードに擦り上げて…更に奥へ。
「(裂けるっ!)」

もう、穴を強引に押し広げ、凄い圧迫感で手足も動かせない程。

それが、やっと引いて行ったかと思うと…突然突進して最奥まで。

「…………………っ!」

涙が勝手に頬を伝い、手足は震え、もう辛くて…。
逃げようと、また巨砲が引き抜かれるギリギリに来た時。
遮二無二前に、這い進む。
が、長くて逞しい腕に、腰を抱かれて引き戻される。

凄い力で押さえつけられ、再びずんっ!
と突かれると…もう、息も出来ない。
失神したい!
失神させて!

酸素のナイ水の中の金魚みたいに、口を開けて空気を思い切り吸う。
またっ!
押し込まれて白目剥きそう。

ぱんっ!と尻を叩かれ
「喘げ!」
と命令される。

「……………う゛んっ!」

それが、精一杯。
息が詰まりすぎて、声出すの無理。

最奥まで一気に貫かれると、四肢は強ばり呼吸止まりそう。
「あ゛…あ゛…あ゛………」

濁音の、なんか獣が呻くような声出して、もうひたすら苦行。
けど有難いことに。
性欲ぎんぎんらしく、数回挿入(はい)っただけで…アーシュラス王子は果ててくれた。

「……………っ」
尻の、濡れた感触がこの時ほど、嬉しかった事は無い。
しかし。
内腿を伝って液がつつぅー。
と滴ると、汚された感で嗜虐心を誘うのか。
客達は唾飲み込んで凝視してる。

黒い肌の男達の中、白い肌の…いかにも華奢な、金の髪の碧の瞳の唇真っ赤な、泣いてる美少年。
尻を犯されて汚され…。
多分客達をそそりまくってるらしかった。

「吟味させてくれるんだろう!」
「四は後だ!俺は第二だ!」

顔上げると、宝石だらけの衣装の男、二人が睨み合ってる。
どっちも王子らしかった。

二が、やって来る。
四つん這いになってる俺の腕を掴み上げ、ふかふかの絨毯が敷かれた床に、押し倒される。
胸にのし掛かったと思うと、クリップの付いた金鎖を引く。
「やあっ!」
痛みと感じたコトで、俺ってば仰け反って叫んでた。
「止めて!
痛いっ!」

ちっ!と舌打ちすると、第二はクリップを、外してくれた。
でも…その後、顔を下げて歯に挟み、強烈に噛みつく。
「痛っ!」

涙流して震えていると、もう片方は指で摘まんでぐりぐりやるんだけど…。
それですら、相当な力で本当に潰れるんじゃ無いか。ってくらい。

「(力の加減、出来ないのこいつら…!)」

「…王子って乱暴者ばっかなの?!」
レイデンに慌てて俺は聞く。
賢者が答えた。
『ノンアクタルの王子って言ってるけど。
国王って言うより正式には大公なのよ。
でもって後宮に女、居まくりで男の子生むとみんな王子じゃない?
だから王子同士がライバル。
大公になれば天国。
頂点に立って威張りまくれるのよ。
なんで剣術とか戦いの技術、磨きまくっててみんなすんごく、乱暴』
「…救いにならない解説、どうもありがとう…」

俺は、がっくり。と首垂れる。

もう第二王子は組み敷いて、挿入して来る。
第三のアーシュラスよりは背が低いので、アレも…そこ迄は無いだろう…。

確かに長さは無いけど、太い。
しかも無茶苦茶突っ込んで来る。

「たっ!痛っ!たっ!」

突っ込まれる度に叫ぶ声は、それ。
だってがんがん当たって、痛いんだもん。
乱暴すぎ。ただ痛いだけ!

ああつくづくギュンターは天国だったな…。

ほぼ、失神しかけた時。
客達がざわめく…。

目をやると、一人の肌白が…入って来た。
「近衛軍左将軍補佐!招待に応じてくれて、嬉しいぞ!」
第三王子が、吠えている。

もう俺にはこいつらが、王子どころかただの野獣にしか、見えなくなってきていた。

けど『近衛軍左将軍補佐』と呼ばれた招待客は…身長はアーシュラスに負けてない。
2メートルを越す高さ。
肩幅。
広い。
胸。
広い。
足。
めちゃくちゃ長い。

アーシュラスと比べても、まだちょっと背が高いくらいで、すんごく逞しい。

けどその上に乗った顔は、身長の割に小顔。
優しげな整いきった美男。
髪は赤毛。
瞳は…黄金色?

俺を見て、眉を寄せて気の毒そうな表情をする。
俺ってば、もうこの人が助け手だ!と必死で第二の下から逃げ出し、『近衛軍左将軍補佐』の腿に抱きついて、縋り付く。
「助けて…!
お願い、助けて下さい!」

『近衛軍左将軍補佐』は…優しげな顔なのに、ぎん!と黄金の瞳をアーシュラスに向けて言う。
「幾らで買われた?」

恐る恐る、アーシュラスに振り向く。
アーシュラスは吠える様に言う。
「お前には払えなくとも、左将軍は払える額だろうな…。
だが、金は要らん!
そいつはさっきから『痛い』しか言わない。
もし…お前が」

対抗意識、丸出しなんだろうか?
アーシュラスは笑ってはいるけど…青い目は鋭く『近衛軍左将軍補佐』を睨み付けて言う。
「…この場でイかせて失神させたら、譲ってやろう!」

『近衛軍左将軍補佐』は、俺を見る。
けど…明らかにここに居る誰よりもマシな彼の腿に、ぎゅっ!としがみついた。


賢者が、溜息交じりに言う。
『オーガスタスのも…アーシュラスに負けないくらい、おっきいからねぇ…』
俺はそれを聞いて、ぎょっ!とする。
「オーガスタス…って、『近衛軍左将軍補佐』?」

聞くと、賢者もレイデンも、首振りまくり。
あ、賢者は声だけなんだけど。
首振ってる感じ、しまくり。

けど、逞しい体躯なのに小顔で、黄金の瞳できっ!と睨むオーガスタスってば、格好いい!
俺は腿に縋り付いたまま、言う。
「貴方になら…犯されても構いません」
もう幼気な子犬のように見上げる。
ナイス!
オーガスタスの心は、ぐらぐら揺れてる。

「…いいだろう…」
「(やったっ!)」
俺は内心叫んだ。

けど、賢者は言う。
『オーガスタスは、ヤバいわよ』
俺は思わず怒鳴っちゃった。
「だってこのままじゃ、俺絶対尻壊れる!」

オーガスタスに手を差し伸べられ…立ち上がる。
腰を優しく…優しくだぜっ!
砂漠のオアシスだぜっ!

優しく抱き寄せられ、アーシュラスの時同様、やっぱりほぼ腹近くなんだけど…もう、全然アーシュラスと雰囲気が違う!

黄金の瞳で見つめられると、包み込まれるよう…。
男としての、器量が違うのか。
大きくて優しいーーーーーー!

口付けられるんだけど…微かに唇が触れた、だけで胸がきゅんっ!ってなる!

しっとりと優しいキス。
ああ、潤う…。
そしてそっ…と床に倒され、抱かれたままゆっくりと一緒に、床に倒れ込む。
俺ってば、オーガスタスの胸に覆われた時。
感激してたりする。

いやー、雰囲気が…デカさはヘタするとアーシュラスよりもおっきいのに。
優しい感じなの!包み込むような。
そんな雰囲気が全身から出てるの!

俺、そん時つい思い出して。
慌ててオーガスタスの股間に顔を埋めようとしたら…。
オーガスタス、やんわり止める。

「もうちょっと、キスさせて…」
そう言って、顔を左に倒して、やっぱり優しいキス…。
右に倒して、また…キス…。
キス…。
してる内に、俺うっとりした来た。

そうして抱き寄せられて…腿の下にオーガスタスの引き締まった腿が入り込んでゆっくり…進んで来る。
せめて手で…。
そう思ったけど…手も握られ、倒れ込まれてまた、キス…。

うーん。幸せ。
オーガスタスが俺の膝を立て、足を開かせて…彼のタケノコの先端が、当たったかと思うと。
野獣共とは違い、ゆっくり優しく…入って来る。

けど…やっぱりデカい…!
「あ………!」

アーシュラスの時同様、息を詰まらせると…オーガスタスは優しく労るようにキスを降らせ、大丈夫。と黄金の優しい瞳で見つめ…少しずつ。
俺が耐えられるようゆっくりと入って来る。

この、違い!
奴らってば、犯りたい放題ずんずん突きやがって!

けどすっかり入ると…やっぱり凄い圧迫感で、息が詰まってる俺…。

『デカいでしょ』
賢者に言われて、頷く俺。

けど。突き方が優しい。
いい場所をソフトに擦ったりするもんだから…びりびりと手足に刺激が駆け抜けて…。
「(ナニこれ?!)」

引いて、突かれると…身がくねりまくる。
「ああっんっ!」

さっきの、濁音しか出ない喘ぎ声とは全然違う、甘ったるい声を上げてたりしてる俺。
だって…いっぱいに入ったデカいタケノコが動く度、ナンか感じた事内様な刺激に、喉が鳴る。
正直、たまらない。

「あんっ!」
甘く喘いで、オーガスタスにしがみつく。
「ああんっ!」

どうしても声が出ちゃう。
良すぎて。
つま先まで刺激が走り抜けて…脳がとろとろ。
蕩けるって…こんな感じ?

ナニも、考えらんない。
しかも次第に早くなる。
「あっ!ああんっ!あんっ!」
連続して擦られて、もう乱れまくってる、俺。

良い場所を幾度もだんだん早く、突き上げられると…もう変になりまくって、たったさっき、バージン破られたと思えないくらい悶えまくってる。

『…だからヤバいって、言ったのよ』
オカマ賢者に言われ、俺放心状態。

もう、脳みそ真っ白。
白く薄れていく意識。
良すぎ。

「あっ…あんっ!…」

叫んだ後、待望の失神。
しかも天国の花園で。

その後、オーガスタスの腕に抱き上げられ
「頂いてくぞ」
そう言われて、この奴隷にされた場から連れ出される。

また、朧になり始め、オーガスタスの宿で俺、気がついて頼んでる。
「剣が強くなりたくて、張り紙見て入ったら騙されて、奴隷市場で売られちゃったんです…」

一度抱かれたオーガスタスをナンか俺、自分の男みたいに、見つめちゃってる。
オーガスタスってば、優しい目をして頷く。
「俺が教えよう」

「うわー!
ハッピーエンド!」
『かな?』
「…かな?って?」

『だってさ。
凄くいいんでしょ?
忘れられないんでしょ?
でもオーガスタスも基本、男は抱かないのよ』
「え゛?!」
『あの時は、助ける為に仕方なく、したんであって。
でもさ。
強くなる為だったら相手がノンケの方が、間違いなく強くなれるわよ』

「…だからどうして、BLカテでノンケ出すかな!」
俺はつい憤慨して語気が強くなる。

『6とかここ、選んだ時にわかるけど。
難易度の凄い高い男とシたりすると、スペシャルご褒美が出るから』
「スペシャルご褒美?!」
『選んだ時のお楽しみよ。
とにかく、一度シてるから…悶々度。
半端無いわよーーーー!』
「酷い…」

レイデンだけが、冷静。
「あんたの色気駆使して、迫り倒すか、情にほだして抱いて貰えば?」
『彼にされると。
もう麻薬みたいに彼無しで、いられなくなるわよー!
しかも相手はノンケで、お情けでたまーに。
ホントにタマーーーーーに。
してくれるだけなんだから』

「…切ない…」
「だから賢者はさっきから忠告してるんだけど」

レイデンに言われ、俺はがっくり首を垂れて、頷いた。




しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード

中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。 目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。 しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。 転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。 だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。 そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。 弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。 そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。 颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。 「お前といると、楽だ」 次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。 「お前、俺から逃げるな」 颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。 転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。 これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

処理中です...