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シュミレイション 6
しおりを挟む俺は6にしようか7にしようか迷った末…。
結局6を差した。
浮かび上がるのは暗い地下室のような室内…。
「…ヤな予感…」
レイデンも、頷いてる。
壁の高い所に横に長い窓があって、そこからしか光は入って来ない。
俺、ってば、テーブル?みたいな板の上に、縛り付けられてた。
どうやらテーブルの四つの足に、括り付けらた縄に、手足を横に広げて縛り付けられてて…。
しかもほぼ裸。
腰に申し訳程度の布を付けてはいたけど。
でもってなんでか、乳首だけが異様に…じれてる。
「…んっ!」
どうしても…息が上がるし刺激されたくて、胸を揺すってる。
うーん恥ずかしい。
女じゃあるまいし。
現に…まだ少年の胸は、西洋人特有の、多少の盛り上がりはあるものの、女の胸と違ってぺったんこ。
その先に…なんか真っ赤になった乳首だけが、色彩を帯びてエロい。
ナンか塗られたらしく、チリチリと先端が焼けるように感じて、どうしても体がくねってしまう。
その内、布に覆われた俺のタケノコが、興奮で…勃ち上がって来る…。
「どうだ?」
「勃ってるぜ」
白シャツと黒ズボンと皮ブーツ姿の、ちょいムサい、でも若い男が二人、入って来る。
一人が覗き込んで言う。
「…どうした?吸って欲しいか」
栗毛の鼻髭の、割と整った顔した…けどむさい男はそう言う。
「(…吸う…?)」
言われて確かに…触れて欲しいと思ってしまう。
「(けどこんな状態で吸われたりしたら…)」
「くくっ。
ほら。
男の癖に、ぷっくり膨らませちまって…」
無造作に、左の乳首を指で思い切り摘まみ上げられて、俺は電撃走ったみたいに股間、ビンビンになって首を振る。
「やっ!」
「可愛いな」
もう一人の、金髪巻き毛の、やっぱ髭のむさい男が覗き込む。
「すげぇ上玉だぜ…。
…ヤバい…。
俺なんか、挿入(い)れたくなって来た」
「…注文じゃ、ここ…」
言って、栗毛の鼻髭の男は乳首を摘まんだままの指で、更にぎゅっ!と挟み込んで、ぐりぐりと捻る。
「あ…あっ!」
俺が派手によがってると言うのに…男は平気で、金髪巻き毛に言う。
「…だけの感度を上げまくれってコトだから…。
ケツはバージンじゃないと、マズイぞ」
「ちぇっ!」
「…注文…って、ナニ」
俺が賢者かレイデンに聞く。
賢者が呻く。
『うーん、刺激的…』
「あのね…」
その内、栗毛の髭男が左側の胸に屈み込むと、ふっ!と息を吹きかける。
「あんっ…」
そんな刺激にさえ、反応してしまう俺…。
次に、舌でざらりと舐め上げ…そしてゆっくり唇に含み、舌で先端を転がし始めたりするもんだから、俺ってばどうにかなりそうで、首を必死に振って、僅かに動ける肩と胸を左右によじる。
けど逃げても横僅か。
直ぐ、再び唇に含まれ…今度は思いっきり、吸われた。
「やんっ!」
…金髪の美少年が、可愛らしく泣きながら感じて身もがいてたりするもんだから、金髪巻き毛はごくり。と唾飲み込む。
「…う・わーーーー。
いいなこいつ。
犯りたいばっか…」
栗毛は眉間寄せて顔上げる。
「いいから、お前そっち吸えよ!
金、欲しいだろ?!
一時(いっとき)の衝動で、大金逃す気か?!」
金髪巻き毛はしぶしぶ…顔を下げる。
俺ってば、左だけでこんなに感じるのに、右までされたら…。
そう必死に、胸を横にスライドさせてもがく。
けど両側を唇で覆われてて思い切り…ほぼ、同時に吸われる。
「…………っ!!!」
涙目だった。
もう股間はギンギン。
汁まで滴らせて…腰はくねりまくる。
「…喘ぎ声、出てないよな?!」
金髪巻き毛が、顔上げて言う。
「…声も出せないぐらい、感じてるんじゃないのか?」
その通りだった。
感じすぎて、息が詰まるくらい。
「…ナニ塗ったら、ああなるの?」
俺は聞いたけど、レイデンは金の鷹のくせに、ほぼ無い肩を竦めるし、賢者に至っては
『さあ?』
と他人事。
まっ…他人なんだけど。
俺ってば、ポロポロ涙滴らせて
「お…願い…。
お願い!
手…ほどいて…。
俺…自分ですするから…!」
って懇願してる。
男達は、布の下から、にょきっ。て伸びてる俺のタケノコを見、しかも先端の布にシミが浮き出てるのも見、興奮して叫ぶ。
「おお!」
「ついに、ここ(乳首)だけで、こんだけ興奮してるぜこいつ!」
男達は大喜びでテクを駆使し、手でナイ胸を寄せ上げ、乳首を思いっきり立たせて、先端を舌で突くわ。
歯で挟み込んで捻るわ。
歯で挟んだままかなり引っ張り上げて、先端、だけを舌でざらざら舐めるわ…。
「やっ!う…んっ…!
やあっ!
だ…め…!
もう止めて!」
悶えまくってるのに、止めない。
けど金髪はちらちら…と、テント張った股間を見つめてる。
「…もう、イっらか…」
「まら…」
歯で俺の兆〔※誤字ではありません〕敏感になった乳首、挟み込んだまま、喋ってる。
「…喋ってる間くらいは離せば良いのに…」
俺が感想を洩らすと、レイデンが囁く。
「…イかせるのが目的みたいだから…」
「乳首だけで?!
有り得るの?!」
『…なかなかイけないのが、嗜虐心を誘って、ヤる方は嬉しいんじゃない?
現にあんた、熟れまくった果実みたいになってるし』
「…………マジか………」
確かに。
頬はピンク。
あちこち白い肌が、興奮でピンク。
しかも辛そうに攻められてる胸と腰を、切なげにいざらせてる、涙目の美少年の俺って…嗜虐心誘いまくり。
「あっ…あんっ…」
金髪が、とうとう口を離して言う。
「これだけしても、まだ感じてるんだ」
「らぁすむな!」
栗毛はまだ歯で挟み込んだまま言う。
「…何だって?!」
「らすみゅな!」
「…だから…」
栗毛はとうとう離して怒鳴る。
「休むな!」
けど俺は、やっと両方放されて、肩で息吐いて、ぐったり………。
二人は今度は、せっせと乳首になんか塗ってる。
塗られて指が滑るだけでも…。
「っ!」
息が詰まる程感じて、くねりまくってると言うのに。
男は、ぼやいてたりする。
「ちぇっ…イきかけたのに…」
「塗ってちょい染み渡るまでは…俺達、休憩だな…」
両乳首にナンか塗られた俺ってば、唾液で濡れた敏感になった乳首がちりちりと、空気に触れただけで刺激されて、また胸と腰をせつなげにくねらせ続けてた。
股間はそそり勃ったまま。
切ないなんてもんじゃ無い。
「ん…ん…っ!」
つい、声がもれる。
「手の縄…解いて!
もうイかせて…っ!」
栗毛はまた、胸に倒れかかる。
金髪が来ないので、今度は敏感になりきった乳首を指で無常にも左右同時に、むんず!と摘まむ。
「あああああっ!」
俺とレイデンが、同時に顔を背ける。
賢者だけが冷静な声で
『乳首にされた、だけの反応にしては凄すぎ』
指でぐりぐり潰されまくって、俺ってばまた、悶えまくってる。
「ああっ…ああんっ!あ………」
思いっきり胸をそり上げ、びくびくと身を痙攣させながら…感じすぎて、息も詰まってるらしい。
「あれ…ヤバいよね。
うっすら感じるけど、めちゃ感度上がりまくってるよ…」
俺がレイデンに言うと、レイデンってば、頷いてる。
「声で解る」
「…イき過ぎて…死ぬって…あるの?」
そっと怖々聞く。
賢者が、訳知り声で言う。
『あるでしょ。
感じすぎると、息が詰まって呼吸できなくなる。とか。
刺激で心臓が止まる。とか。
でも…乳首だけされて死んだら、恥よねぇ…』
「恥って…そういう問題?!」
あくまで他人事の(他人なんだけど)賢者に叫ぶけど、知らんぷり。
「今回助け手って、まだ来ないの?!」
叫ぶと、レイデンが扉を指(さ)す。
賢者も俺も、扉を注視した。
ばん!
派手な音立てて、目を覆う赤い布に宝石付きのお洒落なマスク付けた、緑色の上着にレースのシャツ、更にブーツまで洒落た緑色の、粋な男性が乱入して来る。
「なんだ貴様!」
栗毛は叫ぶけど、金髪巻き毛は目をぱちくりさせてる。
「…赤いマスク…さては…俺達しがない貧乏人からお宝奪う、義賊“紅仮面”か!」
栗毛は素早く、部屋の横の棚に置いてある、剣に駆け寄りながら叫ぶ。
剣の柄を手にした途端。
カン!と“紅仮面”の剣で、掴みかけた柄を弾かれて…。
刃で傷付けられ血を滴らせた手を、もう片方の手で押さえ、悔しげな顔をする栗毛。
まさに、映画のワンシーンみたいな展開。
金髪巻き毛と言えば…もう、両手を横に上げて、降参のポーズ。
俺はと言えば、とにかく直接的な刺激が無くなり、ぐったりしきって死人のよう。
けど。
義賊“紅仮面”の、仮面の目の部分の布をくり抜いた、周囲を飾るダイヤみたいなキラキラ光る宝石。
更に、上着に付けた、豪華な宝石のペンダント。
ベルトにも宝石付き。
更に、剣の柄についた飾り緒なんて、宝石が連なって、義賊“紅仮面”が剣を振ると、きらっ!と光ってる。
更にブーツの横にも。
上着の肩にも宝石が。
「(…なんて豪華な義賊…。
アレ全部ホンモノなら、幾らぐらいするんだろう…)」
と呆けて見ていた。
栗毛は咄嗟に掴んだ短剣で応戦するけど…。
所詮、長剣と短剣。
結局、喉に切っ先突き付けられて、栗毛も両手を横に、降参した。
「縄を解け!」
先に降参した金髪巻き毛に、義賊“紅仮面”は叫ぶ。
金髪はやって来ると、短剣で俺の手首の縄を、切り始める。
「(…コイツ、短剣持ってるのに反撃ナシ?)」
けど、やっと板から解放され、擦れて赤くなった手首に手をやる。
「大丈夫か?!」
義賊“紅仮面”に叫ばれて、俺は言った。
「大丈夫じゃ、ありません!」
“紅仮面”は、栗毛に剣を突き付けたまま、寄って来る。
「…ナニされて?」
「ひたすらひたすら、乳首攻めです!」
「………………………そうか」
「…返答の、間が長いね…」
俺がレイデンに言うと、レイデンは頷く。
「絶句してるのに、返答しただけ、エラい」
俺はつい、レイデンの金色の嘴突き出た横顔?を見た。
賢者の様子につい、注目するけど…『アイリス』の時ほど騒がない。
「…?タイプじゃない?」
『だってコイツって…基本、女好き』
「…でも、凄くお金持ちそうな、毛並みのいい美男っぽい」
仮面の奥の瞳は、茶色がかった緑。
髪は柔らかそうな栗色の長髪。
耳脇の髪は肩まであるのに、後ろは背まであって長い。
剣を振る度、髪も翻って…おしゃれ。
鼻は高くて真っ直ぐ。
顎は尖ってないし、首筋も男っぽいラインを醸しだし、美男っぽさ有り有り。
足の縄も解かれると、腕を差し出す“紅仮面”の胸に飛び込む。
「(う・わーーー!いい匂い!)」
凄く上品そうな、コロンの香り。
何より、上着といい中のレースの白シャツといい…凄く高価そう…。
抱く腕は、すんごくソフト。
「(…女、垂らしまくってるカンジ)」
ともかく、高価なレースのシャツの、“紅仮面”の胸に顔を埋め、背を抱き寄せられてもう、安心しまくり。
地下室のような質素な暗い部屋から、悪漢二人に剣を突き付けた“紅仮面”の腕に抱かれて、後ずさる。
部屋から出た途端、“紅仮面”は扉を閉めて、かんぬきをかけた。
どん!
「てめぇ!」
「閉じ込めないでーーー!」
けれど“紅仮面”は、くすっ。と小粋に笑って、高級上着を脱ぎ、俺に着せ、抱き寄せて囁く。
「歩けるか?」
俺は…正直、股間がタケノコのままで辛かったけど…こくん。と頷く。
“紅仮面”は、抱き寄せて階段を上がる。
やっぱり興奮したままの股間が邪魔して、コケかけた俺を抱き止め、一気に足を揃えて抱き上げると、階段を駆け登る。
「(…かっ…こいい!)」
石の塀の向こうで、木の扉を開けてた男が小声で叫ぶ。
「アドラフレン様!
こちらです!」
男の横に、紫の仮面付けた、明るい栗色巻き毛の凄い美女が、男装姿で腕組みしてぼやく。
「なぁーに?
今度はこんな年端も行かない男の子?
…あらやだ。
可愛い」
「…悪いがニーシャ。
君には預けない。
あいつらとは別の意味で、危険だから」
美女はつん!とそっぽ向いて言う。
「何よ。
私が…ナニも知らない可愛い男の子を、私好みに調教するとでも?!」
「…するだろう…」
「で、今日の成果はこれだけ?
爛れた長老ら『白蛇』会のメンバー、一人くらいは名が割れた?」
「…調教を依頼したのは使者で、主が誰かはこれから吐かせる。
ともかく、この気の毒な美少年を、助けないと」
俺は、いつまでも喋ってるこの連中の言葉をじりじりしながら聞き、アドラフレンと呼ばれた“紅仮面”の胸に抱かれ、うん。うんと頷いた。
ニーシャと呼ばれた美女に股間を見られ、俺はもぞ…。
とアドラフレンの胸に身を寄せる。
「…辛そうね…。
私、咥えてあげても良くってよ?」
「…それだけで済まないだろう?
折角救い出したのに。
その後、色欲魔女なんかに預けたら、私が彼に恨まれる」
「誰が色欲魔女よ!」
美女は、つん!と背を向け、アドラフレンはようやく男が開けた木の扉を潜り、外に繋いであった馬に乗せてくれた。
アドラフレンは素早く背後に乗って腰を抱き寄せてくれ…馬はやっと、走り出した。
けど…。
馬が跳ねる度、アドラフレンの腰が…お尻に当たる。
意識しまくって更に股間はびんびん。
俯き加減でアドラフレンの…思い描いた通りの、豪華なお城に到着した。
馬から飛び降り、手を差し伸べられ…俺ってば、格好いい義賊の手を掴み、胸に飛び込む。
抱き寄せられて足を草の上に付ける。
あくまでも、彼の胸からは上品なコロンの香りが漂い、なのに衣服の下は逞しそう…。
けれど扱いはずっと、ソフト…。
どうして目がハートにならずに済むのか、疑問な程だ。
彼は、さっ!と仮面を取る。
優しく粋な感じの、やっぱり美男!
まさしく貴公子!
見惚れていると、アドラフレンは優しく微笑みかけ、背をそっと押して、中へと促す。
豪華なシャンデリアが吊された室内は…凄く、豪華。
「最初が地味だから心配したけど…凄いお城じゃん!」
俺は、興奮しまくってる。
その後の俺は、アドラフレンに色々世話されながらも光景は、ぼやけて行く…。
「住むところが無い?
当分ここに居なさい。
剣の修行?
私で良ければ、お相手するよ」
声だけが響き、無常にも映像は、消えて行く…。
「で?!」
勢い込んで、賢者に尋ねる。
『で…って。
基本、アドラフレンって女相手だから。
頑張って、よっぽど可愛く迫らないと。
オチてくれないから。
ディングレー様。はきっかけあればシてくれるけど。
アドラフレンはお利口だし、衝動も制御できる粋人だから。
頑張ってねって、言うしか無いわね。
けど剣の腕は間違いなく、上達するわ。
煩悩、断てればの話だけど』
「…BLカテの話なのに。
どうして女好き、出すかな…」
『あんた、内心キャーキャー言ってた癖に』
「…………だって素敵で格好いいもん」
『だから女にだって、モテモテなのよ。
ギュンターは男だろうが女だろうが。
シて、って言って絶対断らないフェミニストだけど。
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俺は、がっくりして呟いた。
「…あっ、そう」
思い立って、顔を上げる。
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「100…なんて、ナイ」
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俺は思わず、ジト目で賢者を睨んだ。
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