396 / 418
決戦
ザムル城、一階書斎にて。麗しの赤い魔女とご対面
しおりを挟む
オーレが脳裏で叫ぶ。
“右曲がった先の扉!
ベラは地下室から、上がってきている!”
バルバロッサ王が広い廊下を右へと曲がり、正面扉目指し駆け込むと。
両横の細い廊下から、敵が飛び出し、扉の前に立ち塞がる。
ざっしゅっ!
前から突っ込んで来る敵に、バルバロッサ王は素早く剣を振り下ろす。
王の左側へとギュンターは飛び出し、左側から飛び込んで来る敵を、俊敏に間を詰め一気に剣振りきって斬り捨て。
直ぐ身を屈め、倒した敵の背後から剣を振り被り突進して来る敵の腹に、剣を下から回し振る。
ざすっ!
エウロペがギュンターとほぼ同時。
王の右側へと突き進むと、進む王に右横から剣を振り被る敵の腹へ、剣を突き刺し一瞬で引き。
その敵の直ぐ横から現れ、自分を斬ろうとする敵の剣を身を屈めながら避け、真横をすり抜け様、敵の後ろ腰へと剣を突き刺す。
どすっ!
エウロペとギュンター、二人が敵二人を一気に斬り倒し、襲い来る敵の気配が途絶え、屈めた身を起こした時。
王が真正面で進路を塞ぐ敵を、豪快に剣を振り切り、斬り裂いていた。
ざっしっ!!!
ラフォーレンは、王が剣振り被る敵と対峙したその一瞬。
敵が動きを止め、硬直するのを見た。
剣を振り下ろすタイミングが遅れ、その間に王は一瞬で剣を振り下ろす。
結果…敵は斬られ、王の足元に転がった。
“殺気で威嚇してる…?”
内心ラフォーレンは呟いたけど。
シュアンかエドウィンが、皆の脳裏に知らせてしまった。
けど横のゼイブンは、持ち上げかけた短剣を下げ、満面の笑み。
「頼りになる仲間がいると、短剣節約出来るぜ!」
僅か開いてた扉を、王は蹴って大きく開く。
赤毛の美青年は窓辺に背を向け、侵入して来る王を、目を見開いて見た。
“ゼイブン!”
脳裏にオーレが叫ぶ。
ゼイブンは簡略化した神聖神殿隊騎士呼び出し呪文を、室内に飛び込み様、咄嗟叫ぶ。
「ラッカ・ダッハ、ブリアステンデル!!!」
衣服の下に付けていたペンダントが、かっ!!!と透けて光り、突然ゼイブンの頭上に、黄金の光が。
ゼイブンは尚も叫ぶ。
「麗しの赤い魔女だ!!!」
光はうねりながら広がるものの、中からぼそぼそと話し声がする。
王は剣下げ、ゼイブンに振り向き。
ギュンター、エウロペは王の横に詰め、ラフォーレンはゼイブンの背後を護り、敵が来ないか、確認のため、後ろに振り向く。
赤毛の美青年は、目前で歩を止め背後に振り向く侵入者達を見、そろり…と窓辺へ。
窓を押し開け縁に足かけ、窓から外へ、飛び出そうとし始めるので、とうとうゼイブンは短剣投げ
「急げ!!!」
と怒鳴った。
かっっ!!!
短剣は逃げようと背を向けた青年の、真横の窓枠に突き刺さる。
青年は目を見開き、振り向いた。
その時やっと、うねってた光の中から一人が顔を出し、光の中から飛び出し宙に浮く。
王はまるで黄金の獅子のような、金の長い髪を靡かせた威厳あるその男を見上げ、見惚れた。
鈍い黄金の地色の衣服に、金飾り。
そして飾り模様の入った、瞳の色と同色の、青地のはためくマント。
雄々しく神々しい…素晴らしく威厳溢れる美男。
「アースラフテス!!!
長のあんたがわざわざ?!」
ゼイブンの問いに、アースラフテスと呼ばれた金髪碧眼の美男は微笑むと
「麗しの赤い魔女と、戦った経験者が見つからなくてね」
言いながら、下げた両手から光を湧き出し、赤毛の美青年が逃げ出そうとしていた窓と、青年の間を光で包み始める。
青年は背後の窓に光が満ち始め、退路を断たれ。
一度顔を下げたが、きっ!と顔を上げ、アースラフテスと対峙した。
アースラフテスが囁く。
“強引に、弾かれたいか?
それとも自主的に、出てくるか?”
赤毛の美青年は唇を噛む。
“おのれアースラフテス!!!
我が存在を、感知したか!!!”
赤毛の美青年から、すうっ!と透けた姿が浮かび上がる。
透けてはいたが、真っ赤な髪と豊満な胸の、素晴らしい美女。
バルバロッサ王もギュンターも、エウロペもが。
そのあまりに美しい美女の魔物を、目を見開いて見つめた。
ラフォーレンは尚も背後から、敵が入って来ないか。
チラ見しながら素晴らしい透けた美女を見、ため息吐く。
ゼイブンもが。
光る右手を後ろに引く、アースラフテスを見た途端。
大きなため息を吐き出した。
咄嗟、アースラフテスが右手を前に突き出す。
光の電撃が走り抜け、魔女にブチ当たる。
“ギャアァァァァァァァァァァァ!!!”
凄まじい叫び声と共に魔女は光に包まれ、黒い影が光の中、のたうちまわる様子が伺えた。
途端、ゼイブンもラフォーレンもが、揃って顔を背ける。
光が消えた後。
現れたその姿は…顔中デカいイボだらけ。
顔の形は溶けたように崩れ、左目が鼻の横まで垂れ下がり、口は裂け、変な風に歪んでる、凄まじいご面相へと変わっていた。
が、体はそのまま。
豊満な、盛り上がる二つの白い胸の、素晴らしいナイスボディ。
エウロペは、ゼイブンの言ってた事が、実感出来て顔を下げる。
バルバロッサ王に至っては、口を大きくあんぐり開けたまま。
目を見開いて、凄まじい醜女となった魔女を見てる。
ギュンター、ダケは表情を変えなかった。
脳裏に呻く。
“灯りを全部消せば…なんとか、イけるかな…”
即座にゼイブンが脳裏にがなる。
“お前のゲテもの平気、限界ナイのか?!
あれで勃つなんて、絶対異常だ!!!”
ラフォーレンはゼイブンの背後で後ろを向いたまま、同意に頷いた。
けれど麗しの赤い魔女は笑う。
“アタシの素顔を見たね~?!
見ちゃったのね~?!!!!”
突然、高らかに笑い始める。
“ふ…はははははは!!!
あーっはっはっはっはっはっ!!!”
が、笑いはピタリと止む。
“…な…何をした?!!!!”
バルバロッサ王は思わず、頭上で宙に浮く、黄金の獅子のような誇らしげな男を見上げた。
魔女の周囲が、突然キラ…と光る。
それはまるで、氷の欠片のよう。
次第に魔女は、霜で白く覆われ始め、両手上げ、白くなっていく自分の手を見つめ、震え始めた。
“お前が素晴らしい美女に化け、人の視線を釘付けるのは分かってる。
その後正体を現し、醜く変わった自分の姿を見せ、隙見て“障気”で包みこむ事もな!”
アースラフテスの言葉に、魔女は叫び返した。
“前はアタシの姿を見…アタシの“障気”に包まれ、逃げ出したのに!”
アースラフテスは笑う。
“人は学ぶもんだ。
覚えとけ”
魔女は霜が伝い、一気に白く変わると、固まり始め。
ついにはカチンコチンに凍り付き、その後粉々に崩れ去った。
パッキーン!!!
キラキラと白く細かい、氷の欠片が振り注ぎ、後には声が。
“なんてことするの!!!
なんてこと…。
これじゃ当分隠れてないと、『影の国』で他の『影』に食われちまう!!!
『闇の第二』様、お守り下さい。
どうか…どう…”
けれどそれを機に、ぱったり…と声は途切れ。
魔女が消えた途端、赤毛の美青年は優しげな美青年に戻った。
青年は背を向けていた窓枠に両手付き、床へと崩れ落ち始める。
「…あ…」
エウロペも振り向いたが、ギュンターもゼイブンに振り向く。
ゼイブンに代わり、頭上のアースラフテスが囁いた。
“支えて大丈夫。
彼は我に戻ったから”
ギュンターとエウロペが同時に美青年に駆け寄り、両側から腕を掴んで、床にへたり込む美青年を支える。
バルバロッサ王が見ていると、出て来た光へと戻ろうとするアースラフテスは、振り向いて王に言い諭した。
“あ、その赤毛。
染めてるから、地毛じゃない。
ある王国の、行方の知れずの王子になりすまし。
王子と騙って、王国を乗っ取るため、染めたらしい”
バルバロッサ王が
“どこの国だ?!”
と叫ぶ。
が、アースラフテスは
“光切れだ。
他に聞け”
そう言い捨てると、光の中に戻って行った。
バルバロッサ王はぽかん。と、ゼイブン頭上の光を見つめる。
が、その光も間もなく小さくなって、消え去った。
「あれは誰だ?!」
王に怒鳴られたものの、ゼイブンはくたびれ切り、よろけたところを背後からラフォーレンに、右腕と背を支えられ呻く。
「…神聖神殿隊騎士の長、アースラフテス。
神聖騎士に並ぶ、大物だ…。
お陰でこっちは、三日間酒飲み続けた二日酔いより、もっと酷い疲労だ…。
もっと小物の神聖神殿隊騎士だっ…て…払えたはず…なのに”
ラフォーレンが倒れ込むゼイブンを支えきれず、叫ぶ。
「ギュンター!!!」
が、ゼイブンの左腕を、がっし!と王が掬い支える。
「ご苦労!」
ゼイブンは王の言葉に頷くと、がっくん。と首を垂れ、支える二人の腕の中に倒れ込んだ。
“右曲がった先の扉!
ベラは地下室から、上がってきている!”
バルバロッサ王が広い廊下を右へと曲がり、正面扉目指し駆け込むと。
両横の細い廊下から、敵が飛び出し、扉の前に立ち塞がる。
ざっしゅっ!
前から突っ込んで来る敵に、バルバロッサ王は素早く剣を振り下ろす。
王の左側へとギュンターは飛び出し、左側から飛び込んで来る敵を、俊敏に間を詰め一気に剣振りきって斬り捨て。
直ぐ身を屈め、倒した敵の背後から剣を振り被り突進して来る敵の腹に、剣を下から回し振る。
ざすっ!
エウロペがギュンターとほぼ同時。
王の右側へと突き進むと、進む王に右横から剣を振り被る敵の腹へ、剣を突き刺し一瞬で引き。
その敵の直ぐ横から現れ、自分を斬ろうとする敵の剣を身を屈めながら避け、真横をすり抜け様、敵の後ろ腰へと剣を突き刺す。
どすっ!
エウロペとギュンター、二人が敵二人を一気に斬り倒し、襲い来る敵の気配が途絶え、屈めた身を起こした時。
王が真正面で進路を塞ぐ敵を、豪快に剣を振り切り、斬り裂いていた。
ざっしっ!!!
ラフォーレンは、王が剣振り被る敵と対峙したその一瞬。
敵が動きを止め、硬直するのを見た。
剣を振り下ろすタイミングが遅れ、その間に王は一瞬で剣を振り下ろす。
結果…敵は斬られ、王の足元に転がった。
“殺気で威嚇してる…?”
内心ラフォーレンは呟いたけど。
シュアンかエドウィンが、皆の脳裏に知らせてしまった。
けど横のゼイブンは、持ち上げかけた短剣を下げ、満面の笑み。
「頼りになる仲間がいると、短剣節約出来るぜ!」
僅か開いてた扉を、王は蹴って大きく開く。
赤毛の美青年は窓辺に背を向け、侵入して来る王を、目を見開いて見た。
“ゼイブン!”
脳裏にオーレが叫ぶ。
ゼイブンは簡略化した神聖神殿隊騎士呼び出し呪文を、室内に飛び込み様、咄嗟叫ぶ。
「ラッカ・ダッハ、ブリアステンデル!!!」
衣服の下に付けていたペンダントが、かっ!!!と透けて光り、突然ゼイブンの頭上に、黄金の光が。
ゼイブンは尚も叫ぶ。
「麗しの赤い魔女だ!!!」
光はうねりながら広がるものの、中からぼそぼそと話し声がする。
王は剣下げ、ゼイブンに振り向き。
ギュンター、エウロペは王の横に詰め、ラフォーレンはゼイブンの背後を護り、敵が来ないか、確認のため、後ろに振り向く。
赤毛の美青年は、目前で歩を止め背後に振り向く侵入者達を見、そろり…と窓辺へ。
窓を押し開け縁に足かけ、窓から外へ、飛び出そうとし始めるので、とうとうゼイブンは短剣投げ
「急げ!!!」
と怒鳴った。
かっっ!!!
短剣は逃げようと背を向けた青年の、真横の窓枠に突き刺さる。
青年は目を見開き、振り向いた。
その時やっと、うねってた光の中から一人が顔を出し、光の中から飛び出し宙に浮く。
王はまるで黄金の獅子のような、金の長い髪を靡かせた威厳あるその男を見上げ、見惚れた。
鈍い黄金の地色の衣服に、金飾り。
そして飾り模様の入った、瞳の色と同色の、青地のはためくマント。
雄々しく神々しい…素晴らしく威厳溢れる美男。
「アースラフテス!!!
長のあんたがわざわざ?!」
ゼイブンの問いに、アースラフテスと呼ばれた金髪碧眼の美男は微笑むと
「麗しの赤い魔女と、戦った経験者が見つからなくてね」
言いながら、下げた両手から光を湧き出し、赤毛の美青年が逃げ出そうとしていた窓と、青年の間を光で包み始める。
青年は背後の窓に光が満ち始め、退路を断たれ。
一度顔を下げたが、きっ!と顔を上げ、アースラフテスと対峙した。
アースラフテスが囁く。
“強引に、弾かれたいか?
それとも自主的に、出てくるか?”
赤毛の美青年は唇を噛む。
“おのれアースラフテス!!!
我が存在を、感知したか!!!”
赤毛の美青年から、すうっ!と透けた姿が浮かび上がる。
透けてはいたが、真っ赤な髪と豊満な胸の、素晴らしい美女。
バルバロッサ王もギュンターも、エウロペもが。
そのあまりに美しい美女の魔物を、目を見開いて見つめた。
ラフォーレンは尚も背後から、敵が入って来ないか。
チラ見しながら素晴らしい透けた美女を見、ため息吐く。
ゼイブンもが。
光る右手を後ろに引く、アースラフテスを見た途端。
大きなため息を吐き出した。
咄嗟、アースラフテスが右手を前に突き出す。
光の電撃が走り抜け、魔女にブチ当たる。
“ギャアァァァァァァァァァァァ!!!”
凄まじい叫び声と共に魔女は光に包まれ、黒い影が光の中、のたうちまわる様子が伺えた。
途端、ゼイブンもラフォーレンもが、揃って顔を背ける。
光が消えた後。
現れたその姿は…顔中デカいイボだらけ。
顔の形は溶けたように崩れ、左目が鼻の横まで垂れ下がり、口は裂け、変な風に歪んでる、凄まじいご面相へと変わっていた。
が、体はそのまま。
豊満な、盛り上がる二つの白い胸の、素晴らしいナイスボディ。
エウロペは、ゼイブンの言ってた事が、実感出来て顔を下げる。
バルバロッサ王に至っては、口を大きくあんぐり開けたまま。
目を見開いて、凄まじい醜女となった魔女を見てる。
ギュンター、ダケは表情を変えなかった。
脳裏に呻く。
“灯りを全部消せば…なんとか、イけるかな…”
即座にゼイブンが脳裏にがなる。
“お前のゲテもの平気、限界ナイのか?!
あれで勃つなんて、絶対異常だ!!!”
ラフォーレンはゼイブンの背後で後ろを向いたまま、同意に頷いた。
けれど麗しの赤い魔女は笑う。
“アタシの素顔を見たね~?!
見ちゃったのね~?!!!!”
突然、高らかに笑い始める。
“ふ…はははははは!!!
あーっはっはっはっはっはっ!!!”
が、笑いはピタリと止む。
“…な…何をした?!!!!”
バルバロッサ王は思わず、頭上で宙に浮く、黄金の獅子のような誇らしげな男を見上げた。
魔女の周囲が、突然キラ…と光る。
それはまるで、氷の欠片のよう。
次第に魔女は、霜で白く覆われ始め、両手上げ、白くなっていく自分の手を見つめ、震え始めた。
“お前が素晴らしい美女に化け、人の視線を釘付けるのは分かってる。
その後正体を現し、醜く変わった自分の姿を見せ、隙見て“障気”で包みこむ事もな!”
アースラフテスの言葉に、魔女は叫び返した。
“前はアタシの姿を見…アタシの“障気”に包まれ、逃げ出したのに!”
アースラフテスは笑う。
“人は学ぶもんだ。
覚えとけ”
魔女は霜が伝い、一気に白く変わると、固まり始め。
ついにはカチンコチンに凍り付き、その後粉々に崩れ去った。
パッキーン!!!
キラキラと白く細かい、氷の欠片が振り注ぎ、後には声が。
“なんてことするの!!!
なんてこと…。
これじゃ当分隠れてないと、『影の国』で他の『影』に食われちまう!!!
『闇の第二』様、お守り下さい。
どうか…どう…”
けれどそれを機に、ぱったり…と声は途切れ。
魔女が消えた途端、赤毛の美青年は優しげな美青年に戻った。
青年は背を向けていた窓枠に両手付き、床へと崩れ落ち始める。
「…あ…」
エウロペも振り向いたが、ギュンターもゼイブンに振り向く。
ゼイブンに代わり、頭上のアースラフテスが囁いた。
“支えて大丈夫。
彼は我に戻ったから”
ギュンターとエウロペが同時に美青年に駆け寄り、両側から腕を掴んで、床にへたり込む美青年を支える。
バルバロッサ王が見ていると、出て来た光へと戻ろうとするアースラフテスは、振り向いて王に言い諭した。
“あ、その赤毛。
染めてるから、地毛じゃない。
ある王国の、行方の知れずの王子になりすまし。
王子と騙って、王国を乗っ取るため、染めたらしい”
バルバロッサ王が
“どこの国だ?!”
と叫ぶ。
が、アースラフテスは
“光切れだ。
他に聞け”
そう言い捨てると、光の中に戻って行った。
バルバロッサ王はぽかん。と、ゼイブン頭上の光を見つめる。
が、その光も間もなく小さくなって、消え去った。
「あれは誰だ?!」
王に怒鳴られたものの、ゼイブンはくたびれ切り、よろけたところを背後からラフォーレンに、右腕と背を支えられ呻く。
「…神聖神殿隊騎士の長、アースラフテス。
神聖騎士に並ぶ、大物だ…。
お陰でこっちは、三日間酒飲み続けた二日酔いより、もっと酷い疲労だ…。
もっと小物の神聖神殿隊騎士だっ…て…払えたはず…なのに”
ラフォーレンが倒れ込むゼイブンを支えきれず、叫ぶ。
「ギュンター!!!」
が、ゼイブンの左腕を、がっし!と王が掬い支える。
「ご苦労!」
ゼイブンは王の言葉に頷くと、がっくん。と首を垂れ、支える二人の腕の中に倒れ込んだ。
0
お気に入りに追加
286
あなたにおすすめの小説
奴隷騎士のセックス修業
彩月野生
BL
魔族と手を組んだ闇の軍団に敗北した大国の騎士団。
その大国の騎士団長であるシュテオは、仲間の命を守る為、性奴隷になる事を受け入れる。
軍団の主力人物カールマーと、オークの戦士ドアルと共になぶられるシュテオ。
セックスが下手くそだと叱責され、仲間である副団長コンラウスにセックス指南を受けるようになるが、快楽に溺れていく。
主人公
シュテオ 大国の騎士団長、仲間と国を守るため性奴隷となる。
銀髪に青目。
敵勢力
カールマー 傭兵上がりの騎士。漆黒の髪に黒目、黒の鎧の男。
電撃系の攻撃魔術が使える。強欲で狡猾。
ドアル 横柄なオークの戦士。
シュテオの仲間
副団長コンラウス 金髪碧眼の騎士。女との噂が絶えない。
シュテオにセックスの指南をする。
(誤字脱字報告不要。時間が取れる際に定期的に見直してます。ご報告頂いても基本的に返答致しませんのでご理解ご了承下さいます様お願い致します。申し訳ありません)
旦那様、お仕置き、監禁
夜ト
BL
愛玩ペット販売店はなんと、孤児院だった。
まだ幼い子供が快感に耐えながら、ご主人様に・・・・。
色々な話あり、一話完結ぽく見てください
18禁です、18歳より下はみないでね。
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
【※R-18】αXΩ 懐妊特別対策室
aika
BL
αXΩ 懐妊特別対策室
【※閲覧注意 マニアックな性的描写など多数出てくる予定です。男性しか存在しない世界。BL、複数プレイ、乱交、陵辱、治療行為など】独自設定多めです。
宇宙空間で起きた謎の大爆発の影響で、人類は滅亡の危機を迎えていた。
高度な文明を保持することに成功したコミュニティ「エピゾシティ」では、人類存続をかけて懐妊のための治療行為が日夜行われている。
大爆発の影響か人々は子孫を残すのが難しくなっていた。
人類滅亡の危機が訪れるまではひっそりと身を隠すように暮らしてきた特殊能力を持つラムダとミュー。
ラムダとは、アルファの生殖能力を高める能力を持ち、ミューはオメガの生殖能力を高める能力を持っている。
エピゾジティを運営する特別機関より、人類存続をかけて懐妊のための特別対策室が設置されることになった。
番であるαとΩを対象に、懐妊のための治療が開始される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる