森と花の国の王子

あーす。

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ゾーデドーロ(東の最果て)

行方不明のエルデリオンの今

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 山道を駆け続けるオーデ・フォール中央王国一行は、脳裏に
“レジィリアンスとエドウィンを保護した”
と響く声を聞く。

ラステルが口を開く前に、デルデロッテが怒鳴りつける。
“エルデリオンは?!”

ラステルもロットバルトも。
当然デルデロッテまでもが、しばしの沈黙に思い切りイラつく。

暫くしてエウロペだろうか。
“行方は辿れなかった”

そう返答が帰って来る。

そして荘厳なワーキュラスの声。

“エルデリオンを辿り二人の王子を見つけたシャーレだが…こちらに運んだ後、レジィリアンスの中に入り込んで変容してしまい、意識が読めなくなった。
シャーレならエルデリオンの意識を辿れる筈だが、シャーレは今瀕死で、意識を完全に閉ざしている。
後辿れるのはエドウィン。
彼もまた、気を失っている”

デルデロッテがじりじりして叫ぶ。
“俺を今直ぐそっちに飛ばせないか?!”

イラ立つその気持ちが分かり、気の毒に思ったエウロペが囁く。
“ワーキュラスから、断崖内の見取り図を貰った。
レジィリアンスを安全な場所に運んだ後、私も探す”

ラフィーレが乗り出すように、口を挟む。
“その場に行けば、僕もエルデリオンの意識を辿れる”

ラステルが叫ぶ。
“デュダー博士に!
シャスレ城に皆を下ろし、直ぐこちらの乗り場に戻るよう伝えて!!!”

博士が直ぐ言葉を返して来る。
“いいですけど…今はアースルーリンドの神聖神殿隊騎士が操ってます!”
“じゃそのし…何とかに頼んで!!!”

その後、デルデロッテの心の中の
“くそ!!!
なんで俺は飛べないんだ!!!”
と激しい罵り言葉が大音響で皆の脳裏に響き渡り、全員が全員、脳が痺れて首を振りまくった。

その後
“…失礼…。
突然だったので、音量調節もシャットダウンも出来なかった”
と言い訳るワーキュラスの声が、労るように脳裏に優しく響いた。


エルデリオンは体を這う手の感触で、意識を取り戻す。
まだ後ろ手で縛られていて…ブーツも履いていた。
けれど公爵に背を抱き止められ、股間に公爵の手が入り込み、大きな手に握られて、一物の先端を愛撫されているのに気づく。

エルデリオンはびくん!と身を大きく戦慄かせた。
公爵の手が先端に触れる度、尿道に突き刺され、挿入された…硬い紐の感触を思い出して。

公爵が、手を持ち上げてみせる。
そこにまた…例の紐が握られているのを見、エルデリオンは震えながら公爵から顔を背けた。

公爵はその美貌で妖艶に微笑む。
「気絶中、挿入しても良かったんですけど。
やっぱり貴方に挿入していく様を、見て頂いた方が…刺激的ですよね?」

鼻を突くアルコールの匂い…。
後ろで束ねられ、縛られた腕の自由を取り戻そうと…もがき腕を引くけど。
手首に激痛が走り、諦めるしか無かった。

公爵の指で押し開かれた尿道が、剥き出しになるのを感じる…。
敏感な先端に異物が触れ…そしてエルデリオンが腰を捻って暴れ出す直前、間髪入れず押し込まれ始めた。

「止め…っ!!!」

が、腰を僅かに動かすだけで激痛が走り、エルデリオンは震えながら身を固くし、動きを制止して…公爵にされる嗜虐に耐える。
公爵は大人しくなるエルデリオンに顔を傾け、優しい声音で囁きかけた。
「いいコだ。
動かないのが正解」

硬い紐はどんどん奥へと、挿入されて行く。
前よりもっと滑らかに。
そして早く。

異物感にエルデリオンは幾度も眉を寄せ、思いっきり暴れて外したい衝動を、必死で抑え込んだ。
根元にまだ、二つのリングがはまっている感触。
けれど萎んだ今、動けば抜けるかもしれない。
なの…に…。

エルデリオンは小声で訴えかける。
「…嫌…嫌っ…。
止めてお願い…。
これ…以外なら、何でもするから…」

けれど紐は更にするりと奥へ滑り込み、エルデリオンは腰が震えるほどの刺激が駆け抜け、思わず喉を曝す。
「ぅうっ!!!」

公爵はそれでも更なる奥へと紐を滑り込ませ、エルデリオンは蕾の奥で感じる刺激が、常に与え続けられるような感覚に、瞳を潤ませ体を小刻みに震わせ続けた。
体がどんどん熱くなり、股間が少しずつ…勃ち上がって来る…。

なんとか中途で阻まれ、紐がそれ以上挿入されない事を望むけど…。
手慣れた公爵は、エルデリオンがたまらなく感じる場所まで、紐を挿入し続けた。

恍惚とした快感が襲い、膝が震え…勝手に身がくねりそうで…エルデリオンは必死に耐える。
「抜いて…抜い……っっぁ…ぅ…ぅんっ!!!」

公爵は小刻みに顔を震わせ、感じ始めるエルデリオンの表情を見、美麗な顔で微笑む。
「…もう感じて…勃ち上がり始めてる」

エルデリオンは顔を下げ、唇を噛む。
こんな…下肢が蕩けるような刺激を受け続けたら…自分が壊れそうに感じた。
思考能力を奪われ、快感の虜となって…公爵の、されるがまま…。

公爵はエルデリオンの体を寝台の上に横耐える。
エルデリオンは最早、少し動くだけでもかなりの刺激が股間に駆け抜け、動けず…。
身を震わせながら、身体を公爵に明け渡した。

公爵の手が、足を掴みブーツを脱がせ始める。
右足…そして左足。

膝近くに絡まるズボンを引きずり下ろされ、肩からシャツが滑り落とされ…。
後ろ手で縛られていたから、シャツは腕の途中で引っかかり…。
すっかり裸にされると、エルデリオンはひっきりなしに訪れる快感に意識が薄れ始めながらも…もっと恥ずかしい事をされる懸念に、身を僅かに捩った。

「さてゆっくり見せて頂こうかな…。
貴方には常に護衛が付き添って、肌すら見る機会が無かった。
幾度…貴方の裸を想像し、貴方の中に居ると夢想して、自分を慰めたたことか…」

エルデリオンは睫を震わせ…公爵の視線に曝された自分の裸体が…まるで視姦されてるように感じ、唇を噛む。

召使いに風呂や着替えの世話をされていて…裸なんて…恥ずかしいと、思った事が無い自分なのに…。
公爵はつぶさに見られてる気がして、尿道に挿入された紐が敏感な場所を刺激し続ける感触と…公爵の視線で、どういう訳か興奮し…更に股間が勃ち上がってくるのを感じる。

けど高まれば高まるほど、根元のリングに射精を阻まれて、辛くって…あまりきつい刺激が訪れないよう、僅かに腰を捩った。

けれどたまらなくって…どうしても足をいざらせ、顎を曝し…乱れてしまう。

「…感じてる貴方は、とても綺麗だ…。
真っ白な肌がピンクに染まって愛らしい…。
最もここ…は」

公爵に、無造作に足を掴まれ膝を折り曲げられ、股間を開かされて…。
秘所たる蕾をつぶさに見られ、エルデリオンは肩を震わせ顔を背けた。

「…既に男達に散々弄られ、いやらしい爛れた赤に変色してる。
貴方の体の記憶を消して…私が最初の男に、成れたら良いのに…。
それに、ここ…」

散々弄られ、触れられると痛みすら感じる乳首を摘ままれ、エルデリオンは首を振る。
「…っっ!!!
止め…て…っ!」

きつく潰され、痛いのに感じてしまい、エルデリオンはたまらなくって腰をいざらせる。
けれど尿道に紐を挿入された今。
少し動くだけで快感は押し寄せ、射精感はいや増し…その都度、止められる股間の二つのリングがきつく喰い込むのを意識し、泣き濡れて首を振る。

「…お…願…い…。
リング…外し………」

ぽろぽろと頬に涙をこぼし、エルデリオンは嗜虐を与える公爵に、懇願し続けた。
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