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エルデリオンの幸福な始まり
セバスカッチを楽しむレジィリアンス
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レジィリアンスが皆を見回し、尋ねる。
「…もう…お話は終わり?」
横のエウロペが微笑んで頷く。
すると突然、レジィリアンスはエウロペに
「僕、セバスカッチしたい!」
と叫ぶ。
突如エリューンが大慌てで席を立ち、習って直ぐ、エウロペも椅子を立つ。
テリュスが立ち上がって逃げ出す様子を見て、ロットバルトが叫ぶ。
「…もしかして…もう始まってる?!」
テリュスが一目散に部屋の北側へと逃げ出す姿を見て、ラステルも素早く席を立ち、デルデロッテまで椅子を優雅に立ち上がる。
レジィは小声で数を数えていて、真正面のエルデリオンだけが、今だ椅子に座り
「?」
とレジィリアンスを見つめてた。
久しぶりに間近で見るレジィリアンスは、金の巻き毛を肩に垂らし、相変わらず愛らしくって綺麗で。
エルデリオンはつい彼を微笑んで見つめてしまった。
が、デルデが手を出してエルデリオンを椅子から立たせようとした、その時。
レジィは顔を上げ、真正面にいるエルデリオンに
「セバスカッチ!」
と叫んでタッチし、直ぐ席を立って逃げ出し始める。
エルデリオンは顔を下げ
「?????」
と頭の中は疑問符だらけ。
デルデがまるでルールを知らないエルデリオンに寄ると
「いいから、セバスカッチと叫んで私に触って!」
と言うので
「…セバスカッチ…」
と言って、デルデに触れた。
ロットバルトが
「これじゃ私が一番不利じゃないですか!」
と叫んで室内の物を見回す。
目端の効くテリュスがいち早く水差しを手に持ち
「アフェーリア!」
と叫んで、もう片手でロットバルトを手招きする。
ロットバルトは喜び勇んでテリュスと手を繋ぐ。
グリーィとなったデルデは、エウロペを追う。
が、エウロペは素早く燭台を手に持った。
デルデは周囲を見回す。
そしてボトルを見つけ、手に持った。
けれど隅に隠れてたエリューンが
「モメント!」
と叫ぶ。
ラステルも陶器の水入れにタッチしながら
「モメント!」
と叫ぶ。
デルデがボトルを置いて、必死に室内を探し、さっ!と毛布を手に持ってラステルを急襲する。
ラステルは陶器の水入れから手を離すと、一目散にその場から逃げ去った。
デルデが入れ替わりに陶器の水入れを手に入し、エウロペに振り向いた時。
もうエウロペは燭台を手放し、逃げ去っていた。
背後でレジィが蝋燭立てを持ってるのを見、そちらに走る。
けれど椅子が間にあって、右に行こうとするとレジィは反対側から逃げようとするので、デルデは素早く左を塞ぐ。
二人は暫く椅子を挟んで左右を行き来してた。
エルデリオンはきょとん。
と皆を見ていたけど、エリューンが側に来ると
「火は水に弱く、水は布に弱く、火は布に強いんです!」
と叫ぶ。
「モメントって?」
エルデリオンが尋ねると、エリューンはレジィとデルデから間を取って
「“認められない”とか“当てはまらない”かな?」
と言葉を返す。
エウロペが笑いながら
「果実酒は水じゃ無い。
アルコールだから」
と説明した。
レジィはすばしっこく、デルデも素早く、デルデはとうとうエルデリオンに
「一人でグリーィはキツい!
エルデリオン、貴方もグリーィして!」
と救助を要請した。
更に
「相手より強いのを持って“セバスカッチ“と叫べば、グリーィを交代できる!」
と叫び、椅子の後ろから逃げ出そうとするレジィに素早く詰め寄ってタッチしようとし、結局逃げられた。
エウロペが
「全員が一度グリーィしたら、ゲームは終了。
グリーィが手に何か持ってる時、手ぶらだとタッチされてグリーィになってしまう!」
と叫び、慌てて向かって来るデルデを見、ナプキンを手に持つ。
エルデリオンは焦って、テリュスとロットバルトを見ながら
「“アフェーリア!”って?」
と尋ねる。
デルデが叫ぶ。
「“連携”。
けど叫ばないと、連携したことにならないから“モメント”になる」
エルデリオンは尚も聞いた。
「グリーィもアフェーリア出来るの?!」
ラステルが側に来て、笑う。
「出来るけど、追いかけられないから。
いつまで経っても、誰も捕まえられませんよ?」
そう言って、ランプを持った。
直ぐ、デルデロッテが飛んで来る。
エルデリオンは頷いて、椅子にかけてある毛布を掴むと、テリュスとロットバルトに向かって走った。
テリュスとロットバルトは散り散りに逃げて行く。
テリュスは火打ち石を握り、ロットバルトは蝋燭を掴んで対抗するから、エルデリオンは追うのを諦め、水に関する物を持ってるのは誰か。
室内を見回した。
けれど今度はデルデが。
水入れの陶器を掴んだままテリュスに迫り、逃げられるとロットバルトを追いかけ始める。
テリュスとロットバルトは、火に関する物を手放し、布を探して室内を駆け回った。
けれど探してる内にロットバルトが、デルデに
「セバスカッチ!」
と叫んでタッチされ、立ち尽くして項垂れる。
顔を上げると
「餓鬼の頃でさえ、これ苦手だったのに!」
と叫ぶと、再び蝋燭を手にし、畳んであったテーブルクロスを手に持つラステルに突進していった。
皆、一斉に笑い、もう一人のグリーィ、エルデリオンが毛布を持ってるので、水に関する物を探し始める。
エルデリオンは、ラステルが自分同様布に関する物を持ってるのを目にして叫ぶ。
「同じ種類の物を持ってる相手だったら?!」
ロットバルトが振り向き叫ぶ。
「タッチ出来ます!
セバスカッチと告げるのを忘れないで!」
エルデリオンは頷くと、ロットバルトの後を追ってラステルに向かって行った。
「二人がかりですか!」
ラステルは叫ぶものの、隅に追い詰められ、結局逃げそびれてロットバルトにタッチされ、グリーィになって室内を見回す。
するとデルデは燭台。
エウロペは火打ち石を、さっ!と手に取る。
レジィは小テーブルの上の、蝋燭を取りに走った。
エリューンはついたての陰に身を隠し、テリュスも駆け出してランプを手に取った。
ラステルはエルデリオンが自分同様、布を持ってるのを見、駆け出すと水差しの取っ手を掴む。
途端、皆が室内を駆け回りながら、次々布を手に持つのを見て。
エルデリオンはぼやいた。
「…つまり私は、ノーマーク?」
ラステルは笑いながら
「逆に貴方は、タッチし放題!」
と叫ぶので、
「なるほど」
と呟き、スカーフを手に持つ一番近いエリューンに向かって、駆け出した。
エリューンの逃げる先にはテリュスがいて、突進して来るエルデリオンを見、慌ててナプキンを放り、燭台にタッチして難を免れ叫ぶ。
「俺を巻き添えにするな!」
エルデリオンはエリューンを追うついでに、近くに居るエウロペに向かうけど、エウロペはさっと背を向け、蝋燭を手にして振り向く。
次にデルデに寄ると、デルデはキョロキョロと周囲に視線を振りながら、じりじりと後ろに下がる。
デルデがさっ!と寄って、薪を手に持つ。
「……………」
エルデリオンが困惑し、近くのエウロペに
「モメント?」
と尋ねる。
エウロペは頷きながら、警告した。
「でも今度のは、違います。
貴方が戸惑うと知って、時間稼いだんですよ」
言われてエルデリオンがデルデに振り向いた時。
デルデはもう、蝋燭の燃えかすを掻き集めて手の平に乗せていた。
レジィは蝋燭を手に持ち、ラステルに追いかけられて、きゃっ!きゃっ!と笑い声を立てる。
エルデリオンはそんな…子供のようにはしゃぐレジィを見、一瞬瞳を潤ませた。
エウロペは笑うと、エルデリオンに警告する。
「そんなじゃ、最後までグリーィですよ!」
とうとうレジィはラステルに
「セバスカッチ!」
と叫んでタッチされ、直ぐ背後を走り抜けようとした燭台手に持つエリューンに
「セバスカッチ!」
叫んでタッチ。
エリューンは出会い頭の事故に遭ったみたいに、呆然…と立ち尽くす。
けど直ぐ、蝋燭カスを手に持つデルデと蝋燭を手に持つエウロペに、雪崩れ込んだ。
デルデが
「なんでこっち?!
テリュスのが近い!」
と叫ぶと、エウロペも一緒に逃げながら言い返す。
「テリュスはすばしっこい上このゲームが大得意で、タッチ出来ないから!」
エルデリオンがどうしようかと振り向くと。
部屋の隅でロットバルトが、薪を見回し火打ち石を探してた。
「セバスカッチ!」
エルデリオンは嬉しそうに叫んでタッチし、ロットバルトに
「一番弱い相手を襲うなんて!」
と叫ばれても、背を向けて笑顔で駆け出した。
けれどデルデとエウロペを追ってたエリューンの背後近くを通ったため。
エリューンに素早く振り向かれ
「セバスカッチ!」
と叫んでタッチされ、あっという間にグリーィに戻り、呆然と立ちすくんだ。
「…もう…お話は終わり?」
横のエウロペが微笑んで頷く。
すると突然、レジィリアンスはエウロペに
「僕、セバスカッチしたい!」
と叫ぶ。
突如エリューンが大慌てで席を立ち、習って直ぐ、エウロペも椅子を立つ。
テリュスが立ち上がって逃げ出す様子を見て、ロットバルトが叫ぶ。
「…もしかして…もう始まってる?!」
テリュスが一目散に部屋の北側へと逃げ出す姿を見て、ラステルも素早く席を立ち、デルデロッテまで椅子を優雅に立ち上がる。
レジィは小声で数を数えていて、真正面のエルデリオンだけが、今だ椅子に座り
「?」
とレジィリアンスを見つめてた。
久しぶりに間近で見るレジィリアンスは、金の巻き毛を肩に垂らし、相変わらず愛らしくって綺麗で。
エルデリオンはつい彼を微笑んで見つめてしまった。
が、デルデが手を出してエルデリオンを椅子から立たせようとした、その時。
レジィは顔を上げ、真正面にいるエルデリオンに
「セバスカッチ!」
と叫んでタッチし、直ぐ席を立って逃げ出し始める。
エルデリオンは顔を下げ
「?????」
と頭の中は疑問符だらけ。
デルデがまるでルールを知らないエルデリオンに寄ると
「いいから、セバスカッチと叫んで私に触って!」
と言うので
「…セバスカッチ…」
と言って、デルデに触れた。
ロットバルトが
「これじゃ私が一番不利じゃないですか!」
と叫んで室内の物を見回す。
目端の効くテリュスがいち早く水差しを手に持ち
「アフェーリア!」
と叫んで、もう片手でロットバルトを手招きする。
ロットバルトは喜び勇んでテリュスと手を繋ぐ。
グリーィとなったデルデは、エウロペを追う。
が、エウロペは素早く燭台を手に持った。
デルデは周囲を見回す。
そしてボトルを見つけ、手に持った。
けれど隅に隠れてたエリューンが
「モメント!」
と叫ぶ。
ラステルも陶器の水入れにタッチしながら
「モメント!」
と叫ぶ。
デルデがボトルを置いて、必死に室内を探し、さっ!と毛布を手に持ってラステルを急襲する。
ラステルは陶器の水入れから手を離すと、一目散にその場から逃げ去った。
デルデが入れ替わりに陶器の水入れを手に入し、エウロペに振り向いた時。
もうエウロペは燭台を手放し、逃げ去っていた。
背後でレジィが蝋燭立てを持ってるのを見、そちらに走る。
けれど椅子が間にあって、右に行こうとするとレジィは反対側から逃げようとするので、デルデは素早く左を塞ぐ。
二人は暫く椅子を挟んで左右を行き来してた。
エルデリオンはきょとん。
と皆を見ていたけど、エリューンが側に来ると
「火は水に弱く、水は布に弱く、火は布に強いんです!」
と叫ぶ。
「モメントって?」
エルデリオンが尋ねると、エリューンはレジィとデルデから間を取って
「“認められない”とか“当てはまらない”かな?」
と言葉を返す。
エウロペが笑いながら
「果実酒は水じゃ無い。
アルコールだから」
と説明した。
レジィはすばしっこく、デルデも素早く、デルデはとうとうエルデリオンに
「一人でグリーィはキツい!
エルデリオン、貴方もグリーィして!」
と救助を要請した。
更に
「相手より強いのを持って“セバスカッチ“と叫べば、グリーィを交代できる!」
と叫び、椅子の後ろから逃げ出そうとするレジィに素早く詰め寄ってタッチしようとし、結局逃げられた。
エウロペが
「全員が一度グリーィしたら、ゲームは終了。
グリーィが手に何か持ってる時、手ぶらだとタッチされてグリーィになってしまう!」
と叫び、慌てて向かって来るデルデを見、ナプキンを手に持つ。
エルデリオンは焦って、テリュスとロットバルトを見ながら
「“アフェーリア!”って?」
と尋ねる。
デルデが叫ぶ。
「“連携”。
けど叫ばないと、連携したことにならないから“モメント”になる」
エルデリオンは尚も聞いた。
「グリーィもアフェーリア出来るの?!」
ラステルが側に来て、笑う。
「出来るけど、追いかけられないから。
いつまで経っても、誰も捕まえられませんよ?」
そう言って、ランプを持った。
直ぐ、デルデロッテが飛んで来る。
エルデリオンは頷いて、椅子にかけてある毛布を掴むと、テリュスとロットバルトに向かって走った。
テリュスとロットバルトは散り散りに逃げて行く。
テリュスは火打ち石を握り、ロットバルトは蝋燭を掴んで対抗するから、エルデリオンは追うのを諦め、水に関する物を持ってるのは誰か。
室内を見回した。
けれど今度はデルデが。
水入れの陶器を掴んだままテリュスに迫り、逃げられるとロットバルトを追いかけ始める。
テリュスとロットバルトは、火に関する物を手放し、布を探して室内を駆け回った。
けれど探してる内にロットバルトが、デルデに
「セバスカッチ!」
と叫んでタッチされ、立ち尽くして項垂れる。
顔を上げると
「餓鬼の頃でさえ、これ苦手だったのに!」
と叫ぶと、再び蝋燭を手にし、畳んであったテーブルクロスを手に持つラステルに突進していった。
皆、一斉に笑い、もう一人のグリーィ、エルデリオンが毛布を持ってるので、水に関する物を探し始める。
エルデリオンは、ラステルが自分同様布に関する物を持ってるのを目にして叫ぶ。
「同じ種類の物を持ってる相手だったら?!」
ロットバルトが振り向き叫ぶ。
「タッチ出来ます!
セバスカッチと告げるのを忘れないで!」
エルデリオンは頷くと、ロットバルトの後を追ってラステルに向かって行った。
「二人がかりですか!」
ラステルは叫ぶものの、隅に追い詰められ、結局逃げそびれてロットバルトにタッチされ、グリーィになって室内を見回す。
するとデルデは燭台。
エウロペは火打ち石を、さっ!と手に取る。
レジィは小テーブルの上の、蝋燭を取りに走った。
エリューンはついたての陰に身を隠し、テリュスも駆け出してランプを手に取った。
ラステルはエルデリオンが自分同様、布を持ってるのを見、駆け出すと水差しの取っ手を掴む。
途端、皆が室内を駆け回りながら、次々布を手に持つのを見て。
エルデリオンはぼやいた。
「…つまり私は、ノーマーク?」
ラステルは笑いながら
「逆に貴方は、タッチし放題!」
と叫ぶので、
「なるほど」
と呟き、スカーフを手に持つ一番近いエリューンに向かって、駆け出した。
エリューンの逃げる先にはテリュスがいて、突進して来るエルデリオンを見、慌ててナプキンを放り、燭台にタッチして難を免れ叫ぶ。
「俺を巻き添えにするな!」
エルデリオンはエリューンを追うついでに、近くに居るエウロペに向かうけど、エウロペはさっと背を向け、蝋燭を手にして振り向く。
次にデルデに寄ると、デルデはキョロキョロと周囲に視線を振りながら、じりじりと後ろに下がる。
デルデがさっ!と寄って、薪を手に持つ。
「……………」
エルデリオンが困惑し、近くのエウロペに
「モメント?」
と尋ねる。
エウロペは頷きながら、警告した。
「でも今度のは、違います。
貴方が戸惑うと知って、時間稼いだんですよ」
言われてエルデリオンがデルデに振り向いた時。
デルデはもう、蝋燭の燃えかすを掻き集めて手の平に乗せていた。
レジィは蝋燭を手に持ち、ラステルに追いかけられて、きゃっ!きゃっ!と笑い声を立てる。
エルデリオンはそんな…子供のようにはしゃぐレジィを見、一瞬瞳を潤ませた。
エウロペは笑うと、エルデリオンに警告する。
「そんなじゃ、最後までグリーィですよ!」
とうとうレジィはラステルに
「セバスカッチ!」
と叫んでタッチされ、直ぐ背後を走り抜けようとした燭台手に持つエリューンに
「セバスカッチ!」
叫んでタッチ。
エリューンは出会い頭の事故に遭ったみたいに、呆然…と立ち尽くす。
けど直ぐ、蝋燭カスを手に持つデルデと蝋燭を手に持つエウロペに、雪崩れ込んだ。
デルデが
「なんでこっち?!
テリュスのが近い!」
と叫ぶと、エウロペも一緒に逃げながら言い返す。
「テリュスはすばしっこい上このゲームが大得意で、タッチ出来ないから!」
エルデリオンがどうしようかと振り向くと。
部屋の隅でロットバルトが、薪を見回し火打ち石を探してた。
「セバスカッチ!」
エルデリオンは嬉しそうに叫んでタッチし、ロットバルトに
「一番弱い相手を襲うなんて!」
と叫ばれても、背を向けて笑顔で駆け出した。
けれどデルデとエウロペを追ってたエリューンの背後近くを通ったため。
エリューンに素早く振り向かれ
「セバスカッチ!」
と叫んでタッチされ、あっという間にグリーィに戻り、呆然と立ちすくんだ。
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