森と花の国の王子

あーす。

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エルデリオンの幸福な始まり

相変わらずエルデリオンを手込めにするデルデロッテ

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 デルデロッテが王子居室に戻る。
が、エルデリオンの姿無く、食器の鳴る音に気づき横部屋を覗いた。

エルデリオンは食事用テーブルに料理を並べ、優雅に朝食を取っていた。

フォークを口に運び、入り口から入ってくるデルデに視線を送り、尋ねる。
「ラステルとロットバルトは?」

「…ラステルはまた、報告を聞くため自分の書斎…だと思うけど。
ロットバルトは閣議に出てる。
君の廃位を叫んでた奴ら、大人しくさせたけど。
別の不満に対処しないとって」

エルデリオンは呟く。
「…もしかして…私が出るはずだった閣議?」

デルデロッテはテーブルの向かいの椅子を引き、エルデリオンの横に持ってくると、座って微笑む。
「…そう」

エルデリオンは項垂れた。
「二人に…頭が上がらないな…」
けれどテーブル下で、デルデに股間を探られ。
エルデリオンは真っ赤になった。

「どどどど…どうしてそこを触る?」
デルデは呆れた。
「…どうしてもう、勃ってる?」
「だだだだだだって!
君が横に来ると、その…」
俯いた後、恥ずかしげにデルデに視線を送る。

濃いくねる、艶やかな栗毛を肩に垂らす彼は。
颯爽とし…男らしい美貌は冴え渡って見えた。
濃紺の瞳がキラリと光ると、エルデリオンの心臓はどきっ!と跳ねる。

デルデロッテは妖艶に微笑んだ。
「意識してくれるんだ。
嬉しい…」

エルデリオンは頬をデルデの手で覆われ、強引にデルデに振り向かされ、口づけられて…。
デルデの手で触れられてる股間の…男の印が、一気に勃ち上がるのを感じた。

デルデはエルデリオンの唇に軽く触れていたけど。
手の中の固く脈打ってるエルデリオンの一物の感触に、思わず笑う。
「…分かりやすい…」

エルデリオンはまだ食事中で、異を唱えようとした。
が、デルデに勃ち上がった一物を甘く愛撫され、首筋に唇を這わせられると。
もう、うっとりして身震った。

どういう訳だか…。
蕾に挿入される事を予感すると、身が期待に戦慄く。

「…ん…っ………」

デルデはもう察し、エルデリオンの腕を思いっきり引いて抱き寄せ、自分の腿の上に座らせると。
自身の股間を探り、取り出してエルデリオンの片腿を担ぎ上げる。

エルデリオンは足を広げられ、期待に戦慄いたまま、デルデの胸に縋り付いた。
蕾にデルデの一物の先端が当てられると。
もう足先に震えが来る。

「…っぁ………」

デルデが耳元で囁く。
「…もう…?
欲しいの?」

エルデリオンはデルデの広い胸に縋り付いて、ねだった。
「…ん…早…く…挿入れて………」

デルデはその声が、あんまり愛おしく、可愛く感じて…思わず一気に下からエルデリオンの蕾に突き刺す。

「ぁあっ!」

エルデリオンが首を振り、明るい栗毛をさらりと滑らせながら、甘やかにくねる。
ゆっくり擦り上げると、目を閉じ睫を震わせ…。
感じる表情を曝す。

「…っん………」

色白のすんなりした頬。
形の良い、綺麗な高い鼻。
整いきった顔立ち…。
けれど理知的で理性的に見えるエルデリオンが乱れ始めると。
デルデは予想以上に興奮した。

俯くエルデリオンの表情を目にし、デルデは囁く。
「気持ち…いい?」

エルデリオンは目を開けると、潤みきったヘイゼルの瞳を向けた。
「…デルデ…デル…。
こんな…気持ちいいと、もう貴方から離れられない………」

デルデはエルデリオンの愛しい顔を見つめながら、囁く。
「…私もだ…。
君をもう、離せない」

言って、エルデリオンの腿を引き上げ、一物の上に落とし込む。

「ぁあっ!!!」

奥のいい場所を思いっきり抉られ、エルデリオンが仰け反る。
けれどその激しい声を聞くと、デルデは一気にかっ!!!と興奮に包まれ、エルデリオンの身を落とし込んだ時、激しく腰を突き上げた。

「ぅ…ぁあんっ!!!」

いい場所を思いっきり擦り上げられ、エルデリオンが首を振って悶える。

もう遠慮は要らないと、早いエルデリオンに合わせ、デルデは尚もエルデリオンの腿を抜けるぎりぎりまで高く持ち上げ、一気に落とし込んで腰を突き上げる。

「ゃ…ぁあぅんっ!!!」

エルデリオンが背を反り返らせ、激しく痙攣した後。
途端ぐったりとデルデの胸に、しなだれかかった。

デルデは予感はしていた。
だから…自身もそれでイったけど。
胸に身を投げるエルデリオンの背を抱き込み、耳元で囁く。

「…やっぱり君、早すぎ」



レジィは主寝室の寝台に腰掛け、立ってるエリューンを見る。
頬染めて、恥ずかしそうにエリューンを見つめ、尋ねた。

「エリューンが…突いてくれる…の?」

エリューンは横に腰掛け、問いかける。
「…突かれるの、気持ちいい?」

レジィは俯き、肩に豪奢な金の髪を滑らせ、頷く。
「…うん…凄く」

この時初めてエリューンは、エウロペの言う
“デルデとテクを競う…”
の意味が分かった。

けれど同時に思い出す。
“臣下として、王子の役に立つ“のだと。

それでレジィを抱き寄せ、耳元で囁いた。
「どう…すれば君が気持ち良くなるのか。
私はまだ良く、分からない。
だから…言ってくれる?
もし違ってたら、どうして欲しいかを、言葉で」

レジィはエリューンがいつもと違って凄く優しくって、更に男っぽくって。
ちょっと驚いた。
けれどもう、蕾の奥が疼いていたから。
抱き寄せられるエリューンの体温を感じ、睫を震わせて頷く。
「…うん…。
そうする」

エリューンがシャツを脱ぎ、若く引き締まった裸の肩と胸を曝し、自分のシャツのボタンを外し始めるのを。

レジィは頬染めて見守った。
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