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エルデリオンの幸福な始まり
自国へ駆けるエウロペとその一行
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ドナルドン公爵に案内され、エウロペとテリュスは厩に辿り着く。
テリュスはこの国にやって来た時、乗ってきた愛馬が。
とても丁寧に手入れされているのを見、思わず背に触れる。
鞍には既に革袋が括り付けられていて、飲み物と食べ物、布や火打ち石。
小さな松明などが入ってた。
エウロペも自分の愛馬に寄り、持って来た革袋を鞍に括り付ける。
ドナルドン公爵は既に騎乗し、二人の準備が出来るのを馬上で待っていた。
エウロペが騎乗。
テリュスも身軽に飛び乗って、ドナルドン公爵が一気に拍車かけ、厩を駆け出すのを合図に。
エウロペとテリュスも駆け出した。
三騎はドナルドン公爵を先頭に、一気に王城敷地内を駆け抜ける。
もはや陽はすっかり暮れ、月明かりだけが頼り。
公爵は敷地内の細道を駆け抜け、最も東寄りの門へと馬を駆けさせた。
途中、幾つも見張りの立つ簡易門を、ドナルドン公爵はノン・ストップで駆け抜ける。
テリュスはどの門も、既に開いているのを一気に潜り抜け、振り向いて門番を見た。
…門を、閉めている。
どの門も、潜り抜けた後門番が門を閉めているのを、テリュスは潜り抜けた後振り向き、確認した。
とうとう、王城取り巻く最終の大きな木門を潜り抜け、なだらかな丘を下り始めた。
途端、エウロペが叫ぶ。
「左へ!」
ドナルドン公爵は振り向き
「お先に!」
と叫ぶ。
テリュスはエウロペの斜め後ろに併走し、ドナルドン公爵と馬を並べた。
テリュスの予想通り、エウロペはかっ飛ぶ。
慣れてるテリュスは、速度を上げて付いていった。
が、ドナルドン公爵も、少しも遅れを取らない。
三騎は丘の東側を、凄い速さでどんどん駆け下りて行く。
すると右手の林からバラバラと、騎乗した男達が慌てて三騎の前を塞ごうと、走り寄って来る。
振り切る勢いで、エウロペは矢のように駆け始める。
が、背後から矢が、飛び始めた。
ヒュン!
ヒュンっ!
テリュスは速度上げ、駆けながらも振り向く。
併走するドナルドン公爵は、その手に小弓が握られてるのを見た。
しゅっ!
しゅっ!
射てる間、少しも速度は落ちず、テリュスは二回放った後、手綱を握って前を向く。
ドナルドン公爵は、背後に振り向いた。
どっ!
どおっ!
二騎が馬から落ち、そして飛んで来る矢は、その後一切消えた。
テリュスに目配せされ、ドナルドン公爵ははっ!と気づく。
既にエウロペから二馬身ほど遅れ、遮二無二馬を飛ばし始める。
エウロペが一気に、先の林の中へと突っ込んで行く。
ロクに道の無い茂みの中を突っ切り、少しも速度を緩めず、そのまま足場の悪い岩場へと飛び出した。
そしてその先の、切り立った崖を登り始める。
かなり急な坂に関わらず、エウロペは少しも速度を落とさない。
ドナルドン公爵は少し遅れ、テリュスが二番手となって、エウロペの後を追った。
背後、賊らは全く、姿を見せない。
崖を登り始め、二階ほどの高さに到達した時。
やっと林の中から、二騎の追っ手が姿を見せた。
が、射手を失い、連中は止める手立てを失い悔しがる。
エウロペは力強く馬を駆って、ぐんぐん崖を登り行く。
テリュスは身軽に後をついていった。
が、ドナルドン公爵も遅れは取らない。
やがて崖の、頂上に辿り着く。
平地はほぼ無く、岩だらけ。
今度エウロペは馬を、崖下に誘導する。
ドナルドン公爵ですら、一瞬目を見開くほどの急な坂。
エウロペは巧妙に、斜め左へと駆け下り、暫くして右へと馬の首を向ける。
「(たださえ…足場がロクに見えない夜道…!)」
内心、公爵はエウロペの駆け下りて行く速さに、肝を冷やした。
が、テリュスは気にもせず、垂直に降りず、右に左に。
蛇行しながらかなりな速度で、エウロペの後を追う。
さほど距離は、無かったのだと思う。
が、エウロペは既に崖下の背の高い茂みの中に姿を消し、テリュスも茂みに突っ込んで行く。
「(森と花の王国の民は、足場の悪い道になれてると聞いたが…。
この坂をこの速度で駆けるのは、明らかに命知らず…!)」
が、遅れまいとドナルドン公爵は必死に、馬を駆った。
茂みの中は暗く、高い木々が月明かりを遮る。
が、ドナルドン公爵は気配だけでテリュスの馬の後を、決死で付いて行った。
その後、渓谷の間の急流の、川に出る。
両側は岩。
川はかなり下。
水の流れは蛇行しながらも速い。
が、川幅は狭い。
公爵はエウロペが、馬二頭分ほどの距離を、飛んで向こう岸に渡る姿を、月明かりの中、見る。
テリュスも馬を駆って飛び越える。
が、ドナルドン公爵は自分の馬が。
高さと足場の悪さに一瞬、怯むのを見た。
が、拍車かけて速度を上げる。
「(大丈夫。イケる)」
愛馬は主から安心感を得ると、大地を蹴って飛んだ。
着地地点は鋭く尖った岩が突き出、ドナルドン公爵は素早く横の平らな岩に馬を導く。
馬は体を捻り、無事着地する。
ほっとするのも束の間。
テリュスの姿は一馬身先に消え、エウロペは三馬身先に消えつつある。
相変わらず足場は岩だらけだった。
が、ドナルドン公爵は先を急がせた。
その先は林の中の、岩場だらけででこぼこの道を、右に、左に。
木々を避けて進む。
やはり、速度は落ちない。
やっと平らな岩の並ぶ、水の流れる浅瀬を水の中進み、対岸の平らな石の坂を上り行く。
少し進むと、小高い丘に小屋が見えて来た。
煙突から煙が上がってる。
エウロペは小屋へと馬を進め、小屋の前で馬から降りる。
テリュスも身軽に飛び降りると、遅れてやって来るドナルドン公爵に振り向く。
「…酷い道だったな」
ドナルドン公爵は少しも遅れずエウロペに付いて行ったテリュスが、顔色も変えずそう呟く、可愛らしい美少女のような顔を、マジマジと見つめてしまった。
馬を下りるとテリュスに習い、馬を小屋の横。
馬用の水飲み場の前の、横棒に手綱を巻き付かせる。
エウロペの馬は既に勝手に横にいて、水桶から水を飲んでいた。
繋ぐと馬たちは横一列に並び、水を飲み始める。
テリュスが先に、明け放れた小屋の扉を潜るのを見て、ドナルドン公爵も後に続いた。
「…テリュス!
どうした。
髭、そっちまったのか?!」
「女と間違われて、口説かれるぞ!」
「…あんな胸の無い女を、口説くヤツは馬鹿だ」
四人ほどのひげ面のムサイ男らが、広い木のテーブルを囲む、椅子に座ったまま。
入って来たテリュスをそう、一斉にはやし立てる。
テリュスはムスっとして、木壁の横の椅子に腰掛けた。
ドナルドン公爵が見ると、エウロペはその中でも一番風格ある男と、立ったまま話し込んでいる。
ドナルドン公爵はテリュスの横の、粗末な木の椅子に腰掛けた。
暖炉が炊かれ、室内は暖かい。
男達は食事を終えたところらしく、テーブルの上の皿には、食べ残しの焼いた鶏肉。
蒸し野菜が乗っていて、皆酒をあおってた。
黒髭の男は、立ち上がってやって来ると、大きなジョッキをテリュスに手渡す。
後、公爵にも。
「…こいつ、見ない顔だが…」
テリュスはジョッキを煽りながら、ぼそっ…と告げる。
「オーデ・フォールのお偉いさんだ」
髭だらけの熊みたいな男は、巨体を揺すって笑う。
「オーデ・フォールの男は、みんなひょろひょろで女みたいだな!」
テーブルの男らは、一斉に笑った。
「洒落てるだ、なんだ言ってるが!
俺には女もどきにしか、見えないぜ!」
「だから男の子供に手を出すんだな!」
「本物の女に、相手にされないから!」
あーーーっはっはっはっ!!!
揃って体格のいい男達は、大声上げて笑い立てる。
テリュスはしかめっ面でドナルドン公爵に振り向くと
「…俺がこの国で苦労するの、分かるだろう?」
と聞くので…。
ドナルドン公爵は、自分より細身で顔が完全に女顔の、テリュスの青い瞳を見つめ返し、頷いた。
オーデ・フォールではそこそこ背も高く、左程細くも無い自分が。
この男達に混じると、華奢に見えるほどだったから。
テリュスはこの国にやって来た時、乗ってきた愛馬が。
とても丁寧に手入れされているのを見、思わず背に触れる。
鞍には既に革袋が括り付けられていて、飲み物と食べ物、布や火打ち石。
小さな松明などが入ってた。
エウロペも自分の愛馬に寄り、持って来た革袋を鞍に括り付ける。
ドナルドン公爵は既に騎乗し、二人の準備が出来るのを馬上で待っていた。
エウロペが騎乗。
テリュスも身軽に飛び乗って、ドナルドン公爵が一気に拍車かけ、厩を駆け出すのを合図に。
エウロペとテリュスも駆け出した。
三騎はドナルドン公爵を先頭に、一気に王城敷地内を駆け抜ける。
もはや陽はすっかり暮れ、月明かりだけが頼り。
公爵は敷地内の細道を駆け抜け、最も東寄りの門へと馬を駆けさせた。
途中、幾つも見張りの立つ簡易門を、ドナルドン公爵はノン・ストップで駆け抜ける。
テリュスはどの門も、既に開いているのを一気に潜り抜け、振り向いて門番を見た。
…門を、閉めている。
どの門も、潜り抜けた後門番が門を閉めているのを、テリュスは潜り抜けた後振り向き、確認した。
とうとう、王城取り巻く最終の大きな木門を潜り抜け、なだらかな丘を下り始めた。
途端、エウロペが叫ぶ。
「左へ!」
ドナルドン公爵は振り向き
「お先に!」
と叫ぶ。
テリュスはエウロペの斜め後ろに併走し、ドナルドン公爵と馬を並べた。
テリュスの予想通り、エウロペはかっ飛ぶ。
慣れてるテリュスは、速度を上げて付いていった。
が、ドナルドン公爵も、少しも遅れを取らない。
三騎は丘の東側を、凄い速さでどんどん駆け下りて行く。
すると右手の林からバラバラと、騎乗した男達が慌てて三騎の前を塞ごうと、走り寄って来る。
振り切る勢いで、エウロペは矢のように駆け始める。
が、背後から矢が、飛び始めた。
ヒュン!
ヒュンっ!
テリュスは速度上げ、駆けながらも振り向く。
併走するドナルドン公爵は、その手に小弓が握られてるのを見た。
しゅっ!
しゅっ!
射てる間、少しも速度は落ちず、テリュスは二回放った後、手綱を握って前を向く。
ドナルドン公爵は、背後に振り向いた。
どっ!
どおっ!
二騎が馬から落ち、そして飛んで来る矢は、その後一切消えた。
テリュスに目配せされ、ドナルドン公爵ははっ!と気づく。
既にエウロペから二馬身ほど遅れ、遮二無二馬を飛ばし始める。
エウロペが一気に、先の林の中へと突っ込んで行く。
ロクに道の無い茂みの中を突っ切り、少しも速度を緩めず、そのまま足場の悪い岩場へと飛び出した。
そしてその先の、切り立った崖を登り始める。
かなり急な坂に関わらず、エウロペは少しも速度を落とさない。
ドナルドン公爵は少し遅れ、テリュスが二番手となって、エウロペの後を追った。
背後、賊らは全く、姿を見せない。
崖を登り始め、二階ほどの高さに到達した時。
やっと林の中から、二騎の追っ手が姿を見せた。
が、射手を失い、連中は止める手立てを失い悔しがる。
エウロペは力強く馬を駆って、ぐんぐん崖を登り行く。
テリュスは身軽に後をついていった。
が、ドナルドン公爵も遅れは取らない。
やがて崖の、頂上に辿り着く。
平地はほぼ無く、岩だらけ。
今度エウロペは馬を、崖下に誘導する。
ドナルドン公爵ですら、一瞬目を見開くほどの急な坂。
エウロペは巧妙に、斜め左へと駆け下り、暫くして右へと馬の首を向ける。
「(たださえ…足場がロクに見えない夜道…!)」
内心、公爵はエウロペの駆け下りて行く速さに、肝を冷やした。
が、テリュスは気にもせず、垂直に降りず、右に左に。
蛇行しながらかなりな速度で、エウロペの後を追う。
さほど距離は、無かったのだと思う。
が、エウロペは既に崖下の背の高い茂みの中に姿を消し、テリュスも茂みに突っ込んで行く。
「(森と花の王国の民は、足場の悪い道になれてると聞いたが…。
この坂をこの速度で駆けるのは、明らかに命知らず…!)」
が、遅れまいとドナルドン公爵は必死に、馬を駆った。
茂みの中は暗く、高い木々が月明かりを遮る。
が、ドナルドン公爵は気配だけでテリュスの馬の後を、決死で付いて行った。
その後、渓谷の間の急流の、川に出る。
両側は岩。
川はかなり下。
水の流れは蛇行しながらも速い。
が、川幅は狭い。
公爵はエウロペが、馬二頭分ほどの距離を、飛んで向こう岸に渡る姿を、月明かりの中、見る。
テリュスも馬を駆って飛び越える。
が、ドナルドン公爵は自分の馬が。
高さと足場の悪さに一瞬、怯むのを見た。
が、拍車かけて速度を上げる。
「(大丈夫。イケる)」
愛馬は主から安心感を得ると、大地を蹴って飛んだ。
着地地点は鋭く尖った岩が突き出、ドナルドン公爵は素早く横の平らな岩に馬を導く。
馬は体を捻り、無事着地する。
ほっとするのも束の間。
テリュスの姿は一馬身先に消え、エウロペは三馬身先に消えつつある。
相変わらず足場は岩だらけだった。
が、ドナルドン公爵は先を急がせた。
その先は林の中の、岩場だらけででこぼこの道を、右に、左に。
木々を避けて進む。
やはり、速度は落ちない。
やっと平らな岩の並ぶ、水の流れる浅瀬を水の中進み、対岸の平らな石の坂を上り行く。
少し進むと、小高い丘に小屋が見えて来た。
煙突から煙が上がってる。
エウロペは小屋へと馬を進め、小屋の前で馬から降りる。
テリュスも身軽に飛び降りると、遅れてやって来るドナルドン公爵に振り向く。
「…酷い道だったな」
ドナルドン公爵は少しも遅れずエウロペに付いて行ったテリュスが、顔色も変えずそう呟く、可愛らしい美少女のような顔を、マジマジと見つめてしまった。
馬を下りるとテリュスに習い、馬を小屋の横。
馬用の水飲み場の前の、横棒に手綱を巻き付かせる。
エウロペの馬は既に勝手に横にいて、水桶から水を飲んでいた。
繋ぐと馬たちは横一列に並び、水を飲み始める。
テリュスが先に、明け放れた小屋の扉を潜るのを見て、ドナルドン公爵も後に続いた。
「…テリュス!
どうした。
髭、そっちまったのか?!」
「女と間違われて、口説かれるぞ!」
「…あんな胸の無い女を、口説くヤツは馬鹿だ」
四人ほどのひげ面のムサイ男らが、広い木のテーブルを囲む、椅子に座ったまま。
入って来たテリュスをそう、一斉にはやし立てる。
テリュスはムスっとして、木壁の横の椅子に腰掛けた。
ドナルドン公爵が見ると、エウロペはその中でも一番風格ある男と、立ったまま話し込んでいる。
ドナルドン公爵はテリュスの横の、粗末な木の椅子に腰掛けた。
暖炉が炊かれ、室内は暖かい。
男達は食事を終えたところらしく、テーブルの上の皿には、食べ残しの焼いた鶏肉。
蒸し野菜が乗っていて、皆酒をあおってた。
黒髭の男は、立ち上がってやって来ると、大きなジョッキをテリュスに手渡す。
後、公爵にも。
「…こいつ、見ない顔だが…」
テリュスはジョッキを煽りながら、ぼそっ…と告げる。
「オーデ・フォールのお偉いさんだ」
髭だらけの熊みたいな男は、巨体を揺すって笑う。
「オーデ・フォールの男は、みんなひょろひょろで女みたいだな!」
テーブルの男らは、一斉に笑った。
「洒落てるだ、なんだ言ってるが!
俺には女もどきにしか、見えないぜ!」
「だから男の子供に手を出すんだな!」
「本物の女に、相手にされないから!」
あーーーっはっはっはっ!!!
揃って体格のいい男達は、大声上げて笑い立てる。
テリュスはしかめっ面でドナルドン公爵に振り向くと
「…俺がこの国で苦労するの、分かるだろう?」
と聞くので…。
ドナルドン公爵は、自分より細身で顔が完全に女顔の、テリュスの青い瞳を見つめ返し、頷いた。
オーデ・フォールではそこそこ背も高く、左程細くも無い自分が。
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