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エルデリオンの幸福な始まり
甘い会話
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デルデロッテはエルデリオンを抱き上げると、そのまま浴室に連れて行く。
エルデリオンはぴったり、デルデロッテの胸に縋り付いて、顔を伏せていた。
歩きながらデルデは囁く。
「レジィ殿は元気を取り戻し…あなたの事も直、全部思い出す。
貴方を拒絶した後は…貴方の事よりも“下賤の男“らに嬲られた記憶の方を、怖がってた。
だがそれももう…」
エルデリオンは顔を上げる。
「だい…じょう…ぶ?」
デルデロッテは優しく頷く。
「もし償いをしたいのなら。
レジィ殿をずっと城から遠ざけた、彼の反勢力を一掃するお手伝いをなさい。
国を二分する勢力を持ってるそうで…。
あのエウロペ殿の一族ですら、手を焼いてる相手ですから」
エルデリオンは頷く。
そして夢見心地で抱いてるデルデロッテの腕を握る。
「…本当…に……夢じゃ無い?
本当に…私を軽蔑してない?」
デルデロッテは呆れた。
「どうして夢だと、思うんです?」
エルデリオンはデルデを、遠くを見るように見つめた。
「…だっていつも…夢だった…。
貴方はもっと子供で…私は小さくて…。
手を引いてくれて、いっぱい…色んな所に連れて行ってくれて、楽しく…て…。
今の年になって貴方が裸で微笑みかけるのは私…で……。
とても優しく…キス…して…くれて………。
でもいつもそこで、目が覚める」
デルデロッテはそれを聞いて、頬染めて顔を背けた。
「いいですか。
私の方が先に年頃ですから。
どれだけ貴方が抱きたかったかって歴史は、長いんです。
で、一度その気になったら…。
自分でもどうなるか、想像つかない。
けどまあ…。
さっきので、貴方も初心者じゃなくなったから。
多少情熱的に抱いても…耐えられますよね?
聞きたかったんですけど。
やっぱりエウロペ殿の巨砲は、凄いですか?」
エルデリオンはいっぺんに、頬染める。
「………ええと………。
虐められてる…時は辛かった…けど………。
貴方が私を嫌ってないって…。
必死に護ったって…聞いてからその…。
乱暴にされても…なんか…違ってて」
「何が?」
「…怖く…無くなって。
自分でも変…だって…思ったけど…。
貴方の…口に入れて、大好きになっていいんだ…って…分かって」
「御自分で言ってること、分かってます?」
「レジィ殿のも、可愛らしくって夢中で舐めたけど…。
女々しくても嫌われてないって分かったら…その…。
貴方の…凄く…口の中に挿入れて置きたくって」
「…淫乱ですね」
デルデロッテの意地悪に、エルデリオンは真っ赤に頬を染める。
デルデロッテはそれを見て、微笑んだ。
「…貴方…そうしてると昔と変わらない」
エルデリオンはちょっとふくれっ面をすると、呟いた。
「…デルデはいっつも、私をからかった」
「だって、可愛かったから。
男は好きな相手をからかうのが普通。
貴方が…膨れたり赤くなるのを見るのが…とても可愛らしくて楽しいから」
エルデリオンはもっと、真っ赤になって呟く。
「…自分の感情を…明け透けに言う貴方だって、昔のままだ…」
デルデはエルデリオンを浴室の床に足を着けて下ろすと、手を取り浴場に促す。
「先に浸かって。
私は服を脱がないと」
あっさり言われ、エルデリオンは湯に足を着け、腰を下ろす。
布や香油の置かれた棚の前で、デルデが脱いでる姿を見ると。
改めて…あまりに男らしく引き締まりきった美しい裸体で。
エルデリオンは頬を真っ赤に染め、俯いた。
デルデロッテが長い焦げ茶の巻き毛を振って、真っ直ぐやって来ると、ザバ!と湯に浸かる。
頬染めて見とれてるエルデリオンの腕を引いて抱き寄せ、背を抱き込んで股間をぴったりくっつけて囁く。
「…で?
私を思い浮かべて…具体的にどう、自慰したんです?」
顔を見つめられて問われ、エルデリオンは真っ赤に成って俯く。
「そそそ・そんな事…」
「言えない?
どうして?
ここ…」
言って、手をエルデリオンのお尻に触れて尋ねる。
「も、弄ったんですか?」
エルデリオンがデルデロッテに顔を覗き込まれ、顔をデルデから背け、真っ赤に頬のまま、小声で囁く。
「…だっ…てそんなと…こ…」
「恥ずかしくって、触れられなかった?
自分の体なのに?」
「…貴方が女性ばかり相手にしていたから…。
その…男同志でどうこう…って…発想が無くて…」
「つまり…こっちばっかり…触ってた?」
今度は一物に触れられ、エルデリオンは俯いて頷く。
「…ここ…愛撫されるの、好きですね?」
デルデに尋ねられ、エルデリオンはまた、頬染めて俯いた。
エルデリオンはぴったり、デルデロッテの胸に縋り付いて、顔を伏せていた。
歩きながらデルデは囁く。
「レジィ殿は元気を取り戻し…あなたの事も直、全部思い出す。
貴方を拒絶した後は…貴方の事よりも“下賤の男“らに嬲られた記憶の方を、怖がってた。
だがそれももう…」
エルデリオンは顔を上げる。
「だい…じょう…ぶ?」
デルデロッテは優しく頷く。
「もし償いをしたいのなら。
レジィ殿をずっと城から遠ざけた、彼の反勢力を一掃するお手伝いをなさい。
国を二分する勢力を持ってるそうで…。
あのエウロペ殿の一族ですら、手を焼いてる相手ですから」
エルデリオンは頷く。
そして夢見心地で抱いてるデルデロッテの腕を握る。
「…本当…に……夢じゃ無い?
本当に…私を軽蔑してない?」
デルデロッテは呆れた。
「どうして夢だと、思うんです?」
エルデリオンはデルデを、遠くを見るように見つめた。
「…だっていつも…夢だった…。
貴方はもっと子供で…私は小さくて…。
手を引いてくれて、いっぱい…色んな所に連れて行ってくれて、楽しく…て…。
今の年になって貴方が裸で微笑みかけるのは私…で……。
とても優しく…キス…して…くれて………。
でもいつもそこで、目が覚める」
デルデロッテはそれを聞いて、頬染めて顔を背けた。
「いいですか。
私の方が先に年頃ですから。
どれだけ貴方が抱きたかったかって歴史は、長いんです。
で、一度その気になったら…。
自分でもどうなるか、想像つかない。
けどまあ…。
さっきので、貴方も初心者じゃなくなったから。
多少情熱的に抱いても…耐えられますよね?
聞きたかったんですけど。
やっぱりエウロペ殿の巨砲は、凄いですか?」
エルデリオンはいっぺんに、頬染める。
「………ええと………。
虐められてる…時は辛かった…けど………。
貴方が私を嫌ってないって…。
必死に護ったって…聞いてからその…。
乱暴にされても…なんか…違ってて」
「何が?」
「…怖く…無くなって。
自分でも変…だって…思ったけど…。
貴方の…口に入れて、大好きになっていいんだ…って…分かって」
「御自分で言ってること、分かってます?」
「レジィ殿のも、可愛らしくって夢中で舐めたけど…。
女々しくても嫌われてないって分かったら…その…。
貴方の…凄く…口の中に挿入れて置きたくって」
「…淫乱ですね」
デルデロッテの意地悪に、エルデリオンは真っ赤に頬を染める。
デルデロッテはそれを見て、微笑んだ。
「…貴方…そうしてると昔と変わらない」
エルデリオンはちょっとふくれっ面をすると、呟いた。
「…デルデはいっつも、私をからかった」
「だって、可愛かったから。
男は好きな相手をからかうのが普通。
貴方が…膨れたり赤くなるのを見るのが…とても可愛らしくて楽しいから」
エルデリオンはもっと、真っ赤になって呟く。
「…自分の感情を…明け透けに言う貴方だって、昔のままだ…」
デルデはエルデリオンを浴室の床に足を着けて下ろすと、手を取り浴場に促す。
「先に浸かって。
私は服を脱がないと」
あっさり言われ、エルデリオンは湯に足を着け、腰を下ろす。
布や香油の置かれた棚の前で、デルデが脱いでる姿を見ると。
改めて…あまりに男らしく引き締まりきった美しい裸体で。
エルデリオンは頬を真っ赤に染め、俯いた。
デルデロッテが長い焦げ茶の巻き毛を振って、真っ直ぐやって来ると、ザバ!と湯に浸かる。
頬染めて見とれてるエルデリオンの腕を引いて抱き寄せ、背を抱き込んで股間をぴったりくっつけて囁く。
「…で?
私を思い浮かべて…具体的にどう、自慰したんです?」
顔を見つめられて問われ、エルデリオンは真っ赤に成って俯く。
「そそそ・そんな事…」
「言えない?
どうして?
ここ…」
言って、手をエルデリオンのお尻に触れて尋ねる。
「も、弄ったんですか?」
エルデリオンがデルデロッテに顔を覗き込まれ、顔をデルデから背け、真っ赤に頬のまま、小声で囁く。
「…だっ…てそんなと…こ…」
「恥ずかしくって、触れられなかった?
自分の体なのに?」
「…貴方が女性ばかり相手にしていたから…。
その…男同志でどうこう…って…発想が無くて…」
「つまり…こっちばっかり…触ってた?」
今度は一物に触れられ、エルデリオンは俯いて頷く。
「…ここ…愛撫されるの、好きですね?」
デルデに尋ねられ、エルデリオンはまた、頬染めて俯いた。
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