森と花の国の王子

あーす。

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記憶を取り戻したレジィ

レジィとエリューン、初めての体験

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 笑い止んだデルデが、その場を退いてレジィに譲る。
レジィは四つん這いのまま、エリューンの股間に這い進んだ。

デルデが気づいて指示を出す。
「エリューン、座った方がいい。
いつもは、どうしてる?」

エリューンは暫く、今まで女性にして貰った時のことを、思い浮かべた。
「…大抵は、舐めてくれてる時、同時に私もしますね」

レジィはびっくりして、直ぐ目前のエリューンを見上げる。
「舐めっこするの?!」

デルデはたしなめるように呟く。
「多分レジィは、舐められると自分が出来なくなると思うんで…」
デルデはレジィが頷くのを見て、言葉を続ける。
「…ともかく、君がリラックス出来る体勢で」

デルデの提言で、エリューンは腰下ろすと、両足広げて膝を立てた。
レジィは両側のエリューンの膝を見て、目前の股間も見て
「…これは、慣れてない」
と呟く。
エリューンも頷くと
「私も」
と同意した。

レジィが躊躇ってるので、デルデが背後から囁く。
「まず、優しく手で持ち上げる」
「…優しく…」
言ってレジィは、エリューンの股間の男の印を手でそっと握り、口元へと持ち上げる。

「エリューンの大事な物だから。
優しく口に入れて…」
「うん…」

レジィの口の中に含まれた途端、エリューンは片目閉じてぴくん!と身を跳ね上げた。

デルデはレジィの様子を見ながら、指示を続ける。
「甘くないハーブで拭いたから難しいかもしれないけど…棒キャンディを思い出す」

エリューンはレジィの斜め後ろで囁いてるデルデを。
不信の塊の眼差まなざしで見つめた。

レジィは頷くと…エリューンの敏感な先端を、舌先でチロチロと舐め始める。

エリューンが感じたように顎を仰け反らせる。
デルデは内心
「(…美青年が、されるがまま…って、見応えある…)」
と、感じ始めるエリューンを、こっそり観察した。

金髪のレジィはとても愛らしいけれど。
エリューンは男になりかけの、青年の初々しさを。
その美麗でクールな顔ににじませ、艶をまとい始めてる。

目を閉じ、長い睫を微かに震わせ、感じ入ってる。
さらりとした長い栗毛が、胸元を飾る。
鼻筋も顎のラインもが、とても綺麗で。
この国に生まれていたら間違いなく、少年の頃から男が群がってたと確信出来た。

「で。
君がされて気持ち良かった事を思い出して…。
口の中から出し入れして…擦ってみて?」

デルデの言葉に従い、レジィは一生懸命、エリューンの一物を口の中で出し入れして…先端を舌先で舐め上げる。

「…………っ!」
「…ぉ…っひくぬにゃっへひた」

レジィが口に含んだままそう言い、デルデはため息交じりに頷く。
「おっきくなって来た?
…してる間はなるべく、喋らない」

言われてレジィは、首を縦に振る。
「…で、口が疲れてきたら。
口から出して、手で握って擦る。
疲れが取れたら、また口に…疲れてない?」

「らいびょうふみらい」

「…大丈夫なんだ」

デルデは、図としてはかなりエロいのに、レジィが無邪気で。
どうしても苦笑してしまった。

レジィはエリューンのものだと思って、一生懸命気持ち良いように舌を使ってる。

「口を…上下に動かせる?
口で、擦り上げるんだ」

デルデの指示に、レジィは一生懸命口を上下させ始めた。
途端、エリューンがのたうつように腰を浮かし、呻く。
「…ぁ…ん…っ!
ダメ…だレジィ、もう離して…」

エリューンは顔を小刻みに震わせ、手をレジィの頭に添え、必死に制止した。

「出そう?」

デルデの問いに、エリューンは頷く。
それでデルデは、指示を出した。
「レジィ、手で根元の部分、ぎゅっ!って、握れる?」

エリューンは聞くなり、目を見開いてデルデを見た。

「ひれきゅる…」
レジィは言うと、右手で根元を握った。
「もっときつく」

デルデの指示を聞いて、エリューンはますます大きく目を見開くと、デルデを“信じられない”と凝視する。
が、レジィは素直に言われた通り、ぎゅっ!と根元を握るから…射精しかけたエリューンは、少し苦しげに眉を寄せた。

「で、先っぽを思いっきり、舌で舐め上げる」

エリューンは一気にまた、目を見開いてそう告げるデルデを凝視した。
「…っあ!
…っっっ!」

エリューンは感じて高まりきってるのに、根元をきつく握られ、更に刺激され…辛そうに感じる表情を見せた。

「(…なんてクる表情だ…)」
デルデの視線が、感じるエリューンの表情に吸い付く。

エリューンはぎゅっ!とレジィの髪を握る。
レジィは気づいて、言った。
「ひゃひて…ひひよ」

エリューンは敏感な先端への愛撫が止まり、レジィに懇願した。
「根元…離してレジィ。
口から出して」

レジィは言われたとおり右手の力を抜き、口から出して顔を上げる。

エリューンは艶を纏った表情で、口から出された一物を自身の手で握ると、レジィの顔を避け、膝をもう片膝の上に倒し込むと。
股を閉じて一気に擦り上げ、自身の手の中に放った。

「………っ………」

レジィは四つん這いのまま、呆けて膝曲げて横に倒れてる、エリューンを見た。

デルデは笑って囁く。
「君が一生懸命気持ち良くしたから…エリューン直ぐ、放っちゃったんだよ」

レジィは笑顔を見せた。
「ホント?!
エリューン、気持ち良かった?!」

エリューンは横に倒れたまま、呻く。
「凄く…」
その後、一気に片手寝台に付き、上半身起こすと。
デルデを睨み付けた。

「なんで根元握れなんて言うんです?!
あれ、虐めでしょ?!!!!」

喰ってかかられ、デルデはくすくす笑う。
「…幾ら何でも早すぎるから。
レジィのレッスンにしては、短すぎるだろ?」
詭弁きべんだ!」

エリューンが思いっきり叫ぶのを。
レジィはきょとん。として見つめ、その怒るエリューンと笑うデルデを、交互に首振って見つめた。
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