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記憶を無くしたレジィリアンス
エウロペの一日 4
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ぐったりとエルデリオンの全身から、力が抜ける。
が、エウロペは容赦無く抜き差し始める。
最初、ただ揺さぶられてたエルデリオンは、次第にエウロペが感じる場所を抉り始めるので、短く呻いて正気を取り戻す。
「ぅ゛…っ!う゛んっ!!!」
辛そうに眉を寄せ、腕は肘から下がわずかに動く程度。
捕らえられて蕾に挿入され、のたうつ姿は、嗜虐趣味のある変態なら大喜びしたろうと、推察出来るほど。
けれど色香を纏うには、まだまだ。
色白でしなやかな肉体を持つ青年騎士が、嗜虐を受けて耐えている姿にしか、見えなかった。
エウロペがつい夢中になり、ずっ!!!とかなり奥まで挿入した時。
エルデリオンは声も無く凄まじい圧迫感に、口を大きく開けて仰け反る。
「………ぅ゛んっ!!!」
股間の、放ったばかりで萎えた一物は、次第に勃ち上がり始めるものの…。
エルデリオンは酷く辛そうで、今度こそ失神しそうに見えた。
「く…っぁ…っあ!!!」
正直、エウロペはこれ以上エルデリオンを犯す事に、付き合いたくなかった。
だから…可能な限り長く抜き差しし、エルデリオンに挿入される屈辱を、思い知らせたかった。
が、エルデリオンを勃ち上がらせ、共に放つまで。
エルデリオン自身が、保ちそうに無い。
時々、ふうっ…と意識を無くしそうになり、揺さぶられてまたヘイゼルの瞳を見開く。
色白の額に、少しグリンがかった明るい栗毛の、さらりとした髪が垂れる。
瞳は潤みきり、唇を噛んで耐えていた。
エウロペはため息吐くと、数回揺すって中で放った。
エルデリオンは頬に涙を伝わせ、ほとんど意識を手放していた。
頬に手を触れると、ふうっ…と意識を取り戻す。
「…あ………」
エウロペは自身を引き抜くと、素早くサイドテーブルから布を取り、拭き上げて囁く。
「…まだ…狭い」
エルデリオンは涙を滴らせ、エウロペを見ないまま頷く。
「…では…また。
挿入れたままに致します」
「…必要な時と…寝る時は外せ」
エルデリオンはようやく、エウロペを見た。
「…寝る…時?
けどそれでは…罰になりません」
エウロペは眉間を寄せる。
「よく寝た方が、感度が上がって犯す方は楽しい」
エルデリオンは微かに頷く。
「…わかり…ました…」
エウロペはそれを聞いた後、手足に絡む衣服を外す前に。
エルデリオンの蕾に指を挿入れてみる。
手前は大丈夫だった。
が、奥へ指を滑らせ、引き抜いて見ると、やはり僅かに、血が混じってた。
エウロペはため息を吐くと立ち上がり、テーブルへと歩く。
いくつかの薬瓶をすり鉢に入れ、オイルで練った。
それを、布で作った張り型に浸す。
ソファで手足の自由が利かず、横たわってるエルデリオンの元に戻ると。
腿を持ち上げて双丘を開かせ、布の張り型を蕾に挿入する。
「…っん………っ」
痛み止めと傷の早く治るオイルを混ぜ込んだので。
エルデリオンは気持ち良さげに睫を震わせ、目を閉じた。
「…今度、挿入しておくのは布だから。
汚れたら外せ」
と命じた。
エルデリオンは首を横に振るので、エウロペは説得した。
「感度の上がる塗り薬を塗ってある。
あまり長時間挿入れっぱなしには、出来ない薬だ」
エルデリオンはそれを聞いて、微かに頷いた。
手足に絡む上着とズボンを引き上げると、手足の自由を戻し、囁く。
「…立て」
エルデリオンは布の張り型が挿入されたまま、異物感を意識したようにぎこちなく、立ち上がる。
中庭に面した窓辺の、レンガの壁の腰の位置に。
帽子掛けのように取り付けられている、斜め上を向いた張り型が、大きさを変えて幾つも横に並ぶ、その前に立つと。
エルデリオンに来るよう、首振って促す。
「張り型を取り出した後、テーブルの上のすり鉢の練り薬を、これに塗りつけ…。
その後、自分で挿入して広げろ。
自分で埋め込めるな?」
エルデリオンはその、壁に掛かった張り型が、とても細いものから、かなりの太さまで、幾つも並んでるのを見て、屈辱のように顔を下げる。
なぜなら…反対側の壁に、大きな姿見があり…。
自身で広げるため、壁にかかった張り型を自分の蕾に突き刺す姿が、鏡に映ってつぶさに見えるようになっていたから。
「…もし明日また私を呼び出す気なら。
手前から二番目までは、挿入れるようにしておけ。
挿入れる時…。
決して鏡から目をそらさず、自分の惨めな姿を見続けろ。
それが出来なければ…私は呼び出しに、応じない」
エウロペに言われ、一番大きな張り型から一つ奥の張り型を見る。
一番手前は化け物じみて大きかった。
が、二番目もかなりな大きさ。
エルデリオンはその太さを見、顔を下げて唇を噛んだ。
エウロペはエルデリオンの部屋を出て扉を閉めると。
大きなため息を吐き出した。
今度こそ…エルデリオンは自分の出した課題を、出来はしない。
張り型に尻を突き刺す姿を、どうしたって見なければならない。
…それは…大国の王子にとって、屈辱すぎるから。
エウロペは正面の廊下では無く、横に伸びる廊下へ曲がると、ラステルの部屋の扉を、ノックした。
ラステルの部屋は、空色の壁とクリーム色の家具の、飾りの少ない機能的で明るい部屋だった。
クリーム色の石の暖炉の前で。
青い布の張られたソファに腰掛け、とても喉越しのいい酒の、注がれたグラスを揺らしながら、エウロペは告げる。
「…今度こそ。
エルデリオンは降参すると思うが?」
ラステルもグラスを揺らし、暖炉の揺れる炎を見ながら、遠くを見つめるような眼差しで囁く。
「どうでしょうかねぇ…。
エルデリオンは一見、優しげな美青年。
が、かなり厳しい剣の修行を耐え抜いてきた男。
デルデロッテがどんどん腕を磨き、強くなるので。
まるでそれに習うように、エルデリオンもかなり危険な訓練に挑んでますから。
あれで、根性は座ってる」
エウロペは呆れてラステルを見た。
「…だが犯される事に、根性座られてもな…」
ラステルは明るく話題を変える。
「で、私が賭に勝ったんですよね?」
エウロペは途端、ラステルからさっ!と顔を背けた。
ラステルは愉快そうに呟く。
「貴方に言う事を聞いて貰えるなんて!
いざと言う時、使わせて頂きます!」
「…容赦は三回まで。
三度は断れる」
「でも、四度目は断れない」
ラステルはそう言うと、苦虫噛みつぶしたようなエウロペの表情を見、楽しそうに笑った。
が、エウロペは容赦無く抜き差し始める。
最初、ただ揺さぶられてたエルデリオンは、次第にエウロペが感じる場所を抉り始めるので、短く呻いて正気を取り戻す。
「ぅ゛…っ!う゛んっ!!!」
辛そうに眉を寄せ、腕は肘から下がわずかに動く程度。
捕らえられて蕾に挿入され、のたうつ姿は、嗜虐趣味のある変態なら大喜びしたろうと、推察出来るほど。
けれど色香を纏うには、まだまだ。
色白でしなやかな肉体を持つ青年騎士が、嗜虐を受けて耐えている姿にしか、見えなかった。
エウロペがつい夢中になり、ずっ!!!とかなり奥まで挿入した時。
エルデリオンは声も無く凄まじい圧迫感に、口を大きく開けて仰け反る。
「………ぅ゛んっ!!!」
股間の、放ったばかりで萎えた一物は、次第に勃ち上がり始めるものの…。
エルデリオンは酷く辛そうで、今度こそ失神しそうに見えた。
「く…っぁ…っあ!!!」
正直、エウロペはこれ以上エルデリオンを犯す事に、付き合いたくなかった。
だから…可能な限り長く抜き差しし、エルデリオンに挿入される屈辱を、思い知らせたかった。
が、エルデリオンを勃ち上がらせ、共に放つまで。
エルデリオン自身が、保ちそうに無い。
時々、ふうっ…と意識を無くしそうになり、揺さぶられてまたヘイゼルの瞳を見開く。
色白の額に、少しグリンがかった明るい栗毛の、さらりとした髪が垂れる。
瞳は潤みきり、唇を噛んで耐えていた。
エウロペはため息吐くと、数回揺すって中で放った。
エルデリオンは頬に涙を伝わせ、ほとんど意識を手放していた。
頬に手を触れると、ふうっ…と意識を取り戻す。
「…あ………」
エウロペは自身を引き抜くと、素早くサイドテーブルから布を取り、拭き上げて囁く。
「…まだ…狭い」
エルデリオンは涙を滴らせ、エウロペを見ないまま頷く。
「…では…また。
挿入れたままに致します」
「…必要な時と…寝る時は外せ」
エルデリオンはようやく、エウロペを見た。
「…寝る…時?
けどそれでは…罰になりません」
エウロペは眉間を寄せる。
「よく寝た方が、感度が上がって犯す方は楽しい」
エルデリオンは微かに頷く。
「…わかり…ました…」
エウロペはそれを聞いた後、手足に絡む衣服を外す前に。
エルデリオンの蕾に指を挿入れてみる。
手前は大丈夫だった。
が、奥へ指を滑らせ、引き抜いて見ると、やはり僅かに、血が混じってた。
エウロペはため息を吐くと立ち上がり、テーブルへと歩く。
いくつかの薬瓶をすり鉢に入れ、オイルで練った。
それを、布で作った張り型に浸す。
ソファで手足の自由が利かず、横たわってるエルデリオンの元に戻ると。
腿を持ち上げて双丘を開かせ、布の張り型を蕾に挿入する。
「…っん………っ」
痛み止めと傷の早く治るオイルを混ぜ込んだので。
エルデリオンは気持ち良さげに睫を震わせ、目を閉じた。
「…今度、挿入しておくのは布だから。
汚れたら外せ」
と命じた。
エルデリオンは首を横に振るので、エウロペは説得した。
「感度の上がる塗り薬を塗ってある。
あまり長時間挿入れっぱなしには、出来ない薬だ」
エルデリオンはそれを聞いて、微かに頷いた。
手足に絡む上着とズボンを引き上げると、手足の自由を戻し、囁く。
「…立て」
エルデリオンは布の張り型が挿入されたまま、異物感を意識したようにぎこちなく、立ち上がる。
中庭に面した窓辺の、レンガの壁の腰の位置に。
帽子掛けのように取り付けられている、斜め上を向いた張り型が、大きさを変えて幾つも横に並ぶ、その前に立つと。
エルデリオンに来るよう、首振って促す。
「張り型を取り出した後、テーブルの上のすり鉢の練り薬を、これに塗りつけ…。
その後、自分で挿入して広げろ。
自分で埋め込めるな?」
エルデリオンはその、壁に掛かった張り型が、とても細いものから、かなりの太さまで、幾つも並んでるのを見て、屈辱のように顔を下げる。
なぜなら…反対側の壁に、大きな姿見があり…。
自身で広げるため、壁にかかった張り型を自分の蕾に突き刺す姿が、鏡に映ってつぶさに見えるようになっていたから。
「…もし明日また私を呼び出す気なら。
手前から二番目までは、挿入れるようにしておけ。
挿入れる時…。
決して鏡から目をそらさず、自分の惨めな姿を見続けろ。
それが出来なければ…私は呼び出しに、応じない」
エウロペに言われ、一番大きな張り型から一つ奥の張り型を見る。
一番手前は化け物じみて大きかった。
が、二番目もかなりな大きさ。
エルデリオンはその太さを見、顔を下げて唇を噛んだ。
エウロペはエルデリオンの部屋を出て扉を閉めると。
大きなため息を吐き出した。
今度こそ…エルデリオンは自分の出した課題を、出来はしない。
張り型に尻を突き刺す姿を、どうしたって見なければならない。
…それは…大国の王子にとって、屈辱すぎるから。
エウロペは正面の廊下では無く、横に伸びる廊下へ曲がると、ラステルの部屋の扉を、ノックした。
ラステルの部屋は、空色の壁とクリーム色の家具の、飾りの少ない機能的で明るい部屋だった。
クリーム色の石の暖炉の前で。
青い布の張られたソファに腰掛け、とても喉越しのいい酒の、注がれたグラスを揺らしながら、エウロペは告げる。
「…今度こそ。
エルデリオンは降参すると思うが?」
ラステルもグラスを揺らし、暖炉の揺れる炎を見ながら、遠くを見つめるような眼差しで囁く。
「どうでしょうかねぇ…。
エルデリオンは一見、優しげな美青年。
が、かなり厳しい剣の修行を耐え抜いてきた男。
デルデロッテがどんどん腕を磨き、強くなるので。
まるでそれに習うように、エルデリオンもかなり危険な訓練に挑んでますから。
あれで、根性は座ってる」
エウロペは呆れてラステルを見た。
「…だが犯される事に、根性座られてもな…」
ラステルは明るく話題を変える。
「で、私が賭に勝ったんですよね?」
エウロペは途端、ラステルからさっ!と顔を背けた。
ラステルは愉快そうに呟く。
「貴方に言う事を聞いて貰えるなんて!
いざと言う時、使わせて頂きます!」
「…容赦は三回まで。
三度は断れる」
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