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接近
デルデロッテに、今後どうするかのお伺い
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エルデリオンはじっ…と、デルデロッテを見つめる。
デルデロッテは暫く沈黙した後、口を開いた。
「…で、今夜は挿入を果たしたから。
次はもっと色々、したい?」
エルデリオンはデルデロッテに意思が通じ、思いっきり首を縦に振った。
「…なるほど」
「どうやってそこまで、持って行けばいい?!」
「(…奉仕だけのつもりが。いきなり挿入まで出来たから。
真剣に聞く気、満々だな…)
聞きたい?」
デルデロッテにじらされて、エルデリオンは必死に尋ねる。
「今後どうするかも、話してないし。
次はどう出ればいいのか、さっぱり分からない」
「明日は当然、何も無かったかのような顔と態度を貫く」
エルデリオンは俯いた。
「…出来るかな」
「それが出来ないと、もう先は無い」
きっぱり言い切られ、エルデリオンは青ざめて頷く。
「君は今、レジィリアンスに挿入した幸福感に、浸りたいだろうけど。
この後私に付き合い、二人のお嬢さんと3Pすれば多分、無理なく出来る」
エルデリオンは顔を揺らした後、ゆっくり…そう言った、デルデロッテを見た。
「…二人…を同時に相手する?」
デルデロッテは頷く。
「そっちはいいとして。
もしレジィリアンスが君を見て、過激な反応を示したら…。
つまり、思い出して赤くなるとか。
…しても君は、何でも無い事のような顔を貫く。
そして出来るだけレジィリアンスに、欲望に正直になる事は恥ずかしい事じゃ無く、年頃の男にとっては、正常な反応なんだ。
と刷り込み続け、君自身もそれを、さりげ無く告げる。
特別な事でも何でも無く、軽い…そして楽しい事なんだと。
くれぐれも、重く思わせてはダメだ。
恥ずかしくて大変な事だと、レジィリアンスが思えば。
彼のような初心なコは、引いてしまうから」
エルデリオンは思いっきり、頷いた。
「そして、気持ちいいコトをする時、いつでも相手出来る雰囲気を出す。
今の所、君にライバルはいない。
だからレジィリアンスがしたくなった時。
頼れるのは…。
ああ、エウロペ殿がもし、レジィリアンスに応えれば別だが。
レジィリアンスにとって、エウロペは保護者。
多分、とても言い出せないし、頼めないと思うから、レジィリアンスが欲望を感じた時、頼む相手は君しかいない。
そして君は、気軽にいつでも相手すると、紳士的に穏やかに。
受け身に回る。
まだ、裸で抱き合ってないんだろう?
裸で抱き合ったら、その時。
軽く乳首を愛撫する。
掠る程度に。
そして男の印を口に含まれた時、同時に乳首にも触れて貰うと、凄く感度が上がるコトを少しずつ…覚えさせる」
「…つまり同時に愛撫すると…凄く感じる?」
デルデロッテは少し、真面目な表情になると
「一度、味わってみる?」
と尋ねた。
けれどエルデリオンはデルデロッテを見、途端頬を真っ赤にし、俯いて断った。
「…君みたいな熟達者に。
されてしまったら、忘れられなくなりそうで、怖い」
デルデロッテは肩を竦めた。
「愛撫が上手くて、振られるのは初めてだ。
まあそっちは置いといて。
ともかく、絶対無理に、しない事。
あくまで相手が、もっとして欲しいように、持って行けば…いずれ口づけも。
じっくり寝台の上で、裸の素晴らしく色っぽく可愛らしいレジィリアンスを見る事も。
可能になる。
が、焦るな」
エルデリオンは、頷いた。
「さて!」
デルデロッテは言いながら、立ち上がる。
「シェネン夫人、ジェネ嬢、アリデナント令嬢、アリッサス夫人の四人が。
四人同時に、私としても良いと言ってるので。
二人を君が、満足させてあげて欲しい」
エルデリオンは呆け、椅子から立てず、扉に歩き始めるデルデロッテの背を見つめた。
「…つまり君もいる部屋で。
二人と…その…」
デルデロッテは戸口で振り向き、告げる。
「隣の寝台で私がしてると、凄く刺激的で。
興奮が高まると、他の男は私に誘われたがってるけど」
エルデリオンはまだ、呆けてデルデロッテを見た。
デルデロッテは扉を閉めかけて、呟く。
「来ないのか?」
エルデリオンは慌てて、椅子から立ち上がり、デルデロッテの後を追った。
王宮の別館の一室。
天蓋付きの寝台が二台並ぶ、婦人用寝室で。
薄暗い蝋燭の明かりの中、横の寝台の上で、見事に引き締まった裸体のデルデロッテに、二人の艶めかしい美女が、絡みつくのをエルデリオンは見た。
エルデリオンも前後に女性に挟まれ、衣服を脱がされ、体に手を這わされ…。
自分からどうこうする、前に。
慣れた女性達に、次々体に触れられ、簡単に興奮に包まれ、挿入して解き放つ。
放った後直ぐ、口に含まれ、もう一人に
「私は、まだよ?」
と誘われ、彼女に倒れ込んだ。
横の寝台からは、激しい女性の高まる嬌声。
「あっ!ああっんイイ…もっと!
もっと来て!突いて!!!」
自分も快感に包まれながら、エルデリオンがチラ…と、視線を向けると。
デルデロッテの引き締まった体が、白くなまめかしい女性を組み敷き、激しく突いてるのが見えた。
凄く野性的なのに…どこか品良く見えて、不思議に感じた。
もう一人の女性を腕で抱き寄せ…女性の股間を、指で突いてる。
エルデリオンはやっぱりデルデロッテは、別次元だ…と思いつつ。
二人を満足させるどころか、二人の女性にどんどんリードされ、流されてる自分を思いつつ…。
否応なしの快感に叩き込まれ、二人交互に、次々と欲望を解き放った。
何度目かで意識が無くなり、死んだように眠ってると。
デルデロッテに、揺り起こされた。
窓から朝陽が、差し込み始めた早朝。
デルデロッテはもう衣服を着け、上品な隙の無い騎士に見え、屈んで
「…早く衣服を着けて」
と耳打ちする。
エルデリオンは大慌てで、寝台の上に散らばった衣服を掻き集め、すっかり眠ってる女性の、背の下敷きになった上着を引っ張り出して羽織り、戸口で待つデルデロッテの、背を追った。
どんどん明るくなる外を歩きながら、王宮を抜けてオレシニォンに向かう。
まるで昔。
デルデロッテと城内を探検したような。
わくわくした気分がして、つい横に並ぶ、すっかり見上げなきゃならない程背が高くなり、逞しくなったデルデロッテの、整いきって美しい横顔を見る。
振り向いて笑う顔は…けれど昔を思い起こさせた。
今から比べれば、もっと華奢で胸板も細く、顔も…少年っぽかったけれど。
「…さて。
風呂に浸かって。
ちゃんと綺麗にして、匂いを消してから眠らないと。
レジィリアンスに会った時。
雄臭い匂いは、禁物」
デルデロッテの言葉に、エルデリオンは黙して頷いた。
デルデロッテは暫く沈黙した後、口を開いた。
「…で、今夜は挿入を果たしたから。
次はもっと色々、したい?」
エルデリオンはデルデロッテに意思が通じ、思いっきり首を縦に振った。
「…なるほど」
「どうやってそこまで、持って行けばいい?!」
「(…奉仕だけのつもりが。いきなり挿入まで出来たから。
真剣に聞く気、満々だな…)
聞きたい?」
デルデロッテにじらされて、エルデリオンは必死に尋ねる。
「今後どうするかも、話してないし。
次はどう出ればいいのか、さっぱり分からない」
「明日は当然、何も無かったかのような顔と態度を貫く」
エルデリオンは俯いた。
「…出来るかな」
「それが出来ないと、もう先は無い」
きっぱり言い切られ、エルデリオンは青ざめて頷く。
「君は今、レジィリアンスに挿入した幸福感に、浸りたいだろうけど。
この後私に付き合い、二人のお嬢さんと3Pすれば多分、無理なく出来る」
エルデリオンは顔を揺らした後、ゆっくり…そう言った、デルデロッテを見た。
「…二人…を同時に相手する?」
デルデロッテは頷く。
「そっちはいいとして。
もしレジィリアンスが君を見て、過激な反応を示したら…。
つまり、思い出して赤くなるとか。
…しても君は、何でも無い事のような顔を貫く。
そして出来るだけレジィリアンスに、欲望に正直になる事は恥ずかしい事じゃ無く、年頃の男にとっては、正常な反応なんだ。
と刷り込み続け、君自身もそれを、さりげ無く告げる。
特別な事でも何でも無く、軽い…そして楽しい事なんだと。
くれぐれも、重く思わせてはダメだ。
恥ずかしくて大変な事だと、レジィリアンスが思えば。
彼のような初心なコは、引いてしまうから」
エルデリオンは思いっきり、頷いた。
「そして、気持ちいいコトをする時、いつでも相手出来る雰囲気を出す。
今の所、君にライバルはいない。
だからレジィリアンスがしたくなった時。
頼れるのは…。
ああ、エウロペ殿がもし、レジィリアンスに応えれば別だが。
レジィリアンスにとって、エウロペは保護者。
多分、とても言い出せないし、頼めないと思うから、レジィリアンスが欲望を感じた時、頼む相手は君しかいない。
そして君は、気軽にいつでも相手すると、紳士的に穏やかに。
受け身に回る。
まだ、裸で抱き合ってないんだろう?
裸で抱き合ったら、その時。
軽く乳首を愛撫する。
掠る程度に。
そして男の印を口に含まれた時、同時に乳首にも触れて貰うと、凄く感度が上がるコトを少しずつ…覚えさせる」
「…つまり同時に愛撫すると…凄く感じる?」
デルデロッテは少し、真面目な表情になると
「一度、味わってみる?」
と尋ねた。
けれどエルデリオンはデルデロッテを見、途端頬を真っ赤にし、俯いて断った。
「…君みたいな熟達者に。
されてしまったら、忘れられなくなりそうで、怖い」
デルデロッテは肩を竦めた。
「愛撫が上手くて、振られるのは初めてだ。
まあそっちは置いといて。
ともかく、絶対無理に、しない事。
あくまで相手が、もっとして欲しいように、持って行けば…いずれ口づけも。
じっくり寝台の上で、裸の素晴らしく色っぽく可愛らしいレジィリアンスを見る事も。
可能になる。
が、焦るな」
エルデリオンは、頷いた。
「さて!」
デルデロッテは言いながら、立ち上がる。
「シェネン夫人、ジェネ嬢、アリデナント令嬢、アリッサス夫人の四人が。
四人同時に、私としても良いと言ってるので。
二人を君が、満足させてあげて欲しい」
エルデリオンは呆け、椅子から立てず、扉に歩き始めるデルデロッテの背を見つめた。
「…つまり君もいる部屋で。
二人と…その…」
デルデロッテは戸口で振り向き、告げる。
「隣の寝台で私がしてると、凄く刺激的で。
興奮が高まると、他の男は私に誘われたがってるけど」
エルデリオンはまだ、呆けてデルデロッテを見た。
デルデロッテは扉を閉めかけて、呟く。
「来ないのか?」
エルデリオンは慌てて、椅子から立ち上がり、デルデロッテの後を追った。
王宮の別館の一室。
天蓋付きの寝台が二台並ぶ、婦人用寝室で。
薄暗い蝋燭の明かりの中、横の寝台の上で、見事に引き締まった裸体のデルデロッテに、二人の艶めかしい美女が、絡みつくのをエルデリオンは見た。
エルデリオンも前後に女性に挟まれ、衣服を脱がされ、体に手を這わされ…。
自分からどうこうする、前に。
慣れた女性達に、次々体に触れられ、簡単に興奮に包まれ、挿入して解き放つ。
放った後直ぐ、口に含まれ、もう一人に
「私は、まだよ?」
と誘われ、彼女に倒れ込んだ。
横の寝台からは、激しい女性の高まる嬌声。
「あっ!ああっんイイ…もっと!
もっと来て!突いて!!!」
自分も快感に包まれながら、エルデリオンがチラ…と、視線を向けると。
デルデロッテの引き締まった体が、白くなまめかしい女性を組み敷き、激しく突いてるのが見えた。
凄く野性的なのに…どこか品良く見えて、不思議に感じた。
もう一人の女性を腕で抱き寄せ…女性の股間を、指で突いてる。
エルデリオンはやっぱりデルデロッテは、別次元だ…と思いつつ。
二人を満足させるどころか、二人の女性にどんどんリードされ、流されてる自分を思いつつ…。
否応なしの快感に叩き込まれ、二人交互に、次々と欲望を解き放った。
何度目かで意識が無くなり、死んだように眠ってると。
デルデロッテに、揺り起こされた。
窓から朝陽が、差し込み始めた早朝。
デルデロッテはもう衣服を着け、上品な隙の無い騎士に見え、屈んで
「…早く衣服を着けて」
と耳打ちする。
エルデリオンは大慌てで、寝台の上に散らばった衣服を掻き集め、すっかり眠ってる女性の、背の下敷きになった上着を引っ張り出して羽織り、戸口で待つデルデロッテの、背を追った。
どんどん明るくなる外を歩きながら、王宮を抜けてオレシニォンに向かう。
まるで昔。
デルデロッテと城内を探検したような。
わくわくした気分がして、つい横に並ぶ、すっかり見上げなきゃならない程背が高くなり、逞しくなったデルデロッテの、整いきって美しい横顔を見る。
振り向いて笑う顔は…けれど昔を思い起こさせた。
今から比べれば、もっと華奢で胸板も細く、顔も…少年っぽかったけれど。
「…さて。
風呂に浸かって。
ちゃんと綺麗にして、匂いを消してから眠らないと。
レジィリアンスに会った時。
雄臭い匂いは、禁物」
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