森と花の国の王子

あーす。

文字の大きさ
上 下
92 / 418
接近

共同の居間にて その2

しおりを挟む
 エルデリオンの心臓は、炙りまくってた。
けど努めて冷静に、囁く。

…それでも声は、掠れたが。

「…あの…」

レジィリアンスは縋り付いてしまい、けれど今度は、手を離さなかった。
「…お願い…すれ…ば…。
した下さると…」

うんと小さな声で。
俯きながら。
レジィリアンスはやっとそれを口にした。

エルデリオンはレジィリアンスの背に腕を回し、抱き止めると、ゆっくり自身の下半身をレジィリアンスの下から引き抜き、そして横に腰掛け、囁き返した。
「ええ…」

そうして、そっ…とレジィリアンスの股間に手を触れる。
レジィリアンスは瞬間、恥ずかしげに首を横に振り、俯く。

ガウンの前合わせに手を差し入れ、レジィリアンスの股間を少しずつはだけながら、エルデリオンはそっ…と、上体を落とし込む。

息がかかる程近づき、そっと手で触れ、持ち上げて口に…。

「…っ!」

レジィリアンスの、肩に置かれた手の平は熱く…そして、震えていた。
エルデリオンは極力、デルデロッテの濃厚な舌使いを思い返し、可愛らしいレジィリアンスの男の印を口に含むと、舐め上げた。

けれど口に入れた途端、意識は飛ぶ。
再び彼に触れられる喜びで夢中になり、思い出す事など綺麗に忘れ、夢中で…口で。
舌で。
小さな男の印を愛撫し、もっと興奮へと掻き立てた。

「…っ!っ!」

レジィリアンスはその刺激に、詰まった息を吐きながら、ソファの背もたれに、背を反り返しながらもたれかかる。

「…っあ」

先端の敏感な部分を…時に優しく、時に激しく、舌で舐め上げると。
レジィリアンスは甘い声を上げたかと思うと、四肢を震わせる。

「…っあ…ん…」

けれどじれたように腰をいざらせるのを見て、エルデリオンは気づいた。
足りないのだ…。

そっ…と指先を舐めると、蕾へ這わせる。

レジィリアンスは恥ずかしげに首を振るけれど…求めてるように思えて、蕾の奥へ。
出来るだけ優しく、挿入する。
そうして彼の男の印を口で。
蕾の奥の、感じる場所を指で。

ほぼ同時に刺激すると、レジィリアンスは身を跳ね上げた。

「ぁあんっ!」

エルデリオンはかっ!と熱が上がり、興奮に包まれた。
が、まだ必死に自制する。

蕾の奥を、時に強く。
時に…じらすように。
敏感な部分を避け、擦り上げると、レジィリアンスはたまらないように腰を、くねらせた。

「…っぅんっ…」

かなり弱めに刺激し続けると、とうとうレジィリアンスは股間に顔を埋めるエルデリオンの、その顔の近くに、顔を倒し込んで囁く。

「…ダメ…。
もっと…」

エルデリオンはレジィリアンスの男の印を、口から出して手を添え、顔を上げて尋ねる。
「…弱く?」

出来るだけ、優しくそう尋ねると。
レジィリアンスは潤んだ青い瞳を向け、首を横に振った。
「…あの…もっと…強…く。
出切れ…ば…。
指じゃ無く…」

エルデリオンの心臓が、どくん!と大きく高鳴った。

「…お…願い…。
エルデリオン様は…興奮していらっしゃらないかもしれません…けど…。
明け方…貴方に…突かれる夢を見ると、必ず…。
その…こんな風に…。
………手で軽く触れて、放つんですけど…。
どうして…も…何か、足りなくて…。
だか…ら………」

エルデリオンはレジィリアンスの、恥ずかしげな告白を耳にした途端。
がっつきそうになる自分を、必死で制しながら。
にっこりと、微笑んだ。

「お望みであれば。
勿論、そう致します」

膝をソファの椅子につけ、身を持ち上げ。
レジィリアンスの肩の後ろの、背もたれに手を突き、背もたれに背をもたせかける、金の髪に覆われた愛らしいレジィリアンスを見下ろす。
レジィリアンスはまるで…待ち望んでるように、両手をエルデリオンの胸に添え、そして顔を埋めた。

エルデリオンの心臓は、炙り続けていたけれど。
必死に冷静さを保つ、努力を続けた。

股間はもう、そそり勃って布に擦れてた。
自身の股間をそっと探り、ボタンを外し、取り出すと…。
もう待ちきれないようなレジィリアンスに倒れ込み、細腰を抱き寄せる。

そしてゆっくり、レジィリアンスの白く細い腿を持ち上げ、腰を寄せた。
レジィリアンスの桃色のお尻の下に、腰を滑り込ませると、ゆっくり自身の先端で蕾を探り、めり込ませた。

「あっあ!
…っあっ…」

少し怯えたように、レジィリアンスは身もがく。
夢とは違い、あまりに生々しく。
かつ、脈動したエルデリオンの男根の太さを、直に感じて。

なのでエルデリオンは出来るだけ…そっ…と、滑り込ませる。
そうして、感じる場所まで挿入せず、手前の入り口近くで、ゆっくり抜き差ししてみた。

「…っ!…っあ…」

レジィリアンスは圧迫感はそれ程感じないけど…一番触れて欲しい場所に、届く前に引かれ、切なげに喘ぐ。

けれどエルデリオンはじらすように。
それをし続けた。
慣れた頃、少し強く、擦り上げる。

「…んっ…」

けれど…レジィリアンスは物足りないように、とうとうエルデリオンの首に抱きつき、囁く。
「お…願い…。
もっと…奥…を………」

エルデリオンは当然、そうしたかったし、抱きつかれて感激のあまり、ガンガン突き入れそうになって、必死に止まりながら…。
それでも出来るだけ紳士的に、尋ねる。

「…いいん…ですか?」
「お願い…」

レジィリアンスにそう囁かれ、エルデリオンはもっと奥へ。
狭くキツイ中へと、挿入を果たす。

舌で緩めてないから、前回よりも狭かった。
ぴっちり包み込まれる快感に、下肢が震える。

けれど正気を保ち、尋ねる。
「痛くは…無いですか?」
「…ええ…。
あの…。
息は…詰まりますが…大丈夫…です…」

レジィリアンスはあまり思い返さない分、夢で見た時よりうんとずっと…。
圧迫感と息苦しさを感じ、一瞬後悔した。
けれどエルデリオンが、ゆっくり抜き差しを始めると、変になって身がくねり始める。

「ああっ…んっ!」

エルデリオンはそれでも出来るだけ、興奮を堪えながら、更にゆっくり…感じる場所をなるべく、強く擦らないよう、抜き差しした。

「…んっ…!
…あ…もっ…と…」
「強く?」
自分の頬に頬を当て、肩に顔を埋め込むレジィリアンスの頭が、縦に振られるのを感じ、とうとうエルデリオンはレジィリアンスの感じる場所を、かなり強く。
突き上げた。

「…っぁあっ!!!」

レジィリアンスの抱きつく指が、強く喰い込むのを感じた途端。
エルデリオンはレジィリアンスの華奢な体を抱きしめ、強く激しく。
彼の蕾の奥を、突き上げた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

調教済み騎士団長さまのご帰還

ミツミチ
BL
敵国に囚われている間に、肉体の隅に至るまで躾けられた騎士団長を救出したあとの話です

制限生活

澄玲 月
BL
R18作品です。ほぼ全部。 監禁だったり、もうすべてエロいことしまくります。

見せしめ王子監禁調教日誌

ミツミチ
BL
敵国につかまった王子様がなぶられる話。 徐々に王×王子に成る

奴隷騎士のセックス修業

彩月野生
BL
魔族と手を組んだ闇の軍団に敗北した大国の騎士団。 その大国の騎士団長であるシュテオは、仲間の命を守る為、性奴隷になる事を受け入れる。 軍団の主力人物カールマーと、オークの戦士ドアルと共になぶられるシュテオ。 セックスが下手くそだと叱責され、仲間である副団長コンラウスにセックス指南を受けるようになるが、快楽に溺れていく。 主人公 シュテオ 大国の騎士団長、仲間と国を守るため性奴隷となる。 銀髪に青目。 敵勢力 カールマー 傭兵上がりの騎士。漆黒の髪に黒目、黒の鎧の男。 電撃系の攻撃魔術が使える。強欲で狡猾。 ドアル 横柄なオークの戦士。 シュテオの仲間 副団長コンラウス 金髪碧眼の騎士。女との噂が絶えない。 シュテオにセックスの指南をする。 (誤字脱字報告不要。時間が取れる際に定期的に見直してます。ご報告頂いても基本的に返答致しませんのでご理解ご了承下さいます様お願い致します。申し訳ありません)

旦那様、お仕置き、監禁

夜ト
BL
愛玩ペット販売店はなんと、孤児院だった。 まだ幼い子供が快感に耐えながら、ご主人様に・・・・。 色々な話あり、一話完結ぽく見てください 18禁です、18歳より下はみないでね。

【R18】奴隷に堕ちた騎士

蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。 ※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。 誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。 ※無事に完結しました!

ご主人様に調教される僕

猫又ササ
BL
借金のカタに買われた男の子がご主人様に調教されます。 調教 玩具 排泄管理 射精管理 等 なんでも許せる人向け

【※R-18】αXΩ 懐妊特別対策室

aika
BL
αXΩ 懐妊特別対策室 【※閲覧注意 マニアックな性的描写など多数出てくる予定です。男性しか存在しない世界。BL、複数プレイ、乱交、陵辱、治療行為など】独自設定多めです。 宇宙空間で起きた謎の大爆発の影響で、人類は滅亡の危機を迎えていた。 高度な文明を保持することに成功したコミュニティ「エピゾシティ」では、人類存続をかけて懐妊のための治療行為が日夜行われている。 大爆発の影響か人々は子孫を残すのが難しくなっていた。 人類滅亡の危機が訪れるまではひっそりと身を隠すように暮らしてきた特殊能力を持つラムダとミュー。 ラムダとは、アルファの生殖能力を高める能力を持ち、ミューはオメガの生殖能力を高める能力を持っている。 エピゾジティを運営する特別機関より、人類存続をかけて懐妊のための特別対策室が設置されることになった。 番であるαとΩを対象に、懐妊のための治療が開始される。

処理中です...