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大国オーデ・フォール
デルデロッテの処方箋
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結局食事中、エルデリオンは幾度もレジィリアンスに、話しかけようと顔を上げる。
けど…。
目が合う度、レジィリアンスは恥ずかしそうに俯き、もぞ…と…。
まるで蕾に熱い異物が挟まってるかのように、もじるから…。
ずっと我慢してきたエルデリオンも意識し、そうなったらもう、気もそぞろ。
ガチャン!とグラスを取ろうとしたロットバルトの腕に腕をぶつけ、結局グラスの中身をテーブルにブチまける不始末をやらかした。
デルデロッテが腕を横に少し突き出し、エルデリオンに触れると。
やっと、エルデリオンは別に意識が向いて、けどやっぱり頬染めて顔を下げ、結局、一言も言葉を交わせず、食事は終わった。
レジィリアンスと共に、エウロペがレジィの部屋へと消えて行くのを見送り、落ち込む間もなくデルデロッテの腕を掴むと、半ば連行するようにデルデロッテを自室の寝室の続き部屋、居間兼衣装部屋へと連れ込んだ。
部屋に入り、強引にデルデロッテを暖炉の前の一人掛け用ソファに座らせ、その前に座り、尋ねる。
「…どうすればいいか。
指南してくれ」
デルデロッテは、ため息吐くと尋ねた。
「言うとおりにします?」
エルデリオンは無言で頷く。
「では今夜はここで眠らず、宮中に出向き、相手をしてくれる女官の部屋を片っ端から周り、ヌいて来なさい。
最低、三日はここで夜を過ごさない事」
エルデリオンはびっくりして、顔を上げてそう告げるデルデロッテを凝視した。
デルデロッテの眉は寄っていて、低い声で言い渡す。
「…貴方に振り回され、我々従者はここ二ヶ月、忙殺されて疲れ切ってる。
今夜貴方が悶々とし、我慢出来ずレジィリアンス殿の寝室に忍び込み、夜中に何度も鐘が鳴り響いて起こされるのは、ごめんです」
エルデリオンは顔を下げた。
「…つまり、君達を安眠させろ…と?」
デルデロッテは素早く言葉を足した。
「それにレジィリアンス殿と、その従者達も」
エルデリオンは、無言で頷く。
そして、顔を上げて囁く。
「…最低、三晩?」
デルデロッテは無言で頷いた。
そしてさっさと立ち上がると
「するかしないかは、貴方次第。
けれど溜めてない貴方なら。
レジィリアンス殿を口説く機会は、十分ありますよ」
そう言って、さっさと部屋を出て行った。
ぱたん…。
扉が閉まった後、エルデリオンは暫く呆け…けれど慌てて立ち上がると、扉に向かって歩き出した。
共同の居間を通り過ぎる際、ラステルに
「どちらに?」
と尋ねられたが、エルデリオンは
「宮中に。
私用で。
帰りは多分、朝方になる」
と告げて出て行った。
室内の皆、テリュスとエリューン、ロットバルトらは、玄関ホールへと消えて行くエルデリオンの背を見送った後、途端一斉に寛いで、オーデ・フォール名物料理の話で、盛り上がった。
ラステルはデルデロッテの部屋の開いた扉をノックし、寝台の上で衣服を選別してるデルデロッテに尋ねる。
「エルデリオンが、宮中へ出て行ったけど」
デルデロッテは直ぐ察し、言葉を返す。
「今夜は女官の部屋を、渡り歩けと言ったけど。
…忠告を聞いたんだな」
ラステルは“女官の部屋”で直ぐピンと来て、微笑む。
「…つまり今夜は、皆ぐっすり眠れる?」
デルデロッテは頷く。
「エルデリオンが、私の言ったとおりにするのなら。
もう二晩は、安眠出来る」
ラステルは肩を竦め
「君の詐欺師的気遣いは、いつも的確で好きだ」
と褒めた。
エルデリオンがノックすると、宮廷に住まう女官…貴族の若い娘は、笑顔で彼を、迎え入れる。
エルデリオンはもう寝室に通され、抱きしめて口づけながら、思った。
「(…相手が違うだけで、どうしてこんなに簡単に、事が運ぶんだろう…?)」
そしてレジィリアンスの…金の長い、波打つ美しい髪と愛らしい笑顔を思い浮かべ、内心悲嘆に暮れた。
けれど彼女に挿入時、夕食の席で。
レジィリアンスが…意識してくれた事が嬉しくて、ついレジィリアンスを思い浮かべ、思いっきり突いた。
「ぁ…あんっ…」
上がる嬌声は女性の声だったけれど…。
エルデリオンはレジィリアンスの声を思い浮かべ、興奮に包まれた。
結局エルデリオンはそんな調子で…三人の女官の部屋を渡り歩き、四人目の部屋で、朝を迎えた。
けど…。
目が合う度、レジィリアンスは恥ずかしそうに俯き、もぞ…と…。
まるで蕾に熱い異物が挟まってるかのように、もじるから…。
ずっと我慢してきたエルデリオンも意識し、そうなったらもう、気もそぞろ。
ガチャン!とグラスを取ろうとしたロットバルトの腕に腕をぶつけ、結局グラスの中身をテーブルにブチまける不始末をやらかした。
デルデロッテが腕を横に少し突き出し、エルデリオンに触れると。
やっと、エルデリオンは別に意識が向いて、けどやっぱり頬染めて顔を下げ、結局、一言も言葉を交わせず、食事は終わった。
レジィリアンスと共に、エウロペがレジィの部屋へと消えて行くのを見送り、落ち込む間もなくデルデロッテの腕を掴むと、半ば連行するようにデルデロッテを自室の寝室の続き部屋、居間兼衣装部屋へと連れ込んだ。
部屋に入り、強引にデルデロッテを暖炉の前の一人掛け用ソファに座らせ、その前に座り、尋ねる。
「…どうすればいいか。
指南してくれ」
デルデロッテは、ため息吐くと尋ねた。
「言うとおりにします?」
エルデリオンは無言で頷く。
「では今夜はここで眠らず、宮中に出向き、相手をしてくれる女官の部屋を片っ端から周り、ヌいて来なさい。
最低、三日はここで夜を過ごさない事」
エルデリオンはびっくりして、顔を上げてそう告げるデルデロッテを凝視した。
デルデロッテの眉は寄っていて、低い声で言い渡す。
「…貴方に振り回され、我々従者はここ二ヶ月、忙殺されて疲れ切ってる。
今夜貴方が悶々とし、我慢出来ずレジィリアンス殿の寝室に忍び込み、夜中に何度も鐘が鳴り響いて起こされるのは、ごめんです」
エルデリオンは顔を下げた。
「…つまり、君達を安眠させろ…と?」
デルデロッテは素早く言葉を足した。
「それにレジィリアンス殿と、その従者達も」
エルデリオンは、無言で頷く。
そして、顔を上げて囁く。
「…最低、三晩?」
デルデロッテは無言で頷いた。
そしてさっさと立ち上がると
「するかしないかは、貴方次第。
けれど溜めてない貴方なら。
レジィリアンス殿を口説く機会は、十分ありますよ」
そう言って、さっさと部屋を出て行った。
ぱたん…。
扉が閉まった後、エルデリオンは暫く呆け…けれど慌てて立ち上がると、扉に向かって歩き出した。
共同の居間を通り過ぎる際、ラステルに
「どちらに?」
と尋ねられたが、エルデリオンは
「宮中に。
私用で。
帰りは多分、朝方になる」
と告げて出て行った。
室内の皆、テリュスとエリューン、ロットバルトらは、玄関ホールへと消えて行くエルデリオンの背を見送った後、途端一斉に寛いで、オーデ・フォール名物料理の話で、盛り上がった。
ラステルはデルデロッテの部屋の開いた扉をノックし、寝台の上で衣服を選別してるデルデロッテに尋ねる。
「エルデリオンが、宮中へ出て行ったけど」
デルデロッテは直ぐ察し、言葉を返す。
「今夜は女官の部屋を、渡り歩けと言ったけど。
…忠告を聞いたんだな」
ラステルは“女官の部屋”で直ぐピンと来て、微笑む。
「…つまり今夜は、皆ぐっすり眠れる?」
デルデロッテは頷く。
「エルデリオンが、私の言ったとおりにするのなら。
もう二晩は、安眠出来る」
ラステルは肩を竦め
「君の詐欺師的気遣いは、いつも的確で好きだ」
と褒めた。
エルデリオンがノックすると、宮廷に住まう女官…貴族の若い娘は、笑顔で彼を、迎え入れる。
エルデリオンはもう寝室に通され、抱きしめて口づけながら、思った。
「(…相手が違うだけで、どうしてこんなに簡単に、事が運ぶんだろう…?)」
そしてレジィリアンスの…金の長い、波打つ美しい髪と愛らしい笑顔を思い浮かべ、内心悲嘆に暮れた。
けれど彼女に挿入時、夕食の席で。
レジィリアンスが…意識してくれた事が嬉しくて、ついレジィリアンスを思い浮かべ、思いっきり突いた。
「ぁ…あんっ…」
上がる嬌声は女性の声だったけれど…。
エルデリオンはレジィリアンスの声を思い浮かべ、興奮に包まれた。
結局エルデリオンはそんな調子で…三人の女官の部屋を渡り歩き、四人目の部屋で、朝を迎えた。
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