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宿屋での取り決め
エルデリオンを睡眠へと導くデルデロッテの手段
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エルデリオンは窓の外を見るでも無く眺めながら、酒のグラスを煽っていた。
けれど、どれだけ飲んでも…自分を避け、怯えるレジィリアンスが思い浮かび、酔えない。
気づくと横に、デルデロッテが立っていた。
「さて。
今からする事は、私達にとっても森と花の王国〔シュテフザイン〕の従者ら。
引いてはレジィリアンス殿にとっても、良い事です」
途端、デルデロッテの胸に抱き寄せられ、股間に手が滑り込む…。
「…デ…!…っ!」
衣服の上から握り込まれ、エルデリオンは狼狽する。
デルデロッテのごつく筋張った男の手で擦られると、かっ!と頬が染まった。
「…っあ!」
「…さて…。
このまま衣服を着ていては、染みになりますかね?」
気づくとエルデリオンはデルデロッテに抱き上げられ、濃い緑色のカーテン下がる、天蓋付き寝台に背を倒していた。
デルデロッテはのし掛かると、手で股間の衣服を取り退け、直に手で触る。
「…っあ!」
「気持ち…いいですか?
ここ…ですね?」
「ダ…そこは…っ!」
「おや。
もうですか…。
よほど、溜まっていらっしゃる」
エルデリオンは少し触れられたダケで放ってしまい、羞恥に頬を染めた。
「こんな状態では…レジィリアンス殿と二人きりじゃ、我慢出来ずに襲うはずですね…」
萎えたエルデリオンの男のものを手で弄び、直ぐ握り込んで擦り上げ、あっという間に復活させる。
「…デル…デ…ロッテ………」
エルデリオンは息が上がり、霞む目で、見慣れた…濃紺の瞳が美しい、美貌の男を間近に見つめる。
「…もうこんな状態ですか…」
また手で握り込むと、エルデリオンの表情を見つめながら擦り上げる。
「…っ!」
デルデロッテはまたもや直ぐ解き放つ、エルデリオンにため息を吐く。
「これでは、キリが無い」
言って、今度はエルデリオンの股間に顔を埋めた。
エルデリオンはこれまで…言葉や仕草で、相手を誘う教えは受けた事があっても、こんな直接的にデルデロッテに触れられた事は無くて。
いつもの情事の時の、女性のまろやかな舌では無く、男らしいデルデロッテに口に含まれ、腕を持ち上げ肘を曲げて顔に当て、表情を隠した。
「…っ…っ…あ!」
デルデロッテの舌使いは絶妙。
もう…高まって、三度目を放つ所だった。
が、根元をきつく、デルデロッテの指で握られ、射精を阻まれる。
「…ぅ…んっ…デルデ………」
けれど先端の敏感な所を幾度も舌で舐められ、腰を揺すって抗議した。
デルデロッテは気づくと、口を離し呟く。
「…もうイきたいのですか?
こんなに早くて、よく今まで相手した女性に、文句を言われませんでしたね?」
エルデリオンはかっ!と、白い頬を羞恥にピンクに染める。
「…っあ!…ん…っ…デル…んんっ…」
デルデロッテはうんと、射精感を煽りまくり舌で刺激するのに。
根元をきつく握る指は更に締め付け、射精感を阻む。
かくしてエルデリオンは股間に張り付くデルデロッテの頭に指を這わせ…切なげに腰をいざらせ喘ぐ。
「あっ!あぅ…んっ!
あぁっ!」
ラステルが、扉をすこーし開け、中を覗うのを見て
「悪趣味だぞ」
と告げながら、ロットバルトもラステルの背後から、部屋の中を覗った。
仰向けのエルデリオンの股間にデルデロッテは張り付き、エルデリオンはたいそう切なげに眉を寄せ、色白の肌の、頬と唇は赤く染まり行き、いつも穏やかで理知的な普段の彼の面影無く、たいそう派手に乱れていた。
「ダ…メっ…はなっ…んっ…あ!」
エルデリオンは切なげに喘ぎながら腰をデルデロッテに捕らえられ、くねりまくる。
やがて高く掠れた声ですすり鳴くように喘ぎ始め…。
そしてついには、腰を激しく揺すり始め…それでもデルデロッテは頑として股間を放さず。
エルデリオンはとうとう両腕で顔を隠しながら、切なげに吐息を吐くと、いきなりデルデロッテに戒めだった指を外され、きつく吸い上げられた途端。
「…っ…あ!」
と叫んで大きく身を振ってのけぞり…その後、ぐったりした。
ようやくデルデロッテが、エルデリオンの股間から顔を上げる。
エルデリオンは気絶同然に目を閉じて眠りにつき、デルデロッテは体を起こすと、そっ…と布団をエルデリオンの体にかけた。
そして、扉から覗ってる二人に、人差し指を口に当て
「シッ…」
と呟くと、やって来る。
ラステルが扉を開けてデルデロッテを迎え、ロットバルトは横を通り過ぎる、その長身の男を見守った。
ラステルがハンケチをデルデロッテに差し出すと、デルデロッテは気づき、受け取って口を拭く。
ロットバルトは元のソファに腰掛けると、無言でデルデロッテの、空のグラスに酒を注いだ。
デルデロッテはすましきった美貌でそのグラスを持ち上げ、一気に煽って、空のグラスを再び、ロットバルトに差し出した。
ロットバルトはしぶしぶ、年下のその男のグラスに、酒を注いだ。
「…早かったな…」
ラステルの見解を聞き、デルデロッテは不満そうに眉を寄せる。
「昼間の馬車の中で、愛撫も知らぬレジィリアンス殿を、嬲りまくったお返しがしたかったのに。
ちょっと虐めただけで、放って眠ってしまわれた」
ロットバルトはグラスを手に、顔を下げたまま、沈黙する。
ラステルが、呆れたよう告げた。
「レジィリアンスの気持ちを分からせるため、もっと虐めようとか、思っていたのか?」
デルデロッテは早々に眠ったエルデリオンに、心から不満げに。
グラスを手にしたまま、頷いた。
けれど、どれだけ飲んでも…自分を避け、怯えるレジィリアンスが思い浮かび、酔えない。
気づくと横に、デルデロッテが立っていた。
「さて。
今からする事は、私達にとっても森と花の王国〔シュテフザイン〕の従者ら。
引いてはレジィリアンス殿にとっても、良い事です」
途端、デルデロッテの胸に抱き寄せられ、股間に手が滑り込む…。
「…デ…!…っ!」
衣服の上から握り込まれ、エルデリオンは狼狽する。
デルデロッテのごつく筋張った男の手で擦られると、かっ!と頬が染まった。
「…っあ!」
「…さて…。
このまま衣服を着ていては、染みになりますかね?」
気づくとエルデリオンはデルデロッテに抱き上げられ、濃い緑色のカーテン下がる、天蓋付き寝台に背を倒していた。
デルデロッテはのし掛かると、手で股間の衣服を取り退け、直に手で触る。
「…っあ!」
「気持ち…いいですか?
ここ…ですね?」
「ダ…そこは…っ!」
「おや。
もうですか…。
よほど、溜まっていらっしゃる」
エルデリオンは少し触れられたダケで放ってしまい、羞恥に頬を染めた。
「こんな状態では…レジィリアンス殿と二人きりじゃ、我慢出来ずに襲うはずですね…」
萎えたエルデリオンの男のものを手で弄び、直ぐ握り込んで擦り上げ、あっという間に復活させる。
「…デル…デ…ロッテ………」
エルデリオンは息が上がり、霞む目で、見慣れた…濃紺の瞳が美しい、美貌の男を間近に見つめる。
「…もうこんな状態ですか…」
また手で握り込むと、エルデリオンの表情を見つめながら擦り上げる。
「…っ!」
デルデロッテはまたもや直ぐ解き放つ、エルデリオンにため息を吐く。
「これでは、キリが無い」
言って、今度はエルデリオンの股間に顔を埋めた。
エルデリオンはこれまで…言葉や仕草で、相手を誘う教えは受けた事があっても、こんな直接的にデルデロッテに触れられた事は無くて。
いつもの情事の時の、女性のまろやかな舌では無く、男らしいデルデロッテに口に含まれ、腕を持ち上げ肘を曲げて顔に当て、表情を隠した。
「…っ…っ…あ!」
デルデロッテの舌使いは絶妙。
もう…高まって、三度目を放つ所だった。
が、根元をきつく、デルデロッテの指で握られ、射精を阻まれる。
「…ぅ…んっ…デルデ………」
けれど先端の敏感な所を幾度も舌で舐められ、腰を揺すって抗議した。
デルデロッテは気づくと、口を離し呟く。
「…もうイきたいのですか?
こんなに早くて、よく今まで相手した女性に、文句を言われませんでしたね?」
エルデリオンはかっ!と、白い頬を羞恥にピンクに染める。
「…っあ!…ん…っ…デル…んんっ…」
デルデロッテはうんと、射精感を煽りまくり舌で刺激するのに。
根元をきつく握る指は更に締め付け、射精感を阻む。
かくしてエルデリオンは股間に張り付くデルデロッテの頭に指を這わせ…切なげに腰をいざらせ喘ぐ。
「あっ!あぅ…んっ!
あぁっ!」
ラステルが、扉をすこーし開け、中を覗うのを見て
「悪趣味だぞ」
と告げながら、ロットバルトもラステルの背後から、部屋の中を覗った。
仰向けのエルデリオンの股間にデルデロッテは張り付き、エルデリオンはたいそう切なげに眉を寄せ、色白の肌の、頬と唇は赤く染まり行き、いつも穏やかで理知的な普段の彼の面影無く、たいそう派手に乱れていた。
「ダ…メっ…はなっ…んっ…あ!」
エルデリオンは切なげに喘ぎながら腰をデルデロッテに捕らえられ、くねりまくる。
やがて高く掠れた声ですすり鳴くように喘ぎ始め…。
そしてついには、腰を激しく揺すり始め…それでもデルデロッテは頑として股間を放さず。
エルデリオンはとうとう両腕で顔を隠しながら、切なげに吐息を吐くと、いきなりデルデロッテに戒めだった指を外され、きつく吸い上げられた途端。
「…っ…あ!」
と叫んで大きく身を振ってのけぞり…その後、ぐったりした。
ようやくデルデロッテが、エルデリオンの股間から顔を上げる。
エルデリオンは気絶同然に目を閉じて眠りにつき、デルデロッテは体を起こすと、そっ…と布団をエルデリオンの体にかけた。
そして、扉から覗ってる二人に、人差し指を口に当て
「シッ…」
と呟くと、やって来る。
ラステルが扉を開けてデルデロッテを迎え、ロットバルトは横を通り過ぎる、その長身の男を見守った。
ラステルがハンケチをデルデロッテに差し出すと、デルデロッテは気づき、受け取って口を拭く。
ロットバルトは元のソファに腰掛けると、無言でデルデロッテの、空のグラスに酒を注いだ。
デルデロッテはすましきった美貌でそのグラスを持ち上げ、一気に煽って、空のグラスを再び、ロットバルトに差し出した。
ロットバルトはしぶしぶ、年下のその男のグラスに、酒を注いだ。
「…早かったな…」
ラステルの見解を聞き、デルデロッテは不満そうに眉を寄せる。
「昼間の馬車の中で、愛撫も知らぬレジィリアンス殿を、嬲りまくったお返しがしたかったのに。
ちょっと虐めただけで、放って眠ってしまわれた」
ロットバルトはグラスを手に、顔を下げたまま、沈黙する。
ラステルが、呆れたよう告げた。
「レジィリアンスの気持ちを分からせるため、もっと虐めようとか、思っていたのか?」
デルデロッテは早々に眠ったエルデリオンに、心から不満げに。
グラスを手にしたまま、頷いた。
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