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陵辱
レジィリアンスと従者の思惑に反し、続く行為
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エルデリオンは喰い入るように、自分の手でもたらされた快感に抗えず、金の豪奢な金髪を散らし、甘やかに首を振るレジィリアンスに見惚れる。
眉を切なげに寄せ、恥ずかしげに俯きながら…敏感な部分に触れると、感じたように顎を曝す。
大きな美しく青い瞳は潤みきり、濡れて光り、宝石のよう…。
愛撫に震える小さな赤い唇は、今は艶を含んで愛らしい…。
正直、彼の中に挿入ったまま。
動きたかった。
が、またあんな叫び声を上げられたら…。
常識人、ロットバルトが馬車を止め様、中へ乗り込んで来る。
どれほど叱咤し、退けようが…。
王城を出る際交わした、レジィリアンスの母王妃との約束を破ったと言い張り、引かないだろう…。
ラステルは、代々王家に務める実績ある名家の、誰もが認める有能な家臣。
そしてロットバルトは、父王と母王妃に絶大なる信頼を得ている、重臣。
王子と言えど、彼らの言葉に耳を傾けない訳にはいかない。
デルデロッテは…友人の彼なら、分かってくれるかもしれない…。
が、エルデリオンは。
恋い焦がれた、レジィリアンスの中にいる…。
その幸福感で脳が痺れきっていたから。
手でレジィリアンスの男の印を存分に可愛がりながら、彼が甘い快感に浸りきるのを待った。
ロットバルトは、馬車の斜め前。
背後を覗うラステルに、一つ、頷く。
ラステルは頷き返すと、馬車の真ん前へと馬を戻して行った。
が、誰もが無言で馬車の後ろに続き、馬を走らせながら。
馬車から漏れる声に、無言で耳をそばだてる。
「………っあ…っ」
従者らが一戦構えるほど火花を散らしたと言うのに。
馬車からはレジィリアンスの…鳴き声に似た、微かな甘い声音が漏れ続ける。
もはやその声は助けを叫ぶ声では無く、レジィリアンスの艶を含んだ喘ぎ声…。
その声が聞こえる度。
最後尾で事の成り行きを見守っていたテリュスは、どんどん顔を下げて耐えた。
エリューンは微かに聞こえる声に顔を下げ、チラ…と隣の、エウロペの表情を盗み見る。
エウロペも顔を下げ…が、無理矢理感じさせられてるレジィリアンスを、労るように心を寄せてる様子を見せた。
エリューンはため息を吐くと、背後、テリュスを覗う。
テリュスは気づくと
『最低だ』
とむくれた表情をするので、エリューンも頷いて返答に代えた。
レジィリアンスは放って置かれた男の印に加えられる愛撫がもたらす、快感に抗えず…睫を震わせ、恥じ入りながらも感覚にのめり込む。
触れられ、擦られる度…体が熱く、勝手にくねり…酷く高められて意識が霞んで来る…。
けれど、蕾には異物が埋め込まれたまま。
少し身動きする度、それを強く、はっきり意識する。
途端、身が震いだした。
じっ…と真正面からヘイゼルの瞳で見つめるエルデリオンは、異物に辛そうに眉を寄せる度。
甘やかすような優しく強引な刺激で、その手から快感を紡ぎ出す。
「…あっ…あ…………っ…」
けれど射精感が襲い来るほどの興奮状態に追い込まれた時。
レジィリアンスはエルデリオンが、中でゆっくりと動き出すのを意識した。
「…っあ!!!」
叫びそうになると、手が動く。
途端、刺激が男の印から全身に走り抜け…力を手放しそうになる…。
「ん…ぅんっ…」
まるでそれは…。
エルデリオンが
“ここをこう触られると…貴方だった気持ちいいでしょう?
私は貴方の中で。
貴方に私が手でもたらした、刺激を受けて、気持ち良くなりたいのです…”
そう、告げてるようで…レジィリアンスは涙で潤む青い瞳を、見つめるエルデリオンに向ける。
エルデリオンの顔が、被さって来る。
咄嗟顔を背けようとしたけど…手で敏感な場所を擦られ、感じて仰け反った途端、唇をエルデリオンの、熱い唇で塞がれた。
「…ぅんっ…!」
唇で塞いだまま…エルデリオンは揺するように腰を突き入れ始め…レジィリアンスは男の印に快感を感じると同時、蕾の奥に異物を捻り入れられ、蠢く感覚に怯えた。
異論は口づけで塞がれ、再び舌が…熱烈に絡みついて声を奪う。
「んんんっ…!!!」
声を奪われ唇を塞がれたまま…エルデリオンは小刻みに動き出し…レジィリアンスはその異物が、熱い肉の塊で脈動しているのを痛感し、再び涙を頬に、滴らせた。
眉を切なげに寄せ、恥ずかしげに俯きながら…敏感な部分に触れると、感じたように顎を曝す。
大きな美しく青い瞳は潤みきり、濡れて光り、宝石のよう…。
愛撫に震える小さな赤い唇は、今は艶を含んで愛らしい…。
正直、彼の中に挿入ったまま。
動きたかった。
が、またあんな叫び声を上げられたら…。
常識人、ロットバルトが馬車を止め様、中へ乗り込んで来る。
どれほど叱咤し、退けようが…。
王城を出る際交わした、レジィリアンスの母王妃との約束を破ったと言い張り、引かないだろう…。
ラステルは、代々王家に務める実績ある名家の、誰もが認める有能な家臣。
そしてロットバルトは、父王と母王妃に絶大なる信頼を得ている、重臣。
王子と言えど、彼らの言葉に耳を傾けない訳にはいかない。
デルデロッテは…友人の彼なら、分かってくれるかもしれない…。
が、エルデリオンは。
恋い焦がれた、レジィリアンスの中にいる…。
その幸福感で脳が痺れきっていたから。
手でレジィリアンスの男の印を存分に可愛がりながら、彼が甘い快感に浸りきるのを待った。
ロットバルトは、馬車の斜め前。
背後を覗うラステルに、一つ、頷く。
ラステルは頷き返すと、馬車の真ん前へと馬を戻して行った。
が、誰もが無言で馬車の後ろに続き、馬を走らせながら。
馬車から漏れる声に、無言で耳をそばだてる。
「………っあ…っ」
従者らが一戦構えるほど火花を散らしたと言うのに。
馬車からはレジィリアンスの…鳴き声に似た、微かな甘い声音が漏れ続ける。
もはやその声は助けを叫ぶ声では無く、レジィリアンスの艶を含んだ喘ぎ声…。
その声が聞こえる度。
最後尾で事の成り行きを見守っていたテリュスは、どんどん顔を下げて耐えた。
エリューンは微かに聞こえる声に顔を下げ、チラ…と隣の、エウロペの表情を盗み見る。
エウロペも顔を下げ…が、無理矢理感じさせられてるレジィリアンスを、労るように心を寄せてる様子を見せた。
エリューンはため息を吐くと、背後、テリュスを覗う。
テリュスは気づくと
『最低だ』
とむくれた表情をするので、エリューンも頷いて返答に代えた。
レジィリアンスは放って置かれた男の印に加えられる愛撫がもたらす、快感に抗えず…睫を震わせ、恥じ入りながらも感覚にのめり込む。
触れられ、擦られる度…体が熱く、勝手にくねり…酷く高められて意識が霞んで来る…。
けれど、蕾には異物が埋め込まれたまま。
少し身動きする度、それを強く、はっきり意識する。
途端、身が震いだした。
じっ…と真正面からヘイゼルの瞳で見つめるエルデリオンは、異物に辛そうに眉を寄せる度。
甘やかすような優しく強引な刺激で、その手から快感を紡ぎ出す。
「…あっ…あ…………っ…」
けれど射精感が襲い来るほどの興奮状態に追い込まれた時。
レジィリアンスはエルデリオンが、中でゆっくりと動き出すのを意識した。
「…っあ!!!」
叫びそうになると、手が動く。
途端、刺激が男の印から全身に走り抜け…力を手放しそうになる…。
「ん…ぅんっ…」
まるでそれは…。
エルデリオンが
“ここをこう触られると…貴方だった気持ちいいでしょう?
私は貴方の中で。
貴方に私が手でもたらした、刺激を受けて、気持ち良くなりたいのです…”
そう、告げてるようで…レジィリアンスは涙で潤む青い瞳を、見つめるエルデリオンに向ける。
エルデリオンの顔が、被さって来る。
咄嗟顔を背けようとしたけど…手で敏感な場所を擦られ、感じて仰け反った途端、唇をエルデリオンの、熱い唇で塞がれた。
「…ぅんっ…!」
唇で塞いだまま…エルデリオンは揺するように腰を突き入れ始め…レジィリアンスは男の印に快感を感じると同時、蕾の奥に異物を捻り入れられ、蠢く感覚に怯えた。
異論は口づけで塞がれ、再び舌が…熱烈に絡みついて声を奪う。
「んんんっ…!!!」
声を奪われ唇を塞がれたまま…エルデリオンは小刻みに動き出し…レジィリアンスはその異物が、熱い肉の塊で脈動しているのを痛感し、再び涙を頬に、滴らせた。
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