BLACK EDGE

ピラフドリア

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 第336話  【BLACK EDGE 其の336 戦い方】

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 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第336話
 【BLACK EDGE 其の336 戦い方】




 女性は傷つけない。そう語ったアサギは、決してスカイに打撃攻撃はすることはなかった。



 関節技を使い、スカイの動きを封じたりはするが、スカイが無理に抜け出そうとすると、アサギは技を外した。



 スカイの攻撃は一度も当たることはない。実力差は明白だ。それなのにアサギに弄ばれているような気がしたスカイは、苛立ちを感じていた。



 やがてスカイの攻撃は単調になり始める。アサギはスカイの攻撃を避けながら、



「諦める気はないのか?」



 と聞く。



「諦めません!! あなたこそ、降参してください!!」



「そいつはできないな」



 スカイの攻撃を避けたアサギは、スカイの背後に回り込むと再び関節技で動きを封じた。



 もう何度やっても勝てないのか。スカイは諦めかける。だが、







 スカイは小さな頃、父親であるキースに剣を教わっていた。



 何度も何度も辛い思いをして、剣の稽古をやめたくなった。それでもやめなかったのは、キースが褒めてくれたからだ。



 父親を尊敬していたスカイにとって、キースに褒められることは何よりも嬉しかった。



 そして父親の功績はスカイにとって、憧れであり、汚してはいけないもの。





 父親が勝ち進んできたこの大会で、スカイも優勝する。



 スカイは剣をわざと落とす。そして足で剣を蹴って弾くと、それはスカイの頭上を回転しながら飛び、そしてアサギに向かっていった。



「っ!!」



 アサギはスカイから手を離すと、その飛んできた剣を弾く。剣は場外へと飛んでいき、スカイにはもう武器はない。



 だが、スカイはアサギの方を向くと、アサギにタックルをした。



 殴ろうが蹴ろうがアサギには効かないだろう。ならば、場外に落とすのが良い。



 だが、場外までは距離がある。そこまでアサギを押すことはできなかった。





 武器もない。攻撃手段もない。もうスカイにはアサギと戦う手段はなかった。



「降参します」



 スカイは降参を選んだ。



 このまま戦っていてもどうにもならない。降参するしか選択肢はなかった。



 悔しそうな顔のスカイにアサギは、



「君は成長できる。俺は過去に君の父と戦ったことがある。一勝一敗、最初の勝負は俺が勝ったが、二回目は手も足も出なかった。君と戦っていて、キースとの戦いを思い出した」



 三回戦。スカイvsアサギ。



 勝者はアサギ。




 そして次の試合は四回戦。フェザントvsシオンの戦いが始まる。



 ブルーバードの目的は何なのか。その目的は次の試合でわかるのか!?








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