309 / 352
第307話 【BLACK EDGE 其の307 格闘家】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第307話
【BLACK EDGE 其の307 格闘家】
Eブロック予選はスカイが勝利した。
控え室に戻ったスカイはブラッドと共に窓から会場を見る。
すでに舞台にはFブロックの参加者が集まりつつあった。
「ブラッドさん、見てください!! あの選手強そうですよ!!」
それぞれの予選を勝ち上がったブラッドとスカイは勝ち上がってくる選手を研究するために、窓の外から参加者を見ていた。
そんな中、スカイが注目したのは、眼帯をつけた選手だ。大剣を背中に背負っており、体格はヒューグと同じようにデカい。
「ああ、確かに強そうだな」
ブラッドもその男を見て、実力者であると判断した。しかし、
「…………ん」
「どうしました?」
ブラッドが選手達を見ていると、さっきの大剣を持った男の隣を通って行った白い道着を着た男。その男に惹かれた。
「あいつ、強いな」
ブラッドは見ただけでわかった。その道着の男は強い。
「誰ですか?」
「あいつだ……」
黒い髪に道着を着た男をブラッドはスカイに教える。しかし、スカイにはその男が強いようには見えないようで首を傾げた。
「そうですか? 私としては眼帯の剣士の方が強そうですけど」
「まぁ、俺も感だからな。確実ではない。……どっちにしろ、試合を見れば分かることだしな」
そう、どの選手が強いのか。それはこのFブロックの試合が始まれば分かることだ。
そして選手達が揃い出した頃、司会が選手達の解説を始めた。
「さぁ、Fブロック予選の実力者はこいつらだ!! 流離の剣士のオーバー・グイーズ!! 硬さなら誰にも負けない鉄壁の男マキシム・ヨルダン!! そしてリズムで戦う音楽戦士ラッセル!!」
実力者達の紹介が終わる。しかし、ブラッドとスカイの注目している選手は呼ばれていないようだった。
そしてFブロック予選の開始のゴングが鳴らされた。
選手達はそれぞれ武器を持ち、戦いを始める。そんな中、眼帯の剣士は大剣を振って、五人の選手を選手を一度で落としていた。
「見ましたか!? 今の一撃!! 強かったですね!!」
スカイは本戦になると戦うことになるのかもしれないのに、その選手の活躍を見て興奮する。
そんな中、ブラッドはずっと道着を着た選手を注目していた。
「まだその人を見てるんですか? 見た感じ変わった様子はないですが……」
スカイは派手な戦いをしないその男を見ながらそう言う。だが、
「いや、勝ち上がるのはあいつだ」
ブラッドはその男の戦いを見てわかった。
「あいつ、他の選手と違って頭一つ抜けてやがる」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第307話
【BLACK EDGE 其の307 格闘家】
Eブロック予選はスカイが勝利した。
控え室に戻ったスカイはブラッドと共に窓から会場を見る。
すでに舞台にはFブロックの参加者が集まりつつあった。
「ブラッドさん、見てください!! あの選手強そうですよ!!」
それぞれの予選を勝ち上がったブラッドとスカイは勝ち上がってくる選手を研究するために、窓の外から参加者を見ていた。
そんな中、スカイが注目したのは、眼帯をつけた選手だ。大剣を背中に背負っており、体格はヒューグと同じようにデカい。
「ああ、確かに強そうだな」
ブラッドもその男を見て、実力者であると判断した。しかし、
「…………ん」
「どうしました?」
ブラッドが選手達を見ていると、さっきの大剣を持った男の隣を通って行った白い道着を着た男。その男に惹かれた。
「あいつ、強いな」
ブラッドは見ただけでわかった。その道着の男は強い。
「誰ですか?」
「あいつだ……」
黒い髪に道着を着た男をブラッドはスカイに教える。しかし、スカイにはその男が強いようには見えないようで首を傾げた。
「そうですか? 私としては眼帯の剣士の方が強そうですけど」
「まぁ、俺も感だからな。確実ではない。……どっちにしろ、試合を見れば分かることだしな」
そう、どの選手が強いのか。それはこのFブロックの試合が始まれば分かることだ。
そして選手達が揃い出した頃、司会が選手達の解説を始めた。
「さぁ、Fブロック予選の実力者はこいつらだ!! 流離の剣士のオーバー・グイーズ!! 硬さなら誰にも負けない鉄壁の男マキシム・ヨルダン!! そしてリズムで戦う音楽戦士ラッセル!!」
実力者達の紹介が終わる。しかし、ブラッドとスカイの注目している選手は呼ばれていないようだった。
そしてFブロック予選の開始のゴングが鳴らされた。
選手達はそれぞれ武器を持ち、戦いを始める。そんな中、眼帯の剣士は大剣を振って、五人の選手を選手を一度で落としていた。
「見ましたか!? 今の一撃!! 強かったですね!!」
スカイは本戦になると戦うことになるのかもしれないのに、その選手の活躍を見て興奮する。
そんな中、ブラッドはずっと道着を着た選手を注目していた。
「まだその人を見てるんですか? 見た感じ変わった様子はないですが……」
スカイは派手な戦いをしないその男を見ながらそう言う。だが、
「いや、勝ち上がるのはあいつだ」
ブラッドはその男の戦いを見てわかった。
「あいつ、他の選手と違って頭一つ抜けてやがる」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる